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北九州市の伝説の花-戸畑あやめ-日本固有のアヤメの一新変種-北九州市立白野江植物公園

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花譜の館」へようこそ。
 
 
日本に冠たる戸畑あやめ哉
(につぽんにかんたるとばたあやめかな)
[注・「かん」とは最もすぐれていること、の意]
 
 
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日記欄
後述
 
 
 
 
 
 
 
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戸畑あやめ
 
学名
Iris  sanguirinea  var .  tobataensis
(イリス サングィネア バラエティー トバタエンシス)
 
北九州市戸畑区公認ホームページ
戸畑あやめ情報
によりますと
 
 
戸畑あやめの特徴
   5月上・中旬にかけて咲き始めます。戸畑あやめは草丈は10センチから15センチ位になりますが、普通のあやめに比較してずっと小型です。花茎が短く、葉丈より低く咲くのが特徴です。花色は紫、まれに白が出ます。また花が終わると葉丈が30センチ程に長く伸びるのも大きな特徴です。
[大なるものも2、3寸に過ぎず、小なるは寸余なり。]
 
戸畑あやめ命名までの経緯
   「戸畑あやめ」は草丈が低く、葉陰に可憐な花をつけるのが特徴です。かつて、戸畑に自生していた地域(現在の土取(つちとり)から金比羅(こんぴらまで)の名前をとって、「小澤見野の小杜若(コゾミノノコカキツバタ)」と呼ばれていました。
 
   発見の手がかりとなった地誌(福岡県地理全誌)には<異草>とあり、[人愛して他に移し植えれば其の性変じて茎伸び花もまた少なし、野(小澤見野)の内側二、三町に限りて生ず、隣境には無し。]と記載されていました。
 
   明治末期まで戸畑区の原野にのみ自生し、その後絶滅したと考えられてきましたが、昭和33年に、区内の農園で栽培されていたことがわかり、その後地域の方々によって保存・普及活動が進められてきた「伝説の花」です。
 
   平成2年に開催された大阪花の万博「郷土の花部門」で銅賞をとりました。
   また、平成21年度に国立科学博物館から発表された 論文(PDF形式 : 188KB) により、日本固有のあやめの 1新変種として、「戸畑」にちなんだ学名がつき、和名も「トバタアヤメ」と命名されました。
 
と説明されています。
 
 
 
 
 
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あやめ咲く身の丈三寸小兵なる
(あやめさくみのたけさんずんこひゃうなる)
[注・「こひゃう」とは古語で、からだの小さなこと、小柄、の意]
 
 
 
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インターネットの 戸畑あやめ日記 によりますと
 
とばたあやめ
 
地球上で唯一、戸畑にしかない あやめ です
 
  
   「戸畑あやめ」は、どこにも咲いていて見ることかてきるという花ではありません。
   北九州市戸畑区のそのまた一部のごく限られた所(大谷地区)で保存されている花です。つまり地球上で唯一、戸畑にしかない あやめ です。
   平成22年2月15日朝日新聞朝刊にて、伝説の花「戸畑あやめ」は新種で、学名は  トバタエンシス と決まったと発表がありました。
 
   大陸系遺存植物で、日本原産の原種のあやめの一種だということです。
   今では通称「戸畑あやめ」と呼ばれていますが、昔は自生地から「小澤見野の小杜若(こぞみののこかきつばた)」と呼ばれていたそうで、小澤見野の原野(現在の土取から金比羅まで)に自生していたようです。
   明治の末期頃まで自生していたとのことですが、それ以後、自然に咲いているのを見ることはできず、絶滅したものとみなされ、『伝説の花・幻の花』と呼ばれていました。(※ 自生種があれば間違いなく天然記念物クラスです。)
   一旦は絶滅してしまったものと思われていましたが、昭和33年(1958年)、西大谷の真矢農園で保護されているのが発見され、"真矢株" と呼ばれ、これが「戸畑あやめ」の始まりの株です。
 
