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四季の風景・夏-立葵(たちあおい)2014-今日の一景(61)-八幡西区

 
今日の一景
(61)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
立葵
(たちあおい)
 
 
黒雲や燃ゆるが如き立葵
(くろくもやもゆるがごときたちあふひ)
 
 
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タチアオイ
 
インターネットの ウィキペディアフリー百科事典 によりますと
 
アオイ・Malvales
アオイ・Malvaceae
ビロードアオイ・Althaea
タチアオイ・A. rosea
学名
Althaea roseae
和名
タチアオイ
(立葵)
 
タチアオイ
  タチアオイ(立葵、シノニム : Alcea Rosea) は、アオイ科の多年草。属名Althaeaはギリシャ語由来の古典ラテン語に由来し、語源たるギリシャ語「althaia」は(althaino)(治療)と関連している。古来、タチアオイは薬草として用いられた。
 
概要
  以前、中国原産と考えられていたが、現在はビロードアオイ属(Althaea)のトルコ原産種との雑種(Althaeasetosa × Althaea pallida) とする説が有力である・
 
  日本には、古くから薬用として渡来しといわれている。
 
   花がきれいなので、園芸用に様々な品種改良がなされた。草丈は1~3mで茎は直立する。花期は垂直に伸びた花茎の下から上に咲きあがっていく。ちょうど梅雨入りの頃に咲き始め、梅雨明けと共に花期が終わる(花茎の頭頂部まで開花が進む)ことになぞらえて、「ツユアオイ(梅雨葵)」という別名も冠されている。花は一重や八重のもあり、色は赤、ピンク、白、紫、黄色など多彩である。花の直径は品種によるが大きなもので10cmくらいである。本来は宿根性の多年草であるが、品種によっては1年草でもある。アオイの名から静岡市と会津若松市が市花に制定している。
 
   花弁の根元が粘着質であり、引き抜いた花弁を顔などに付けてニワトリを真似て遊ぶことができるため、北海道の一部ではコケコッコの花、コケコッコ-花などと呼ばれる。
 
   花弁や根を、薬用として利用する。
 
名称
   ホリホック(ホリーホック)ともいうが、英名 hollyhock は必ずしも本種を指すとは限らず、旧属名・タチアオイ属(Alcea)の各種をはじめ、ときには他属の種も指す言葉である。俗説として holly- は holy に通じ、この花が十字軍によってシリア(キリスト教聖地)からヨーロッパにもたらされたことに因み、「聖地の花」の意味が込められている、などとも言われる。
 
   日本語では「花あおい」(花葵)とも呼ぶ。ただし学術的には、同科別属であるハナアオイ属、または同属下の
Lavatera trimestris を指して「ハナアオイ」と呼んでいるので、注意が必要である。
 
 
花言葉
 タチアオイの花言葉以下のようなものがある。
・平安
・単純な愛
・熱烈な恋
・威厳
・高貴
・大きな志
 
タチアオイに関する詩
作家などがタチアオイに関する詩を詠んでいる
 
梨棗(なしなつめ) 黍(きみ)に
粟(あは)嗣(つ)ぎ
後も逢(あ)はむと
葵(あふひ)花咲く
 
-万葉集
  
くやしくぞ つみをかしける あふひ草
袖のゆるせる かざしならぬに
 
-源氏物語 柏木
 
と説明されています。
 
 
 
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俳句上
 
アオイ
 
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
 
季語
(あおい)  (あふひ)
立葵(たちあおい) 銭葵(ぜにあおい)
冬葵(ふゆあおい)  花葵(はなあおい)  蜀葵(からあおい)
 
アオイ  アオイ科
 
   葵と書けば、古くは薬草として植えられたフユアオイを指したが、今日では立葵あるいはゼニアオイのことをいっている場合が多い。徳川家の「葵の御紋」の葵は、フタバアオイで、ウマノスズクサ科の全く別の植物である。
   タチアオイは小アジア原産で、古くに中国から渡来した。古名を「からあおい(蜀葵・唐葵)」といい、『枕草子』に
その名がみえる。茎が直立し、高さ2メートル以上になる2年草で、全草が毛におおわれている。梅雨の中ごろに、葉腋(ようえき)についた6~7センチもある5弁花が、下から上へと咲き上がっていく。花色には白、紅、桃色が多いが、淡黄色、暗紫色などもあり、八重咲きも見られる。
   農家の庭先などでよく見かけるゼニアオイはヨーロッパ原産の越年草で、江戸時代にはすでに渡来していた。
園芸的な改良はあまりされておらず、今日でも原種に近い姿をとどめている。高さ1メートルほどの茎が直立し、初夏のころに淡紫色の脈が入った花を次々に咲かせる。花の形が銭に似ているからこの名がついたといわれるが、似ているだろうか。中国名は錦葵。
   どちらの花も、庭に植えると丈夫で、そのままにしておいても種子をこぼして苗が育ち、毎年咲いてくれる。
   このほか、地中海沿岸が原産のハナアオイも栽培が見られる。1年生草本で、ムクゲに似た鮮やかなピンクの花をつける。  < 鳥居恒夫 >
 
と説明されています。
 
 
 
 
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立葵すっくと伸びて山顕
(たちあおいすっくとのびてやまあらわ)
 
 
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木造の家も古びぬ立葵
(きづくりのいへもふるびぬたちあふひ)
[注・「ふるぶ」とは、古風になる、ふるくさくなる、の意]
 
 
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御完読ありがとうございました。
(梨雨)
 
 

四季の風景・夏-山法師(やまぼうし)Ⅰ・2014-今日の一景(62)-八幡西区

 
今日の一景
(62)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
山法師
(やまぼうし)
 
 
 
真上から望む十字の山法師
(まうへからのぞむじゅうじのやまぼふし)
 
 
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ヤマボウシ
 
インターネットの ウィキペディアフリー百科事典 によりますと
 
ミズキ・Cornales
ミズキ・Cornaceae
ミズキ・Cornus
亜属
ヤマボウシ・Benthamidia
ヤマボウシ・B. japonica
学名
B. japonica
syn. Cornus kousa
和名
ヤマボウシ
(山法師)
英名
Kousa Dogwood
Japanese Flowering Dogwood
 
ヤマボウシ
  ヤマボウシ(山法師、山帽子)はミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木。
 
特徴
   高さ5~10メートル。幹は灰褐色。葉は対生し、楕円(だえん)形または卵円形で長さ4~12センチ、全縁でやや波打つ。花は6~7月に開き、淡黄色で小さく、多数が球状に集合し、その外側に大形白色の総包弁が4枚あり、花弁のように見える。
 
   果実は集合果で9月頃に赤く熟し、直径1~3センチで球形、食用になる。種子は約3ミリで、大きい果実には3~4個、小さい果実では1個入っている。果肉はやわらかく黄色からオレンジ色でありマンゴーのような甘さがある。果皮も熟したものはとても甘く、シャリシャリして砂糖粒のような食感がある。果実酒にも適する。
 
   山地に普通生え、本州から九州、および挑戦半島、中国に分布する。街路樹・庭園樹・公園樹としても用いられる。近縁にハナミズキ(アメリカヤマボウシ)があるが、こちらの果実は集合果にならず、個々の果実が分離している。
 
   庭木などにも利用されるが、本来山の谷筋なとに自生する樹木であるので、水はけのよい常に水が存在する場所を好む。夏に乾燥すると葉の周りが枯れたり、小枝やひどい場合には全体が枯れたりするので、乾燥させないことが必要である。また、粘土質の土壌では根の張りが悪くなりがちなので、土壌改良などをして水はけのよい状態にして根が伸び易いようにしてやることが必要である。花・果実・紅葉と3回楽しめるので周囲に空間を必要とする。
 
   病気では特に目立ったものはないが、害虫ではアブラムシ、カイガラムシが付くことがあり、すす病(昆虫の排泄物に黒いカビが生えたもの)を誘発する。また、幹に穴を開けて食害するテッポウムシが付くことがあり、注意が必要。
 
   ヤマボウシは、同じヤマボウシ亜属の近縁種であるハナミズキ(アメリカヤマボウシ)の深刻な病害であるハナミズキ炭疽病の感染地域では、感染によってハナミズキの街路樹が枯死すると、ハナミズキ炭疽病に抵抗性があるヤマボウシまたはハナミズキのヤマボウシ交配品種に植え替える病害対策が行われることがある。
 
品種
   品種改良によって、実の大きな品種(ビッグアップル)、落葉しない品種(ホンコンエンシス)、斑入りの品種(ウルフアイ)、赤身がかった花をつける品種(源平・サトミ)、黄色の花をつける品種(金陽)などの多彩な種が流通している。
 
 
 
 
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公を飾りて低し山法師
(おほやけをかざりてひくしやまぼふし)
[注・「おほやけ」とは古語で、現在の官庁、の意]
 
