今日の一景
(306)
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四季の風景
秋
白粉花
(おしろいばな)
付け文の夕べに来たり白粉花
(つけぶみの夕べにきたりおしろいばな)
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オシロイバナ
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
オシロイバナ
(ユウゲショウ)
[白粉花]
学名
Mirabilis jalapa
開花時期
6~10月
花の色
白、黄、ピンク、赤
名前の読み
おしろいばな
(ゆうげしょう)
分布
原産地は中南アメリカ
日本へは江戸時代に渡来、現在では野生化
生育地
道ばた、空地、庭植え
植物のタイプ
多年草
大きさ・高さ
60~120センチね、
花の特徴
茎先に集散花序 ( 最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく ) を出し、花径2センチくらいの漏斗状の花をつける。花冠は筒部が長く先で5つに裂ける。花の色は赤、白、ピンク、黄色なで、絞ぼりのものもある。萼片は5枚、雄しべ1本、雌しべⅠ本とである。
葉の特徴
葉は卵形で、互い違いに生える ( 互生 ) 。葉の縁にぎざぎざ ( 鋸葉 ) はない。
実の特徴
花の後にできる実はそう果 ( 熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見える ) ものである。
その他
和名の由来は、熟した黒い種をつぶすと白粉のような白い粉が出てくるころからきている。貝原益軒が命名したとのこである。夕方開き、翌朝しぼむので、夕化粧 ( ユウゲショウ ) の別名もある。俳句の季語は秋である。属名の Mirabilis はラテン語で 「 mirari ( 驚く ) 」 すからきている。Mirabilis はラテン語には 「 不思議な、素敵な 」 の意味がある。種小名の jalapa は 「 メキシコの) やラッパの 」 という意味である。
旨、解説されています。
白粉花園の外にて咲き揃ふ
(おしろいばなえんのそとにてさきそろふ)
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俳句上
蔵書の 草木花・歳時記・秋 によりますと
季語
白粉花
(おしろいばな)
白粉の花(おしろいのはな) 花白粉(はなおしろい)
おしろい
夕化粧
(ゆうげしょう)
オシロイバナ オシロイバナ科
白粉の花ぬって見る娘かな
( 一茶 )
この娘は、オシロイバナの遊びを知らない子だろう。おしろいばなではなく、種子の胚乳 ( はいにゅう ) の白い粉のことである。これをこどもがおしろいにして遊ぶとされるが、江戸時代には大人の婦人も実際に使っていたと解釈できる文献がある。オシロイバナは外国産の草花では最も古いもののひとつである。貝原益軒 ( かいばらきけん ) の 『 大和本草 ( やまとほんぞう ) 』 には 「 朝開きて夕べに萎 ( しぼ ) む 」 とある。どこで取り違えたか、花は夕べに咲いて朝萎むが正しい。夕化粧の名でもよばれる。
熱帯アメリカ原産の多年草だが、日本て゜は一年草となる。横枝をよく出してこんもりと茂り、高さ1メートル前後で、葉は対生する。5裂したラッパ状の花冠に見えるのはがくで、それを包んでがくのように見えるのは苞 ( ほう ) である。夜に咲く花は白いものが多いが、オシロイバナは例外、赤や白、黄色の花は夕景色によく映え、芳香を漂わせる。もっとも夜の昆虫を招く必要はなく、白花受粉する。
旨、解説されています。
入念に施す化粧白粉花
(にゅうねんにほどこすけせうおしろいばな)
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白粉花我が人生に君ほどの
(おしろいばなわがじんせいにきみほどの)
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ご完読ありがとうございました。
梨雨