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寒木瓜(かんぼ:け)-福智山ろく花公園

 
花譜の館」へようこそ。
 
遙に淡きに寒木瓜の鮮やけし
(はるにあはきにかんぼけのあざやけし)
「注・それぞれ古語で、はる(形動ナリ)」とは、はるかなさま、「あざやけし」とは華やか、の意]
解釈
遠目には、淡い紅色なのに、近くで見るとなんて派手な真紅の色をしていることだろう
 
 
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12月6日
日誌
 
 
   本日、寒い朝、起きて窓の外を見ると、空は曇り空で時折、強い日が差し込む。
   今日は、午後から大学で、ギターマンドリンクラブの定期演奏会があるということで招待状がきていた。それまでに、明日未明に投稿するテーマを決め、大方の目処をつねばならなかった。
   一応、11月23日に福智山ろく花公園で撮影した寒木瓜(かんぼけ)に決めた。実のところもう花ネタが乏しく
花の撮影に行きたかったのたが所用でその暇がなかった。毎日の投稿を、楓・紅葉や銀杏黄葉で凌いできたものの、「花譜の館」を自負するからにも、花を撮影したい。その暇作りといってしもいいが、「花譜の館」で3日の余裕を作りたい。そこで、寒木瓜を選んだ次第である。
   外出までに、作句、画像の取り込み、構成を済ませた。
   昼過ぎに出た外は風が強いうえにすごく冷たかった。マフラーと手袋は忘れなかった。大学での定期演奏会で印象的に残ったのは、入れ代わり立ち代わりする団員を指揮する女性の指揮ぶりの見事さにあった。
   アンコール曲の、「ムーンリバー」は忘れられない一曲となった。
   帰宅時刻は、午後6時ごろで、それからはいつものパターン、自炊に夕食後、PCに向い寒木瓜(かんぼけ)のブログを打ち始めた。たぶん打ち終わるのは午後10時くらいだろう。翌未明の定刻午前0時07分に投稿の時刻指定するつもりだ。
 
 
 
 
 
寒木瓜の花枝先へ揺ぎけり
(かぼけのはなえださきへあゆぎけり)
[注・「あゆぐ」とは古語で、移る、の意]
 
 
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カンボケ
 
インターネットの 花図鑑-龍 によりますと
 
寒木瓜
(かんぼけ)
学名
Chaenomes speciosa `Kanboke'
寒木瓜はためらうように花開き
分類
木瓜 (ぼけ) はバラ科ボケ属の落葉低木である。
原産地
中国
日本へは平安時代には渡来していたと言われ、花木として植栽されてきた。
多くの園芸品種がある。
和名の由来ははっきりしない。
実が瓜のような形をしているところから木瓜の名がついたなどの説がある。
寒木瓜(カンボケ)は、品種的には木瓜(ボケ)と変わらない。
3月から4月に咲く木瓜(ボケ)に対して、11月から12月ごろに咲くものを寒木瓜(カンボケ)と呼んでいる。
樹高は1メートルから2メートルである。
よく枝分かれをし、小枝は棘状となる。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
花径3センチくらいの5弁花で、基本的には紅色である。
雄花と両性花がある。
花の後にできる実はナシ状花である。
俳句では、「木瓜の実」が秋の季語、「木瓜の花」が春の季語、「寒木瓜」が冬の季語である。
属名の Chaenomeies はギリシャ語の「chaino(開ける) +mejon(リンゴ)」からきている。
咲けたリンゴの意味で、熟した実に裂けた目ができることから名づけられた。
種小名の speciosa は「華やかな」という意味である。
 
 
 
寒木瓜の陰冴え渡る荒野かな
(かんぼけのかげさえわたるあらのかな)
[注・「あらの」とは古語で荒れた土地の意]
 
 
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俳句上
 
蔵書の 草木花・歳時記・冬 によりますと
 
季語
寒木瓜
(かんぼけ)
冬木瓜
(ふゆぼけ)
 
寒ボケ   バラ科
 
   野生の状態では、春や夏に花をつけるのに、改良されて園芸植物となった花木のなかには、寒の最中に咲くものがいくつもある。寒ツバキ、寒梅(かんばい)、寒ザクラ、寒ボタンなどがそうで、寒ボケもその一つである。春を待つ人々の願いにこたえ、一足早く花を咲かせるというわけだ。
   ボケは中国原産といわれ、古くから栽培されていて、200以上の品種がある。そのうち年末から初春に咲く品種が、寒ボケと総称される。おおむね、緋紅色、一重咲き、大輪の花をつけ、庭木や盆栽、切り枝用に重用されるが、まだ葉が芽吹く前の木いっぱいに咲く花は、いっそう鮮やかである。[淀ボケ]はその代表的な品種で、晩秋から晩春まで花が咲く。花が白色のものは、[白寒ボケ]である。  < 清水健美 >
 
と説明されています。
 
 
 
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寒木瓜や茶店は早う差し固む
(かんぼけやちゃみせははやうさしかたむ)
[注・それぞれ古語で、「はやう」とは既に、「さしかたむ」とは入口を閉める、の意]
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

