ハス
インターネットの ウイキペディアフリー百科事典 によりますと
ハス
目
ヤマモガシ・Proteales
科
ハス・Nelumbonaceae
属
ハス・Nelumbo
種
ハス・N.nusifera
学名
Nelumbo nucifera
Gaerth.
和名
ハス
英名
Lotus
ハス
ハス(蓮)は、インド原産の蓮科多年生水生植物。
名称など
古名「はちす」は、花托の形状を蜂の巣に見立てたとするのを通説とする。「はす」はその転訛。水芙蓉(すいふよう、みずふよう)、もしくは単に芙蓉(ふよう)、不語仙(ふごせん)、池見草(いけみぐさ)、水の花などの異称をもつ。漢字では「蓮」のほかに「荷」または「藉(しゃ)」の字をあてる。
ハスの花と睡蓮を指して「蓮華」(れんげ)といい、仏教とともに伝来し古くから使われた名である。また地下茎は「蓮根」(れんこん、はすね)といい、野菜名として通用する。
属名 Neumbo はシンハラ語から。種小名 nucifera はラテン語の形容詞で「ナッツの実のなる」の意。英名 lotus はギリシャ語由来で、元はエジプトに自生する睡蓮の一種「ヨザキスイレン」Nymphaea lotus を指したものという。
7月の誕生花であり、夏の季語。花言葉は「雄弁」。
特徴
原産地はインド亞大陸とその周辺。地中の地下茎から茎を伸ばし水面から茎を伸ばし水面に葉を出す。草高は約1m、茎に通気のための穴が通っている。水面よりも高く出る葉もある(スイレンにはない)。葉は円形で葉柄が中央につき、撥水性があって水玉ができる(ロータス効果)。
花期は7~8月で白またはピンク色の花を咲かせる。早期に咲き昼には閉じる。
園芸品種も、小型のチャワンバス(茶碗で育てられるほど小型の意味)のほか、花色の異なるものなど多数ある。
なお、果実の皮はとても厚く、土の中で発芽能力を長い間保持することができる。1951年(昭和26年)3月、千葉市にある東京大学検見川厚生農場の落合遺跡で発掘され理学博士の大賀一郎が発芽することに成功したハスの実は、放射性炭素年代測定により今から2000年前の弥生時代後期のものであると推定された。(大賀ハス) その他にも中尊寺の金色堂須弥檀から発見され、800年ぶりに発芽に成功した例(中尊寺ハス)や埼玉県行田市のゴミ焼却建設予定地から、およそ1400年から3000年前のものが発芽した例(行田蓮)もある。
近年の被子植物のDNA分岐系統の研究から、睡蓮科のグループは被子植物の主グループから早い時期に分岐したことかわかってきた。しかしハス科はそれと違って被子植物の主グループに近いとされ、APG分類体系ではヤマモガシ目に入れられる。
利用
食用、薬用、鑑賞用として栽培される。
地下茎
地下茎はレンコン蓮根)として食用になる。日本では茨木県、徳島県で多く栽培されており、中国では湖北省、安徽省、浙江省などが山地として知られている。中国では、すりつぶして取ったでんぷんを葛と同様に、砂糖とともに熱湯で溶いて飲みもねのとする場合もある。
葉
葉については「蓮の葉」を参照。
種子
はすの実と呼ばれる果実(種子)にもでん粉が豊富であり、生食されるる若い色の花托が生食にはよく、花托は堅牢そうな外見に反し、スポンジのようにびりびりと簡単に破れる。柔らかな皮の中に白い蓮の実が入っている。種は色のドングリに似た形状で甘味と苦みがあり、生のトウモロコシに似た食感を持つ。また甘納豆や汁粉などとしても食べられる。中国や台湾、香港、マカオでは飴にして、月餅、モナカ、蓮蓉包などは取り除くことが多いが、取り除いた芯の部分を集め蓮芯茶として飲まれることもる。また、蓮肉(れんにく)という生薬として、鎮静、滋養強壮作用がある。
芽
果実の若芽は果実の中心部から取り出して、茶外茶として飲用に使われる。
花
ハスを国花としているベトナムでは、雄しべで茶葉に香り付けしたものを花茶の一種であるハス茶として飲用する。資料によれば甘い香りが楽しめると言う。かつては茶葉を花の中に挿入し、香りを茶葉に移していた。
と説明されています。
5
6
7
俳句上
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
季語
蓮
(はす)
蓮華(れんげ) はちす 蓮の花(はすのはな) 白蓮(びゃくれん) 紅蓮(べにはす)
蓮見(はすみ) 蓮見舟(はすみぶね) 蓮の葉(はすのは) 蓮の浮葉(はすのうきは)
ハスの花 ハス科
盛夏の烈日の下、大きな楯形の葉から抜きんでて咲く「蓮華(れんげ)」は、清らかで清々しい。花の直径は10~25センチ。肩を並べて立つ宝珠(ほうじゅ)の形をした蕾は、まだ色をおび、20数個の花被片(かひへん)が、きれいにらせん状に重なっている。
はちすばのにごりにしまぬ心もて なにかはつゆをたまとあざむく
僧正遍昭
と『古今和歌集』にあるように、花だけでなく、水面をおおう葉もまた汚れを知らない。葉の表面にはびっしりと微細な毛が密生していて、水をはじくからである。はじかれて葉の中心に集まった水の玉は、大きくなれば転がり落ち、小さければしきりに動いてやがて霧消する。
ハスは古く中国から移入されたという見方がある。しかし、2000年も前の古代ハスの種子が出土したり、各地で化石も見つかったりしているので、日本に自生していたことは間違いない。ただ、現在見られるハス池の、どれが自生のものかを言い当てるのは至難のことである。あるいは自生絶滅かもしれない。(蓮の実は秋、枯蓮{かれはす}は冬の季語) < 清水健夫 >
と説明されています。
中天の天霧らひて白蓮みだれ咲き
(ちゃうてんのあまぎらひてびゃくれんみだれざき)
[注・それぞれ古語で、「ちゅうてん」とは空の中ほど、「あまぎらふ」とは、雲や霧で曇ること、の意]
8
9
10
奥山の僧房黒く蓮朱し
(おくやまのそうばうくろくはすあかし)
[注・「そうばう」とは古語で、僧、尼の起居する寺に付随した建物、の意]
11
ご完読ありがとうございました。
(梨雨)