 
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俳句上
 
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
 
季語
山法師の花
(やまぼうしのはな)  (やまぼふしのはな)
山法師(やまぼうし)  山桑(やまぐわ)
 
ヤマボウシ   ミズキ科
 
   ちょうど梅雨のころ、静かな山中で枝いっぱいに白い花を咲かせるヤマボウシには、寂しげななかにもハッとするほど清らかな風情がある。そこが茶人に愛されるのか、茶花にもなっている。4弁の花と見えるのは、正しくは花序の苞(ほう)[総苞]で、その中心に頭状の花のかたまりがある。このかたまりを法師の頭、総苞を頭巾に見立ててこの名がついた。
   高さ5~10メートルの落葉高木。葉は対生してふちが波打ち、強く湾曲した脈が数本あるのが特徴。花期は5~7月。総苞は初め色だが、葉とともに開いたあと、白色になる。花自体は黄緑色で小さく、目立たない。秋には直径1センチ余りの実(複合果)が赤く熟し、ヤマグワの別名があるとおり甘い山の幸となる。
   材は緻密で均質なため、古くからのみや鉋(かんな)の木部、木槌(きづち)に利用されてきた。庭木にも植えられてきたが、近年人気があるのは、同じ仲間のハナミズキ(アメリカヤマボウシ)である。本州から四国、九州(屋久島まで)、沖縄県(石垣、西表[いりおもて]島)のほか、台湾、朝鮮半島、中国にも分布する。  < 清水健美 >
 
と説明されています。
 
 
 
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山法師躙り上がりの岡の上
(やまぼふしにじりあがりのおかのうへ)
[注・「にじりあがり」とは古語で、長雨がやっとあがること、の意]
 
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御完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

四季の風景・夏-アマリリス(2014)-今日の一景-芦屋釜の里

 
今日の一景
(63)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
アマリリス
 
 
心得りアマリリス見て来しことを
(こころえりアマリリスみてきしことを)
[注・「こころう」とは古語で、気づく、の意]
 
 
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アマリリス
 
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
 
季語
アマリリス
 
アマリリス   ユリ科(ヒガンバナ科)
 
   幅広でつやのある濃緑色の葉をもち、太い茎の先に、ユリのような大きな6弁花を咲かせる。花期は5~6月。かつては花壇に植えられた球根草花だが、近年では鉢植えで育てる人が多く、園芸店でも早春の鉢花として売られている。
  原種はブラジルとペルーを中心とした南米に分布し、アマリリスはそれらを交雑させて作られた園芸種群の総称である。約70種を数える原種はかつてアマリリス属に分類され、後に現在のヒッペアストルム属に編入されたが、園芸の世界ではかつての名前のままでよばれている。ちなみに、アマリリス属は南アフリカ原産の本アマリリスの一種だけがあり、ペラドンナ・リリーともよばれて栽培されている。
   アマリリスは、日本には江戸時代末期の天保年間(1830~44年)にフランス領ギアナからペルーまで分布する原種が、弘化年間(1844~48年)にブラジル原産種が渡来し、それぞれ金山慈姑(きんさんじこ)、ジャガタラ水仙(ずいせん)とよばれた。世界では18世紀末にイギリスで初めて交雑種がつくられた。現在では大輪から中輪、小輪、花色や花数にさまざまなものがある。        < 鳥居恒夫 >
 
 
と説明されています。
 
 
 
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アマリリス見て半ば小学生なり
(アマリリスみてなかばしょうがくせいたり)
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

四季の風景・夏-花菖蒲(はなしょうぶ)2014・Ⅰ-北九州市立白野江植物公園

 
今日の一景
(64)
 
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
花菖蒲
(はなしょうぶ)
 
 
昨夜母を折り見舞ひせり花菖蒲
(きぞははををりみまひせりはなさうぶ)
[注・それぞれ古語で、「きぞ」とは昨日の晩、「をりみまひ」とは病人を見舞うこと、の意]
 
 
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ハナショウブ
 
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ハナショウブ
 
キジカクシ・Asparagales
アヤメ・Iridaceae
アヤメ・Iris
ノハナショウブ(広義)
I. ensata
変種
ハナショウブ
I.ente var.ensata
学名
Iris ensata Thunb. var. ensata  (1794)
シノニム
I. nsata Thunb. var. hortensis
(Maxim.) Makiko et Nemoto (1931)
I., kaempferi Siebold ex lemaine  (1858)
 
ハナショウブ
   ハナショウブ(花菖蒲)はアヤメ科アヤメ属の多年草である。シノニムはI, ensata var, hortensis, I, kaempferi,
 
解説
   ハナショウブはノハナショウブ(学名I. ensata var. spontanea)の園芸種である。6月ごろに花を咲かせる。花の色は、白、桃、紫、青、黄、など多数あり、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5000種類あるといわれている。大別すると、江戸系、伊勢系、肥後系の3系統に、原種の特徴を強く残す長井古種(長井系)を含め、4系統に分類でき、古典園芸植物でもある。他にも海外、特にアメリカでも育種か進んでいる外国系がある。
 
   近年の考察では、おそらく東北地方でノハナショウブの色変わり種が選抜され、戦国時代か江戸時代はじめまでに栽培品種化したものとされている。これが江戸に持ち込まれ、後の3系統につなかった。長井古種は江戸に持ち込まれる以前の原型を留めたものと考えられている。
 
   アヤメ類の総称として、ハナショウブをアヤメと呼称する習慣が多くみられる。(施設名、創作物などで)。一方でショウブと呼称してハナショウブを指すこともあるが、菖蒲湯等に使われるショウブは、(古くはサトイモ科)に分類される別種の植物である。
 
見分け方
   堀切植物園には、ハナショウブ・カキツバタ。アヤメ・稲妻の見分け方として、次の掲示がある(2005年6月現在)。
 
抜粋
外花被の模様での見分け方
      アヤメ        
 外花被片に網目模様がある
    カキツバタ     
外花被片に網目模様なし   外花被片に白い斑紋がある
  ハナショウブ   
外花被片に網目模様なし  外花被片に黄色い斑紋がある
 
   なお、「いすれがアヤメかカキツバタ」という慣用句がある。どれも素晴らしく優劣は付け難いという意味であるが、見分けがつけがたいという意味にも用いられる。
 
と説明されています。
 
 
 
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陰と陽窺ひ知るや花菖蒲
(いんとよううかがひしるやはなさうぶ)
[注・「うかがふ」とは古語で、ひそかに様子を探る、の意]
 
 
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俳句上
 
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
 
季語
花菖蒲
(はなしょうぶ)  (はなさうぶ)
菖蒲園(しょうぶえん)  菖蒲池(しょうぶいけ)  白菖蒲(しろしょうぶ)
 
ハナショウブ   アヤメ科
 
   花菖蒲と菖蒲は紛らわしい。6~7月の梅雨時に催される菖蒲祭はハナショウブの展示会で、端午の節句に菖蒲湯に使われるのはショウブ科のショウブである。また季語で菖蒲園、菖蒲池といえば、ハナショウブ、さらに、ショウブは古くはアヤメとよばれ、漢字では菖蒲と書かれたから、いっそう紛らわしくなる。ともに剣形の長い葉を持つが、花の形が異なり、ショウブは葉状の苞(ほう)の腋(えき)から黄緑色の短い花穂(かすい)を出すだけである。また葉を千切って匂いをかぐと、ショウブには独特の芳香があるが、花菖蒲にはない。
   ハナショウブは、南西諸島を除く日本全土のほか、シベリア東部から中国東北部、朝鮮半島の山間湿地に自生するノハナショウブを改良した、日本国産の園芸植物である。
   改良は江戸時代初期から始められ、花色はもちろん、三枚の外花被片(がいかひへん)が大きい3弁咲き、内外花被片が大きくて紋様をもつ6弁咲き、雄しべと雌しべが弁化した八重咲きなど、多くの品種が作られた。これらの品種は、育成された土地の名をとって江戸系、肥後系、伊勢系に大別され、現在では500品種以上が知られている。
   ノハナショウブは高さ40~60センチで、太い地下茎のある多年草。葉の中央脈が隆起して目立つのが特徴。花は古代紫とよばれる色で、外花被片の中央下部に黄色の線状紋があり、寿命は3日ほどである。
                                                      < 清水健美 >
 
と説明されています。
 
 
 
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花菖蒲豊けきあそびの心哉
(はなさうぶゆたけきあそびのこころかな)
[注・「ゆたけし」とは古語で、余裕がある、の意]
 
 
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筑紫野に梅雨入り宣言花菖蒲
(ちくしのにつゆいりせんげんはなしょうぶ)
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

