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四季の風景・冬-エリカ・2015-今日の一景(205)-福智山ろく花公園

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今日の一景
(205)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

エリカ


春よ来エリカの花色変はりけり
(はるよこエリカのはないろかはりけり)
[注・「こ」とは古語で、「来(く)・カ変動詞」の命令形]


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エリカ

インターネットの GKZ植物事典 によりますと

学名
Erica sp
和名
エリカ
語源
和名は学名から。属名はギリシャ語で「砕く」の意のエレケイヤーに由来している。
かつて、エリカが胆石を砕く薬効を持つと信じられていたことによる。
英名
heath
仏名
bruyere
伊名
erica
西名
brezal
葡名
brejo
漢名
石南樹
植物分類
ツツジ科 エリカ属
園芸分類
常緑低木
用途
路地植え / 鉢植え
原産地
ヨーロッパ~北アフリカ / 南アフリカ
花言葉
孤独
解説
エリカとはツツジ科エリカ属の常緑低木の総称である。
たくさんの種類が含まれているが、樹高が2mを超える種類は少ない。
枝は分枝し、葉は針状で、スギの葉のように見える。
花は、壺型か釣鐘状で、穂状につく。花色は暗紫紅色、白色、桃紅色等と多彩である。
履歴
南アフリカ産のジャノメエリカの場合には、大正9(1920)年頃に渡来している。
季語
備考
属名の語源については、別の説では、ギリシャ語のeric(=ほうき)が語源であり、
箒をこの属の植物で作ったことからという。

と説明されています。



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登載の画像のエリカの品種名は
エリカ・コロランス ' ホワイトディライト'
と思われます。
始めは白色の筒状花を横向きに咲かせますが、次第に薄ピンク色に変わり、
後に先の方だけ赤くなります。

御完読ありがとうございました。
(梨雨)


四季の風景・冬-寒咲き菖蒲(かんざきあやめ)-今日の一景(206)-福智山ろく花公園

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今日の一景
(206)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

寒咲き菖蒲
(かんざきあやめ)



其と主叫くや寒菖蒲
(それなるとあるじあめくやかんあやめ)
[注・それぞれ古語で、「それなる」とはそこにある、「あめく」とは声を大きくして主張する、の意]


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カンザキアヤメ


インターネットの みんなの花図鑑 によりますと

カンザキアヤメ
[寒咲文目]

学名
Iris unguicularis
開花時期
11~3月
花の色
青、紫
名前の読み
かんざきあやめ
分布
原産地は地中海沿岸地域
生育地
庭植え
植物のタイプ
多年草
大きさ・高さ
15センチ

花の特徴
花の色は青紫色で、花被片は6枚である。
花茎ほとんどなく、花筒が長いのが特徴である。
そのため、花が葉の陰に隠れてしまうのが残念なところである。
葉の特徴
根際から生える葉は剣状である。
アヤメと異なり葉は枯れない。
実の特徴
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
その他
名の通り、冬に咲くアヤメである。
属名のIrisはギリシャ語で虹を意味する。
種小名のunguicularisは「爪のある」という意味である。

と説明されています。




並ん並んだ寒菖蒲の花が
(ならんだならんだかんあやめのはなが)


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編み物の棒の捌きや寒菖蒲
(あみもののぼうのさばきやかんあやめ)


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福智山ろく花公園
ホームページ
今こんな花が咲いています
平成27年1月20日更新
によりますと

カンザキアヤメ
(寒咲き菖蒲)

地中海東部沿岸が原産のアヤメ科の多年草です。
普通のアヤメは初夏のころに花を咲かせますが、
この寒咲きアヤメは晩秋から冬の終わり(11~3月)のころに開花します。
花はアヤメと同じように青紫色、草丈は20cmくらいのかわいい花です。
別名、
カンアヤメ

と説明されています。




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山本に隠れ遊びや寒菖蒲
(やまもとにかくれあそびやかんあやめ)
[注・「やまもと」とは古語で、麓(ふもと)、の意]


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ご完読ありがとうございました。
なお、昨年2月13日
寒(かん)あやめ
にて投稿していますので、よろしければ

http://blogs.yahoo.co.jp/kingfiser_river/35638002.html

をクリックしてご覧ください。
(梨雨)



マンサク属・支那金縷梅(しなまんさく)-福智山ろく花公園

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花譜の館」へようこそ。

金縷梅の影も撥ねをる園生かな
(まんさくのかげもはねをるそのふかな)
[注・それぞれ古語で、「かげ」とは光、「はぬ」とは、はね上げる、「そのふ」とは庭、の意]


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2月2日
日誌
後  述







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支那金縷梅枯れ木に花の咲くがごと
(しなまんさくかれきにはなのさくがごと)


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シナマンサク


インターネットの みんなの花図鑑 によりますと

シナマンサク
[支那満作]
学名
Hamamelis mollis
分類
マンサク科 マンサク属
開花時期
1~3月
花の色
名前の読み
しなまんさく
分布
原産地は中国中部 1879年 に発見され、同年にイギリスに渡っている
生育地
庭木
植物のタイプ
庭木

花の特徴
   満作(まんさく)と区別がつきにくいが、支那万作 (しなまんさく) のほうが香りは甘く強い。また、花が咲く時期にも褐色の枯葉が残っていることが多い。リボンのような黄色い花を枝いっぱいにつける。花弁は4枚、萼片も4枚、雄しべは4本である。

葉の特徴
   葉は倒卵形で互い違いに生える ( 互生 ) 。葉の縁には縁には波状の粗いぎざぎざ ( 鋸歯 ) があり、裏面には毛が密生している。

実の特徴
   花の後にできる実はさく果 ( 熟すると下部が裂け、種子が散布される果実 )  である。

その他
   属名の hamos (似た)  +melis (りんご) からきている。種小名の molis は 「軟毛のある」という意味である。

と説明されています。



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インターネットの ウィキペディアフリー百科事典 によりますと

マンサク属
マンサク属(まんさくぞく、学名 : Hamamelis)は、マンサク科の属の一つ。
東アジアと北米に分布し、4種ほどに分けられている。

マンサク
Hamamelis japonica
日本固有種
シナマンサク
Hamamelis mollis
中国原産
花の芳香が強く、冬の枯葉が春まで落ちずに残る特徴があり、日本でもよく植栽される。
日本のマンサクとの雑種 H. ×intermedia には多くの園芸品種が作出され、よく栽培されている。
ハヤザキマンサク
Hamamelis vernalis
アメリカンマンサク(ハマメリス)
Hamameis virginiana
北米原産。
マンサクにはよく似るが、花は秋に咲く。
葉・樹皮のエキスは収斂薬(しゅうれんやく)や化粧水として古くから使われている。

と説明されています。

俳句上は、
季語
金縷梅
(まんさく)
でひとくくりiにされております。

マンサクという種は日本の固有種です。
金縷梅の中国名は、正しくはシナマンサクという中国の別種を指します。
シナマンサクもときどき庭に植えられ、花に芳香があって、花弁の内側は赤褐色になっています。