四季の風景・秋~冬-八劍神社・直近上・県道73号線の左右に移置する通称・対の銀杏(ついのいちょう)こと夫婦銀杏(めおといちょう)黄葉-今日の一景(171)-水巻町立屋敷

今日の一景
(171)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
秋~冬
 
黄葉
 
八劍神社
(やつるきじんじゃ)
直近上
 
県道73号線
左右に位置する
 
通称
(つい)の銀杏
こと
夫婦銀杏
(めおといちょう)
黄葉
 
もみぢして銀杏の狭間の風変はる
(もみぢしていちゃうのはざまのかぜかはる)
 
 
北(芦屋町)
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南(中間市)
向って左は遠賀川、右の坂下に八劍神社の鳥居が見える。
 
 
夫婦銀杏
(めおといちょう)
 
八劍神社配布の 八劍神社由緒 によりますと
 
主祭神
日本武尊
(やまとたけるのみこと)
砧姫命
(きぬたひめのみこと)
 
合祀神社
保食宮・天津神社、国津神社・天満神社・多賀神社・宮地嶽神社・貴船神社
 
境内社
月読神社・馬野神社・天照大神社・猿田彦神社
 
由緒
 
   第12代景行天皇の御代、日本武尊は筑紫の熊襲征伐の途次、この地で砧姫を娶られた。尊が東国征伐の帰途、崩御されたのを聞き、尊の仮宮跡に社祠を築き、「御館大明神」として祭るを当神社の起源とする。後に「八劍大明神」と改称。
   文治元年(1185年)山鹿城主山鹿秀遠が、社殿を造営。その後も尚武の神として大内、小早川、黒田、と城主、国主により、5度、社殿は造営された。
   当神社は、元は水巻の庄数ヵ村の産土神であったが、遠賀川の改修工事(1615年)により分村、分霊して、今では立屋敷区たけの神社となっている。
   境内の大銀杏樹は、日本武尊のお手植えと伝承、樹齢1900年、県指定の天然記念物で、近郷はもとより遠方からも、多くの参拝があり、今も話をきいて祈願者がある。
   社宝として壇ノ浦の源平合戦の戦勝祈願に、山鹿秀遠が奉納した『県内最古の木造の狛犬と随神像』があり、町の文化財に指定され「水巻町歴史資料館」に展示されている。
   社殿内の一対の大型絵馬は天保11年(1840年)近隣の20ヵ村で祈願奉納したもので、裏面に作成経過が詳しく書かれ民族資料としても、貴重なものとされている。境内のチシャの木は県内第3の巨木で町の指定文化財である。
   合祀の「保食宮(うけもちぐう)」は古来より五穀豊穣祈願の郡宗社であった。寛文10年(1670年)蝗害発生の際、当村の倉富吉右衛門が、「この神のお告げを受けて、鯨油を駆除剤に使い害を免れた」と人々に伝えた。その後九州はもとより、西日本一帯までにも拡まった。
   これが「日本農業の害虫防除の始まり」とされている。
   この御神徳により享保17年(1732年)黒田継高公の命により「筑前国総鎮守の社」となったが、明治17年八劍神社に合祀。
   堤防上の2本の 夫婦銀杏樹 は当時の境内樹である。
 
と説明されています。
 
 
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2、3、は遠賀川河川敷より逆光撮影
 
 
水巻(みずまき)町歴史資料館館 「資料」 によりますと
 
保食神社
(うけもちじんじゃ)
(抜粋)
   今は八劍神社に合祀されているが、昔は宗社として郡内農民の厚い信仰に崇められた時代があった。明治 17年維持困難なために、南西の堤防の丘の上にあった神殿を移したが、後にその神殿は八劍神社となって保食宮はそれに合祀される形となった。
(中略)
今の堤防の上、2本の銀杏の木を中心に西南に向って鎮座していた。この銀杏は神社の奉建または再建記念として植えられたと見ても、600年以上は経っていると見られる。このことを遠賀郡誌は「社殿に本社古へは大社にて神領も多かりしに大永の末より九州兵乱絶ゆることなく神領も横領せられて無くなりたるに小早川隆景筑前をせらるるに及び神殿を造営し神領を造営し神領を寄付せられたるに義子秀秋の代に至りて悉くこれを没収せらるる」とある。
 
と記載されています。
 
また別の資料の 水巻(みずまき)町誌 によりますと
抜粋
   水巻山(みまきやま)については、立屋敷の遠賀川土手に2本の大銀杏のある保食神社跡をさすが、ここは遠賀土手のなかった時代は、中洲のなかの小さな山であった。
 
