今日の一景
(211)
「花譜の館・別館」へようこそ。
四季の風景
春
雪割草
(ゆきわりそう)
雪舞へどちらつくほどに雪割草
(ゆきまへどちらつくほどにゆきわりそう)
1
打ち伏すも立ち舞ふも美し雪割草
(うちふすもたちまふもいしゆきわりさう)
[注・それぞれ古語で、「うちふす」とは横たわる、「たちまふ」とは立ち動く、「いし」とは良し、の意]
2
雪割草
(ゆきわりそう)
いつもの 花の俳句図鑑 によりますと
季語
雪割草
(わきわりそう) (ゆきわりさう)
三角草(みすみそう) 州浜草(すはまそう)
和名
スハマソウ
科
キンポウゲ
[植物の特徴]
東北、関東、中部地方の林内に生える常緑の多年草。古くから鑑賞用に栽培され、鉢植えにして正月飾りにされた。茎や葉の裏には長い白毛かある。花は3~4月、長く伸びた茎の先端に花を一つつける。花の色は、白が基本だが、淡紅、淡紅紫色、紅紫色、青紫色などもある。早春、雪を割って顔を出すのでこの名がある。
[作句のポイント]
標準和名はスハマソウ、葉の裂片の先が尖るものをミスミソウという。季語としては雪割草とするのが一般的。
と説明されています。
3
4
寒波来て雪割草に寝覚めあり
(かんぱきてゆきわりさうにねざめあり)
[注・「ねさめ(名詞)」とは古語で、眠りから覚めること、「ねざむ」という動詞はない。]
5
1・2
は
本年2月9日、北九州市立白野江植物公園にて
3~5
は
本年1月31日、直方市立福智山ろく花公園にて
撮影したものです。
御完読ありがとうございました。
(梨雨)