今日の一句
(104)
「花譜の館・別館」へようこそ。
水巻町
多賀山自然公園
の
桜
染井吉野
(そめいよしの)
Ⅰ
咲ききって後は散るのみ桜かな
(さききってあとはちるのみさくらかな)
注・それぞれ古語で
「きる(切る)」とは、(動詞の連用形に付いて)
・・・することをそこで絶つ意を表す。すっかり・・・する。・・・し終える。
「きって」は、「きりて」の「り」が促音便したもの。
「あと」とは、時間的にうしろの方。以後。のち。
「のみ(副助)」とは、限定の意を表す・・・だけ。・・・ばかり。
接続は体言、その他種々の語につく。活用する語には連体形に付く。
本句は「ア」の母音で韻を踏んでいます。
1
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桜
ソメイヨシノ
[染井吉野]
学名
Prunus × yedoensis
分類
バラ科 サクラ属
花
葉の展開に咲き立って花を咲かせる。
花色は淡い紅色を帯び、咲進むにつれ白くなる。
一総につく花の数は3・4輪。
葉
葉の縁には鋭い重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
種
大島桜
(オオシマザクラ)
と
江戸彼岸桜
(エドヒガンザクラ)
の
自然交配種
江戸時代末期に江戸染井村(現在の東京都豊島区)の植木屋から
「吉野桜」
として売り出されたのが由来。
2
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山の神去って残花に雨柔ら
(やまのかみさってざんくわにあめやはら)
注・
「やまのかみ」とは、ここにかって鎮座していた、
日本炭礦若松第二鉱の守護の大山祇(おおやまつみ)の神のこと。
「さって」は、「さりて」の「り」が促音便したもの。
「ざんくわ」とは、春4月の季語で、
散り残った桜の花。
「やはら」とは、(熟語に用いて)しなやかなさま。やわらかなさま。
本句も、「ア」の母音で韻を踏んでおり、しかも十七文字の中、ア音は10を数えます。
3
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本ブログの全ての画像は、多賀山自然公園にて撮影したものです。
撮影日時は、
5、6が2016年4月3日
1~3が、2017年4月10日
4、7が、2017年4月12日
です。
ご完読まことにありがとうございました。
梨雨