と記載されています。
 
また、保食(うけもち)神社は下宮に馬野(まの)神社を持っていたとなっています。
保食(うけもち)神社は相当な神殿であったようです。
明治になって堤防を築くため、水巻(みまき)山を崩し、
社を現在の八劍神社の位置(丘の下)に移したのです。
では何故保食神社の名を新しい八劍神社の名に差し替えたのでしょうか。
皇統主義がそうさせたのではないでしょうか。
そうして、八剱神社が保食神社を、合祀したと作り逆転しております。
保食神社が八劍神社を合祀したなら理解できるのですが、
現八剱神社の大銀杏が遺伝子的に600年と言われております。
日本武尊・お手植えで樹齢1900年とありますが、荒唐無稽で疑義があります。
[対の銀杏]も600年と言われており、関連深いものがあります。
これは私の推測ですが、
保食神社だと、五穀豊穣の神ではありますが、
口から食物になる草木穀物を吐き出すウケモチ大神であり、汚いとされており
それよりも日本武尊の方が外聞にも良かっただろうと思われます。
保食神社の奉建当時、そこに大銀杏も植えられたのではないでしょうか。
銀杏は丘の上下に植えられたものと思われます。
私が望むことは、
この二本の夫婦銀杏も県指定の天然記念物にしていただきたい
ということです。
県道に相対して珍しいことには違いないでしょう。
この夫婦銀杏の所有者は誰なのでしょうか。
神社庁、道路管理者の県が考えられます。
町は、その指定へ向けて、行動していただきたい。
というのも、平成21年3月発行の、
総合学習副読本
の132頁の校区名所案内の2番
で写真つきで、[対の銀杏]として紹介しています。
是非、天然記念物に、!
 
 
 
 
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祭神の去りて黄葉や夫婦銀杏
(さいじんのさりてもみぢやめをといちゃう)
 
 
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黄葉散る流れ雄々しき遠賀川
(もみぢちるながれををしきおんががわ)
[注・「ををし(形シク)」とは古語で、男らしい、勇ましい、の意]
 
 
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何故、保食(うけもち)神社が八劍(やつるぎ)神社と名を変えたのか?
何故、保食神社下宮の馬野神社が八剱神社の境内摂社になったのか?
御完読有難うございました。
(梨雨)
 
 

四季の風景・秋-皇帝ダリア・Ⅱ・2014-黄昏(たそがれ)-今日の一景(172)-小倉南区春吉

今日の一景
(172)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
REVENGE
黄昏
(たそがれ)
皇帝ダリア
 
行き暮るるを障へたり皇帝ダリア
(ゆきくるるをさへたりこうていダリア)
[注・それぞれ古語で、「ゆきくる」とは黄昏る、「さふ」とは、止める、じゃまをする、の意]
 
 
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 コウテイダリア
 
インターネットの 科技研 によりますと
 
コウテイダリア
(皇帝Dahlia)
 
一般名
コウテイダリア
(皇帝ダリア)
学名
Dahlia imperialis
科属名
キク科ダリア属
草丈
3~5m
生活形態
短日性で半耐寒性多年草
開花期
11月
花色
赤・白・桃・紫・青・黄など青以外の色・複色
花の咲き方
ポンポン咲き・アネモネ咲き・デゴラ咲き・ショウ(大輪)咲き・カクタス咲き
シングル咲き・オーキッド咲き・トップミックス咲き
 
   コウテイダリア(皇帝Dahlia)は、冬に背丈が高い薄紫の花を咲かせるダリア界の女王と呼ばれるキク科ダリア属の短日性で半耐寒性多年草です。花色には、桃色、白、赤などもあります。背丈は家の屋根まで届くくらい高くなります。名前の由来は、スウェーデンの植物学者のアンデル・ダール(Anders Dahl)氏にちなみます。
 
と説明されています。
 
 
 
 
宿古び皇帝ダリアの聳え立つ
(やどふるびこうていダリアのそびへたつ)
 
 
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 福智山ろく花公園
ホームページ
今こんな花が咲いています
平成26年11月18日・更新
によりますと
 
 
コウテイダリア
(皇帝ダリア)
 
キク科ダリア属、メキシコ原産のダリアの原種です。
草丈が実に3~4mに達する大型のダリアで、そり威風堂々たる姿から皇帝ダリアの名がついたのでしょう。
晩秋から初冬にかけて、20cmくらいのピンク色のきれいな花をたくさんつけます。
当公園では、茶店下の藤棚の横の花壇に植えられています。
草丈は3mくらい、花も見ごろを迎えています。
ピンク色の花が青空に浮かぶ様は、普通の花にはない雰囲気です。
別名、コダチダリア(木立ちダリア)。
 
と説明されています。
 
 
 
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 たそがれしも皇帝ダリアのなほ雄々し
(たそがれしもこうていダリアのおほををし)
[注・それぞれ古語で、
「しも」とは、副助詞「し」+係助詞「も」で強意を示す
「ををし(形シク)」とは、勇ましい、雄大なさま、の意]
 
 
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なお、撮影は11月24日午後4時54~56分の、夕刻・逆光です。
 ご完読ありがとうございました。
(梨雨)

灯台-妙見埼(みょうけんさき)灯台-今日の一景(173)-若松区有毛遠見ヶ鼻(とおみがはな)

