今日の一景
(80)
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北九州の近代化遺産
JR九州門司港駅
旧駅舎
(現在保存修理のため大改修工事中)
枝垂れたる噴水浴びをる駅舎かな
(しだれたるふんすいあびをるえきしゃかな)
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旧駅舎
この画像は平成24年5月28日当時の駅舎の模様です。
大改修を前に心に刻むため、記念撮影したものです。
朝日新聞出版・週刊朝日百科・2012年9月23日号
週間全駅・全車両基地 №07
によりますと
JR九州
門 司 港 駅
(2012年9月現在)
所在地
北九州市門司区西海岸
開業日
1891(明治24)年4月1日
旅客ホーム数
2面4線
1日の乗車客数
5335人
接続路線
門司港レトロ観光線
駅弁
小倉のかしわめし、ふくめしなど
鹿児島本線の起点駅。ホームの形状はターミナル駅ならではの櫛形(頭端式)。線路の末端部には九州鉄道の起点を表わす「0哩(マイル)標」と腕木式信号機のモニュメントが立つ。
1914(大正3)年に建造された駅舎は、ドイツ人技師ヘルマン・ルムシュッテルの監修によるネオ・ルネサンス
様式の木像建築で、88(昭和63)年に鉄道駅舎としては初めて国の重要文化財に指定された。展示車両が充実した「九州鉄道記念館」が隣接する。
と説明されています。
JR九州
門司港駅
駅舎
現在大改修工事中
(平成24年9月末~平成30年3月の間)
築100年を迎えるに、駅舎老巧化のため保存修理実施
異国情緒漂う重文駅舎
大改修でモダン都市の栄華再び
:現役駅舎として初めて国の需要文化財に指定された門司港駅。
国際港の最寄り駅として賑わった大正・昭和期から、
レトロな観光スポットとなった現在まで、
美しい姿を保ってきた。
九州の鉄道の起点だった駅は
現在大がかりな保存修理工事中
大正以来の木組みを解体し、シロアリや雨漏りなどで傷んだ部分を
補修し再建する、数年がかりの大事業。
黄金色に輝く真鍮で装った柱、待合室跡の暖炉、トイレの手水鉢。
かつて多くの賓客を迎えた門司港ならではの施設、
二階の会議室として使われていた大レストラン「みかど食堂」の跡が残る。
厨房の跡や、レストラン専用の階段なども残る。
復元するといっても、いつの時代に戻すべきかも問題。
開業当時に戻してしまうと駅前車寄せの大屋根は外さなければならない。
戦前戦後、それぞれたたずまいは微妙に違う。
2012(平成24)年9月29日から門司港駅は旧JR九州本社ビルを仮設舎として営業。
乗客も仮設の改札口からの出入りとなった。
ホームは変わらない。
新駅舎の完成は
2018(平成30)年3月
の予定
完成後の建物のデザインはさほど変わらない 。
というが どんな建物になるのか、興味はつきない。
私としては、改修以前の様式を踏襲した
門司港レトロと調和した、モダンな建物を期待したい。
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0哩(マイル)標
上画像
0哩(マイル)標
には
ここは 九州の鉄道の起点となったところです。
明治24年4月1日 この門司港駅(当時門司駅)から玉名駅(当時の高瀬駅)まで鉄道が開通しました。
このとき門司港駅に0哩標が建植され、
九州の産業と文化は、ここを起点として延びる鉄路とともに栄えてまいりました。
その後、駅舎の移転により0哩標は撤去されて今日にいたりました。
ここに、鉄道開業100周年を記念し、先人の偉業を偲びつつ再び0マイル標を建立しました。
昭和47年10月14日
日本国有鉄道九州総局
と刻まれています。
九州の0キロポスト蜃気楼
(きゅうしゅうのゼロキロポストしんきろう)
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安全の鐘
5
旅立ちの鐘 と 幸福の泉
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動輪に歴史偲びて炎天下
(どうりんにれきししのびてえんてんか)
[注・「しのぶ」とは古語で、思い慕う、懐かしむ、の意]
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門司港駅と車両基地
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)