今日の一景
(252)
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四季の風景
春
米国からのハナミズキ寄贈百週年
特別企画
花水木
(はなみずき)
Ⅱ
花水木
(はなみずき)
日米に戦はあれど花水木
(にちべいにいくさはあれどはなみづき)
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ハナミズキ
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
ハナミズキ
[花水木]
学名
Benthamidia florida
分類
ミズキ科 ヤマボウシ属
開花時期
3~5月
花の色
白
名前の読み
はなみずき
分類
原産地は北アメリカ。
日本へは大正時代に渡来。
生育地
庭木や街路樹
植物のタイプ
樹木
大きさ・高さ
5~12メートル
花言葉
私の思いを受けてください。華やかな恋
誕生花
3月18日
花の特徴
桜が終わったころから咲き始め、5月の半ばまで咲いている。4枚の白い花弁のように見えるのは総苞 ( 花弁全体を含む葉の変形したもの ) である。花弁はその真ん中に集まってつく。色の4弁花で目立たない。雄しべは4本である。花弁は早くに落ちる。
葉の特徴
葉は楕円形で、枝先に集まって向かい合って生える ( 対生 ) 。葉の形はやや不規則で葉脈が目立ち、縁は波打つ。
実の特徴
花の後にできる実は核果 ( 水分が多く柔らかい果皮をもつ果実 ) で、秋に赤く熟する。
属名の Benthamidia はイギリスの植物学者 「ベンサム ( G.Bentham ) さん」 の名からきている。種小名の florida は 「 花の多い 」 という意味である。日本へは東京市長の尾崎行雄がワシントン市へ贈った桜の苗木の返礼として1915年に寄贈されたのが始まりである。和名の由来は、水木の仲間で花が目立つことからきている。別名を アメリカ山法師 ( アメリカヤマボウシ ) という。これは、アメリカから渡来し日本の山法師 ( ヤマボウシ ) に似ていることからつけられた名である。樹皮は灰黒色である。紅葉は美しい。俳句の季語は夏である。
と説明されています。
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俳句上
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
季語
花水木
(はなみずき) (はなみづき)
アメリカやまぼうし
ハナミズキ ミズキ科
大正4 ( 1915 ) 年、東京市長だった尾崎行雄 ( おざきゆきお ) がサクラの苗木を米国・ワシントン市に贈った返礼として、ハナミズキの苗木が日本にもたらされた。それ以前、明治の中ごろに一度渡来しているともいわれる。
サクラが開花したほぼ1ヵ月後、ちょうど5月の連休のころに開花する。日本に自生するヤマボウシと違って、葉が展開する前に開花するので華やかである。花弁のように見えるのは4片の苞(総苞)で、原種は白色だが赤色やピンクの品種もある。苞片の先端が大きく凹むのが特徴で、その苞の中央に小さい花がかたまってつく。秋には紅葉とともに果実が赤色に色づき、葉が落下したあとも数個ずつかたまって枝に残っている。
渡来時にはアメリカヤマボウシとよばれたが、現在ではハナミズキの名が定着した。二つの名を混ぜ合わせてアメリカハナミズキとよぶ人もいるが、これは間違い。
高さ5~10メートルの落葉高木。米国東部原産で、英名は フラワリング・ドッグウッド。樹皮の煮汁が犬の皮膚病に効くことから、そうよばれるという。木肌はカキノキのようにザラザラして、材もヤマボウシの堅くはない。
< 鳥居恒夫 >
と説明されています。
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インターネットの 米国ワシントンD.C.の桜物語 によりますと
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アメリカから贈られた花
(ハナミズキ Dogwod)
アメリカから桜の御礼として1915 ( 大正14 ) 年にスイングル博士 ( 農務省)がアメリカの代表としてハナミズキ ( 白花種 ) 苗40本を日本へ持ってこられた。 ( 日本にアメリカ・ハナミズキが渡来したのは、この時が最初。)
NHKテレビ番組で紹介された東京中野区に住む峰与志彦 ( 64 ) 氏が、あるきっかけで調べたところ、今から82年前の大正4年にアメリカの使節が白い花水木の苗木40本をたづさえて来日し、その2年後さらにピンクの苗木12本が贈られた。当時の記録によると、確かに日比谷公園など都内の公園や植物園に植栽されたが、太平洋戦争を境に 「 敵国の贈り物 」 はその所在が不明になってしまった。
そこで峰さんの5年にわたる原木捜しが始まりました。その結果だけを紹介すると、生き残りの原木にほぼ間違いないと思われる一本が、東京大学付属の小石川植物園に健在である。幹回り1メートル、高さ8メートルの老木であるが、今年も白い花を咲かせたという。 ( 参考文献 : 手島悠介著 友情の二つの花 岩崎書店 )
参考 : 峰氏の原木探しによりアメリカから贈られた原木であると断定してよいハナミズキ。
1、東京都立園芸高等学校 ( 世田谷区 ) 白花 2本
2、農水省果樹試験場・興津支場 ( 清水市 ) 白花 1本
3、東京大学理学部付属 ( 小石川 ) 植物園 ( 文京区 ) 白花 1本
それ以外は原木でないかと推定されるハナミズキが全国に数ヶ所あり、まだまだ峰氏の原木探しは続きます。
と説明されています。
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ふるさとは山紫水明はなみづき
(ふるさとはさんしすいめいはなみづき)
[注・「さんしすいめい」とは、日に映じて山は紫に、水は澄んで清らかに流れていること。
山水の景色の清らかで美しいこと。の意]
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差し次ぎし絆貴し花水木
(さしつぎしきづなたふとしはなみずき)
[注・それそれ古語で、
「さしつぐ」とは後に続く、「きづな」とは絶ちがたいつながり、の意]
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ご完読ありがとうございました。
梨雨