今日の一景
(173)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
灯台
 
妙見埼灯台
(みょうけんさきとうだい)
若松区有毛遠見ヶ鼻
 
 
冬涛を照らし続けて幾星霜
(ふゆなみをてらしつづけていくせいそう)
[注・「冬涛(ふゆなみ)」とは、「冬の波」から派生した・冬12月の季語である。
冬浪、冬涛、寒濤(かんとう)、冬怒涛(ふゆどとう)
冬の季節風が手伝って、海や川の波は荒くなる。
次々と押し寄せる怒涛が、切り立った岩肌にふつかって砕ける様子は、豪快であると共に寒さを強調する。
海ばかりではない。
川や波頭も冷たい。
「幾星霜」とは、幾年月、の意]
 
 
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妙見埼灯台
(みょうけんさきとうだい)
 
 
若松海上保安部設置の 周知板 によりますと
 
妙見埼灯台
 
[妙見埼灯台]
   北九州市の響灘(ひびきなだ)に突出した遠見ノ鼻、別称妙見埼に灯台が建設点灯されたのは、昭和41年1月30日でした。
   遠見ノ鼻のいわれは1604(慶長9)年、江戸幕府が、黒田藩に命じてこの地に遠見番所を設けさせ、異国船の密輸貿易監視、難破船の救助等の異変に備えたのが名のおこりと言われています。
   灯台の呼称は、他と紛らわしくないよう別称を採用したのでしょう。
   この灯台は、玄界灘から響灘を通って関門海峡へ航行する船舶にとって重要な目標なので、特に分りやすい灯質が採用されています。
   灯火の状況はNTT回線を利用して、若松海上保安部において24時間監視しています。
 
[施設の概要]
移置
北緯33度56分13秒
東経130度40分59秒
塗色及び構造
白色・搭形・コンクリート造
灯質
群明暗白光、明6秒暗2秒明秒暗2秒
光度
8500カンデラ
高さ
地上~頂部 10.5メートル
水面~灯火 25.7メートル
管理事務所
第7管区海上保安部 若松海上保安部
電話 093-751-8059
 
   この灯台が、点灯以来数多くの船人の命と貴重な財貨を人知れず救ってきたであろことを想うとき、これからも夜毎美しい光を沖行く船に掛け続けるように祈念するものであります。
財団法人 燈光会
 
   この周知板は、モーターボート競走公益資金による財団法人日本船舶振興会の補助金をうけて設置したものです。
 
 
 
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灯台の切り岸高し遠見ヶ鼻
(とうだいのきりぎしたかしとおみがはな)
[注・「きりぎし」とは古語で、断崖、絶壁、の意]
 
 
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岬回の荒磯に寄する冬怒涛
(みさきみのありそによするふゆどとう)
[注・それぞれ古語で、「みさきみ」とは岬の周辺、岬周り、「ありそ」とは岩の多い磯、の意]
「どとう」とは、いかり狂うような大波、の意]
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

稔りの風景・冬-実葛(さねかずら)=美男葛(びなんかずら)の実-今日の一景(174)-芦屋釜の里

今日の一景
(174)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
稔りの風景
 
実葛
(さねかずら)
 
 
美男葛と呼ぶからに見れば巫女の袴が如きに真紅
(びなんかづらとよぶからにみればみこのはかまがごときにまくれなゐ)
 
 
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サネカズラ
 
インターネットの ウィキペディアフリー百科事典 によりますと
 
サネカズラ
 
アウストロレイア Austrobaileyales
マツブサ Schisandraceae
サネカズラ Kadsura
サネカズラ K. japonica
学名
Kadsura japonica
(L) Dunal
シノニム
Uyaria japonica L.
 
サネカズラ
   サネカズラ(実葛)はマツブサ科サネカズラ属の常緑つる性木本。ビナンカズラ(美男葛)ともいうが、これは昔、つるから粘液をとって整髪料に使ったためである。
 
形態・生態
   葉は長さ数cmでつやがあり、互生する。
 
   ふつう雌雄異株で、8月頃径1cmほど、10枚前後の白い花被に包まれ、中央におしべ、めしべがそれぞれ多数らせん状に集まる。
 
   雌花の花床は結実とともにふくらみ、キイチゴを大きくしたような真っ赤な丸い集合花をつくる。花は葉の陰に咲くが、果実の柄は伸びて7cmになることもあり、より目につくよあになる。
 
   果実は径1cmほどで、全体では5cmほどになる。果実は個々に落ちて、あとにはやはり真っ赤なふくらんだ花床が残り、冬までよく目立つ。
 
分布と生育環境
   関東地方以西、西日本から中国南部までの照葉樹林によく見られる。
 
人間の関わり
   庭園に植えることもある。盆栽として栽培もされる。
 
   果実を漢方薬の五味子(チョウセンゴミシ)の代わりに使うこともある。
 
   古歌にもしばしば「さねかづら」「さなかづら」として詠まれ、「さ寝」の掛枕として使われる。
 
  ・名にし負はば 逢坂山のさねかずら 人に知られで 来るよしもがな (藤原定方、百人一首25/後撰和歌集)
 
