今日の一景
(267)
「花譜の館・別館」へようこそ。
詩集
青春
寮 雨
四季の風景
夏
本紫陽花
(ほんあじさい)
紫陽花の憂ひ最中の雨気なる
(あぢさゐのうれひさなかのあまけなる)
[注・それぞれ古語で、「うれひ」とは嘆き。「さなか」とはさいちゅう。「あまけ」とは雨の降りそうな空模様。の意]
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俳句上
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
季語
紫陽花
(あじさい) (あぢさゐ)
七変化
(しちへんげ)
四葩
(よひら)
アジサイ アジサイ科(ユキノシタ科)
梅雨時の花はアジサイに代表される。野生のガクアジサイのなかで、装飾花ばかりになったものがアジサイである。
花弁に見えるのは4枚のがく片で、その中心部に直径1~2ミリの花冠がある。4枚のがく片から四葩、また花の色が日々微妙に移り変わることから七変化ともよばれる。『万葉集』には、「味狭藍」または「安治佐為」と表記されており、語源については「あづ(集める)さい(真の藍)」とするほか、さまざまな説がある。紫陽花と書くのは当て字で、白楽天の詩
招賢寺に山花一樹あり 人その名を知るものなし 色は紫色に花は香気を宿し(略)よりて紫陽花と名づく
によっている。平安時代の学者・源順(みなもとのしたごう)がこの紫陽花をアジサイと解し、以後それが広まったとされている。
しかし、アジサイはれっきとした日本原産の園芸植物で、高さ1~2メートルの落葉性小低木である。幕末に長崎に滞在していたシーボルトが、アジサイの学名に自分の愛人だった"お滝さん"の名をとり、オタクサと命名した話は有名。
ヨーロッパに渡ったアジサイは、改良が重ねられた系統が日本に里帰りし、西洋アジサイとよばれてさかんに栽培されている。装飾花が大型で花色も桃、赤、青、白など鮮明な単色の者が多く、日本のアジサイと趣きを異にするが、植物としてはアジサイそのものである。
旨解説されています。
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詩集
青 春
(第2回)
寮 雨
(りょうう)
昭和50年6月17日作
山々の木々は鮮やか
六月の雨にうたれて色を出す
校庭の溜まりの水は細波て
乾いた土は蘇る
雨の夜は涼し
ほほに冷ややかなる風うけて折に飛沫や
友と語らぐ一日の苦しき事も
なごやかに笑ってすます寮生活
山塔梨雨
注・「細波て」とは、さざなみて。「飛沫」とはしぶく。
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あぢさゐに弾む心を貰ひけり
(あぢさゐにはづむこころをもらひけり)
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ご完読ありがとうございました。
梨雨