ここで、説明上漏れている、雌しべは中央2本の花柱ですがよく見えません。



まんさくに子供の声の戻りけり
(まんさくにこどものこゑのもどりけり)

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金縷梅の蕊に挑みし翁あり
(まんさくのしべにいどみしおきなあり)
注・「おきな」とは古語で、年とった男。
連れになった年長の男性と二人して風吹く中、中央の蕊を狙って、何度も撮影に挑みました。

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御完読ありがとうございました。
(梨雨)

四季の風景・冬~春-紅梅は鹿児島紅(かごしまこう)-今日の一景(207)-北九州市立白野江植物公園-門司区白野江

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今日の一景
(207)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景
冬~秋

鹿児島紅
(かごしまこう)

野阜に鳥啼き紅梅色を添ふ
(のづかさにとりなきこうばいいろをそふ)
[注・それぞれ古語で、「のづかさ」とは野の中の小高い所、「そふ」とはつけ加わる、増す、の意]


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カゴシマコウ


市立植物公園の この梅の木の幹に掲げられたプレート によりますと

ウメ

`鹿児島紅'
(かごしまこう)

America mume `Kagoshimakou'
バラ科 サクラ属

花は八重咲きの濃い紅色で、似た色のしべを多くつけます。

と記載されています。



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鹿児島紅梅
(かごしまこうばい)

インターネットの ハナウメ・鹿児島紅梅・品種の特徴や剪定 によりますと

学名
Prunus Mume Sieb...
バラ科 サクラ属

最終樹高
耐寒性
落葉高木
2.0~5m
最終葉張り
4.0m
夏期
2~4月頃
成長速度
普通
日照条件
日向~半日向
植栽適地
北海道西部~沖縄
育てやすさ
樹勢強、耐暑性強、耐寒性中、耐陰性あり
用途
盆栽、寄せ植え、庭植え、工場緑地帯、学校、公園、ゴルフ場、シンボルツリー、記念樹

品種の特徴
紅梅の八重咲き品種
直径約3cmくらいの濃厚の中輪花。
紅梅の代表品種で、最も人気があります。

と説明されています。




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この花梅の3系9性(しょう)による分類

鹿児島紅
(かごしまべに)
緋梅系・緋梅性
(ひばいけい・ひばいしょう)

緋梅系
(ひばいけい)
野梅系から変化したもの。枝や幹の内部が紅い。
花は紅色、緋色のものがほとんど。
白花でも枝の髄が紅いものはこの緋梅系に入る。
葉は小さく、木の性質は野梅性に近い。
庭木や盆栽に使われるものが多い。

緋梅性
(ひばいしょう)
花色が濃い紅色~緋色をしているもの。
新梢は日焼けすると黒褐色になる。
多くは樹勢が弱い。


紅梅の辺り隣と美を競ぶ
(こうばいのあたりどなりとびをくらぶ)
[注・それぞれ古語で、「あたりどなり」とは、となり近所、「くらぶ」とは比較する、優劣を決める、競争する、の意]

左の桜は、寒桜(かんざくら)です。

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美を驕る赤き梅の名鹿児島紅
(びをおごるあかきうめのなかごしまこう)
[注・「おごる」とは古語で、得意になる、誇る、の意]

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いろいろな解説書を読みました。
この梅は
①鹿児島紅(かごしまこう)
②鹿児島紅梅(かごしまこうばい)
③鹿児島紅(かごしまべに)
と3つの呼び名があるようです。
一応、このブログでは公園がプレートで示している、鹿児島紅(かごしまこう)を題目、俳句に採用しております。
これが正しいのかは、今後の研究課題とさせていただきます。
御完読ありがとうございました。
(梨雨)

四季の風景・春-目白(メジロ)と寒桜(カンザクラ)2・2015-今日の一景(208)-北九州市立白野江植物公園

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今日の一景
(208)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

目白
(メジロ)
寒桜
(カンザクラ)
2015

寒桜咲けば辺りは鳥だらけ
(かんざくらさけばあたりはとりだらけ)


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カンザクラ
(寒桜)

インターネットの 【かぎ研WEB】 によりますと

一般名
カンザクラ
(寒桜)
学名
Prunus Kanzakura
(ブラナス・カンザクラ)
分類目
植物界被子植物門・双子葉植物綱・バラ亜綱・バラ目・バラ科・サクラ属・サクラ亜属
別名
ガンジツザクラ
(元日桜)
原産地
中国
開花期
1~3月
花色
薄桃色
花の咲き方
一重
花の大きさ
小輪

カンザクラ(寒桜)とは、バラ目バラ科サクラ属の落葉小高木です。
1月頃から咲き始める早咲きの桜で、別名で元日桜(ガンジツザクラ)と呼ばれます。
花は小さな一重桃色です。

ソメイヨシノ(染井吉野)は、
オオシマザクラ(大島桜)エドヒガン(江戸彼岸)の交雑種ですが、
このカンザクラ(寒桜)
オオシマザクラ(大島桜)ヒカンザクラ(緋寒桜)orカンヒザクラ(寒緋桜)の交雑種です。

と説明されています。



寒桜撮れば眼白に睨まれて
(かんざくらとればめじろににらまれて)


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メジロ
Japanese White-eye
スズメ目・メジロ科
Zosterops japonica
繍眼児・目白/L12センチ
時期
留鳥まちは漂鳥
環境
平地の樹林が比較的多い公園や庭園、住宅から山地の林、竹林など。
行動
つがいか小群で生活するものが多い。
主に樹上で、昆虫類、クモ類、木の実、花蜜などを採食。
地上に降りることは少ないが、越冬期には林に近いアシ原にもよく入って採食する。
留鳥性の強い固体は1年中つがいで、一定の区域内で生活し、季節移動する固体は越冬中は小群になり、
区域を定めずに動き回って生活するものが多い。
鳴声
繁殖期の雄は枝の中ほどにとまって
「チィ チョ チュイ ・・・」
という声をいろいろ組み合わせてさえずる。
とても早口でさえずり、1節は10秒前後続く。
地鳴きは
「チュイ チィィ」
と1声ずつ区切って鳴く。
特徴
雌雄ほぼ同色。
成鳥は頭部からの上面が黄緑色。
喉は黄色で、胸から腹は白く、脇腹は淡褐色。
成長雄は腹中央と下尾筒が黄色く、成鳥雌は淡色であるのがふつう。
亜種について
日本に分布するメジロは6亜種にされているが、野外識別は困難。
亜種リュウキュウメジロだけが脇腹に褐色味がないことで識別可能。



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半ひねり目白逆さに蜜を吸う
(はんひねりめじろさかさにみつをすう)


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目白来て主の位奪ひけり
(めじろきてあるじのくらゐうばひけり)
[注・「くらゐ」とは古語で、地位、の意]


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御完読ありがとうございました。
(梨雨)