四季の風景・夏-紫陽花(あじさい)2014・Ⅰ山紫陽花(やまあじさい)-今日の一景(65)-北九州市立白野江植物公園

今日の一景
(65)
 
花譜の館・別」へようこそ。
 
四季の風景
 
 
紫陽花
山紫陽花
(やまあじさい)
 
 
月光を浴びて艶だつ山紫陽花
(げっこうをあびてえんだつやまあじさい)
[注・「えんだつ」とは古語で、優美にふるまう、の意]
 
 
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ヤマアジサイ
 
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ヤマアジサイ
 
ミズキ・Cornales
アジサイ・Hydrangeaceae
アジサイ・Hydrangea
アジサイ・Hydrngea
亜節
アジサイ・Macrophylae
ヤマアジサイ・H. serrata
学名
Hydrangea serrata (Thunberg) Sering
和名
ヤマアジサイ
サワアジサイ
 
 
ヤマジサイ
   ヤマアジサイは、アジサイ科アジサイ属の1種である。山中で沢によく見られることから、サワアジサイとも呼ばれる。
 
   ただし、独立した種として認めず、アジサイ Hydrangeae macrophylla (種としのアジサイ、ガクアジサイ) の亜種 Hydrangea macrophylla subsup. serrata などとする説もある。
 
分布
   本州では関東より西、また四国、九州などの山地に分布する。千島列島、台湾、中国南部の山地にも見られる。
 
特徴
   ガクアジサイと比べ、花の色が多様性に富む。花序は直径7-18センチ、装飾花は1.7-3センチ。葉質は薄く光沢がなく、小さく(6.5-13センチ) 、長楕円形・楕円形・円形など形はさざまである。枝は細く、樹高1メートル程度である。
 
利用
   葉にフィロズルチンの配糖体を含むものがあり、甘茶として利用される。「甘茶(アマチャ)」は分類上特定の品種を指す名称ではない。
 
亜種等
   ヤマアジサイは分布域が広く、いくつかの亜種がある。なお、ヤマアジサイを種として認めない場合、これらはアジサイ Hydrangea macropylla の亜種となる。 
 
エゾアジサイ
   亜種 H. serrata subsp. yezoensis (Kouds.) Kitam. 。ただし分子系統によると、ヤマアジサイよりアジサイ Hydrangea macrophylla に近縁である。東北地方・北陸・地方・北海道、やよび朝鮮南部に分布する。高さ1-1.5メートルで、北海道のものは本州のものよりも大きい。花序は直径10-17センチ、普通青色や青紫色だが白・ピンク・ほとんど赤色のものもある。葉はヤマアジサイよりも大きく(10-17センチ)、ふちの鋸刃も鋭い。花期は5月から6月中旬である。
 
アマギアマチャ
   亜種 H. serrata subsup.angustata (Franch. & Savatier) Kitam. 。富士山・天城山周辺、静岡市梅ヶ島、箱根に自生する。花は全て白く、葉はヤマアジサイより細い。生の葉は甘苦い。
 
ベニガク
   変種 H.serrata f. rosalba (Van Houtte) Ohwi。南日本の山地にみられる。江戸時代から栽培されている品種である。装飾花は白色だが日光に当たると赤味を帯びる。葉は厚く楕円形で秋に変化する。
 
シチダンカ
   栽培品種 H. serrata cv.  `prolifera'。萼が星型で重なっている。江戸時代から知られ、シーボルトが『フローラ・ャボニカ』で報告していたものの発見例がなく、絶滅した「幻のアジサイ」とされていたが、1959年に六甲山で再発見された。葉は卵形で、エゾアジサイに近い。
 
と説明されています。
 
 
 
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落葉の森の閑けさ山紫陽花
(らくようのもりのしづけさやまあぢさゐ)
 
 
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あぢさゐの深山に淡き紅をひく
(あぢさゐのみやまにあわきべにをひく)
 
 
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ご完読ありがとうございました。
品種名
1-伊予小町
2~4-清澄沢
5-剣の舞
6-桃花山
7、8-紅(くれない)
(梨雨)
 
 

合歓(ねむ)の花

 
花譜の館」へようこそ。
 
 
合歓咲いて見舞い帰りの回り道
(ねむさいてみまいがえりのまわりみち)
 
 
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花譜の館」へようこそ。
 
 
  本日(6月23日)は朝から満天を白い雲が覆っていました。雨にはならず中途半端な梅雨空で外出は控えました。
   本日のテーマの花は、6月12日に撮影した、合歓(ねむ)の花です。
   この花は以前から知っていました。約20年前、勤務の同僚仲間と山口県萩市の山中の温泉に行った時、険しい道すがら、山裾に生る合歓(ねむ)の淡い紅の色が葉の緑とマッチして何とも言えぬ美しさを醸し出していました。それ以来地元で合歓(ねむ)の木を探し、漸くに去年花が咲いている合歓(ねむ)の木2本を発見し写真撮影をしましたが、画像を見ると、時すでに遅く、朽ちており投稿はかないませんでした。それ以来、今年いつ咲くのか待ち続けていたところ、6月11日に母の見舞い帰りに花の咲き始めた合歓を発見しました。その日は梅雨の曇り空で、翌6月12日の午前中の晴れ間にいかんなく撮影しました。また補充撮影のため。6月16日、見事な快晴の日に碧空を背景に撮影、9、10の画像を獲得しました。自分では満足のいく出来と思っておりますが、読者にはどううけとめられるでしょうか。
 
 
 
 
 
 
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ネムノキ
 
インターネットの ウイキペディアフリー百科事典 によりますと
 
ネムノキ
 
マメ・Fabalees
マメ・Fabacease
亜科
ネムノキ・Mimosoidese
ネムノキ・Albizia
ネムノキ・A. julibrissin
学名
Albizia julibrissin
Durazz. (1772)
シノニム
Acacia julibrissin (Durazz.) Willd
A. nemu Willd
Albizia nemu (willd.) Benth
A. julissin Durazz. (orth.var.)
Feuilleea Julissin (durazz.) Kuntze
Mimosa julibrissin (urazz.) Scop.
M. speciosa Thunb
Sericandra Thunb.
Sericandra julibrissin (Durazz.) Raf.
和名
ネムノキ
英名
Mimosa : Prsian silk tree ; Pink siris
 
ネムノキ
  ネムノキ(合歓木)はマメ科ネムノキ亜科の落葉高木。別名、ネム、ネブ。
 
特徴
  葉は2回偶数羽状複葉。花は頭状花序的に枝先に集まって夏に咲く。淡紅色のおしべが長く美しい。香りは桃のように甘い。果実は細長く扁平な豆果。マメ科に属するが、マメ亜科に特徴的な蝶形花とは大きく異なり、花弁が目立たない。
 
   イラン、アフガニスタン、中国南部、朝鮮半島、日本の本州・四国・九州に自生する。陽樹であり、荒れ地に最初に侵入するパイオニア的樹木である。カワラや雑木林に生え、高さは10mにもなる。芽吹くのは遅いが成長は他の木と比較すると迅速である。
 
   ネムノキ属は主として熱帯に150種ほどが分布するが、その中でネムノキは飛び抜けて耐寒性が強く高緯度まで分布する。温帯で広く栽培され、一部で野生化している。
 
   和名のネム、ネブは、夜になると葉が閉じること(就眠運動)に由来する。漢字名の「合歓木」は中国においてネムノキが夫婦円満の象徴とされていることから付けられたものである。
 
分化
   花言葉は「歓喜」。夏の季語であり、万葉集や松尾芭蕉、与謝蕪村の句に登場する。
 
関連する動物
  ネムノキは黄蝶の食草で、時として多数がついて食い荒らされる。また大型のカメムシであるオオクモヘリカメムシがよくついており、うっかり触ると非常に臭い。
 
異名
  漢語では合歓の他に、馬纓花(ばえいか)、絨花樹、合昏、夜合、鳥絨などの異名がある。
 
   日本語の方原語彙には次のようなものがある
・ねむたぎ、ねぶたぎ(眠た木) ; 宮城県、山形県、福島県の一部。
・ねふりのき(眠りの木) : 京都府の一部
・ねむりこ(眠り子) : 大分県、宮崎県の一部
・はまくわ-(浜子) : 沖縄県石垣島
 
利用
  観賞用の他に、街路樹としても使われることがある。害虫駆除、鎮痛、家畜の飼料などにも利用される。中国医学ではネムの花を生薬として用いる。性は平、味は甘であり、精神安定や不眠解消の効果があるとされる。樹皮にはタンニンが含有され、打撲傷に効果がある。
 
と説明されています。
 
 
 
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合歓咲くや萩の山中道険し
(ねむさくやはぎのさんちゅうみちけわし)
 
 
 
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俳句上
 
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
 
季語
合歓の花
(ねむのはな)
ねぶの花 花合歓(はなねむ)
 
