今日の一景
(346)
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四季の風景
冬
山茶花
(さざんか)
Ⅱ
数寄屋より離れて山茶花朱を誇る
(すきやよりはなれてさざんくわしゅをほこる)
[注・「すきや」とは古語で茶室。の意]
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サザンカ
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
サザンカ
[山茶花]
学名
Camellia sasanqua
分類
ツバキ科 ツバキ属
開花時期
10~12月
花の色
白、ピンク
名前の読み
さざんか
分布
本州の山口県、四国、九州、沖縄に分布
海外では、台湾や中国などにも分布。
生育地
山地や林の中や林の縁
植物のタイプ
樹木
大きさ・高さ
2~12メートル
花言葉
素直、飾らない心
誕生花
11月16日
花の特徴
枝先や葉の縁に花径5センチから7センチくらいの白い5弁花をつける。
花は横に平らに開き、雄しべは椿 ( ツバキ ) のように茼状にはならない。
園芸品種には、花の色が赤や桃色のもの、八重咲きをするものなどがある。
花弁はばらばらに散る。
葉の特徴
葉は楕円形で、互い違いに生える ( 互生 ) 。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ ( 鋸歯 ) がある。
椿 ( ツバキ ) の場合はぎざぎざ ( 鋸歯 ) はない。
葉の質は革質で艶があり、表面は濃い緑色をしている。
実の特徴
花の後にできる実は球形のさく果 ( 熟すると下部が裂け、種子が散布される果実 ) である。
この花について
果実から採取した油は椿油と同様に用いられる。
和名の由来は、山茶花の読み 「 サンサカ 」 が訛ったものと言われている。
属名の Camellia はイエズス会無の宣教師 「 カメル ( G.J.Kamell ) さん 」 の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の sasanqua は 「 山茶花 」 のことである。
旨、解説されています。
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掃くほどに山茶花いよいよ散りにけり
(はくほどにさざんくわいよいよちりにけり)
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俳句上
蔵書の 草木花・歳時記・冬 によりますと
季語
山茶花
(さざんか) (さざんくわ)
茶梅
(さざんか)
姫椿
(ひめつばき)
サザンカ ツバキ科
晩秋から初冬の花とされるが、10月に入ればぼつぼつと咲き始める。花は霜に弱いが、関東地方南部以南の暖地の家々では初冬に花盛りとなり、次々と散った花弁が木の下に積もるほどになる。
山口県から九州、沖縄諸島までと、四国の南西部に自生する日本固有の常緑樹で、高さが10メートルに達する古木もある。同じ仲間の椿よりはやや寒さに弱い。形の上でも枝が細く葉も小さい。また花は平らに開き、雄しべは筒状にならず、花弁は一片ずつ離れて散り、花冠が丸ごと落ちるツバキと趣きを異にする。野生のものは白色の5弁花だが、改良品種の庭植えのものは、桃色や紅色で、八重咲きも多い。サザンカの名は中国名の山茶花によるが、中国で山茶花と書くとツバキのことを指す。山茶花が首位転換で茶山花となり、サザンカの名が生まれたもいう。サザンカの中国名は茶梅。
枝葉が細やかなので、かつては生垣に多く植えられたが、チャドクガの幼虫 ( 毛虫 ) がつきやすいため、近年は生垣はあまり見れなくなった。
旨、説明されています。
山茶花を愛づる者なき侘び住まひ
(さざんくわをめづるものなきわびずまひ)
[注・それぞれ古語で
「めづ」とは愛する。賞美する。ほめる。珍重する。
「わびずまひ」とは閑静なすまい。閑居。
の意]
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山茶花を頼み所にここ来たり
(さざんくわをたのみどころにここきたり)
[注・それぞれ古語で、
「たのみどころ」とは頼りに思う所。また、その人。
の意]
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山茶花の盛りを過ぎて天に舞ふ
(さざんくわのさかりをすぎててんにまふ)
[注・「さかり」とは古語で、勢いの盛んなさま。栄えているさま。またその時。の意]
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本ブログの画像は、全て庭園「芦屋釜の里」のものです。
撮日時は
1、2、3、4、5、8、9、10、11、が先月(11月)11日
6、7、が先月(11月)12日
ラストの12、が今月(12月)8日
のものです。
ご完読ありがとうございました。
梨雨