と説明されています。
 
 
 
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百人一首
25
 
名にし負はば あう坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな
 
三条右大臣[さんでうのうだいじん]藤原定方[ふぢはらのさだかた]<後撰・恋二>
 
歌意
「逢坂山のさねかづら」は、会って寝るという名を持っているのなら、
そのさねかずらを手繰ればくるように、人に知られないで、あなたの所に来る方法があればなあ。
女のもとへ「さねかずら」とともに贈った歌であろうという。
掛枕や縁語を多く使って、流れるような調べがある。
しかし、実感には遠い。
全体としては、おおらかで艶(えん)である。
「名にし負はば」の「し」は強意。
「来る」は「行く」と同意。
「もがな」は願望の意の終助詞。
 
旺文社古語辞典別冊
「助動詞・助詞の早わかり表と「百人一首」の手引き」
による
 
 
 
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俳句上
 
蔵書の 草木花・歳時記・秋 によりますと
 
季語
実葛
(さねかずら)  (さねかづら)
真葛(さねかずら) 南五味子(さねかずら) 美男葛(びなんかずら)
 
サネカズラ  マツブサ科
 
名にし負はば逢坂山の実葛人に知られでくるよしもがな
 
   小倉百人一首の有名な一首である。丸い房になってぶら下がる赤くてつややかな実、つまりサネが美しいので美男葛の名が生まれた。昔は、若枝の樹皮から出る粘液を水に浸し、調髪油の代わりに用いたのでビナンカズラともいい、ビンツケカズラの方言名もある。
   暖地の山裾の林に生える常緑のつる性木本で、雌雄同株または異株。葉は分厚くて表面は光沢がある。花期は8月。花は直径1.5センチほどで、平開しない。花被片は8~17個が螺旋状につき、がく片と花弁の区別ができない。果期は10~11月。直径2~3センチの小さな房にたくさん実ができるが、これは1つの花の多数の雌しべが熟したもの。本州(宮城・新潟県以南)から台湾、韓国の済州島、中国に分布する。 < 清水健美 >
 
と説明されています。
 
 
 
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実葛見ぬや否やと問はれしに想ひ出したる赤き珠の実
(さねかづらみぬやいなやととはれしにおもひだしたるあかきたまのみ)
本日(12月11日)、いつもの庭園・「芦屋釜の里」に行ったとき、親密になった老齢の庭師の男性から
「去年、自宅から、美男葛の盆栽を持参して、並べて置いていましたが、見ましたか、」
と問われ、この実の生った盆栽を、資料館前で撮影したことを思い出し、PC画像を点検しました。
それは、昨年の12月26日のことで、相当の画像がありました、
登載の全画像は同日のものです。
 
 
 
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さ寝葛今日こそ夢の楽しけれ
(さねかづらけふこそゆめのたのしけれ)
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

白水仙(しろすいせん)=ペーパーホワイト・スイセン-福智山ろく花公園

 
花譜の館」へようこそ。
 
徒然をペーパーホワイトの掻き消たむ
(つれづれをペーパームーンのかきけたむ)
[注・それぞれ古語で、「つれづれ」とはひとり物思いに沈みこむこと。寂しいさま。
「かきけつ」とはさっと消す、の意]
 
 
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12月14日
日誌
 
 
  今日は曇り時々晴れの空。
   昨日は、曇り時々雨の重い空を押して、福智山ろく花公園に行き、目的とする、白水仙ことへーパーホワイト・スイセンの補充撮影をした。
   この花を、初めて撮影したの今年の11月13日のことであった。そして23日の紅葉狩の際にも撮影したが、何せ、名が解らないため、投稿を見合わせていた。
   12月12日、深夜、ブロ友さんの「karegozila」さんの画像にこの花がでており、その解説から、英名Paper White Narcissus 別名ササギスイセン」と解ったため、俄然投稿の意欲が湧き、昨日の悪天候を押しての補充撮影となったのである。karegozilaさんどうもありがとう。もともと花ネタも尽きてており、花の撮影に迫られていたのである。
   昨日の帰途は渋滞に巻き込まれ、相当に時間を要して帰宅、夕食も遅れた。本日未明にこの花を更新の予定だったが、もう深夜だったので、ブログ作成をあきらめた。
   というわけで、本日は、朝からこのブログ作成に追われた。
   明日は、母親の入院先への見舞いもあり、このブログを「花譜の館」とし、3日間の休暇をいただくことにした。その間に何とか更新記事の目処をつけたい。この点、読者に御理解と御容赦願うことにしよう。
 
 
 
 
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ナルキッスス タゼッタ パピラケウス
Narcissus tazetta ssp papyraceus `Paper White'
分類
ヒガンバナ科 スイセン属 多年草
品種名
ペーパー ホワイト
園芸品種ではなく、原種水仙の一種
原産地
欧州の地中海沿岸
英名
Paper White Narcissus
(白色スイセン)
 