四季の風景・冬-八重咲き水仙(やえざきすいせん)-今日の一景(209)-福智山ろく花公園

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今日の一景
(209)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

八重咲き水仙
(やえざきすいせん)


八重咲き水仙咲いて女の紛れけり
(やへざきすいせんさいておんなのまぎれけり)
[注・「まぎる(自ラ下二)」とは古語で、他のことで忙しくなる、の意・
また、「咲きて」は「咲いて」と「き」がイ音便化している。]


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ヤエザキズイセン

インターネットの お花の写真集 によりますと

ヤエザキスイセン
(八重咲き水仙)

学名
Narcissus cv.
英名
Doudle daffodil
和名
ヤエザキスイセン
(八重咲き水仙)
目名
ユリ目
科名
ヒガンバナ科
属名
スイセン属
草丈
20~45cm
開花期
12月~4月
毒性
有り

八重咲き水仙は、花の中央部分の副花冠の部分が多弁化している八重咲きの品種です。
外側の星型の花びらは多弁化しません

と説明されています。


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心根を八重咲き水仙隠しけり
(こころねをやへざきすいせんかくしけり)
[注・「こころね」とは古語で、本心、の意]



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御完読ありがとうございました。
(梨雨)

四季の風景・冬-ヒマラヤ雪の下(ヒマラヤユキノシタ)-今日の一景(210)-北九州市立白野江植物公園

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今日の一景
(210)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

ヒマラヤ雪の下
(ヒマラヤユキノシタ)




ヒマラヤ雪の下筑紫に雪嶺あらなくに
(ヒマラヤユキノシタちくしにせつれいあらなくに)
[注・「せつれい」とは雪山、「あらなくに」とは古語で、ないのに、の意]


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ヒマラヤユキノシタ

インターネットの みんなの花図鑑 によりますと

ヒマラヤユキノシタ
[ヒマラヤ雪の下]

学名
Bergenia stracheyi
分類
ユキノシタ科 ヒマラヤユキノシタ属
開花時期
1~4月
花の色
白、赤
名前の読み
ひまらやゆきのした
分布
原産地は中国からアフガニスタンにかけてのヒマラヤ山脈周辺の地域
生育地
林の中や岩場
植物のタイプ
多年草
大きさ・高さ
15~49センチ

花の特徴
   花茎を出し、花径1センチくらいの桃色の花を円錐花序 ( 下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体を見ると円錐形になる ) につける。花の色には白や濃い紅色のものもある。

葉の特徴
   根際から生える葉は大きくて丸く、ロゼット状 ( 茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの ) となる。葉は革質で固く、葉や茎にはタンニンを含み赤みを帯びる。

その他
   日本へは明治時代の初期に渡来した。雪の下 ( ユキノシタ ) と同じ仲間だが、類似点はほとんどない。

と説明されています。




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末の世に預けて岩根のヒマラヤ雪の下
(すゑのよにあづけていわねのヒマラヤユキノシタ)
[注・それぞれ古語で、「すゑのよ」とは後世、次代、
「あづく」とは、任せる、託す、
「いはね」とは、「いはがね」と同意で、岩の根もと、大地に根を下ろしたような大きな岩、の意]


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蔵書の 「花と木の名前」1200がよくわかる図鑑・主婦と生活社 によりますと

ヒマラヤユキノシタ
(ヒマラヤ雪の下)
別名
ベルケニア
ユキノシタ科
開花時期
2~4月
H
20~30センチ

ヒマラヤ原産の常緑多年草。
太い根茎に丸くて厚い葉がつき、分岐した茎の先に、房状に花をつける。
暑さ、寒さに強く、半日陰で育つ。
庭植え、花壇に。

と記載されています。




細やかなるも一期一会のヒマラヤ雪の下
(ささやかなるもいちごいちえのヒマラヤユキノシタ)
[注・「ささやか(形動ナリ)」とは古語で、小さなさま。小ぢんまりとしているさま。小柄なさま。
「も」とは古語で、逆説の確定条件の接続助詞で、・・・のに、・・・けれども、の意
「いちごいちえ」とは、一生に一度会うこと、また一生に一度限りであること、の意]


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撮影日

1-2014年2月9日
2-2014年2月9日
3-2015年2月2日
4-2015年1月25日

御完読ありがとうございました。
(梨雨)





四季の風景・春-雪割草(わきわりそう)-今日の一景(211)-北九州市立白野江植物公園 & 直方市立福智山ろく花公園

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今日の一景
(211)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

雪割草
(ゆきわりそう)


雪舞へどちらつくほどに雪割草
(ゆきまへどちらつくほどにゆきわりそう)


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打ち伏すも立ち舞ふも美し雪割草
(うちふすもたちまふもいしゆきわりさう)
[注・それぞれ古語で、「うちふす」とは横たわる、「たちまふ」とは立ち動く、「いし」とは良し、の意]


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雪割草
(ゆきわりそう)

いつもの 花の俳句図鑑 によりますと

季語
雪割草
(わきわりそう) (ゆきわりさう)
三角草(みすみそう) 州浜草(すはまそう)

和名
スハマソウ
キンポウゲ

[植物の特徴]
   東北、関東、中部地方の林内に生える常緑の多年草。古くから鑑賞用に栽培され、鉢植えにして正月飾りにされた。茎や葉の裏には長い白毛かある。花は3~4月、長く伸びた茎の先端に花を一つつける。花の色は、白が基本だが、淡紅、淡紅紫色、紅紫色、青紫色などもある。早春、雪を割って顔を出すのでこの名がある。

[作句のポイント]
  標準和名はスハマソウ、葉の裂片の先が尖るものをミスミソウという。季語としては雪割草とするのが一般的。


と説明されています。



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寒波来て雪割草に寝覚めあり
(かんぱきてゆきわりさうにねざめあり)
[注・「ねさめ(名詞)」とは古語で、眠りから覚めること、「ねざむ」という動詞はない。]


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1・
本年2月9日、北九州市立白野江植物公園にて
3~5
本年1月31日、直方市立福智山ろく花公園にて
撮影したものです。

御完読ありがとうございました。
(梨雨)


四季の風景・春-オオイヌノフグリ-今日の一景(211)-北九州市立白野江植物公園

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今日の一景
(211)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

オオイヌノフグリ

細かなるいぬふぐりの空漫漫と
(こまかなるいぬふぐりのそらまんまんと)
[注・それそれ古語で「こまか(形動ナリ)」とは、非情に狭いさま、「まんまん」とは、広々としたさま、の意]



