「花譜の館」へようこそ。
香に匂う落暉の庭や沈丁花
(かににほふらっきのにはやぢんちゃうげ)
[注・「かににほふ」とは古語で、匂う、の意、「らっき」とは沈む太陽、入り日、落日、の意]
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2月25日
の
日誌
本日は朝から、曇り時々晴れの天候。午後から腰痛の受診の予約が入っているので動けるのは午前中のみ。
小学生以来の切手ファンのため、 2月23日発行の特殊切手「野菜とくだものシリーズ第3集」、と52円・82円・ 92円の慶切手と52円の弔切手の合わせて計4種の慶弔切手購入のため午前中に近くの郵便局に行った。午後から予定どおり通院。
帰宅後、本ブログの構成を練り、夕食後、PCと取り組んだ。
本日のテーマの花は、香(かぐわ)しき沈丁花である。2月17、20、24日に庭園・「芦屋釜の里」にて撮影したものに若干去年3月遠賀町にて撮影したものをも加えて、全15画像にも及ぶ大作のブログになった。
これを「花譜の館」として、26日の定刻(午前0時07分)に投稿決定する予定なるも、つい失念し、出来上がった直後の25日の深夜に投稿してしまった。
かつては、このような場合、右往左往してしまったものであるが、今は落ち着いたものである。
3月1日で、ブログ開設2周年となる。何か派手な花を投稿しようと思うのだが、園芸花しかなさそうである。
もう花梅から花桃の季節に移行しようとしている。どこか遠くに旅に出て名花を撮影したくもあるが、今や母親の病状が悪くそういう訳にもいかない。
今後、しばらくは、庭園・芦屋町立芦屋釜の里と直方市立福智山ろく花公園、それに門司区の北九州市立白野江植物公園の花で凌ぐしか手はなさそうである。
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沈丁の一つ開いて香り初む
(ぢんちゃうのひとつひらいてかほりそむ)
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ジンチョウゲ
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
ジンチョウゲ
[沈丁花]
学名
Daphne odora
分類
ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属
開花時期
2~4月
花の色
白、紫
名前の読み
じんちょうげ
分布
原産地は中国 日本へは室町時代に渡来した。
生育地
庭木
植物のタイプ
樹木
花言葉
薄れゆくI
誕生花
2月10日
誕生花
2月10日
花の特徴
枝先に円錐花序 ( 下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる ) を出し、白ないし淡い紫色の花をつける。花には花弁はない。花のように見えるのは萼である。
葉の特徴
葉は披針形で、互い違いに生える ( 互生 ) 。 葉の縁にぎざぎざ ( 鋸歯 ) はない ( 全縁 ) 。葉の質は分厚く、艶がある。
実の特徴
日本ではめったに結実しない。
その他
和名の由来は、香りが ( ジンコウ ) に似て、花が丁子 ( チョウジ ) に似ていることからきている。春の夜に遠くまで香りが届くということで 「千里花」とも呼ばれる。俳句の季語は春である。強い香りのために、お茶の席などでは ( 禁花 ) とされてきたという。また、樹液には皮膚炎を引き起こす成分が含まれている・
と説明されています。
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沈丁にとぼ口の引き戸放ちけり
(ぢんちゃうにとぼぐちのひきどはなちけり)
[注「とぼぐち」とは、門口、出入口、とば口、
「はなつ」とは ( 出入口、とば口、戸や障子などを ) あけ放つ、開く、の意]
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俳句上
蔵書の 草木花・歳時記・春 によりますと
季語
沈丁花
(じんちょうげ) (ぢんちょうげ)
沈丁(じんちょう) 丁子(ちょうじ)
ジンチョウゲ ジンチョウゲ科
勤め帰りの夜道で、どこからともなくジンチョウゲの花の香りがすると、もう春である。室町時代以前に原産地の中国から渡来し、庭に植えられてきた。貝原益軒(かいばらえきけん)の『大和本草(やまとほんぞう)』(1709年)に「香遠し故に七里香(しちりこう)とも云」とあるように、遠方まで花の香を漂わせる。その芳香は最高の香料とされる沈香(じんこう)と丁子(ちょうじ)、【丁子】にも負けないということで丁子花と名づけられたようだ。中国名は瑞香。俳句は沈丁と略して詠まれることかある。
常緑低木で、枝が3本ずつに分岐するので、1メートルほどの丸い姿の株となる。花は枝の先にかたまってつく。蕾の形は丁字に似ており、開くと4弁花で、内側は白く、外側はうすい紫紅色。白花や斑入り葉の品種もある。
梅雨の終わりころに挿木をすると、容易に根付く。しかし樹齢は短く、株が古くなると根が弱ってきて、葉の色つやが悪くなったかと思うと、すぐに枯れてしまう。花や根は有毒だが、中国では歯痛や神経痛などの薬にも利用される。 < 鳥居恒夫 >
と説明されています。
沈丁花集ひし人の笑みぞ零るる
(ぢんちゃうげつどひしひとのゑみぞこぼるる)
[注・「ゑみ」とは古語で、①笑うこと、ほほえみ、②蕾が開くこと、の意]
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暮るるほど裾廻の沈丁明けし
(くるるほどすそみのぢんちゃうあきらけし)
[注・それぞれ古語で、「すそみ」とはふもとのあたり、「あきらけし」とは、明るい、の意]
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いつもの 花の俳句図鑑 によりますと
季語
沈丁花
(じんちょうげ) (ぢんちゃげ)
仲春
丁子(ちょうじ) 沈丁(じんちょう) 瑞香(ずいこう)
芸香(うんこう) ちょうじぐさ
ジンチョウゲ ジンチョウゲ科
[植物・特徴]
中国原産。寒さにやや弱く、東北南部以西で広く栽培されている。半球状の株になるので、庭木としての需要も多い。葉は厚く光沢がある。おもに鑑賞用に栽培され、葉に斑点のあるフクリンジンチョウゲ、花が白色のシロバナジンチョウゲ、外が淡紅色、内が白色のウスベニジンチョウゲなどの園芸品種もある。
[歴史・文化]
日本へは室町時代に渡来した。観賞用以外の利用としては、日干しにした花を煎じて、風邪のときのうがい薬にする民間療法がある。花の香りは沈香と丁子に例えられた。
[作句のポイント]
花そのものよりも芳香が印象に残るようてある。俳句も香りを詠んだものが多い。また、全体の色調のためか、春の明るさよりも春愁を詠むことがある。
と説明されています。
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沈丁や聞こえ来し暮れ六つの鐘
(ぢんちゃうやきこえきしくれむつのかね)
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沈丁の匂い渡りし園生かな
(ぢんちゃうのにほいわたりしそのふかな)
[注・「わたる」とは、あるところから動く、「そのふ」とは庭、の意]
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御完読ありがとうございました。
(梨雨)