今日の一景
(398)
「花譜の館・別館」へようこそ。
稔りの風景
秋
カキノキ
の
実
(柿)
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カキノキ
(柿の木)
学名
Diospyros kaki
Thunb
和名
カキノキ
英名
Kaki Persimmon
Persimmon
分類
カキノキ科 カキノキ属
種
カキノキ
カキノキ(柿の木)は、カキノキ科の1種の落葉樹である。
東アジアの固有種で、特に長江流域に自している。
熟した果実は食用とされ、幹は家具材として用いられる。
葉は茶の代わりとして加工され飲まれることがある。
果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として用いられる。
現在では世界中の温暖な地域(渋柿は寒冷地)で果樹として栽培されている。
{特徴}
雌雄同株であり、雌花は点々と離れて1か所に1つ黄白色のものが咲き、
柱頭が4つに分かれた雌しべがあり、
周辺には痕跡的な雄しべがある。
雄花はたくさん集まって付き、雌花よりも小さい。
日本では5月の終わり頃から6月にかけてに白黄色の地味な花をつける。
果実は柿(カキ)と呼ばれ、秋に橙色に熟す。
枝は人の手が加えられないまま放って置かれると、
自重で倒れてしまうこともあり、
折れやすい木として認知されている。
【フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』】による
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俳句上
蔵書の 草木花・歳時記・秋 によりますと
季語
柿
(かき)
熟柿(じゅくし) 甘柿(あまがき) 渋柿(しぶがき) さわし柿
干柿(ほしがき) 吊し柿(つるしがき) 木守柿(こもりがき) 柿の秋
カキノキ カキノキ科
「 柿の秋」 という季語があるように、抜けるような青空の下に柿がみのる風景は、まさに日本の秋の象徴である。鮮やかな柿色には、その再現に腐心したという陶工柿右衛門の話などを思う。
甘柿と渋柿があり、厳密ではないが甘柿は温暖な地方、渋柿は冷涼な地方のイメージを伴う。甘柿には〔 富有( ふゆう ) 〕 〔 次郎 ( じろう ) 〕 などがあり、渋柿は 〔 会津見不知 ( あいづみしらず ) 〕 〔 鉢屋 ( はちや ) 〕の品種が好物である。柿の渋味は水溶性のタンニンで、渋抜きはこれを不溶性性にする。さわし柿はアルコールや炭酸を与え、干柿は皮を剥 ( む ) いて日光に当てる。熟柿は木の上で完熟させたものである。軒下に干し連ねた吊し柿には乾いた清浄な空気に射す太陽の光を感じ、木の先に残された木守柿には人の思いが込められている。
カキノキには日本自生説と中国渡来説がある。縄文時代はおろか弥生時代の遺跡からも発掘の報告はないが、古くから北海道を除く全国で栽培され、すっかり日本の果物となっている。青柿 ( あおがき-夏の季語 )は未熟な果実で食べられないが、日に日に太る期待と、途中で落ちる不安を抱かせる。柿若葉 ( かきわかば ) 、柿の花 ( かきのはな ) は夏、柿紅葉 ( かきもみじ ) は秋、柿落葉 ( かきおちば ) は冬の季語。
旨、解説されています。
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柿の葉の落ちて透るや宙の蒼
(かきのはのおちてとほるやそらのあを)
注
「とほる」とは古語で、透き通る。
の意
平成や一人だになき柿捥る子
(へいせいやひとりだになきかきもるこ)
注・それぞれ古語で、
「だに」とは、副助詞で、・・・でさえ、・・・だって。
「もる」とは、千切る。捥(も)ぎる。
の意
初案は、
柿盛る昭和は遠くなりにけり
です。
柿熟れて鷹取山の神神し
(かきうれてたかとりやまのかうがうし)
注・
「かうがうし」しは古語で、尊くおごそかだ。
の意
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昨日(11月3日)、直方市の福智山ろく花公園に多くの花を撮影にいきましたが、
本ブログの全ての画像は、その往き帰りに、花公園付近の沿道の民家に生る柿の実を撮影したものです。
なお、柿については、
2014年12月13日
2015年11月5日
の各URL
で投稿しています。
宜しければご覧ください。
ご完読ありがとうございました。
梨雨