今日の一景
(107)
「花譜の館・別館」へようこそ。
歌集
青春
第2回
南国紀行
昭和49年
2~3月
なお、和歌については、その青春時代の貴重な産物でもあり、
想い出を尊重し、あえて文法的に誤っていても、仮名使いも含めて、添削はしておりません。
今思うと、これが若さとの証しと思う次第です。
そのところをご考慮され、御寛大にお願いいたします。
今日の花
四季の風景
夏
ブーゲンビリア
指 宿
にて
愛らしき妹を思わす桃紫ブーゲンビリアの花ぞ麗し
(あいらしきいもをおもわすももむらさきブーゲンビリアのはなぞうるわし)
1
ブーゲンビリア
インターネットの ウィキペディアフリー百科事典 によりますと
ブーゲンビリア
目
ナデシコ・Caryophyllales
科
オシロイバナ・Nyctaginaceae
属
ブーゲンビリア・Bougainvillea
和名
ブーゲンビリア
英名
Bougainvillea
ブーゲンビリア
ブーゲンビリア(Bougainvillea)は、オシロイバナ科ブーゲンビリア属に属する熱帯性の低木である。和名はイカダカズラ(筏葛)、ココノエカズラ(九重葛)である。
原産地は、中央アメリカおよび南アメリカの熱帯雨林。ブーゲンビリアという名前は1768年にブラジルで木を見つけたフランス人の探検家ブーガンヴィルに由来する。花の色は赤から白まで変化に富み、ピンクやマゼンダ、紫、黄のものあるように見える。しかし、実際の花はいわゆる花の中央部にある小さな3つの白い部分である。色づいた花びらに見える部分は花を取り巻く葉(苞葉)であり、通常3枚もしくは6枚である。
俗に魂の花とも呼ばれている。
代表的な種として、Bougainvilllea buttiana や Bougainvillea glabra、Bougainvilleapectabilis がある。
と説明されています。
2
奄美大島
のどかなる朝の奄美に谺する古き軒屋に紬織る音
(のどかなるあさのあまみにこだまするふるきのきやにつむぎおるおと)
暖かき奄美の春をゆらゆらと砂糖黍引き摺り歩く川岸
(あたたかきあまみのはるをゆらゆらとさとうきびひきずりあるくかわぎし)
3
指 宿
棚引きて煙は浮かぶ桜島指宿碧し春の鹿児島
(たなびきてけぶりはうかぶさくらじまいぶすきあおしはるのかごしま)
春の日に舟出し漁する黒潮の青より出たる白き泡波
(はるのひにふなでしりょうするくろしおのあおよりいでたるしろきあわなみ)
南国の眺めも飽きず久方の光輝く春の海かな
(なんごくのながめもあきずひさかたのひかりかがやくはるのうみかな)
指宿のアスファルト道路を軽やかにペダル踏み踏みフェニックス眺める
(いぶすきのアスファルトどうろをかろやかにペダルふみふみフェニックスながめる)
4
指宿~佐田岬
沖に出て切り立つ方を眺むれば世に開聞を薩摩富士とは
(おきにでてきりたつかたをながむればよにかいもんをさつまふじとは)
ああ南端黒潮寄せる岩鼻に我も忘るる大佐多岬
(ああなんたんくろしおよせるいわはなにわれもわするるおおさたみさき)
鹿児島市
風吹けば竹はざわめきさらさらに髪は乱れど心の落ち着き
(かぜふけばたけはざわめきさらさらにかみはみだれどこころのおちつき)
5
屋久島
(永田)
山々に霧立ち上る屋久島の軒の下にも鶏の隠るる
(やまやまのきりたちのぼるやくしまののきのしたにもとりのかくるる)
懐かしく貴女は思わむ故郷の仮の宿にて独り過ごさむ
(なつかしくきみはおもわむふるさとのかりのやどにてひとりすごさむ)
発つころは真白き雪を積もらせて雄姿を見せし永田の山達
(たつころはましろきゆきをつもらせてゆうしをみせしながたのやまたち)
屋久島
(宮の浦)
聳え立つ屋久の峰嶺寒々と空も凍らむ雪の頂き
(そびえたつやくのみねみねさむざむとそらもこおらむゆきのいただき)
屋久島の磯の悲しさ波の瀬に舟は乗り漕ぐ櫓の揺らぎかな
(やくしまのいそのかなしさなみのせにふねはのりこぐろのゆらぎかな)
仰ぎ見る山は堂々宮の浦岩越し間近に雪波の列
(あおぎみるやまはどうどうみやのうらいわごしまぢかにゆきなみのれつ)
6
屋久島~鹿児島
(錦江湾)
紺碧に光る潮波一筋に開聞背にして白帆が流る
(こんぺきにひかるしおなみひとすじにかいもんせにしてしらほがながる)
鹿児島市
筑紫野を別れて久しく旅をせばなほ親しかりけり薩摩の空に
(ちくしのをわかれてひさしくたびをせばしたしかりけりさつまのそらに)
7
ハイビスカス
8
アセロラ
長々と、ご完読ありがとうございました。
なお
「花譜の館」は、3日据え置き、
「花譜の館・別館」は、その日限りで
翌未明の午前0時07分に新規更新の投稿を致します。
現在、ヤフーブログの不具合で、俳句・川柳部門のカテゴリに流れませんが
この投稿のルーティーンは固く守ります。
読者にあらせられましては、
このこと、とくとご承知おきお願い申し上げます・
雅号
山塔梨雨
こと
ルリの川蝉
より
俳号
(梨 雨)