ネムノキ  ネムノキ科(マメ科)
 
   真夏の山裾に枝をいっぱいに張り、葉より高く濃紅紫色や淡紅紫色、ときには白っぽい花がこれ見よがしに咲きほこる。
『万葉集』に、
昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木(ねぶ)の花君のみ見めや戯奴(わけ)さへに見よ
と詠まれたように、その花や葉の習性は古くから人々の目を引いた。赤い花と見えるのは紅紫色のしべが多数集まったもので、花冠やがくは小さく、黄緑色で目立たない。
   3~10メートルになる落葉樹。葉は二回羽状の複葉で、羽片は5~10対あり、さらに一つの羽片には15~
30対の小葉がつく。葉や羽片の付け根に葉枕(ようちん)とよぶ特殊な組織があって、これによって日が沈めば葉は垂れ下がり小葉は上側にたたまれて眠る。こんな葉の習性からネムノキ、ネブノキの名がついた。花期は7~8月。花冠は放射相称、合弁で長い柄(え)の先に頭状に集まってつく。葉とは逆に、花は夕方からいっせいに開き、1日は咲き続ける。本州から九州までのほか、台湾、朝鮮半島、中国に分布する。合歓は中国名である。                                                            < 清水健美 >
 
と説明されています。
 
 
 
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ねむの木の子守歌
 
作詞 美智子皇后陛下
 作曲      山本正美
 
ねんねの ねむの木 眠りの木
そっとゆずった その枝に
遠い昔の 夜の調べ
ねんねの ねむの木 子守歌
 
薄紅(うすくれない)の 花の咲く
ねむの木陰で ふと聞いた
小さなささやき ねむの声
ねんね ねんねと 歌ってた
 
故郷(ふるさと)の夜の ねむの木は
今日も歌って いるでしょうか
あの日の夜の ささやきを
ねむの木 ねんねの木 子守歌
 
 
 
 
合歓咲いて花に安堵の葉ぞ眠る
(ねむさいてはなにあんどのはぞねむる)
源句は
当初、解説を読んでいなかったため、花の淡さから眠いのは花とのイメージを持ち
花咲けば木の葉が守(も).るや合歓の花
花咲いて木の葉の抱(いだ)く合歓の花
と詠みました。
しかし解説をよく読むと、花は夜開き、葉は閉じて眠ることが分り
合歓咲いて濃の葉の眠りたる
と改め、さらにが夏の季語で、合歓の花と季重なりとなることを考慮し、さらに推敲し
揚句としました。
 
 
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 
 
 

四季の風景・夏-時計草(とけいそう)-今日の一景(66)-若松区・グリーンパーク

 
今日の一景
(66)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
時計草
(けけいそう)
 
たちまちに動いているよな時計草
(たちまちにうごいているよなとけいさう)
[注・「たちまち」とは古語で、実際に、の意]
 
 
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トケイソウ
 
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トケイソウ
 
キントラノオ・Malpighiales
トケイソウ・Passiflolraceae
トケイソウ・Passiflora
トケイソウ・P. caerulea
学名
Passiflora cacerulea
和名
トケイソウ
英名
Passion flower
 
トケイソウ
   トケイソウ(時計草、パッションフラワー、Passion flower)とはトケイソウ科・トケイソウ属(Passiflora)に分類される植物の総称であり、狭義には Psssiflora caerulea と言う種の和名である。
 
特徴
   種の数は約500、栽培品種はそれらが掛け合わせてできるためさらに数が多い。栽培品種には驚くべき数のさまざまな色、形のトケイソウが存在する。先に述べた花弁とガクがそれぞれピンクと白という Passiflora × belotil という栽培品種も存在する。ぱっと見には花弁とガクの区別はつかないので、白とピンクが互い違いになった花びらのように見える。それとは対照的に、副冠も花弁もガクも全部白というのが Psssflora caerulea` Constance である。
   中央アメリカや南アメリカの熱帯・亜熱帯地域が原産地だが、世界中で鑑賞用に広く栽培される。つる植物で、庭先などに植えられる。挿し芽するとで増やすことができる。
 
名前
   和名は3つに分裂した雄しべが時計の長針、短針、秒針のように見える特徴のある花を咲かせることに由来する。
 
   英名 Passion flower 「キリストの受難の花」の意味で、イエズス会の宣教師らによってラテン語で flos passionis と呼ばれていたのを訳したものである。16世紀、原産地である中南米に派遣された彼らは、この花をかつてアッシジの聖フランチェスコが夢に見たという「十字架上の花」と信じ、キリスト教の布教に利用した。彼らによればこの植物は分裂した雄しべが釘、副冠は茨の冠、5枚の花弁と萼は合わせて10人の使徒、巻きひげはムチ、
葉は槍であるなどと言われた。
 
   属名は造語だが、やはり上記は比喩に倣(なら)ったもの。
 
   なお、英単語の Passion にぱ「情熱」の意味もあるが、この植物の名称での Passion は「受難」の意味であって、「情熱」の意味ではない。
 
トケイソウの利用
   一般にパッションフルーツと呼ばれる物はクダモノトケイソウ(Passion edulis)の実で、これ以外にもP.ligularis、P. mollissima、P. quadrangulangularis 等が食用(果汁の採取)目的で栽培されることがある。またパッションフラワーはハープとして、鎮痛・精神安定・抗痙攣・不眠の緩和・血圧の降下・ヒステリーやノイローゼの緩和・更年期障害など「精神や痛みを静める」働きがあるといわれている。
 
 
と説明されています。
 
温室の壁に群れなす時計草
グリーンパーク・第2温室
この建物の下部の壁に沿って草がはびこっています。これがトケイソウのつる草です
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職員に憶えすらなき時計草
(しょくいんにおぼえすらなきとけいそう)
 
私が、グリーンパークに電話照会し、
「温室に豪華に時計草がはびこっているとの噂を聞いたが、今現在、咲いているのかどうか」
を問い合わせたところ、電話を受けた職員は、
「そんな話は聞いたことがない・調べて折り返し電話する」
とのことであった。しばらくたって本人から電話があり
「自分で温室に行ってみたところ、言われるとおり、第2温室の壁に生っていた」
との回答があった。
撮影に行ったその日も、他の職員に尋ねたところ、誰も知る様子はなく
忘れられた存在であった。
昨今バラフェアで多忙なことは解るが、この時計草の手入れもうまくやってほしいものだとの思いを強くした
次第である。
 
 
 
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サッシュ枠豪華に篝りし時計草
(サッシュ枠豪華にかがりしとけいそう)
 
 
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俳句上
 
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
 
季語
時計草
(とけいそう) (とけいさう)
 
トケイソウ   トケイソウ科
 
   時計の文字盤を思わせる花形が特徴。享保18(1733)年に伊藤伊兵衛政武(いとういへえまさたけ)が著した
『地錦抄布録(ちきんしょうふろく)』にきさいされており、江戸時代初期には渡来していたらしい。同書に図と解説があることから、当時から花形が珍しがられたのがわかる。
   蔓性の多年草。ブラジルからペルーの熱帯地域が原産地だが、意外に耐寒性があり、東京以南では戸外でよく育ち、太い蔓になって冬越ししている株もある。枝は細く、掌状に3~7裂する葉を互生し、巻きひげで他のものにからんで伸びていく。
   淡紫色から白色をした直径10センチ前後の花は、夏から秋にかけて咲く。花弁と花弁状になったがくが、それぞれ5片ずつ、交互に外周に配置され、その中央に福花冠が放射状に広がって時計の文字盤に見える。中心にある雌しべの形も独特で、これを時計の針に見立てた。
   暖地では果実が黄色く熟し、仮種皮(かしゅひ)は甘いが、果物として生食したりジュースにしたりするのはオオミノトケイソウやクダモノトケイソウ(パッション・ルーツ)で、八丈島や九州以南でないと果実が多量にみのらない。   < 鳥居恒夫 >
 
と説明されています。
 
 
バラフェア閉園間近や時計草
 
 
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時計草我が片腕のみすぼらし
 
 
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ご完読ありがとうこざいました。
(梨雨)
 

四季の風景・夏-エンジェルストランペット=木立朝鮮朝顔(きだちちょうせんあさがお)-八幡西区

今日の一景
(67)
 
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
 
四季の風景
 
エンジェルストランペット
こと
木立朝鮮朝顔
(きだちちょうせんあさがお)
 
 
エンジェルストランペット高鳴れアイーダの行進曲
 
凱旋にひときわ高きファンファーレ
 
 
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キダチチョウセンアサガオ属
 
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ナス・Solanales
ナス・Solanaceae
キダチチョウセンアサガオ・Brumansia
本文参照
 