この水仙の植物体には毒性物質が含有されているとのことで、人間やペットなどが食べると毒がある。
 
 
 
辛うして悟りし君の名ペーパーホワイト
(からうしてさとりしきみのペーパーホワイト)
[注・それぞれ古語で、「からうして」とはやっと、やうやく、「さとる」とは詳しく知る、の意]
 
 
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邪心を払ふべきかな白水仙
(じゃしんをはらふべきかなしろすいせん)
[注・「じゃしん」とはよくないことをしようとする心、不正な心]
 
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御完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

四季の風景・冬-ポインセチア-今日の一景(175)-芦屋釜の里

今日の一景
(175)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
 
四季の風景
 
ポインセチア
 
 
寄る風の紅浴びをりポインセチア
(よるかぜのくれなゐあびをりポインセチア)
 
 
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ポインセチア
 
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
 
ポインセチア
 学名
Euphorbia pulcherrima
分類
トウダイグサ科  トウダイグサ属
開花時期
10~1月
花の色
白、ピンク、赤、他
名前の読み
ぽいんせちあ
分布
原産地はメキシコ及び中央アメリカ
植物のタイプ
樹木
大きさ・高さ
5~7メートル
花言葉
祝福する、私の心は燃えている
誕生花
12月22日
 
花の特徴
   花は杯状花序(花が杯状の苞に包まれて茎先につく)である。花弁がなく、花のようにみえるのは苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)である。花の色は赤いが、ピンクやクリーム色、白などの園芸品種がある。
 
葉の特徴
   葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
 
実の特徴
   花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、上を向く。
 
この花について
   メキシコではノーチェ・ブエナ(聖夜)と呼ばれる。クリスマスを飾る花として親しまれてきた。日本へは明治時代の中期に渡来した。和名は猩々木(ショウジョウボク)である。属名の Euphorbia はローマ時代のモーリタニア王
Juba の侍医「エウフォルプス(Euphorbus)さん」にちなんで名づけられた。この属の植物の1種の乳液を初めて薬に使ったことからきている。種小名の pulcherrima は 「非常に美しい」という意味である。
 
と説明されています。
 
 
 
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俳句上
 
叢書の 草木花・歳時記・冬 によりますと
 
季語
ポインセチア
猩々木
(しょうじょうぼく)
 
ポインセチア  トウダイグサ科
 
   クリスマスのころに鉢物として売られるほか、飾り付けやプレゼントの包装紙にもこの花のデザインがよく使われる。しかし、たまたまこの季節に葉が美しく赤化するというだけで、本来はクリスマスには何ら関係ない。
  原産地のメキシコ中西部では、高さ3~5メートルになる常緑低木。熱帯地方では庭木として植えられるが、日本ではおもに鉢作りにし、寒さとともに温室に入れて育てる。日照時間が短くなると枝先に花序ができ、それを取り囲む包葉(ほうよう)が真っ赤にいろづく。淡紅色や黄白色の品種もあるが、もともとは赤色で、猩々木の和名もそこから生まれた。ポインセチアの名は1833年、この植物を初めて米国に紹介した駐メキシコ大使ポインセットにちなむ。日本に入ったのは明治時代半ばである。 < 鳥居恒夫 >
 
と説明されています。
 
 
 
ポインセチア立礼席を煌らかに
(ポインセチアりゅうれいせきをきららかに)
[注・「きららか(形動ナリ)」とは古語で、きらきらと輝いて美しいさま、の意]
 
 
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傷心に緋の色眩しポインセチア
(しょうしんにひのいろまぶしポインセチア)
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

橋梁-関門橋(かんもんきょう)-今日の一景(176)-関門海峡

今日の一景
(176)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
橋梁
 
関門橋
(かんもんきょう)
 
 
 関門の冬帝の勢渦大し
(かんもんのとうていのせいうずおほし)
「とうてい」とは、冬12月の季語
冬をつかさどる神というほどの意味である。
単に冬というよりも、厳しい冬を統べる神と、そこに置かれた人間を含めた万物を感じる。
[「せい」とは古語で、いきおい。力。勢力。の意]
 
 
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冬の門や波のしたにも都ある
(ふゆのとやなみのしたにもみやこある)
[注・「と」とは古語で、海峡、の意]
「なみのしたにもみやこある」とは、
源平の壇ノ浦の海戦で、平氏の敗北が決したとき、
二位尼(にいのあま)が、幼少(7歳)の安徳天皇を抱き入水自殺をする際
天皇に投げかけた「波の下にも都はございます」の言葉、といわれ、私の作句上の造語。
二位尼が三種の神器の宝剣・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を腰に差し、
神璽の八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)の箱を持ち入水後、
按察局が、安徳天皇を抱いて入水して自害した。
神璽の木箱は軽く、浮き上がった。
一方神鏡である八咫鏡(やたのかがみ)の箱は大納言佐殿が、抱き入水しようとしたが、
源氏の射った矢が衣を射抜き、舟に刺さり縫いつけられて入水を果たせなかった。
よって、三種の神器のうち、八咫鏡、八尺瓊勾玉は源氏の手により回収できたものの
宝剣の天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)=草薙劍(くさなぎのつるぎ)は、
その後の源氏による海底捜索にもかかわらず発見に至らなかった。
しかし、この宝剣は儀式用であって、実物は熱田神宮に奉納されており無事説もある。
 