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オオイヌノフグリ
Veronica persica

ゴマノハグサ科  クワガタソウ属

   オオイヌノフグリは、ヨーロッパ原産の帰化植物で、1890年頃に東京に帰化したことがわかっている。路傍や畑の畦道などによく見られ、早春からコバルト色の花を咲かせる。春の訪れを感じさせる植物の一つである。花弁は4枚、雄しべは2本である。
   名前の意味は、大きな「犬のフグリ」あり、フグリとは陰嚢の意味である。果実の形が陰嚢を連想させるとの意味であるが、同じ属にイヌフグリがなければ、この花のイメージからはもっと可憐な名前がついたに違いない。
   オオイヌノフグリは、秋の日だまりの中芽生える。草狩りされた跡地にびっしりと小さなオオイヌノフグリが芽生え、やがて花の時よりも大きいほどの葉を展開して高さ数cmほどに生長するが、真冬になると大きくなるのをやめて花芽をつけはじめる。昼間の日だまりは結構暖かいのであろうが、夜の冷え込みは厳しく、温度差の厳しい環境を耐え忍ぶ仕組みを持っているのであろう。

参照


見付くには日射しはいらぬいぬふぐり
(みつくにはひざしはいらぬいぬふぐり)
[注・「みつく」とは古語で、見つける、の意]


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俳句上

蔵書の 草木花・歳時記・冬 によりますと

季語
いぬふぐり
犬(いぬ)のふぐり  おおいぬのふぐり ひょうたんぐさ

   イヌフグリの仲間で、身近にふつうに見られるのは帰化植物のオオイヌノフグリとタチイヌノフグリである。イヌのフグリは花が淡紅色だから、青紫の花の他の2種とはすぐ区別できるが、近年なかなか見つからない。タチイヌノフグリは珍しくはないが、花が目立たない。だから俳句に「いぬふぐり」と詠まれるのは、花が大きくいつでもどこでも多いオオイヌノフグリの場合が多い。イヌノフグリの名は犬の睾丸(こうがん)を意味し、その2つ並んだ毛のはえた果実をたとえたもの、ひょうたんぐさの別名もある。
   イヌノフグリは、高さ10~25センチの越年草で、花期は3~4月。花は直径3~4ミリ、花柄(かへい)は長さ3~7ミリ。本州から沖縄までのほか台湾、朝鮮半島、中国に分布する。
   オオイヌノフグリは1年草または越年草で、よく枝分かれし、高さ5~20センチ。花期はふつう秋の終わりから初夏まで゛、真冬にも見かける。花の直径は7~10ミリで、花柄は長く1~2センチ。花弁は触れればすぐ落ちて
、がくがすぐ閉じる性質がある。ヨーロッパ原産で、日本では明治17(1884)年、東京で初めて見つかった。

と説明されています。



賑わふをよそに野狭のいぬふぐり
(にぎはふをよそにのもせのいぬふぐり)
[注・「のもせ」とは古語で、野原いっぱい、の意]
解釈
下の探梅の客の賑わいをよそに、上の堤いっぱい青紫のイヌフグリが咲いていることよ。




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御完読ありがとうございました。
(梨雨)

四季の風景・春-柊南天(ひいらぎなんてん)-今日の一景(212)-芦屋釜の里

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今日の一景
(212)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

柊南天
(ひいらぎなんてん)

葉の赤張れば柊南天の花こそ物げ無けれ
(はのあかばればひいらぎなんてんのはなこそものげなけれ)
[注・それぞれ古語で、「あかばる」とは赤味ががる、「ものげなし(形ク)」とは、目立たない、の意]


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ヒイラギナンテン


インターネットの ウィキペディアフリー百科事典 によりますと

キンポウゲ・Ranunculaes
メギ・Berberidoidaceae
亜科
メギ・Berberidoideae
メギ・Berberideae
亜連
Berberidinae
メギ・Berberis
ヒイラギナンテン
B.japonica
学名
Berberis japonica
(Thunb.) R.Br.
シノニム
Mahonia japonica (Thunb.) DC

ヒイラギナンテン
   ヒイラギナンテン(柊南天)は、メギ科メギ属の常緑低木。

形態・生態
  葉は奇数羽状複葉で、互生し、小葉は硬く、ヒイラギの葉に似て鋸葉はとげとなる。常緑で落葉はないが、冬に赤銅色になる部分があり、紅葉のようになる。

   春先に総状花序に黄色い花をつける。その中にあ雄しべは、昆虫などが触れることによる刺激で内側に動いて花粉をなすりつける。

   果実は液果で、秋に青く熟す。

分布
   中国南部、台湾、ヒマラヤ原産。

人間との関わり
   庭や公園などに栽培される。果実を実生として、果肉をとり、植える。

近縁種
  ヒイラギナンテン属には約70あ、中国から北米・中米にかけて分布する。小葉の細長いホソバノヒイラギナンテンもよく栽培されている。

と説明されています。



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柊南天咲くや床几の彼方此方と
(ひいらぎなんてんさくやしやうぎのをちこちと)
[注・それぞれ古語で、「しゃうぎ」とは椅子、「をちこち」とはあちこち、の意]


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葉の垂れて柊南天咲き初めけむ
(はのたれてひいらぎなんてんさきそめけむ)
[注・「そむ」とは始(はじ)める、「けむ」とは現在の伝聞・婉曲の助動詞~とかいう、の意]


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御完読ありがとうございました。
(梨雨)


四季の風景・春-白山旗桜(はくさんはたざくら)・2015-今日の一景(213)-北九州市立白野江植物公園

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今日の一景
(213)

「花譜の館・別館へようこそ」

四季の風景

白山旗桜
(はくさんはたざくら)


白山旗桜証の旗を翻す
(はくさんはたざくらしるしのはたをひるがえす)
[注・それぞれ古語で、しるし」とは目印、「ひるがえす」とは、さっと返る、風になびく、の意]


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ハクサンハタザクラ
(白山旗桜)
 
この若木の幹に掛かっているプレートには
 
`白山旗桜`
はくさんはたざくら
Cerasus serrulata`Vexillifera'
バラ科 サクラ属
 
東京小石川の白山神社が名の由来
白花はしばしば微淡紅色を帯びます
 
と記載されています。
 
インターネットの 四季山野草 によりますと
 
バラ科
学名
Prunus lannesiana`Vexillfera
 
東京の小石川の白山神社にあった品種で通常の5枚の花びらと
上に立ち上がる旗弁という花びらがあるのが名前の由来。
花は白色または、縁側がわずかに赤みがかる。
 
と説明されています。
 
 
インターネットの ウィキペディアフリー百科事典のサクラの一覧 によりますと
 
サトザクラ類
の項において
 
オオシマザクラ、ヤマザクラ等を元に作り出したとみられる一連の品種を総称してサトザクラと呼び
それに類する桜の品種を総称してサトザクラ群と呼ぶ。
また、人が作り出した園芸品種を総称してサトザクラ類にする場合もある。
 
と述べて、ハクサンハタザクラも書き連ねられています。
 
学名
Prunus lannesiana cv.Hatazakura
または
Prunus lannesiana cv.Vexillfera
 
と説明されています。



この花の旗を知らぬや二人連れ
(このはなのはたをしらぬやふたりづれ)


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旗掲げ滾る血潮の若桜
(はたかかげたぎる血潮のわかざくら)


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鬨の声かすかに聞こゆ旗桜
(ときのこへかすかにきこゆはたざくら)
[注・「とき」とは、古語で、戦いの初めに両軍があげる大声、の意]


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とにかくこの花の撮影は難しい。
焦点を花弁に合わせるべきかそれとも旗弁に合わせるへきか?

