今日の一景
(399)
「花譜の館・別館」へようこそ。
四季の風景
冬
十日夜
(とおかんや)
旧暦十月十日
新暦
2016年11月9日
の
夜
と
十日夜
(とおかんや)
の
月
十日夜言はずもがなのこの浮き世
(とおかんやいはずもがなのこのうきよ)
注・
口語では、「いわずもがな(いはすもがな)」とは、
言葉に表さない方がいい。わかりきっていて今更言う必要がない。
古語で「もがな(終助)」とは、願望の意を表す。・・・であればなあ。・・・があればなあ。
「うきよ」とは、口語、古語ともに、
悲しみや苦しみに満ちたこの世の中。
苦しみや悲しみなど、つらいことの多い男女の仲。
無常の世の中。
世の中。世間。
の意
1
十日夜
(旧暦10月10日の夜)
十五夜・十三夜と比べると、いまいちマイナーな印象のある
十日夜
(とおかんや)。
これも月齢を表す言葉で、新月から新月から10日目に当たる日の事を指します。
別名
「三の月」
ともいい、
月は六割ほどが顔を出した状態で、満月を楽しむものではありません。
一般的に十日夜というと
「旧暦10月10日の夜」
の事を指し、農作物に感謝する日とされています、
田畑にいらした神様が、この日に山へとお帰りになるとも言われて、
収穫した稲などを捧げます。
また田んぼを守ってくれた
「感謝」
を捧げお餅をささげたり、一緒にお月見をする地方も。
十日夜は主に関東地方で行われる風習で、
関西ではこれに近い行事として
「亥の子」
が行われます。
亥の子は旧暦の10月上旬に行われ、
こちらもお餅をついて食べる風習があります。
2016年の「十日夜」は、11月9日(水)の夜に当たります。
夜がぐんと冷える時期ですので、しっかりと暖かい服装でお月見を楽しみましょう。
この日の月は、6割ほどが顔をだした状態。
満月と違ってちょっと見応えがないかもしれません。
ですが、
十五夜・十三夜・十日夜全ての月を見ると、縁起がよいとも言われています。
十五夜・十三夜とお月見を楽しんだのでしたら、
ぜひ十日夜もお月見をして
縁起を担ぎませんか?
【十五夜、十三夜、十日夜の意味とは? 気になること、知識の泉】による。
2
名月を残して田の神往ににけり
(めいげつをのこしてたのかみいににけり)
注、
「いぬ自(ナ変)」とは古語で、行ってしまう。去る。また、もとのところに帰る。
の意
3
本ブログの1、3は2016年11月9日、自宅にて撮影したものです。
1が、17時39分
3が、17時40分
2は2009年9月27日、立屋敷にて撮影したものです。
ご完読ありがとうございました。
梨雨