 
キダチチョウセンアサガオ属
  キダチチョウセンアサガオはナス科の属のひとつで、低木または高木である。学名のカタカナ表記で、ブルグマンシア属と呼ぶこともある。また園芸名でエンジェルストランペット、エンジェルトランペット(Angel`s  Trumpet)と呼ばれることが多い。花言葉は、愛敬、偽りの魅力、愛嬌。
 
   かつては近縁のチョウセンアサガオ属に含めていた。そのため園芸名ではチョウセンアサガオ属(Datura)の学名からダチュラの名が使われる場合もある。
 
特徴
   春から秋にかけて、下向きに垂れ下がった花をつける。つぼみには卵形、球形、紡錘形などがあり、花はつぼみから飛び出すような形で咲く。花弁の先端は、5つに分かれ反り返る。原産地はアメリカの熱帯地方だが、暑さが苦手で高地にしか生息していない。そのため温帯気候の日本では、夏期の生育が緩慢になり、管理を怠ると最悪枯れてしまう場合もある。しかしキダチチョウセンアサガオ属は低温に強く、丈夫で育てやすい植物である。春暖かくなってから旺盛に生育してゆき、開花時期には大型の株にたくさんの花をつるのが魅力的である。
 
チョウセンアサガオとの違い
   かつてはキダチチョウセンアサガオ属(Brugmansia、ブルグマンシア)がチョウセンアサガオ属(Datura、ダチュラ)から独立していなかったが、現在は別属として扱われる。その名残りからか両属がよく混同されている。ダチュラと呼ばれていても、実際はブルグマンシアということが珍しくない。両属の違いは以下のとおり。
 
キダチチョウセンアサガオ属
   高木または低木で、下向きに花をつける。
チョウセンアサガオ属
   1年草または多年草で、上向きの花をつる。
  
毒性
  キダチチョウセンアサガオ属の植物は広義のチョウセンアサガオの仲間であり、同様に有毒植物である。含まれている成分はスコボラミン(ヒヨスチン)、ヒヨスチアミンなどである。薬草に使われることもあるが、一般には毒草として扱われるので、取扱いには十分注意が必要である。
 
種類
  花の色や形などで、様々な種類が存在する。
 
♣ ブルグマンシア・スアウォレンス(Brugmansia suaveolens)
  和名はキダチチョウセンアサガオ。花は淡黄色から淡紅色と変化し、ガクの先端は4~5浅裂し、白色もある。
♣ ブルグマンシア・キャンディダ(Brugmansia × candida)
  和名コダチチョウセンアサガオ。花は白色または黄色が多く、ガクの先端は2~3裂して角ばらない。漢字で書くとキダチチョウセンアサガオもコダチチョウセンアサガオも「木立朝鮮朝顔」となる。最近では観賞用として広く植えられているが、これらも有毒である。
♣ ブルグマンシア・アウレア(Burugmansia aurea)
♣  ブルグマンシア・ウェルシコロル(Brugmansia versicolor)
♣  ブルグマンシア・ルポレア(Brugmansia?arborea)
    和名ピンクダチュラ
♣  ブルグマンシア・サングィネア(Brugmansia sanginea)
  和名ベニバナチョウセンアサガオ
 
と説明されています。
 
 
 
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梅雨空を払う風ありエンジェルストランペット
 
 
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旺盛にして鋸で枝切るエンジェルストランペット
 
 
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御完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

四季の風景・夏-鉄砲百合(てっぽうゆり)-今日の一景(68)-北九州市立白野江植物公園

 
今日の一景
(68)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
鉄砲百合
(てっぽうゆり)
 
 
的遠ければ数ある鉄砲百合
(まととほければかずあるてっぽうゆり)
 
 
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テッポウユリ
 
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テッポウユリ
 
ユリ・Liliales
ユリ・Liliaceae
ユリ・Lilium
亜科
テッポウユリ・Leucolirion
テッポウユリ・L. longiflorum
学名
Lilium longflorum Thunb.
和名
テッポウユリ(鉄砲百合)
英名
Easter lily
 
 
テッポウユリ
 
   テッポウユリ(鉄砲百合)は、ユリ目ユリ科ユリ属の多年草球根植物である。ラッパに似た形の筒状の花を横向きに咲かせる。
 
特徴
   丈が50cm-1m程度に生長し、楕円形で長い葉をつけ、葉脈は水平方向に入る。原産地での花期は4-6月で、茎の頂上に純白で細長い花を横向きにつける。花長は10-15cm、直径5センチほど、花弁が6枚あるように見えるが根元がつながっており筒状になっている。雌雄同花である。
 
   本種は外見・生態上の特徴が後述の近縁種のタカサゴユリに酷似するが、一般にタカサゴユリよりも小型であり、葉が太めで、花が白く筋などが入らない点で区別する。ただし本種はタカサゴユリとの園芸交雑種が多く、変異もおこりやすいとされ、違いが判別しにくい場合も多い。
 
分布
   日本の南西諸島および九州南部が原産で、本州以東では園芸用に移入されたものが分布する。沖縄県では自生種が群生する様子が見られる。
 
 
 
 
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タカサゴユリとの違い
 
タカサゴユリ
 
ユリ・Liliales
ユリ・Liliaceae
ユリ・Lilium
亜属
テッポウユリ・Leucolirion
タカサゴユリ・L. for,osanum
学名
Lilium formosanum Wallace
和名
タカサゴユリ(高砂百合)
 
 
特徴
   タカサゴユリはテッポウユリに似るが、茎が比較的太く丈夫で、丈が1,5mほどに成長するものもある。花期は7 -9月、花長は15-20cm、直径は5センチより大きめと、テッポウユリよりも大型になる。また葉が細く、花は白を基調とするものの薄い紫色の筋が入り、花被片は6枚で(やはり根元がつながっている)、外側の花被片は橙褐色になり、花は横向きだが少し下に傾くことが多いとされる。
 
   ただし、本種はテッポウユリとの交雑種が多くまた変異もおきやすいと考えられており、たとえば花が純白でありながら葉が細く大型の固体か観察されるなど、その違いが外見からは判別しにくい場合も多い。
 
   種子を多くつけ、風で運ばれて分布を拡げる。水はけがよく明るい草原や荒地などに到達すると根付いて葉を伸ばすが、初年度は茎や花を出さずに数枚の葉を出すだけで球根を太らせ、球根が充分太ると翌年以降に茎を伸ばして大型の花をいくつも咲かせる。その場所の日当たり具合により球根の太り方に差があり、球根の状態により茎長や花の数などに差が生じる。
 
分布
  台湾固有種で、日本では園芸用に移入された帰化植物として全国に分布する。明るい原野や荒野で育ち、海岸線付近から低地、高山帯に至るまで広く分布する。
 
   近年人為的な開発などによる生息適地の原野の減少を受けて分布を狭めているが、本来は強い特性を有し偶然更地や荒地になった場所に突然出現することもある。
 
   ただし本種はいわゆる連作障害が出やすいと言われ、一時的に根付き拡がっても数年経つと姿を消す場合が多い。種子を多くつけ、種子は新たな原野を求めて風に乗って各地に拡がる。種子がたどり着いたその地が伐採などで一時的に明るくなると生育して勢力を拡げ、ときに群生して大きな花を咲かせるも、数年経つとまた他の地へ旅立つように去ってゆく。
 
名前の由来
   沖縄方言などで台湾を指す言葉「タカサング」に由来すると言われる。原産地の台湾では「台湾百合」「高砂百合」と呼ばれている。なお、テッポウユリとの類似性から日本では「ホソバテッポウユリ」と呼ばれる場合もある。
 
 
 
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テッポウユリの近縁種
 
ニワシロユリ
 
学名
Lilium candidum
英名
Madinna lily
 
バルカン半島および西アジアを原産とし、花はテッポウユリに似て白いが短めで、葉は細い。
茎は 1..2-2m にまで生長する。またバチカンの国花である。
 
 
シンテッポウユリ
(新鉄砲百合)
シンテッポウユリについては、私が昨年、植物公園にて撮影し投稿していますので参照してください。
学名
Lilium × formolongo
撮影
2013.8/11
投稿
2013.8/14
 
シンテッポウユリは、園芸用にテッポウユリとタカサゴユリがかけ合わされた交雑種とされ、
外見上も両者の中間的な特徴を持つとされる。
一般に、発芽から開花までの期間が短く(概ね1年程度以内)、花が白いが葉が太めであるなど、
両者の特徴を併せ持ち判別が困難である場合に「シンテッポウユリ」と呼ばれることもある。
中には園芸用に花が上向き傾いて咲くのが選別されている場合もあり、
様々な種存在していると考えられている。
 
これらの多くは園芸用に栽培されているが、それらの中には種子を稔らせるものもあるため、
それが野生化することも考えられる。
それだけ両種の間では交雑や変異などによる変化が考えられ、外形上の判別が難しいことを示唆している。
 
と説明されています。
 
 
 