御完読ありがとうございました。
(梨雨)

四季の風景・冬~春-これぞ本家、クリスマスローズ=ヘレボルス・ニゲル-今日の一景(214)-北九州市立白野江植物公園

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今日の一景
(214)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景
冬~春

ヘレボルス・ニゲル

本家
クリスマスローズ


我こそがクリスマスローズ騙らざれ
(われこそがクリスマスローズかたらざれ)
[注・それぞれ古語で、「かたる」とは騙す、の意、「ざれ」とは打消しの助動詞「ず」の命令形、]
解釈
私こそが、本元のクリスマスローズだ、他の花よ、騙(かた)りは許さぬぞ。


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ヘレボルス・ニゲル

インターネットの 
ヘレボルス・ニゲル育て方 みんなの趣味の園芸 育て方がわかる植物図鑑
によりますと


ヘレボルス・ニゲル
Helleborus nigel

その他の名前
クリスマスローズ
科名・属名
キンポウゲ科 クリスマスローズ属(ヘレボルス属)

園芸分類
草花
形態
多年草
原産地
イタリア、スロベニア、クロアチア、ドイツ、スイス、オーストリアなど
草丈/樹高
20~30cm
開花期
1~2月
花色
耐寒性
強い
耐暑性
普通
特性・用途
常緑性、耐寒性が強い、日陰でも育つ

基本情報
   ヘレボルス・ニゲルは有茎種 ( 立ち上がった茎に葉をつけ、頂部に花を咲かせる ) のクリスマスローズです。常緑の多年草で、清楚な白い花を横向きに咲かせます。葉はやや肉厚です。有茎種として扱われていますが、有茎種と無茎種の両方の特徴や性質を持ち、中間種として扱われることもあります。種小名の「ニゲル」は、黒を意味し、根が黒いことに由来しています。
  
   本来、「クリスマスローズ(christmas rose)」はヘレボルス・ニゲルの英名ですが、日本ではヘレボルス属全体をクリスマスローズと呼んでいます。12月に開花し始める早咲きのもありますが、多くはクリスマスには咲かず、1月になってから開花します。蕾を包む苞葉(ほうよう)がないので、蕾のうちから白い花弁を確認できるのが特徴です。咲き進むにつれてピンクに色づきます。八重咲きや半八重咲きの園芸品種があります。

   主な交雑種に、
      ヘレボルス・リビタス ( Helleborus lividus ) と交雑させたヘレボルス・バラ-ディアエ ( H. × ballardiae )、
      ヘレボルス・ステル二- ( H.  × sternii ) と交雑させたヘレボルス・エリックスミシー ( H.  × ericsmithii )、
      ヘレボルス・アーグチフォリウス ( H. argutifolius ) と交雑させたヘレボルス・ニゲルコルス ( H.  × nigercor
   s )
があります。

と説明されています。


真しきクリスマスローズの隈々に
(まことしきクリスマスローズのくまぐまに)
[注・それぞれ古語で、「まことし」とはまことらしい、本物らしい、「くまぐま」とは隠れて良く見えないさま、の意]


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影受けて項の紅美し冬牡丹
(かげうけてうなぢのべにいしふゆぼたん)
注・それぞれ古語で、「かげ」とは光、「いし」とは美しい、の意
「ふゆぼたん」とは、仲冬の季語で、クリスマスローズのこと
必携・季語秀句用字用例辞典・柏書房による


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御完読ありがとうございました。
(梨雨)

四季の風景・新春-旧正月を祝って-福寿草(ふくじゅそう)・2015-今日の一景(215)-北九州市立白野江植物公園

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今日の一景
(215)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景
旧正月
旧暦元旦
(2015年は新暦では本日2月19日)
年により旧暦元旦は新暦上の日が異なる。
普通は2月の立春前後、ちなみに昨2014年は1月31日だった。
2016年が2月8日
2017年が1月28日
2018年が2月16日
である。

福寿草
(ふくじゅそう)


山峡に黄金白銀福寿草
(やまがひにこがねしろがねふくじゅさう)
[注・それぞれ古語で、「やまがひ」とは山と山の間、「こがね」とは金、黄金、「しらがね」とは銀、の意]


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フクジュソウ

インターネットの みんなの花図鑑 によりますと

フクジュソウ
[福寿草]

学名
Adonis ramosa
分類
キンポウゲ科 福寿草属
開花時期
2~4月
花の色
名前の読み
ふくじゅそう
分布
福寿草(フクジュソウ)は日本固有種である。
北海道から本州
生育地
林の中や林の縁
植物のタイプ
多年草
大きさ・高さ
15~39センチ
花言葉
幸せを招く、回想
誕生花
1月1日

花の特徴
   下部に茎を包んでいた大きな鱗片(葉の変形したもの)が残り、その脇から花茎を伸ばす。1つの花茎に1~4輪の花をつける。花の色は鮮やかな黄色である。花径は3~4センチあり、花びら(花弁)は20~30枚ある。萼片は開花時期には花弁よりも長い。成長した花では花弁と同じくらいの長さで、紫色を帯びる。雄しべと雌しべはたくさんある。

葉の特徴
   葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で細かく裂け、互い違いに生える(互生)。人参(ニンジン)の葉に似ている。

この花について
   正月用の花は促成栽培されたもので、元日草(ガンジツソウ)とも呼ばれる。旧暦の正月に開花することからつけられた名である。乱獲によって自然のものは個体数を減らしている。環境省のレッドデータブックで、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧(VU)に登録されていたこともある。

と説明されています。




月立ちの深山隠れや福寿草
(つきたちのみやまがくれやふくじゅさう)
[注・それぞれ古語で、「つきたち」とは一日(ついたち)語源で新月の意、「みやまがくれ」とは奥山、の意]


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蔵書の 草木花・歳時記・冬 によりますと

季語
福寿草
(ふくじゅそう)  (ふくじゅさう)
元日草
(がんじつそう)

フクジュソウ  キンポウゲ科

   2月下旬から4月にかけて、里山の落葉樹林の下に、雪を割って花を咲かせる。「福寿」は幸福と長寿を意味し、おめでたい花として正月の床飾りに重宝され、ウメと一緒に植えて盆栽の根締めにもされる。元日草の名もあるが、正月に咲かせるためには、温室に入れておくなどひと工夫が必要だ。中国名は側金盞花(そくきんさんか)で、ちょっと傾いた金杯という意味である。
   高さ5~30センチの多年草、葉は羽状複葉で細かく切れ込み、枝は茎の基部から出る。花は直径3~4センチで、日が差せば開き、曇れば閉じて2週間は咲き続ける。花には黒みのある5~8枚のがく片、10数枚の花弁、多数の雄しべと雌しべがある。日本固有種で北海道、本州、四国に分布する。北海道東部にはキタミフクジュソウが見られ、この種は朝鮮半島、シベリア東部、中国東北部にも分布する。また本州、四国、九州にはミチノクフクジュソウがある。  < 清水健美 >

