蔵出しの花
(11)
雁草
(かりがねそう)
然りながら月の欲しさよ雁草
(さりながらつきのほしさよかりがねさう)
[注・「さりながら」とは古語で、しかしながら。そうではあるが。の意]
1
カリガネソウ
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
カリガネソウ
[鴈草]
学名
Caryopteris divaricate
分類
クマヅラ科 カリガネソウ属
開花時期
8~9月
花の色
紫
名前の読み
かりがねそう
分布
北海道から九州
朝鮮半島や中国
生育地
山地の湿った林の中や林の縁
植物のタイプ
多年草
大きさ・高さ
1メートル
花の特徴
花のつけ根は筒形で、先が5つに裂けている。そのうちの下につく1つの裂片が舌状に長く伸びて上側に曲がり、濃い斑点が入る。雄しべ4本と雌しべは大きく飛び出して弓形に下側へ曲がる。
葉の特徴
葉は幅広い卵形で、向かい合って生える ( 対生 ) 。葉の先は鋭く尖り、縁にはぎざぎざ ( 鋸歯 ) がある。
実の特徴
花の後にできる実は小堅果で、先は4つに裂ける。
その他
和名の由来はこの花の様子を雁の首に見立てたものである。青紫色の花はとても美しいが、全草に強い臭気がある。別名をホカケソウ ( 帆掛草 ) ともいう。これは帆掛船にたとえたものである。属名の Caryopteris はギリシャ語の 「karyon ( 堅果 ) + pteron ( 翼 ) 」 からきている。果実が小堅果で翼があるように見えるこちから名づけられた。種小名の divaricate は 「 広く分枝した 」 という意味である。
旨、解説されています。
2
3
雁草咲いて侘しき西の空
(かりがねさうさいてわびしきにしのそら)
4
当来へいざ船出せん帆掛草
(たうらいへいざふなでせんほかけさう)
[「たうらい」とは古語で、未来。来世。の意]
5
大海は月にもあるぞ雁草
(たいかいはつきにもあるぞかりがねそさう)
6
本ブログの画像全ては、本年8月2日、北九州市立白野江植物公園にて撮影したものです。
以上、「花譜の館・別館」より
ご完読まことにありがとうございました。
梨雨