今日の一景
(251)
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四季の風景
春
米国からのハナミズキ寄贈100周年
特別企画
花水木
(はなみずき)
Ⅰ
紅花花水木
(べにばなはなみずき)
1
恋初むる君顧みる花水木
(こひそむるきみかへりみるはなみづき)
[注・それぞれ古語で、
「こひそむ」とは恋心が起こる。恋心をいだき始める。
「きみ」とは、尊敬の対称の人代名詞。あなた。
上代では、多く女性から男性を呼ぶのに用いた。中古以後親しい男女相互間に用いるようにる。
「かへりみる」とは後ろを振り返って見る。の意]
1
ベニバナハナミズキ
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
ベニバナハナミズキ
[紅花花水木]
学名
Benthamida forida f. rubura
分類
ミズキ科 ヤマボウシ属
開花時期
4~5月
花の色
赤
名前の読み
べにばなはなみずき
分布
原産地は北アメリカ
生育地
庭木や街路樹
植物のタイプ
樹木
大きさ・高さ
5~12メートル
花言葉
華やかな恋
花の特徴
特徴は花の色が紅色を帯びることである。桜が終わったころから咲き始め、5月の半ばまで咲いている。4枚の紅色の花弁のように見えるのは総苞 ( 花序全体を包む葉の変化したもの ) である。花弁はその真ん中に集まってつく。色の4弁花で目立たない。雄しべは4本である。花弁は早くに落ちる。
葉の特徴
葉は楕円形で、枝先に集まって向かい合って生える ( 互生 ) 。葉の形はやや不規則で葉脈が目立ち、縁は波打つ。紅葉も美しい。
実の特徴
花の後にできる実は核果 ( 水分が多く柔らかい花被をもつ果実 ) で、秋に赤く熟する。
その他
和名の由来は、水木の仲間で花が目立つことからきている。紅花花水木 ( ベニバナハナミズキ ) はその品種の1つである。
と説明されています。
2
この道を忘るはせじ花水木
(このみちをわするはせじはなみづき)
[注・
それぞれ古語で
「わする(他ラ四)」とは自然に記憶をなくす
「す(他サ変)」とはある動作を行う。ある行為をする。
「じ」とは、未然形に接続する、打消推量(~ないだろう)・打消意思~まい。(~ないつもりだ)。の助動詞]
3
4
見及ぶは程無き故に花水木
(みおよぶはほどなきゆえにはなみづき)
[注・それぞれ古語で
「みおよぶ」とは目が届く。見ることができる。
「ほどなし」とは、若い。低い。
「ゆゑ」とは(体言または用言の連体形に付いて)原因・理由を表わす。・・・のために、・・・が原因で、・・・によって
の意]
解釈
普段、花水木の樹は高く、花も高い位置で咲き、しかも、空へと上向きに咲くため、
下からしか見上げるしかなく、その裏側ばかりを見るばかりだ。
こうして、上から花の全容を眺めることができるのは、若木で丈が低いためだ。
5
なお、「花水木」については、
過去、3度投稿しており、下から見上げる花水木の画像も見れます。
右、の検索欄に「花水木」と打ち込むか、
URL
を、クリックしてご覧ください。
ご完読まことにありがとうございました。
梨雨