と説明されています




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福寿草筆も新たに小書院
(ふくじゅさうふでもあらたにせうしょいん)
[注・「しょいん」とは古語で、書斎、意]


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なお、花弁の枚数については、研究課題とさせていただきます。
御完読ありがとうございました。
(梨雨)

四季の風景・春-河津桜(かわづざくら)・2015-今日の一景(216)-芦屋釜の里

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今日の一景
(216)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

河津桜
(かわづざくら)


若桜その名に恥ぢぬ花僅か
(わかざくらそのなにはぢぬはなはつか)
[注・それぞれ古語で「はづ」とは恥ずかしく思う、恥じらう、「はつか(形動)」とはほんの少し、の意]


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カワヅザクラ
 
インターネットの ウィキペディアフリー百科事典 によりますと
 
バラ・Rosales
バラ・Rosacease
サクラ・Prunus
カワヅザクラ
学名
Cerasus lannesiana Crriere,1872
'Kawazu-zakura'
 
カワヅザクラ
   カワヅザクラ(河津桜)は、日本にあるサクラの一種である。オオシマザクラ(Cerasus speciosa(Koidz.)H.Ohba,
1992)とカンヒザクラ(Cerasus campanulata(Maxim.)A.N.Vssiljeva,1957)の自然交雑種であると推定されている。
   カワヅザクラの学名は Cerasus lannesiana Carriere,1872`Kawazu-zakura'

特徴
  1月下旬から2月にかけて開花する早咲き桜である。花は桃色ないし淡紅色で、`ソメイヨシノ'よりも桃色が濃い。また花期が1ヵ月と長い。

由来
   1955年に飯田勝美氏が静岡県賀茂郡河津町田中で原木を偶然発見したことが由来である。当初、発見者の飯田氏の屋号から「小峰桜」と地元で言われてきたが、その後の学術調査で今までに無かった雑種起源の園芸品種であると判明し、1974年に「`カワヅザクラ'」と命名され、1975年に河津町の木に指定された。現在も原木はこの地に存在し、2007年現在で樹齢50~60年である。また、1968年ころからこのサクラが増殖されるようになった。

イベント
   名前の由来となった河津町では1981年より、毎年2月10日前後から3月10日前後にかけて河津町桜まつりが開催される。河津駅近辺の河口から河津川にそって「河津桜並木」が約3km続いており、毎年この時期になると大勢の観光客でにぎわう。夜にはライトアップされる。
   また、寒波などの影響で開花が遅れ、河津桜まつり閉幕後も河津桜が楽しめる年もある。このような年は河津町観光協会の判断により、特別イベントとしてかわづ春うららまつりが1週間実施される(2012年・2013年に実施)。

自治体の木
   ・静岡県賀茂郡河津町
   ・静岡県賀茂郡東伊豆町

と説明されています。



名花かな園生の真中に咲き初むる
(めいかかなそのふのまなかにさきそむる)
[注・それぞれ「そのふ」とは庭園、「まなか」とは真ん中、「そむ」とは始める、の意]


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御完読ありがとうございました。
(梨雨)

四季の風景・春-姫立金花(ひめりゅうきんか)-今日の一景(217)-芦屋釜の里

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今日の一景
(217)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

姫立金花
(ひめりゅうきんか)

四面楚歌の黄なる涙か姫立金花
(しめんそかのきなるなみだかひめりゅうきんか)
[注・「しめんそか」とは、中国「史記」の故事から、敵に囲まれ孤立無援のこと、
「きなるなみだ」とは古語で、深く嘆き悲しんで流す涙、の意]


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姫立金花の堤に臨む大蘆庵
(ひめりゅうきんかのつつみにのぞむだいろあん)
[注・それぞれ古語で、「つつみ」とは堤防、「のぞむ」とは向かい合う、
「だいろあん」とは、庭園・芦屋釜の里・の大茶室で、西に池をもつ。]


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池の辺の風柔ら姫立金花
(いけのへのかぜやはらりゅうきんか)
[注・それぞれ古語で、「いけのへ」とは池のほとり、
「やはら」とは(熟語に用いて)しなやかなさま、やわらかなさま、の意]


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ヒメリュウキンカ

インターネットの みんなの花図鑑 によりますと

ヒメリュウキンカ
[姫立金花]

学名
Ranunculus ficaria
分類
キンポウゲ科  キンポウゲ属
開花時期
2月~4月
花の色
名前の読み
ひめりゅうきんか
分布
原産地はヨーロッパ及びシベリア 
日本へは園芸用として渡来したものが野生化
生育地
山地の林の中や林の縁
植物のタイプ
多年草
大きさ・高さ
5~20センチ
花言葉
会える喜び
誕生花
4月8日

花の特徴
   花径2、3センチの光沢がある黄色い花をつける。5枚の花びらのように見えるのは萼片である。園芸品種には白花やクリーム色のものもあり、八重咲きもある。

葉の特徴
   葉は心形である。葉には艶があり、縁には浅いぎざぎざ ( 鋸歯 ) がある。

実の特徴
   花の後にできる実はそう果 ( 熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの ) である。

その他
   和名は花や葉の様子が立金花 ( リュウキンカ ) に似ていることからつけられたが、属は異なる。 ( オウシュウキンポウゲ ) として表示するところもある。

と説明されています。




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ヒメリュウキンカ  リュウキンカ

花ひらの枚数
ヒメリュウキンカが8枚、リュウキンカが5枚
花のつきかた
ヒメリュウキンカは1茎の先に1つの花、リュウキンカは1茎の上部で2つに分かれ、
その先に1花ずつつける。
そのため2花か常に1茎1対で咲いているように見える

との解説がよく理解できる。




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背暗くして艶やかに姫立金花
(そびらくらくしてつややかにひめりゅうきんか)
[注・それぞれ古語で、「そびら」とはせなか、うしろ、
「つややか(形動ナリ)」とは、つやのあるさま、うるおいがあって美しいさま、の意]


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御完読あがとうこさいました。
(梨雨)


四季の風景・春-赤花満作(あかばなまんさく)-今日の一景(218)-芦屋釜の里

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今日の一景
(218)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

赤花満作
(あかばなまんさく)


赤花満作の小枝も活けて大蘆庵
(あかばなまんさくのさえだもいけてだいろあん)
[注・「さえだ」とは古語で、小枝、の意、「だいろあん」とは 芦屋釜の里 の大茶室の名]


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アカバナマンサク


インターネットの みんなの花図鑑 によりますと


アカバナマンサク
[赤花満作]

学名
Hamamelis japonicca var.  obutusata f.  incamata
分類
マンサク科  マンサク属
開花時期
2~3月
花の色
名前の読み
あかばなまんさく
分布
北海道、本州の日本海側
生育地
山地
植物のタイプ
植木
大きさ・高さ
3~8メートル
花言葉
情熱
誕生花
2月21日

