今日の一句
(5)
赤とんぼ
赤とんぼ夕焼け欲しき阜の上
(あかとんぼゆうやけほしきおかのうえ)
10月18日、市立白野江植物公園の花の谷の藤袴(ふじばかま)に来る、毒蝶のアサギマダラを撮影後
湿性園に廻ったところ、一匹の 赤とんぼ がハマカンゾウの葉に止まっているのを発見し、
カメラに収めました。
泰然自若とし、わずか30センチに近づいても微動だにせず、
「どうぞ、写して下さい」
と言っているようで、それに甘えてシャッターを切り続けました。
この時、初めて秋を感じとったのです。
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童 謡 唱 歌
赤とんぼ
作詞・三木露風
作曲・山田耕作
夕やけこやけの赤とんぼ
負われて見たのはいつの日か
山の畑の桑の実を
小篭に積んだはまぼろしか
十五でねえやは嫁に行き
お里のたよりは絶えはてた
夕やけ小やけの赤とんぼ
とまっているよ竿の先
赤とんぼ負はれてみたはいつの日か
(あかとんぼおはれてみたはいつのひか)
当初、私はこの歌詞の
「負われて」
のところを、今日の今まで、作詞した三木露風が幼少時代
「追われて」
と赤とんぼに、追いかけられた時のことだと思っていました。
字が間違っているのではと、調べてみたところ、そうではなかったのです。
真実は、姉に背負われて、夕焼けを見た時の事を回想した様子を書いたものだったのです。
慕ひたる姉に負はれて赤とんぼ
(したひたるあねにおはれてあかとんぼ)
これならよく、ご理解できると思います。
私のように思っていらっしゃった方も多かったのではないかと思います。
この白野江の植物公園にて
赤とんぼを見た瞬間、秋を悟りました。
藤袴でも、それに来るアサギマダラでもありません。
赤とんぼの、絶大なる秋の威力を感じさせられた一時でした。
上二句は、前の「赤とんぼ」の歌詞に専属し、私に著作権のないことを表します。
日ノ本の稔の徴赤とんぼ
(ひのもとのみのりのしるしあかとんぼ)
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茜さす夕日に照るや赤とんぼ
(あかねさすゆうひにてるやあかとんぼ)
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なお、本ブログの画像は、本年10月18日、白野江植物日公園・湿性園にて撮影したものです。
ご完読ありがとうございました。
梨雨