 
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数多かるに近寄り難き鉄砲百合
(かずおほかるにちかよりがたきてぽうゆり)
 
6 \6
 
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テッポウユリ
(鉄砲百合)
 
開花時期
6月~8月
花名
鉄砲百合
科名
ユリ
属名
ユリ
学名
Lilium longiflorum
分布
日本固有種。九州南部から沖縄にかけて分布
生育地
海岸に自生、庭植え、切り花、
種類のタイプ
多年草
大きさ・高さ
50~100センチ
 
花の特徴
   まっすぐに伸びた茎の先に漏斗状の白い花を横向きにつける。花冠の長さは10センチから15センチくらいである。花被片は6枚である。
 
葉の特徴
   葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生) 。
 
実の特徴
  花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
 
この花について
   属名の Lilium はギリシャ語の「Leirion(白)」からきている。マドンナリリーの白い花を念頭に名づけられたものである。種小名の longiflorum は 「長い形の花」という意味である。
 
その他
  別名を琉球百合 (りゅうきゅうゆり) という。観賞用、切り花用として栽培もされている。近縁種に台湾原産の高砂百合(たかさごゆり) がある。 高砂百合(1たかさごゆり) のほうが少し細い。俳句の季語は夏である。
 
と説明されています。
 
 
 
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我が体の白らか誇るてっぽうゆり
(わがたいのしろらかほこるてっぽうゆり)
[注・それぞれ古語で、「たい」とは体、「しろらか」とは真っ白、の意]
 
 
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確認のため、植物公園所長に尋ねたところ
植栽のユリはテッポウユリには違いないが、その1園芸品種であると記述すれば間違いないだろう。
とのことであった。
今度は、背中の赤いタカサゴユリの画像をものにしたいものである。 
ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 
 
 

四季の風景・夏-紫陽花(あじさい)Ⅱ2014・隅田の花火(すみだのはなび)=額紫陽花の園芸品種-芦屋釜の里

今日の一景
(69)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
紫陽花
額紫陽花
品種名
隅田の花火
(すみだのはなび)
 
 
隅田の花火打ち上げたりて星の増ゆ
(すみだのはなびうちあげたりてほしのふゆ)
 
 
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スミダノハナビ
 
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
 
開花時期
6~7月
花名
隅田の花火
(すみだのはなび)
科名
ユキノシタ
属名
アジサイ
学名
Hydrangea macrophylla f. normlis Sumidanohanabi
分布
額紫陽花(がくあじさい)の園芸品種
生育地
庭木
植物のタイプ
樹木
大きさ・高さ
1~2メートル
 
花の特徴
  特徴は、周りの装飾花が八重になっていることでる。装飾花は白から次第に青色がほのかに入る。花火のように星形の花が飛び出すような形をしている。
 
葉の特徴
   葉は楕円形で、互い違いに生える (互生) 。
 
その他
   名の由来は、花の様子を隅田川の花火大会にたとえたものである。
 
と説明されています。
 
 
 
隅田の花火返す返すもくすみたり
(すみだのはなびかへすがへすもくすみたり)
[それぞれ古語で、「かへすかがへす」とはほんとうに、まったく、
「くすむ」とはすざりがなく地味である、の意]
 
 
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隅田の花火燃えつきたりて色寂し
(すみだのはなびもえつきたりていろさびし)
[注・「さびし」とは古語で、必要なものが不足している、の意]
 
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 
 

四季の風景・夏-野朝顔(のあさがお)-今日の一景(70)-八幡西区

 
今日の一景
(70)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
野朝顔
(ノアサガオ)
 
 
野朝顔の天より堤ゆ降り来ぬ
(のあさがほのあめよりつつみゆくだりきぬ)
[注・「ゆ」とは古語で、移動の経過地点をさす・・・をとおって、の意]
 
 
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ノアサガオ
 
インターネットの みんなの花図鑑 によよりますと
 
花名
野朝顔
(のあさがお)
 
科名
ヒルガオ
属名
サツマイモ
学名
Ipomoea indica  ( = Ipomoea congesta )
花期
6~12月
分布
本州の伊豆半島から沖縄にかけてと小笠原諸島などに分布。
海外では、熱帯から温帯にかけて広く分布。
生育地
海岸の草地や崖、人里近い道端など
植物のタイプ
多年草
大きさ・高さ
50~150センチ
 
 
花の特徴
   枝先や葉の脇に数輪の花をつける。花茎は6、7センチの漏斗状で、花の色は淡い青色である。1日花で、午後になると花の色は紅紫色に変わる。花の柄には2枚の苞(花のつけ根につく葉の変形したもの) がつく。萼片は5枚で先が尖り反り返らない。
 
葉の特徴
   葉は心形で、互い違いに生える。(互生) 。 葉はぎざぎざ (鋸歯)  はない。 葉の両面に毛が生える。
 
実の特徴
   花の後にできる実はさく果 ( 熟すると下部が裂け、種子が散布される果実 ) である。
 
この花について
   属名の Ipomoea はギリシャ語の 「ips ( 芋虫 )  + homoinios  ( 似た ) 」 からきている。物に絡みついて這い登る性質から名づけられた。 種小名の indica  は 「インドの」 という意味である。
 
 
と説明されています。
 
 
野朝顔の咲いて堤の色ぞ濃き
(のあさがほのさいてつつみのいろぞこき)
 
 
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撮影時刻
1 - 6月20日 11 : 07
2 - 6月20日 10 : 58
3 - 6月20日 10 : 59
4 - 6月26日 13 : 46
5 - 6月26日 13 : 56
時間の経過とともに赤味をさしてくるのがお分かりでしょうか。
 御完読ありがとうございました。
(梨雨)
 
 

四季の風景・夏-額(がく)の花、雨にうたれて、-紫陽花Ⅲ・2014額紫陽花2-今日の一景(71)-芦屋釜の里

 
今日の一景
(71)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
額の花、雨にうたれて
紫陽花
(あじさい)
額紫陽花
(がくあじさい)
 
 
額の花雨降る際ぞ澄み果つる
(がくのはなあめふるきはぞすみはつる)
注・「がくのはな」とは俳句上の夏の季語で、額紫陽花(がくじさい)のこと、
それぞれ古語で、「きは」とは辺り、付近、「すみはつ」とは古語で、水が澄みきる、の意]
 
 
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ガクアジサイ
 
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
 
花名
額紫陽花
(がくあじさい)
科名
ユキノシタ
属名
アジサイ
学名
Hydrangeamacropylla
分布
原産地は日本 関東地方、中部地方、伊豆諸島、小笠原諸島など
生育地
暖地の海岸の斜面
樹木のタイプ
樹木
大きさ・高さ
2~3メートル
開花期
5~7月
 
 
花の特徴
  花序の周辺には4~5枚の花びら(萼片)からなる装飾花がある。装飾花には花茎が4~5センチと大きい。中央部には両性花なっている。両性花は花径1センチにも満たない5弁花である。花の色は白、淡い紅紫、淡い青紫などである。
 
葉の特徴
   葉は卵形で厚く、向かい合って生える(対生)。
 
実の特徴
   花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
 
その他
   分類体系によってはアジサイ科とされる。本種を改良して装飾花だけにしたものがアジサイである。俳句では「額の花」が夏の季語である。属名のHydrangeaはギリシャ語の「hydo(水) +angeion(容器)」からきている。さく果の形からなづけられた。種小名のmacrophyllaは「大きな葉の」という意味である。
 
と説明されています。
 
 
 
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俳句上
 
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
 
季語
額の花
(がくのはな)
額花(がくばな)  額紫陽花(がくあじさい)
 
ガクアジサイ                アジサイ科(ユキノシタ科)
 
 
   アジサイの原種で、房総半島、三浦半島、伊豆半島、伊豆諸島、に自生しているのが確認されている。ほかに愛知県の伊良湖岬(いらござき)、高知県の足摺岬(あしずりみさき)、など海岸近くの暖地にも野生状態のものがあるといわれているが、古くから庭などに植えられてきたため、本来の自生かどうか定かではない。
   枝先につく大きな花序の中心部には、小さな両性花がたくさん咲き、その周辺を5、6個の大型の装飾花が取り巻いて、ちょうど額縁(がくぶち)のように見えるのでこの名がついた。単にガク、あるいは浜辺近くの樹林に生えることからハマアジサイの別名もある。装飾花はがく片が花弁化したもので4枚あり、ふつうは淡紫色あるいは青紫色。
   高さ2~3メートルの低木、枝は太く、縦に皺(しわ)がよっている。葉は広楕円形または長楕円形で、切れ込みがあり、全体に肉厚で表面に光沢をもつ。枝からは均質で白色の髄(ずい)がとれ、かつては灯心に使われたので、ズイノキなどの方言名がある。アジサイは基本的には、このガクアジサイとヤマアジサイの2種を親としてできあがっている。ヤマアジサイは北海道から九州までの山間の谷間や林床に見られ、全体に小型で葉には毛があり光沢がない。  < 鳥居恒夫 >
 