花の特徴
   葉の展開に先立って花を咲かせる。花弁は4枚、萼片も4枚である。雄しべは4本、雌しべは1本である。

葉の特徴
   葉は円形ないし倒卵形で、互い違いに生える ( 互生 ) 。上半分にぎざぎざ(鋸歯)がある。

実の特徴
   さく果 ( 熟すると下部が裂け、種子が散布される果実 )

その他
   分類上は、マルバマンサクの品種の1つとされている。マルバマンサクはマンサクの日本海型変種である。別名をベニバナマンサクという。花弁のつけ根の部分だけ赤いものはニシキマンサクと呼ばれる。

と説明されています。


金縷梅や座敷に並ぶ緋毛氈
(まんさくやざしきにならぶひもうせん)


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ご完読あがとうございました。
(梨雨)

四季の風景・春-日本のクリスマスローズ(園芸5品種)-今日の一景(219)-北九州市立白野江植物公園

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今日の一景
(219)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

キンポウゲ科ヘレボルス属
日本
クリスマスローズ
5品種


小さきものの賞ぶべきクリスマスローズ
(ちひさきもしのぶべきクリスマスローズ)
[注・それぞれ古語で、「ちひさし」とは小さい、「しのぶ」とは讃える、の意]
 クリスマスローズ且つ大人し且つ猛し
(クリスマスローズのかつおとなしかつたけし)
[注・それぞれ古語で、「えとなし」とは優しい、「たけし」とは勇ましい、の意]


ダブル・ダーク系

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ダブル・ピンク系・大輪


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シングル・赤:系

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シングル・黄色系・ピコティー・フラッシュ

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シングル・黄色系・スポット

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御完読ありがとうございました。
(梨雨)

君の名は-濃いローズピンクの梅(ウメ)の花-今日の一景(220)-芦屋釜の里

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今日の一景
(220)

花譜の館・別館」へようこそ。

君の名は

芦屋釜復興工房
庭に生る
濃いローズピンク
梅の花


この梅も匠の技やも釜工房
(このうめもたくみのわざやもかまこうぼう)
[注・「たくみ」とは、職人、細工師、「こうぼう」とは、画家、彫刻家、工芸家などの仕事場、の意]


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芦屋釜
(あしやがま)

南北朝時代から制作がはじまり、室町時代に茶の湯釜の名器として一世を風靡した芦屋釜。
その歴史は江戸時代初期に終わったといわれていますが、芸術性、技術力に対する評価は今なお高く、
国の重要文化財に指定されている茶の湯釜9個のうち8個までを芦屋釜が占めています。




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ウメ

学名
Prunus mume
分類
バラ科 サクラ属 
植物のタイプ
落葉高木

ウメの品種は約300品種です。
分類するならば、おおよそ3系9性(しょう)に分けられます。

本画像のウメは

緋梅(ひばい)系の紅梅性(こうばいしょう)・唐梅性(とうばいしょう)
野梅系(やばいけい)の難波性(なんばしょう)
豊後系(ふんごけい)の豊後性(ぶんごしょう)・杏性(あんずしょう)

のどのウメの系・性にも似たものがあり、品種名を確定することは難しく
「君の名は」
で投稿させていたたきました。

皆様の知識を御拝借したく、宜しくお願い致します。



工房の匠の一服梅の花
(こうぼうのたくみのいっぷくうめのはな)
[注・「いっぷく」とは、しばらく休息すること]


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御完読ありがとうございました。
(梨雨)

沈丁花(じんちょうげ)・2015-芦屋釜の里

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花譜の館」へようこそ。

香に匂う落暉の庭や沈丁花
(かににほふらっきのにはやぢんちゃうげ)
[注・「かににほふ」とは古語で、匂う、の意、「らっき」とは沈む太陽、入り日、落日、の意]


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2月25日
日誌

   本日は朝から、曇り時々晴れの天候。午後から腰痛の受診の予約が入っているので動けるのは午前中のみ。
  小学生以来の切手ファンのため、 2月23日発行の特殊切手「野菜とくだものシリーズ第3集」、と52円・82円・ 92円の慶切手と52円の弔切手の合わせて計4種の慶弔切手購入のため午前中に近くの郵便局に行った。午後から予定どおり通院。
   帰宅後、本ブログの構成を練り、夕食後、PCと取り組んだ。
   本日のテーマの花は、香(かぐわ)しき沈丁花である。2月17、20、24日に庭園・「芦屋釜の里」にて撮影したものに若干去年3月遠賀町にて撮影したものをも加えて、全15画像にも及ぶ大作のブログになった。
   これを「花譜の館」として、26日の定刻(午前0時07分)に投稿決定する予定なるも、つい失念し、出来上がった直後の25日の深夜に投稿してしまった。
   かつては、このような場合、右往左往してしまったものであるが、今は落ち着いたものである。
 
   3月1日で、ブログ開設2周年となる。何か派手な花を投稿しようと思うのだが、園芸花しかなさそうである。
もう花梅から花桃の季節に移行しようとしている。どこか遠くに旅に出て名花を撮影したくもあるが、今や母親の病状が悪くそういう訳にもいかない。
   今後、しばらくは、庭園・芦屋町立芦屋釜の里と直方市立福智山ろく花公園、それに門司区の北九州市立白野江植物公園の花で凌ぐしか手はなさそうである。

 


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沈丁の一つ開いて香り初む
(ぢんちゃうのひとつひらいてかほりそむ)


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ジンチョウゲ


インターネットの みんなの花図鑑 によりますと


ジンチョウゲ
[沈丁花]

学名
Daphne odora
分類
ジンチョウゲ科  ジンチョウゲ属
開花時期
2~4月
花の色
白、紫
名前の読み
じんちょうげ
分布
原産地は中国 日本へは室町時代に渡来した。
生育地
庭木
植物のタイプ
樹木
花言葉
薄れゆくI
誕生花
2月10日
誕生花
2月10日


花の特徴
  枝先に円錐花序 ( 下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる ) を出し、白ないし淡い紫色の花をつける。花には花弁はない。花のように見えるのは萼である。

葉の特徴
   葉は披針形で、互い違いに生える ( 互生 ) 。 葉の縁にぎざぎざ ( 鋸歯 ) はない ( 全縁 ) 。葉の質は分厚く、艶がある。

実の特徴
  日本ではめったに結実しない。

その他
   和名の由来は、香りが ( ジンコウ ) に似て、花が丁子 ( チョウジ ) に似ていることからきている。春の夜に遠くまで香りが届くということで 「千里花」とも呼ばれる。俳句の季語は春である。強い香りのために、お茶の席などでは ( 禁花 ) とされてきたという。また、樹液には皮膚炎を引き起こす成分が含まれている・


