今日の一景
(196)
「花譜の館・別館」へようこそ。
神社
宗像大社
(むなかたたいしゃ)
正月や甍改むる丹の色に
(しゃうがつやいらかあらたむるにのゐろに)
[注・それぞれ古語で、「いらかあらたむ」とは改築する、
「に」とは赤土、黄味をおびた赤色、赤色の塗料、顔料、の意]
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本年、1月7日に、宗像大社に初詣に行き撮影しました。
実際取り込んだのは39画像で、順次紹介したいと思います。
宗像大社
(むなかたたいしゃ)
宗像本土・田島
辺津宮
(へつぐう)
主祭神
一杵島姫神
(いちきしまひめのかみ)
[注・長女の田心姫(たごりひめ)神は、沖ノ島の沖津宮に、
次女の湍津(たぎつ)姫神は大島の中津宮に祀られている。]
宗像大社社務所発行の 宗像大社 によりますと
由緒
宗像三女神(さんじょしん)は「宗像神社」「厳島(いつくしま)神社」をはじめ、その土地の名前がつけられた神社、あるいは各神社の相殿神(あいどのしん)[主祭神と一緒に祀る神)として、北から南まで、全国各地にお祀りされています。その数は6200社といわれ、それらの神社の総本宮が宗像大社です。
『日本書紀』には宗像三女神が「道主貴(みちぬしのむち)、すなわち国民のあらゆる道をお導きになる最も尊い神として崇敬を受けたことが記されています。「貴(むち)」とは最も高貴な神に贈られる尊称です。道主貴(宗像三女神以外には、伊勢神宮の大日靈貴(おおひるめむち)[天照大神(あまてらすおおみかみ)]、出雲大社の大己貴(おおなむち)[大国主命(おおくにのぬしのみこと)]のみですので、宗像三女神が皇室をはじめ人々から、いかに篤い崇敬を受けられていたかが、うかがえます。
また、宗像から大陸への開路は中央政権にとっても大切な道であり、歴代天皇のまつりごとを助ける宗像三女神が、中央政権と強く結びついた国家神であったともいえます。
記紀によれば、この三女神を奉(ほう)じて祀ったのは、神社に代々仕えてきた象徴で宗像氏の先祖にあたる胸肩君(むなかたのきみ)だといわれています。
大化改新(たいかのかいしん)[645年]ののち、宗像郡(現在の宗像・福津[(ふくつ]両市に古賀市・若宮[わかみや]市・遠賀[おんが]郡の一部を含む地域)は九州随一の神郡(しんぐん)となり、宗像氏は大領(郡司)と神主を兼帯(けんたい)しました。
平安時代になると大宮司職(だいぐうしき)が認められ、以後、戦国時代にかけて社勢をのばしました。戦国の混乱のなか、大宮司家の断絶や社領の没収がありましたが、領主になった小早川隆景(こばやかわたかかげ)、後には黒田長政(ながまさ)の寄進をうけて、宗像大社の祭祀(さいし)は継承されてきました。
明治維新の後、明治4年に国幣(こくへい)中社に列格、同18年に官幣(かんぺいちゅうしゃ)、同34年に官幣大社に昇格しました。
明治の御代で忘れてならないのは、同38年5月27日、沖ノ島至近の海上で我が国の連合艦隊が、ロシアのバルチック艦隊に勝利した日本海海戦です。戦後、東郷平八郎(とうごうへいはちろう)元帥は宗像三女神の神恩に感謝し、自筆の「神光照海(しんこうしょうかい)」の扁額と、自ら乗船し指揮をとった旗艦「三笠(みかさ)」の羅針儀(らしんぎ)を当大社に奉納されました。
また昭和29年から三次にわたる沖ノ島学術調査は、23ヶ所の祭祀跡から8万点もの祭祀神宝が発見され、すべて国宝に指定されました。その中には朝鮮半島はじめ中国、遠くペルシアの豪華な工芸品もみられたところから、沖ノ島は「海の正倉院(しょうそういん)」とも呼ばれています。4~9世紀にわたる祭祀の全貌が明らかになり、我が国における仏教伝来以前からの祭祀の形態が学術的に明らかになりました。
本殿・拝殿などの修復と境内の拡張・整備、第二宮(ていにぐう)、第三宮(ていさんぐう)をはじめとする諸施設の造営、最後に神宝館と儀式殿の建設をもって、昭和56年に一連の昭和の大造営事業は終わりました。交通の神様、安産の神様、産業の神様として、地域の人々をはじめ、全国津々浦々から厚く信仰されています。
と説明されています。
神木は隅に眠りし龍の楢
(しんぼくはすみにねむりしゅうのなら)
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投げらるる賽銭の音の絶え間なし
(なげらるるさいせんのねのたえまなし)
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神門の皇族下乗の彫り深し
(しんもんのこうぞくげじょうのほりふかし)
[注・「げじょう」とは古語で、乗り物から降りること、
車馬に乗ったまま社寺の境内や城内へ入ることを禁ずること、
またその旨を記した表札。下馬。の意]
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神門の扉に耀よふ表紋
(しんもんのとびらにかかよふおもてもん)
注・「かかよふ」とは、輝く、の意
[宗像大社の表紋は「菊の御紋」、裏紋は楢(なら)の葉紋、である。
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)