今日の一景
(224)
「花譜の館・別館」へようこそ。
四季の風景
春
鎮国寺
熱海緋寒桜
(あたみひかんざくら)
正式種名
熱海早咲き
(あたみはやざき)
か
?
3月2日
の
日誌
朝から快晴。午後から鎮国寺の淡紅梅(たんこうばい)や熱海緋寒桜(あたみひかんざくら)の状況視察に出かけた。
もう、淡紅梅は晩期で期待はしていない。というのも1月25日に5分咲きくらいの、同寺の象徴ともいえる大樹の淡紅梅を撮影し投稿ずみなのだ。残る熱海緋寒桜を撮影したく、これに期待した。ただ早咲きのため散っている可能性は大である。
鎮国寺に到着し、境内に足を運ぶと、熱海緋寒桜は盛りを過ぎ、相当に花を散らしてはいたものの、遠目には
美しくまだまだ撮影に耐えうると判断した。淡紅梅の方はもうほとんど花を散らしていて撮影はあきらめた。
撮影を終え散策していたところ、一家族がやって来た。中から飛び出した、薄青い上下を着て、赤いランドセル
を背負(しょ)った可愛い女の子が、その熱海緋寒桜の下で立ち止まった。歩いていた家族も立ち止まった。賑やかな話し声が聞こえた。女の子は、その桜の下に来るとポーズをとった。桜に対して横向きに、やや前かがみになり、顔だけ正面を向け両手を顔に当てがった。
父親は、カメラを同児に向けた。ちょっとアングルが悪かったのか、その子を桜の左に移動させた。相変わらず女の子は微笑んでポーズを撮り続けた。それを母親は微笑んで眺めている。子供の祖母であろう老女は、「よかったねえ、桜が残っていて、」と声を上げた。
そうして、父親はシャッターを切った。心に残る情景だった。あまりに同児の表情が豊かで、私も割って入り撮影しようかとも思ったが、自重した。
明らかに、ピカピカの1年生の新入学の前祝いの、記念撮影たるや一目瞭然であった。
ランドセル背負ってポーズとる花の下
(ランドセルしょってポーズとるはなのした)
1
以前、「淡紅梅」と「熱海緋寒桜」について、これが品種名かどうかを研究したことがあります。
淡紅梅
については全く分りませんでしたが、
熱海緋寒桜
については、ほぼ「熱海早咲き(あたみはやざき)」であろうことまでこぎつけました。
アタミハヤザキ
詳細は昨年2月23日投稿の、同タイトル、下記URLをクリックして参照してください。
花咲くや弘法大師の鎮国寺
(はなさくやこうぼうだいしのちんこくぢ)
2
熱海緋寒桜聞こえし寺の直中に
(あたみひかんざくらきこえしてらのただなかに)
[注・それぞれ古語で、「きこゆ」とは世間で評判になる、世に知られる、
「ただなか」とは真ん中、中心、の意]
3
御完読ありがとうございました。
なお、昨日は三椏(みつまた)の花を投稿しておりますが
ヤフーのメンテで午前6時以前に投稿のものは、
各自のマイページには流れなかったようです。
宜しければ、ご覧下さい。
(梨雨)