今日の一景
(256)
「花譜の館・別館」へようこそ。
四季の風景
夏
鯉のぼり
青雲を食らふ競ひや鯉のぼり
(あをくもをくらふきほひやこひのぼり)
[注・それぞれ古語で、「あをくも」とは空、「くらふ」とは飲む、「きほひ」とは勢い、の意]
1
コイノボリ
蔵書の 稲畑汀子 編 改訂版 ホトトギス 新歳時記によりますと
季語
鯉 幟
(こひのぼり) (こいのぼり)
夏
(5・6・7月)
鯉をかたどった幟で、最近では外幟にもっとも多く用いられている。
5月の晴れた空を泳ぐ鯉幟は、いかにも日本らしい風景である。
真鯉、緋鯉と色分けしてある。五月鯉(さつきごい)ともいう。
と解説されています。
2
3
唱歌
鯉のぼり
(弘田龍太郎)
インターネットの ウイキペディア・フリー百科事典 によりますと
歌詞
1913 ( 大正2 ) 年初出 尋常小学唱歌 弟五学年用
作詞 不詳
作曲 弘田龍太郎
鯉のぼり
1
甍 ( いらか ) の波と雲の波
重なる波の中空 ( なかぞら ) を
橘 ( たちばな ) かおる朝風に
高く泳ぐや鯉のぼり
2
開ける広き其の口に
舟をも呑 ( の ) まむ様見えて
ゆたかに振 ( ふる ) う尾鰭 ( ひれ ) には
物に動ぜぬ姿あり
3
百瀬 ( ももせ ) の滝を登りなば
忽 ( たちま ) ち竜になりぬべき
わが身に似よや男子 ( おのこご ) と
空に躍るや鯉のぼり
概要
こいのぼりの雄大さをたたえ、男児がこいのぼりのように雄大に成長するようにという願望を歌っている。
甍とは瓦のことであり、
「 竜になりぬべき 」 というのは鯉が滝を登って竜門をくぐると竜になるという伝説から来ている。
文語調であるため、最近は口語調の 「♪やねよりたかい・・・」 で始まる 『 こいのぼり 』 のほうがよく歌われ、
この歌はあまり歌われなくなっている。
と説明されています。
4
竜門を潜るべきかな鯉のぼり
(りゅうもんをくくるべきかなこひのぼり)
解釈
当然、竜門を潜ることだろうなあ、鯉のぼりよ
5
本・ 「 鯉のぼり 」 のブログの題目の季節については、
端午の節句の語感、行事の季感などから初夏のものとさせていただきました。
なお、今年の旧暦・「 端午の節句 」は6月20日にあたります。
ご完読ありがとうございました。
梨雨