 
 
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関門橋
(かんもんきょう)
 
蔵書の 図説・北九州の歴史・北九州の歴史 によりますと
 
現代
高速交通時代の幕開き
新幹線乗り入れと関門橋の完成
の中で
 
(前略)
   新幹線開業とともに、九州の高速道路の歴史に新しいページを刻んだのが、昭和48年11月の関門橋の完成だろう。橋長1068メートル、中央径間長712メートル、搭の海面上の高さ141メートルという大吊橋で、工事中は"関門大橋"と称され、地元の年配者には関門橋とはいわず、関門大橋という人もいる。片側三車線の道路は高速道として専用であるが、開通に先立つ昭和48年11月9日、関門橋開通記念見学会では、歩行者に開放され、多くの人が吊橋の上から関門海峡の眺望を楽しんだ。
   明治の頃、初めて橋梁(きょうりょう)案が検討されたが、国防上の理由から軍が反対し、計画は流れた。戦後平和な時代になり、やっと実現された関門橋は平和の象徴でもある。(桃坂豊)
 
と説明されています。
 
 
 
 
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沈みたる宝剣いづこ冬の海
(しづみたるほうけんいづこやふゆのうみ)
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
また例のように
カテゴリに流れませんでした。
ヤフーの責が大ですが
私からも、お詫び申し上げます。
12月19日午前2時00分
(山搭梨雨)
 
 

四季の風景・冬-シクラメン・Ⅱ-今日の一景(178)-福智山ろく花公園

今日の一景
(178)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
シクラメン
 
移り香に心咽せたりシクラメン
(うつりがにこころむせたりシクラメン)
[注・それぞれ古語で、「うつりが」とは他の物に移り残ったかおり、
「こころむす」(自サ下二)とは、悲しみで胸がいっぱいになる、の意]
 
 
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細道掲げて歩むシクラメン
(さざれみちかかげてあゆむシクラメン)
[注・それぞれ古語で、「さざれみち」と細道、「かかぐ」とは灯火を明るくかかきたてる、の意]
 
 
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シクラメン
 
いつもの 花の俳句図鑑 によりますと
 
季語
シクラメン
(晩春)
 
篝火草
(篝火草)
 
 
シクラメン  サクラソウ科
 
[植物・特徴]
   地中海原産。ヨーロッパでは16世紀から栽培され、19世紀にイギリスやドイツで盛んに改良された。日本へは明治24、25年ごろに渡来し、日露戦争以後に一般化した。3~4月、茎の先に大形の花を1輪、下向きにつける。花びらは5枚、後ろへ反り返ってねじれる。花色は白、桃、濃桃など、絞り咲きや八重咲きなど多数の品種がある。
  最近は促成栽培されたものが多く出回り、新年のころからよく見かけるようになったので、冬の季語として読まれることもある。
 
[作句のポイント]
   鉢の中でひしめくように咲く花は、篝火草の別名にふさわしい。冬に見かけるものとは区別して詠みたい。
 
と説明されています。
 
 
 
 
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シクラメンを窓辺に置いて部屋明かり
 
 
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冥冥たるにシクラメンの花朧朧
(みゃうみゃうたるにシクラメンのはなろうろう)
[注・それぞれ古語で、「ろうろう」とはぼんやりと明るいさま、「みゃうみゃう」とは暗いさま、の意]
 
 
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きみ出でてシクラメンのみ残りけり
(きみいでてしくらめんのみのこりけり)
 
 
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ブログは全て、本シクラメン、の画像で作成しております。
 
ご完読ありがとうございました。
なお、本年11月10日、
ミニシクラメン、と、ガーデンシクラメン
の画像を主体にした、シクラメンのブログを
先行し投稿しております。
上のURLをクリックして、ご覧下さい
(梨雨)
 

四季の風景・冬-葉牡丹(はぼたん)-今日の一景(180)-福智山ろく花公園

今日の一景
(180)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
葉牡丹
(はぼたん)
 
 
葉牡丹の生ればいよいよ暮れつ方
(はぼたんのなればいよいよくれつかた)
[注・「くれつかた」とは古語で、年末、の意]
 
 
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ハボタン
 
インターネットの ウイキペディアフリー百科事典 に寄りますと
 
ハボタン
フウチョウソウ・Brassicales
アブラナ・Brassicaceae
アブラナ・Brassica
ヤセイカンラン・B.cleraceae
変種
ケール(リョクヨウカンラン)
B.o.var.acephale
品種
ハボタン B.o.var.a f.tricolor
学名
Brassica cleracea L
var.acephala DC
f.tricolor hort
和名
ハボタン
英名
omamental cabbage.omamental Kale,
flowering Kale
 
