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寒木瓜(かんぼ:け)-福智山ろく花公園

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花譜の館」へようこそ。
 
遙に淡きに寒木瓜の鮮やけし
(はるにあはきにかんぼけのあざやけし)
「注・それぞれ古語で、はる(形動ナリ)」とは、はるかなさま、「あざやけし」とは華やか、の意]
解釈
遠目には、淡い紅色なのに、近くで見るとなんて派手な真紅の色をしていることだろう
 
 
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12月6日
日誌
 
 
   本日、寒い朝、起きて窓の外を見ると、空は曇り空で時折、強い日が差し込む。
   今日は、午後から大学で、ギターマンドリンクラブの定期演奏会があるということで招待状がきていた。それまでに、明日未明に投稿するテーマを決め、大方の目処をつねばならなかった。
   一応、11月23日に福智山ろく花公園で撮影した寒木瓜(かんぼけ)に決めた。実のところもう花ネタが乏しく
花の撮影に行きたかったのたが所用でその暇がなかった。毎日の投稿を、楓・紅葉や銀杏黄葉で凌いできたものの、「花譜の館」を自負するからにも、花を撮影したい。その暇作りといってしもいいが、「花譜の館」で3日の余裕を作りたい。そこで、寒木瓜を選んだ次第である。
   外出までに、作句、画像の取り込み、構成を済ませた。
   昼過ぎに出た外は風が強いうえにすごく冷たかった。マフラーと手袋は忘れなかった。大学での定期演奏会で印象的に残ったのは、入れ代わり立ち代わりする団員を指揮する女性の指揮ぶりの見事さにあった。
   アンコール曲の、「ムーンリバー」は忘れられない一曲となった。
   帰宅時刻は、午後6時ごろで、それからはいつものパターン、自炊に夕食後、PCに向い寒木瓜(かんぼけ)のブログを打ち始めた。たぶん打ち終わるのは午後10時くらいだろう。翌未明の定刻午前0時07分に投稿の時刻指定するつもりだ。
 
 
 
 
 
寒木瓜の花枝先へ揺ぎけり
(かぼけのはなえださきへあゆぎけり)
[注・「あゆぐ」とは古語で、移る、の意]
 
 
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カンボケ
 
インターネットの 花図鑑-龍 によりますと
 
寒木瓜
(かんぼけ)
学名
Chaenomes speciosa `Kanboke'
寒木瓜はためらうように花開き
分類
木瓜 (ぼけ) はバラ科ボケ属の落葉低木である。
原産地
中国
日本へは平安時代には渡来していたと言われ、花木として植栽されてきた。
多くの園芸品種がある。
和名の由来ははっきりしない。
実が瓜のような形をしているところから木瓜の名がついたなどの説がある。
寒木瓜(カンボケ)は、品種的には木瓜(ボケ)と変わらない。
3月から4月に咲く木瓜(ボケ)に対して、11月から12月ごろに咲くものを寒木瓜(カンボケ)と呼んでいる。
樹高は1メートルから2メートルである。
よく枝分かれをし、小枝は棘状となる。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
花径3センチくらいの5弁花で、基本的には紅色である。
雄花と両性花がある。
花の後にできる実はナシ状花である。
俳句では、「木瓜の実」が秋の季語、「木瓜の花」が春の季語、「寒木瓜」が冬の季語である。
属名の Chaenomeies はギリシャ語の「chaino(開ける) +mejon(リンゴ)」からきている。
咲けたリンゴの意味で、熟した実に裂けた目ができることから名づけられた。
種小名の speciosa は「華やかな」という意味である。
 
 
 
寒木瓜の陰冴え渡る荒野かな
(かんぼけのかげさえわたるあらのかな)
[注・「あらの」とは古語で荒れた土地の意]
 
 
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俳句上
 
蔵書の 草木花・歳時記・冬 によりますと
 
季語
寒木瓜
(かんぼけ)
冬木瓜
(ふゆぼけ)
 
寒ボケ   バラ科
 
   野生の状態では、春や夏に花をつけるのに、改良されて園芸植物となった花木のなかには、寒の最中に咲くものがいくつもある。寒ツバキ、寒梅(かんばい)、寒ザクラ、寒ボタンなどがそうで、寒ボケもその一つである。春を待つ人々の願いにこたえ、一足早く花を咲かせるというわけだ。
   ボケは中国原産といわれ、古くから栽培されていて、200以上の品種がある。そのうち年末から初春に咲く品種が、寒ボケと総称される。おおむね、緋紅色、一重咲き、大輪の花をつけ、庭木や盆栽、切り枝用に重用されるが、まだ葉が芽吹く前の木いっぱいに咲く花は、いっそう鮮やかである。[淀ボケ]はその代表的な品種で、晩秋から晩春まで花が咲く。花が白色のものは、[白寒ボケ]である。  < 清水健美 >
 
と説明されています。
 
 
 
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寒木瓜や茶店は早う差し固む
(かんぼけやちゃみせははやうさしかたむ)
[注・それぞれ古語で、「はやう」とは既に、「さしかたむ」とは入口を閉める、の意]
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

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