と説明されています。




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沈丁にとぼ口の引き戸放ちけり
(ぢんちゃうにとぼぐちのひきどはなちけり)
[注「とぼぐち」とは、門口、出入口、とば口、
「はなつ」とは ( 出入口、とば口、戸や障子などを ) あけ放つ、開く、の意]


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俳句上

蔵書の 草木花・歳時記・春 によりますと

季語
沈丁花
(じんちょうげ) (ぢんちょうげ)
沈丁(じんちょう)  丁子(ちょうじ)

ジンチョウゲ   ジンチョウゲ科

   勤め帰りの夜道で、どこからともなくジンチョウゲの花の香りがすると、もう春である。室町時代以前に原産地の中国から渡来し、庭に植えられてきた。貝原益軒(かいばらえきけん)の『大和本草(やまとほんぞう)』(1709年)に「香遠し故に七里香(しちりこう)とも云」とあるように、遠方まで花の香を漂わせる。その芳香は最高の香料とされる沈香(じんこう)と丁子(ちょうじ)、【丁子】にも負けないということで丁子花と名づけられたようだ。中国名は瑞香。俳句は沈丁と略して詠まれることかある。
   常緑低木で、枝が3本ずつに分岐するので、1メートルほどの丸い姿の株となる。花は枝の先にかたまってつく。蕾の形は丁字に似ており、開くと4弁花で、内側は白く、外側はうすい紫紅色。白花や斑入り葉の品種もある。
   梅雨の終わりころに挿木をすると、容易に根付く。しかし樹齢は短く、株が古くなると根が弱ってきて、葉の色つやが悪くなったかと思うと、すぐに枯れてしまう。花や根は有毒だが、中国では歯痛や神経痛などの薬にも利用される。 < 鳥居恒夫 >


と説明されています。



沈丁花集ひし人の笑みぞ零るる
(ぢんちゃうげつどひしひとのゑみぞこぼるる)
[注・「ゑみ」とは古語で、①笑うこと、ほほえみ、②蕾が開くこと、の意]


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暮るるほど裾廻の沈丁明けし
(くるるほどすそみのぢんちゃうあきらけし)
[注・それぞれ古語で、「すそみ」とはふもとのあたり、「あきらけし」とは、明るい、の意]

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いつもの 花の俳句図鑑 によりますと

季語
沈丁花
(じんちょうげ)  (ぢんちゃげ)
仲春

丁子(ちょうじ) 沈丁(じんちょう)  瑞香(ずいこう)
芸香(うんこう)  ちょうじぐさ

ジンチョウゲ  ジンチョウゲ科

[植物・特徴]
   中国原産。寒さにやや弱く、東北南部以西で広く栽培されている。半球状の株になるので、庭木としての需要も多い。葉は厚く光沢がある。おもに鑑賞用に栽培され、葉に斑点のあるフクリンジンチョウゲ、花が白色のシロバナジンチョウゲ、外が淡紅色、内が白色のウスベニジンチョウゲなどの園芸品種もある。

[歴史・文化]
   日本へは室町時代に渡来した。観賞用以外の利用としては、日干しにした花を煎じて、風邪のときのうがい薬にする民間療法がある。花の香りは沈香と丁子に例えられた。

[作句のポイント]
   花そのものよりも芳香が印象に残るようてある。俳句も香りを詠んだものが多い。また、全体の色調のためか、春の明るさよりも春愁を詠むことがある。

と説明されています。


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沈丁や聞こえ来し暮れ六つの鐘
(ぢんちゃうやきこえきしくれむつのかね)

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沈丁の匂い渡りし園生かな
(ぢんちゃうのにほいわたりしそのふかな)
[注・「わたる」とは、あるところから動く、「そのふ」とは庭、の意]

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御完読ありがとうございました。
(梨雨)

四季の風景・春-ブログ開設2周年記念-河津桜(かわづざくら)Ⅱ・2015-今日の一景(221)-北九州市立白野江植物公園

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今日の一景
(221)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

河津桜
(かわづざくら)


ぼたん園の一本桜

時の先陣切って河津桜かな
(ときのせんじんきってかはづざくらかな)
[注・それぞれ古語で、「とき」とは時候、季節、「せんぢんをきる」とは一番乗りする、さきがける、の意]


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カワヅザクラ
 
インターネットの ウィキペディアフリー百科事典 によりますと
 
バラ・Rosales
バラ・Rosacease
サクラ・Prunus
カワヅザクラ
学名
Cerasus lannesiana Crriere,1872
'Kawazu-zakura'
 
カワヅザクラ
   カワヅザクラ(河津桜)は、日本にあるサクラの一種である。オオシマザクラ(Cerasus speciosa(Koidz.)H.Ohba,
1992)とカンヒザクラ(Cerasus campanulata(Maxim.)A.N.Vssiljeva,1957)の自然交雑種であると推定されている。
   カワヅザクラの学名は Cerasus lannesiana Carriere,1872`Kawazu-zakura'
特徴
  1月下旬から2月にかけて開花する早咲き桜である。花は桃色ないし淡紅色で、`ソメイヨシノ'よりも桃色が濃い。また花期が1ヵ月と長い。
由来
   1955年に飯田勝美氏が静岡県賀茂郡河津町田中で原木を偶然発見したことが由来である。当初、発見者の飯田氏の屋号から「小峰桜」と地元で言われてきたが、その後の学術調査で今までに無かった雑種起源の園芸品種であると判明し、1974年に「`カワヅザクラ'」と命名され、1975年に河津町の木に指定された。現在も原木はこの地に存在し、2007年現在で樹齢50~60年である。また、1968年ころからこのサクラが増殖されるようになった。
イベント
   名前の由来となった河津町では1981年より、毎年2月10日前後から3月10日前後にかけて河津町桜まつりが開催される。河津駅近辺の河口から河津川にそって「河津桜並木」が約3km続いており、毎年この時期になると大勢の観光客でにぎわう。夜にはライトアップされる。
   また、寒波などの影響で開花が遅れ、河津桜まつり閉幕後も河津桜が楽しめる年もある。このような年は河津町観光協会の判断により、特別イベントとして「かわづ春うららまつり」が1週間実施される(2012年・2013年に実施)。
自治体の木
   ・静岡県賀茂郡河津町
   ・静岡県賀茂郡東伊豆町

鳥撮りか花撮りかも河津桜
(とりとりかはなとりかもかはづざくら)
[注・「か」「かも」は係助詞て゛、・・・か。・・・だろうか。の意]


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北九州市立
白野江植物公園
ガイドブック
桜絵巻
によりますと

カワヅザクラ
(河津桜)

見頃
3月上旬~中旬

原木は野生状態で発見され、のちの静岡県河津町に移植された。
カワヅザクラに集まるメジロの群れは、春らしい光景だ。

と説明されています。


芝生広場の若桜

花の懸く空は真青に真日赤し
(はなのかくそらはまさをにまひあかし)
[注・それぞれ古語で、「懸く」とは目指す、「まひ」とは太陽、の意]



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御完読ありがとうございました。
(梨雨)

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