   普通のあやめは、背丈は60cm~1m位で長い茎の先に花をつけます。 が戸畑あやめは、背丈は10cm~15cm位で、普通のあやめよりずっと小型で、花茎が短く葉丈より低い位置に花が咲くのも特徴です。
   花色は紫で、突然異変で白、白絞(しろしぼり)があり、5月上・中旬にかけて咲きます。
   あやめのミニチュア版と言ったらぴったりでしょうか。花ショウブみたいな華やかさはありませんが、とても小さくて可憐な花を咲かせる姿は何ともいえません。
 
  1990年の大阪花の万博では銅賞(郷土の花部門)をとりました。
 
 
戸畑あやめの特徴 と 保存会について
 
草丈
10~15センチ位
普通のあやめと比較してずっと小型です。
花が終わると葉丈が30cm以上に伸びます。
花色
紫・まれに白・絞り
その他
花茎が短く、葉丈より低く咲くのが特徴です。
開花時期
5月上旬~5月中旬
栽培場所
戸畑あやめ公園、戸畑区役所屋上庭園、戸畑高校、
北九州市立高校、あやめが丘小学校、明治学園など
 
  天然記念物に指定されている誰故草(たれゆえそう、通称 : エヒメアヤメ ) と同じ種類で見かけも似ています。
が、誰故草は4月上旬開花、葉脈が3本あり、とばたあやめし5月上旬開花、葉脈はほとんど分らない。という明確な違いがありますので、似て非なるものには間違いありません。誰故草もあやめ公園で見ることができます。
 
と説明されています。
 
    
 
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有り難や戸畑あやめの腰低き
(ありがたやとばたあやめのこしひくき)
[注・「ありかたや」とは古語で、ああ、尊くありがたいことだ、の意]
 
 
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平成22年2月15日・朝日新聞朝刊
 
「戸畑あやめ」新種でした
北九州市で保存活動
   かつて北九州市戸畑区に自生し、市民が地域ぐるみで保存活動をしている「戸畑あやめ」について、国立科学博物館の研究員が、ほかの地域には見られないアヤメの変種であることを確認し、戸畑にちなんだ学名をつけて論文を発表した。
   「戸畑あやめを育てる会」の常守(つねもり)和明さん(75)は「世界に認知されることになる。戸畑のシンボルとして愛されるように大切に育てていきたい」。草丈が10~15センチ程度と普通のアヤメより小型で、花が葉陰に隠れるように低く咲くのが特徴。花の色は紫や白などで、5月上旬から中旬にかけて開花する。
   明治初期に刊行された「福岡県地理全誌」に、現在の戸畑区で自生していたとの記述があるが、開発が進むにつれて「伝説の花」となった。1958年に地元の農園で株が見つかり、77年に常守さんが呼びかける形で観賞会が開かれたのを契機に、本格的な保存活動が始まった。現在、自生地は確認されていないが、公園や区役所屋上、一部の学校で栽培されている。
「伝説の花」に学名トバタエンシス
   今回調査したのは国立科学博物館植物研究部の岩科(いわしな)司研究員と秋山忍研究員。西日本に分布するエヒメアヤメに似ているが、花の形状が異なり、中国や韓国の文献を調べても見当たらないことが判明した。そこで、「戸畑のアヤメの変種」という意味の「イリス・サンギニア・バラエティー・トバタエンシス」と名付け、和名は「トバタアヤメ」とした。
   岩科研究員は「上品できれいな花を咲かせ、鑑賞価値は高いのになぜ学名がなかったのか不思議と話して
いる。
 
と記事にされています。
 
 
 
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復活の戸畑あやめや北九州
(ふっかつのとばたあやめやきたきゅうしゅう)
 
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御完読ありがとうございました。
なお画像の撮影日については、いずれも本年
4、5、6、8、9、- 5/8
10、11、- 5/10
1、2、3、7、- 5/17
です。
(梨雨)
 

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