と説明されています。
 
 
 
額の花水を得たるに魚が如
(がくのはなみづをえたるにうをがごと)
 
 
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遠来の使者留まるや額の花
(えんらいのししゃとどまるやがくのはな)
 
10
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

四季の風景・夏-「紫陽花展より額の花・5種」-紫陽花Ⅳ・額紫陽花3-今日の一景(72)-北九州市立白野江植物公園

 
今日の一景
(72)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
紫陽花展より額の花5種
 
各々に我猛かるや額の花
(おのおのにわれたけかるやがくのはな)
[注・それぞれ古語で、「おのおの」とはそれぞれ、「われたけし」とは得意になっている、自慢している、の意]
 
紫陽花
(あじさい)
額紫陽花
(がくあじさい)
 
 
 
マジカルプリンセス
 
 
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いつもの 花の俳句図鑑 によりますと
 
季語
仲夏
額の花
(がくのはな)
額紫陽花(がくあじさい)  額草(がくそう) 額花(がくばな)
 
ガクアジサイ   ユキノシタ
 
[植物・特徴]
   園芸種の紫陽花の母種で、関東南部、伊豆半島、伊豆七島など太平洋岸の山地に自生し、鑑賞用に栽培もされる。葉は厚く光沢がある。6~7月ごろ、枝先に碧紫色の小さな5弁花を密につけ、その周囲を少数の装飾花(仮花)が囲む。大形で花弁状になる装飾花は、青紫色または白みのある紫色。アジサイのように鞠状の玉にはならず、平らに咲く。
 
[歴史・文化]
   花の周りにある装飾花を額にたとえて名づけられた。さまざまの色の花が品種改良によってつくりだされている。
 
[作句のポイント]
   紫陽花と並び梅雨時を代表する花だが、紫陽花よりもずっと控えめな雰囲気。花言葉として「謙虚」があるが、まさにふさわしい。紫陽花と同じように雨との取り合わせは月並みになりやすいので注意が必要。
 
と説明されています。
 
 
    
 
ダンシングスノー
 
 
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故郷
(ふるさと) 
 
 
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おてもやん 
 
 
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 森の泉
 
 
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御完読ありがとうございました。
(梨雨)
 
 

四季の風景・夏-山法師(やまぼうし)Ⅱ2014-今日の一景(73)-北九州市立白野江植物公園

今日の一景
(73)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
山法師
(やまぼうし)
 
 
漆黒の闇の中より山法師
(しっこくのやみのなかよりやまぼふし)
 
 
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ヤマボウシ
 
いつもの 花の俳句図鑑 によりますと
 
季語
晩夏
山法師の花
(やまぼうしのはな)  (やまぼふしのはな)
山帽子(やまぼうし) 山桑(やまぐわ)
 
ヤマボウシ   ミズキ科
 
[植物・特徴]
   本州、四国、九州の山地に生える。樹皮は赤褐色の鱗状。直立した幹から枝を分ける。葉は短い柄をもつ広楕円形で対生し、秋には紅葉する。初夏のころから、枝上に小さな花を咲かせる。4片の花びらに見えるのは苞片で、中心にある緑黄色の球形のものが本物の花。秋には赤い実が熟す。庭木や街路樹としても植えられる。
 
[歴史・文化]
   花姿を坊主頭と頭巾に見立ててこの名があるという。また果実は甘く食用になり、クワの果実に似ているため
ヤマグワとも呼ばれる。材は丈夫で、下駄、櫛、農具の柄などに利用される。
 
[作句のポイント]
   枝一面に白色の花を上向きに咲かせるため、の深い山中ではそこだけ雪をかぶっているように見える。ヤマボウシの名も趣深い。ハナミズキとよく似るが、ヤマボウシの方は花の先端が尖っていることで区別できる。
 
と説明されています。
 
 
 
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落葉の森の木深し山法師
(らくようのもりのこぶかしやまぼふし)
[注・「こぶかし」とは古語で、木が茂って奥深い、の意]
 
 
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奥深き山懐や山法師
(おくぶかきやまふところややまぼふし)
 
10
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

四季の風景・夏-丘虎の尾(オカトラノオ)-今日の一景(74)-北九州市立白野江植物公園

 
今日の一景
(74)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
丘虎の尾
(おかとらのお)
 
虎尾草を踏むことなかれ吠ゆるやも
(とらのををふむことなかれほゆるやも)
[注・「ほゆ」とは古語で、(犬、獣などが)声を立てて鳴く、の意]
 
 
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オカトラノオ
 
インターネットの かぎけんWEB によりますと
 
オカトラノオ
(丘虎の尾)
 
和名
オカトラノオ
学名
PLysimachia clethroides
サクラソウ
サクラソウ
オカトラノオ
草丈
90cm
花序高
20cm
開花期
6~7月
花色
 
   オカトラノオ(丘虎の尾)とは、夏に野原で見かけるサクラソウ目サクラソウ科オカトラノオ属の耐寒性多年草です。
   小さな5弁の白花が多数集まって出来た長い花序が尻尾のように波打ち、それを尻尾に例えて(虎の尾は白くはありませんが、尻尾の太さと感じが似ているむのでしょうか)命名されました。花は下から上に咲くのでまだ先端の花が咲かない内に下の方の花が萎れ始めます。葉は互生して付き秋の紅葉が美しいです。
 
と説明されています。
 
 
 
虎の尾の撓るを争ふ親も子も
(とらのをのしなるをいそふおやもこも)
[注・「いそふ」とは古語で、競争する、の意]
 
 
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俳句上
 
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
 
季語
虎尾草
(とらのお) (とらのを)
虎の尾
(とらのお)
 
オカトラノオ    サクラソウ科
 
   虎の尾と名がつく植物は多い。オカトラノオのほかに、同じサクラソウ科のヌマトラノオ、ゴマノハグサ科ではヤマトラノオ、タデ科のイブキトラノオなどである。いずれも長い花序を虎の尾にたとえて名付けられた。なかでも虎の尾らしく立派に垂れ下がるのがオカトラノオで、季語の虎尾草もこの種を指す。乾いた山野の丘になった草地でよく見かけるため、オカの名を冠したのだろう。18世紀に導入されたイギリスでは、花序を雁の首に見立ててグース・ネックという。
   多年草で花期は6~7月。長さ30センチもの長い花序の基部から、花序の上側に片寄って白い5弁花を咲き上げる。茎は高さ50~80センチで枝を出さず、基部は赤みをおびる。地下には横に伸びる根茎(こんけい)を数本出し、開花・結実後親株は枯死し、翌春に根茎の先から新しい株が出る。秋には深紅色の草紅葉が美しい。北海道から九州までと、朝鮮半島、中国、インドシナ地域に分布する。
   なお中国では全草を利尿、月経不順などの茎に用いたり、植物油の原料や家畜の飼料にも使う。
 
と説明されています。
 
 
 
 
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この丘や虎の尾のみぞ隠さざる
(このおかやとらのをのみぞかくさざる)
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

四季の風景・夏-「白野江の若き紫陽花たち」-紫陽花Ⅴ-今日の一景(75)-北九州市立白野江植物公園

 
今日の一景
(75)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
白野江の若き紫陽花たち
紫陽花
(あじさい)
 
 
紫陽花や青雲の志の及ばざる
(あぢさゐやせいうんのしのおよばざる)
 
 
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アジサイ
 
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
 
紫陽花
(あぢさゐ)  (あじさい)
七変化(しちへんげ) 四葩(よひら)
 
アジサイ  アジサイ科(ユキノシタ科)
 
   梅雨時の花は紫陽花に代表される。野生のガクアジサイのなかで、装飾花ばかりになったものがアジサイである。
   花弁に見えるのは4枚のがく片で、その中心部に直径1~2ミリの花冠がある。4枚のがく片から、四葩、また花の色が日々微妙に移り変わることから七変化ともよばれる。『万葉集』には「味狭藍」または「安治佐為」と表記されており、語源については「あづ(集める)さい(真の藍)」とするほか、さまざまな説がある。紫陽花と書くのは当て字で、白楽天の詩「招賢寺に山花一樹あり 人その名を知るものなし 色は紫色に花は香気を宿し(略) よりて紫陽花と名づく」によっている。平安時代の学者・源順(みなもとのしたごう)がこの紫陽花をアジサイと解し、以後それが広まったといわれている。
   しかし、アジサイはれっきとした日本原産の園芸植物で、高さ1~2メートルの落葉性小低木である。幕末に長崎に滞在していたシーボルトが、アジサイの学名に自分の愛人だった"お滝さん"の名をとり、オタクサと命名した話は有名。
   ヨーロッパに渡ったアジサイは、改良が重ねられた系統が日本に里帰りし、西洋アジサイと呼ばれてさかんに栽培されている。装飾花が大型で花色も桃、赤、白など鮮明な単色のものが多く、日本のアジサイと趣を異にするが、植物としてはアジサイそのものである。 < 鳥居恒夫 >
 
