今日の一景
(231)
「花譜の館・別館」へようこそ。
四季の風景
春
支那実桜
(しなみざくら)
支那実桜朴訥たる職人気質
(しなみざくらぼくとつたるしょくにんかたぎ)
[注・「ぼくとつ」とは、飾り気がなく無口なこと、
「かたぎ」とは職業、年齢、環境などに応じた特有の、類型的な気質、の意]
1
シナミザクラ
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
シナミザクラ
[支那実桜]
学名
Prunus pseudo-cerasus
分類
バラ科 サクラ属
開花時期
3月
花の色
白、ピンク
名前の読み
しなみざくら
分布
原産地は中国で、湖北省や湖南省などに分布する
生育地
庭木
植物のタイプ
樹木
大きさ・高さ
2~8メートル
花の特徴
葉の展開に先だって花を咲かせる。枝先に散形状の花序 ( 15~25ミリくらいの)淡い紅色を帯びた一重の5弁花をつける。一房には2~3輪の花がつく。花びらは横に平らに開く。萼片は緑色で5枚ある。雄しべは40本くらいあ、雌しべは1本である。
葉の特徴
葉は楕円形で、互い違いに生える ( 互生 ) 。葉のつけ根は心形で、葉の先は鋭く尖る。葉の縁は重鋸葉 ( 大きなぎざぎざがある ) となる。
実の特徴
花の後にできる実は核果 ( 水分を多く含み中に種が1つある ) である。直径15ミリくらいで、赤く熟して食用になる。
この花について
樹皮は灰褐色で、皮目 ( ひもく=樹皮にあって空気を通す部分 ) が点在する。よく枝分かれをし、樹形は傘状となる。幹からは気根 ( 空気中に伸びる根 ) を出す性質がある。
その他
中国名を「桜桃」といい、実を食用にする。暖地桜桃 ( ダンチオウトウ ) と呼ぶ場合もある。また別名を ( カラミザクラ ) ともいう。日本の原種との交配によって多くの園芸種が生まれている。枝は硬くて美しく、細工物の原料となる。
と説明されています。
一本の堤に淡き支那実桜かな
(いっぽんのつつみにあわきしなみざくらかな)
[注・「つつみ」とは古語で、土手、の意]
2
白野江植物公園
が
この若木の幹に掲げている
プレート
によりますと
支那実桜
しなみざくら
Crasas pseudo cerasus
バラ科 サクラ属
中国原産で、果実を食用や果実酒にします。
花は葉に先立って咲きます。
と説明されています。
支那実桜の足るをもて知るを教ふ
(しなみざくらのたるをもてしるををしふ)
[注・「たる」とは足りる、「もて」とはもちて、の意
「たるをもてしる」とは、口語で「たることを知る」、の「満足する」、の意
「をしふ」とは教える、の意]
3
4
驕らず怯まず支那実桜がごと
(おごらずひるまずしなみざくらがごと)
[注・「おごる」とは、人に優越した自分の立場を当然と思い、いい気になる。増長する。の意
「ひるむ」とは、恐れて勢いが弱る、の意]
5
御完読ありがとうございました。
(梨雨)