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今日の花-現の証拠(げんのしょうこ)-一期一会(15)-北九州国定公園・平尾台

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一期一会
(15)

花譜の館・別館」へようこそ。

今日の花

現の証拠
(げんのしょうこ)

此や此の音に聞こえし医者いらず
(これやこのおとにきこへしいしゃいらず)
[注・それぞれ古語で、「これやこの」とは、これがまあ、あの・・・か。
「おとにきく」とは人づてに聞く。噂を耳にする。の意]


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ゲンノショウコ

インターネットの みんなの花図鑑 によりますと

ゲンノショウコ
[現の証拠]
学名
Grranium thunbergii
分類
フウロソウ科 フウロソウ属
開花時期
7~10月
花の色
白、赤、紫
名前の読み
げんのしょうこ
分布
北方領土を含む北海道から沖縄、
朝鮮半島や台湾
植物のタイプ
多年草
大きさ・高さ
30~50センチ
花言葉
心の強さ
誕生花
9月7日

花の特徴
  葉の脇から出た花柄の先に小さな5弁花をつける。雄しべは10本ある。雌しべの花柱の先は5つに裂ける。萼片は5枚である。

葉の特徴
   葉は手のひら状3つから5つに裂け、互い違いに生える ( 互生 ) 。葉の柄は長く、つけ根の部分に1対の托葉 ( 葉ノつけ根にある付属体 ) がある。茎は地を這い、下向きの毛が生える。

実の特徴
  花の後にできる実はさく果 ( 熟すると下部が裂け、種子が散布される果実 ) である。5つの球形の種子ができる。

その他
  和名の由来は、飲むとすぐに効くので 「現の証拠」 である。全草にタンニンを含み、干したものを煎じて下痢止め、健胃薬とする。別名をミコシグサ ( 神輿草 ) という。これは実の裂けた姿を神輿の屋根にたとえたものである。俳句の季語は夏である。属名の Ceranium はギリシャ語の 「 geranos ( 鶴 ) 」 に由来する。長いくちばしのような果実を鶴のくちばしにたとえたものである。種小名の thunbergii はスウェーデンの植物学者で日本の植物を研究した 「 ツンベルクさんの 」 という意味である。

旨、解説されています。


現の証拠良薬口に苦しというけれど
(げんのしゃうこりゃうやくくちににがしというけれど)



イメージ 2


賢きに屈めん現の証拠かな
(かしこきにかがめんげんのしゃうこかな)
[注・「かしこし」とは古語で、恐れ多い。もつたいない。
「かがむ(他マ下二)」とは(体の一部分を)曲げる。かがめる。の意]


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俳句上

蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと

季語
現の証拠
(げんのしょうこ)
神輿草
(みこしぐさ)
医者いらず
いしゃいらず)
たちまち草

ゲンノショウコ  フウロソウ科

   植物体に匂いや苦味があるわけでも、花に香りがあるわけでもないが、古くから薬草としてよく知られる。とくに下痢止めには効果がすぐ現われるというので、「 現の証拠 」 という名がついた。タチマチグサ、イシャイラズの方言名もある。現在では衛生状態がよくなり、下痢も少なくなったので需要も減っているが、民間薬としての地位はなお高い。

   山野の丈の低い草むらにふつうに生える多年草。高さ20~50センチで茎の下部は地表を這って先が立ち上がる。茎はよく分岐し、葉柄 ( ようへい ) は 花柄 ( かへい ) とともに毛深く、上部では腺毛が混じる。葉には長い柄 ( え ) がある。花期は7~10月。上の葉の腋 ( えき ) から長い柄を出し、先に直径1.5センチほどの5弁花が1対咲く。株によって紅紫色の花と花弁の脈だけ紫色になった白花がある。秋には果実が5裂して、巻き上がった姿が神輿 ( みこし ) の屋根に似ているというので、ミコシグサの名もある。北海道から九州 ( 奄美大島 ) までと、台湾、朝鮮半島に分する。

旨、解説されています。


佇めば寄り合ひたり現の証拠
(たたずめばよりあひたりげんのしゃうこ)
[注・それぞれ古語で
「たたずむ」とは、しばらく立ち止まる。
「よりあふ」とは多くのものや人が一つに寄り合うこと。一定の目的で会合すること。の意]


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神輿草カルスト台地の天高し
(みこしぐさカルストだいちのてんたかし)


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ご完読あがとうございました。
梨雨


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