と説明されています。
 
 
 
 
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あぢさゐのところどころに浅みどり
(あぢさゐのところどころにあさみどり)
 
 
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あぢさゐののちの幽みのうす化粧
(あぢさゐののちのくらみのうすげせう)
 
 
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ご完読ありがとうこざいました。
なお、登載の8画像は、いずれも先月12日、北九州市立白野江植物公園
において、咲き始めたまだ色淡い紫陽花を撮影したものです。
(梨雨)
 

四季の風景・夏-河骨(こうほね)-今日の一景(76)-北九州市立白野江植物公園

今日の一景
(76)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
河骨
(こうほね)
 
 
河骨の月に黄金を挑みをり
(かうほねのつきにくがねをいどみをり)
[注・それぞれ古語で、「くがね」とは、黄金、金、「いどむ」とは、競う、の意]
 
 
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コウホネ
 
インターネットの ウィキベデイアフリー百科事典 によりますと
 
コウホネ
 
スイレン・Nymphaeales
スイレン・Nymhaeaceae
コウホネ・Nuphar
N. japonicum
学名
Nuphar japonicum
 
コウホネ
   コウホネとはスイレン科の植物の一種。学名 Nuphar japonicum 。水生の多年生草本。浅い池や沼に自生する。
 
特徴
   根茎は白くで肥大しており、やや横に這い、多数の葉をつける。葉は水中葉と水上葉がある。いずれも長い葉柄とスイレンの葉の形に近いが、やや細長い葉身をつける。水中葉は薄くてやや透明でひらひらしている。冬季には水中葉のみを残す。暖かくなるにつれ、次第に水面に浮く葉をつけ、あるいは一気に水面から抽出して葉をつける。水上葉はやや厚くて深緑、表面につやがある。花期は6月から9月ごろで、長い花茎の先端に1つだけ黄色い花を咲かせる。
 
生育環境など
   日本、朝鮮半島に分布する。浅い池によく見かけるが、流れの緩い小川に出現することもある。根茎が骨のように見え、コウホネ(河骨、川骨)の名の由来となっている。
 
   庭園の池で鑑賞用に栽培されることもある。沈水葉をアクアリウムで鑑賞する例もある。
 
生薬
   根茎を縦割りにしたものは川骨(センコツ)といい、日本薬局方に収録された生薬である。調栄湯(ちょうえいとう)、治打僕一方(ちだぼくいっぽう)という解熱、鎮痛を目的とした漢方方剤に配合される。
 
近縁種
   コウホネ属は北半球の温帯を中心に20種ほどが知られ、日本では4種およびいくつかの変種が知られる。しかし変異の幅も広く、その区別はなかなか難しい。分類上の扱いにも問題があるようである。ひとつの区別にコウホネは水上葉を水面から抽出するが、他の種は水上葉を水面に浮かべる、というのがあるが、コウホネも水面に葉を浮かべることがあり、条件によっては水上に出ない例もある。
 
と説明されています。
 
 
 
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河骨の水面に為成す影さやか
(かうほねのみなもにしなすかげさやか)
[注・それぞれ古語で、「しなす」とは作り出す、「かげ」とは姿、形、
「さやか」とははっきりしている、明瞭である、の意]
 
 
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河骨や水沼の裏の白みける
(かうほねやみぬまのうらのしらみける)
[注・それぞれ古語で、「みぬま」とは水をたたえた沼、「しらむ」とはしらじらと明るくなる、の意]
 
 
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俳句上
 
 
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
 
季語
河骨
(こうほね) (かうほね)
かわほね
 
コウホネ   スイレン科
 
  河骨とは、ちょっと気味の悪い名だが、これは水底の泥中を伸びる太くて硬い海綿質の白い根茎(こんけい)を骨にたとえたものである。この根茎を乾かしたものは川骨(せんこつ)と呼ばれ、止血剤や強壮剤に用いられる。
   春から夏にかけ、この根茎の先から、水深に応じて長さ1メートルにもなる葉柄(ようへい)と花茎(かけい)を伸ばす。葉柄は矛形の分厚いつやのある葉身を広げて水に浮かべる。花茎は水面すれすれか少し水面に抜きんでて、黄色い5弁の花を1個開く。黄色く見えるのは、がく片と無数の雄しべ、柱頭(ちゅうとう)の集まりである。花弁はがく片の長さの4分の1ほどで10数個もあるが、隠れていてよく見えない。観賞用に栽培され、生け花にも使われる。北海道(西南部)から九州までのほか、朝鮮半島にも分布する。  < 清水健夫 >
 
と説明されています。
 
 
 
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河骨に通ることなき細波
(かうぼねにとほることなきさざれなみ)
[注・それぞれ古語で、「とほる」とは到達する、「さざれなみ」とは小さな波、の意]
 
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 
 

四季の風景・夏-「紫陽花の青に染まりて」-紫陽花Ⅵ・2014-今日の一景(77)-

今日の一景
(77)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
紫陽花の青に染まりて
 
紫陽花
(あじさい)
 
 
七夕や今宵降るらしこの辺り
(たなばたやこよひふるらしこのあたり)
 
 
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紫陽花はブルー我が鬱屈の溜まりて
(あじさいはブルーわがうっくつのたまりて)
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 
 

四季の風景・夏-「庭園の紫陽花たち」紫陽花・Ⅶ-今日の一景(78)-芦屋釜の里

今日の一景
(78)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
庭園の紫陽花たち
 
紫陽花
(あじさい)
 
紫陽花のいと赤らけし鬱捨てで
(あぢさゐのいとあからけしいぶすてで)
[注・それぞれ古語で、「いと」とはたいそう、「あからけし」とは赤味がかっている、
「いぶ」とは憂鬱、「すつ」とは「顧(かえりみ)ない」、「で」とは打消しの意の接続助詞で、ないで、なくて、の意]
 
 
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雲低く棚引くがごと額の花
(くもひくくたなびくがごとがくのはな)
 
 
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額の花活けて部屋にも雨の降る
(がくのはないけてへやにもあぬのふる)
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

四季の風景・夏-アメリカアジサイ=アナベル=「アメリカノリノキ」の一園芸品種-紫陽花Ⅷ-今日の一景(78)-北九州市立白野江植物公園

今日の一景
(78)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
アメリカノリノキ
一園芸品種
アナベル
 
紫陽花
 
アナベルのさ白きを加えつつ
(アナベルのさみどりしろきをくはえつつ)
 
 
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アナベル
 
インターネットの みんなの趣味の園芸 によりますと
 
和名
アメリカノリノキ・アナベル
学名
Hydrangea arborescens  'Annabelke'
その他の別名
(ハイドランジア アルボレスケンス・アナベル)
アジサイ
アジサイ(ハイドランジア)
園芸分類
庭木・花木
形態
低木
原産地
北アメリカ東部
草丈/樹高
1~1.5メートル
開花期
6月~7月
花色
白・ピンク
耐寒性
強い
耐暑性
強い
特性・用途
落葉性、耐寒性が強い、開花期が長い
 
 
   アメリカノリノキ'アナベル'は北アメリカ東部原産のアジサイの仲間です。アジサイは知らない人がいないほど身近な花木で、梅雨時の風物詩にもされています。アジサイやガクアジサイは日本原産が改良されたものですが、近年、見慣れたこれらのアジサイのほかに真っ白で非常に大きな花房のアメリカノリノキ の園芸品種'アナベル' や円錐形の花房のカシワのように深く裂けた葉が特徴の、カシワバアジサイが人気を集めています。ここでは前者について解説します。
 
   アメリカノリノキの野生種は、小さな装飾花がまばらな額縁状につくため、鑑賞価値はさして高くありません。しかし、園芸品種の 'アナベル' は装飾花が多く手まり状になり花房は直径30cmに達します。近年はピンク色の
'アナベル' も発表されています。
 
   ' アナベル' は日本のアジサイと同様に栽培が容易で、特別な管理をしなくても、毎年よく開花します。他のアジサイの仲間が、前年の夏に花芽がつくられるのと違い、` アナベル' は春に花芽ができ、その年の夏に開花するので、冬でも剪定できます。
 
   科名・ユキノシタ科で分類される場合もあります。
 
と説明されています。
 
 
 
アナベルの肥えて園生のなほ逼る
(アナベルのこえてそのふのなほせまる)
[注・それぞれ古語で、「そのふ」とは庭、「せまる」とは狭まる、の意]
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 
 
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