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後編
睡蓮
(すいれん)
Ⅱ
黒雲の射して睡蓮蘇る
(くろくものさしてすゐれんよみがへる)
[注・それぞれ古語で、
「さす」とは湧く。「よみがへる」とは生き返る。の意]
1
日本が誇る、
スイレン属・耐寒性・小型群
の
未草 ( ひつじぐさ )
9月20日
の
日誌
後記
スイレン属
インターネットの ウイキペディア・フリー百科事典 によりますと
目
スイレン・Nymphaeales
科
スイレン・Nympharaceae
属
スイレン
(Nymphaea)
スイレン属
スイレン属 ( すいれんぞく ) は、スイレン科の属の一つ。水生多年草。
日本にはヒツジグサ ( 未草 ) の1種類のみ自生する。日本全国の池や沼に広く分布している。白い花を午後、未の刻ごろに咲かせることからその名が付いたと言われる。睡蓮はヒツジグサの漢名であるが、一般に水生植物の総称として用いられている。
特徴
水位が安定している池などに生息し、地下茎から長い茎を伸ばし、水面に葉や花を浮かべる。葉は円形から広楕円形で円の中心付近に葉柄が着き、その部分に深い切れ込みが入る。葉の表面に強い撥水性はない。多くの植物では気孔は葉の裏側にあるが、スイレンでは葉の表側に分布する。根茎から直接伸びる花柄の先端に直径5-10cmほどの花をつける。
種
日本において一般的なスイレンは、いくつかの野生種を交配、品種改良し、作出された園芸種である。花の色、葉の色、模様などについて様々な姿の品種が存在する。
・ヒツジグサ ( N.tetragona ) - 日本を含めアジアからヨーロッパ、北アメリカなど北半球に広く分布している。
・ブルー・ロータス ( N.caerulea ) - 青スイレン。英名 「 Egyptian Biue Water Lily 」 。アフリカから東南アジアに分
布。 古代エジプトの壁画などにも描かれている。
・ヨザキスイレン ( N.lotus ) - 白スイレン。英名 「 Egyptian White Water Liiy 」 。別名タイガー・ロータス。アフリカ
から東南アジアに分布。古代エジプトの壁画などにも描かれている。
・ホシザキスイレン ( N.nouchali ) - 別名セイロン・ヌパール。インド、ラオス原産。ヌパール ( コウホネ属の総称 )
と呼ばれるが、スイレンの仲間である。葉は黄緑色のグリーンと、濃い赤のレッドがある。
・アカバナスイレン ( N.rubra ) - 別名タイ・ニムファ。葉が真紅に染まる東南アジア原産のスイレン。一般的には
アクアリウムで水中葉を観賞するが、戸外で保温が可能なら、花を楽しむことが可能である。
・ティナ ( N.'Tina' ) - 園芸種。小型だが非常に花付きが良く育てやすい。ムカゴで増えるため繁殖も容易。色は
青みがかった紫だが、生育条件によって変化することもある。昼咲き。初心者用として最も有名な熱帯性スイレ
ン。
と解説されています。
2
己がじし間宜しき黄睡蓮
(おのがじしあはいよろしききすゐれん)
[注・それぞれ古語で
「おのがじし」とは副詞で、めいめい。それぞれに。思い思いに。
「あはい」とはまわい。間。「よろし」とは適当である。似つかわしい。の意]
3
睡蓮を渡る仏の忙しなし
(すゐれんをわたるほとけのせはしなし)
[注・「せはしなし」とは古語でいそがしい。せかせかして落着きがない。の意]
4
5
睡蓮の三寸ほどの立ち姿
(すゐれんのさんずんほどのたちすがた)
6
俳句上
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
季語
睡蓮
(すいれん) (すゐれん)
スイレン スイレン科
水草のなかでは最も人気のあるものの一つで、画家モネの 「 睡蓮 」 でもお馴染みである。スイレンは、スイレン属約40種の総称名である。花が夜閉じることからこの名がついたが、ロッスとよばれるエジプト産のスイレン4のように、夜咲きの種類もある。「 蓮 」 の名がつくように、外見がハスに似ており、英名では、ハスもロッスもロータスと呼ばれて紛らわしい。しかし、スイレンには大きな雌しべが1本だけあるのに対して、ハスではたくさんの小さな雌しべが一つ一つ蜂巣 ( はちす ) の穴に埋もれるという大きな違いがある。長年、両者は同じスイレン科に分類されてきたが、今では別科として扱う考えが有力となっている。
スイレンは大きく4群に分類できる。熱帯性の昼咲き群と夜咲き群、耐寒性の大型群と小型群である。日本のヒツジグサは耐寒性小型群、エジプトのロッスは熱帯性の夜咲き群である。耐寒性の種類はすべて昼咲きである。
園芸品種も数多く作られ、色とりどりの花色を楽しませてくれる。
旨、解説されています。
睡蓮や絵描きはどこかモネに似て
(すゐれんやえかきはどこかモネににて)
7
8
寝ぬる刻固むるものなき未草
(いぬるこくかたむるものなきひつじぐさ)
[注・それぞれ古語で、「いぬ」とは寝る。眠る。「かたむ」とは守る。の意]
9
10
ご完読ありがとうございました。
梨雨