ハボタン
   ハボタン(葉牡丹)は、アブラナ科アブラナ属の多年草。園芸植物として鮮やかな葉を観賞するが、観葉植物より1年草の草花として扱われることが多い。
 
   名前の由来は、葉をボタンの花に見立てたもの。耐寒性に優れ、冬の公園を彩るほか、門松の添え物にも利用されるが、暖地では色づかず、寒地では屋外越冬できない。
 
概要
   様々に着色した葉が、サニーレタスのように同心円状に形態のものを鑑賞する。
 
   大別して葉に葉緑体以外の色素を持たない品種と、赤キャベツ同様に色素(アントシアニン)を持つものがあり、一定以下の低温に晒されてから出葉すると葉緑体が抜け、白やクリーム色、または紫、赤、桃色等に色づく。それまでに分化した葉が周縁部を緑色に縁どり、着色した中心部との葉とのコントラストが美しい。
 
   主に冬期の花壇やプランターなどで、屋外栽培される。花は黄色で4 - 5月に開花するが、鑑賞の対象とされず、薹が立つ前に処分されてしまうことが多い。但し近年は薹が立って(節が伸びて)葉の形態が崩れた状態を愛でる人もある。また、多年草として育てれば樹木のような枝を出し、それぞれの枝の先端にハボタンかついた姿(踊りハボタン)となる。
 
作出
   結球しない古い品種のキャベツまたはケールが主に鑑賞用として栽培されるうち、品種改良されたと見られる。ケールの渡来時期は鎌倉時代中期または江戸時代前期とされるが、現在見られるハボタンの作出時期としては、園芸ブームに沸き、草本植物の斑入りなど葉変わりが珍重された江戸中期以降と見られ、縁起の良い紅白二色が好まれたという。当時、博物学者の山岡恭安による「本草正正譌(か)」(1778年)で牡丹菜、葉牡丹と記載されているのが文献上の初見と見られ、古典園芸植物とも言いうる。
 
   明治以降は冬の園芸植物として広まる一方で海外に紹介され、戦後はさらに品種も増え、現在では世界各地で栽培されている。
 
 
 
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園芸品種
   園芸品種には、主に葉の形状に特色をもつものと、色づきに特徴のあるものがある。従来は花壇や鉢植え用の植物であったが、大阪花博で切り花用の茎が長く伸びる品種が発表されるなと、多様化している。
 
   葉が平滑な東京丸葉が江戸時代からの直系であり、これに縮緬性のケールを再交配し、葉の先が大きく縮れる名古屋縮緬が鉢植え向けに作出された。1000個両者を交配してその中間の、葉が波打っている大阪丸葉が生まれ、この3種が代表的で、それぞれに白と紅(赤紫色)、薄紅の3色があった。品種名は紅スズメ、白スズメ(縮緬系)、紅ハト、白ハト、ツグミ(丸葉系)など。
 
   1980年代から葉が縮れて深い切れ込みがある「くじゃく」や「さんご」「かんざし」、中央部だけが紅になる「日の丸」、葉の部分が小さな切り花用の高性種など様々な品種が出てきた。
 
   そのほか、ハボタンは自家不和合性を持つため、他のアブラナ属近縁種植物と交雑しやすく、種取りや品種改良では注意する必要がある。(販売されている新品種の多くはキャベツ同様の一代雑種であり、種子を採っても同じものは育たない)
 
栽培
   播種期は真夏の7月から8月の上旬である。
 
   タネは2 - 3日 で発芽するが、小苗は様々な害虫の大好物で、一晩で全滅することも多い。タネをまいたらオルトラン粒剤などを一緒にまいて、虫に食われないようにする。発芽直後の徒長を抑えるために矮化剤を使うこともある。
 
   1、2回仮植えしたあと、花壇に25cmくらいの間隔て定植するか、6寸以上の鉢に植える。矮化剤の使用や播種時期を遅らせることでミニハボタンに出来る。気温が下がらないと着色した葉は出現しない。着色後も肥料の晩利きで緑色の葉が出たり、キャベツのように葉が丸まろうとする。気温の上昇でも緑色の葉が出る。
 
   春に開花した株を花茎と共に数枚の葉を付けて切り取ることで踊りハボタンとして育てることが出来る。花茎を切り取った後一回り大きな鉢に植え替えて育てると、樹木のように枝が伸びて秋には踊りハボタンとなる。
 
 
葉牡丹のしっかと中子を固めたり
(はぼたんのしっかとなかごをかためたり)
[注・それそれ古語で、「しっかと」とは確かに、「なかご」とは中心、の意]
 
 
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病気
   ・苗立枯病 : リゾクトニア菌が原因。苗を定植した直後に掛かりやすい。水を遣り過ぎた際に枯れやすくなる。リゾレックス水和剤が有効。
   ・灰色かび病 : ゲッター水和剤が有効。
 
害虫
   アオムシ : 葉を食害する。4 - 6月と9 - 11月に発生しやすい。
  コナガ : 葉を食害する。4 - 7月と9 - 11月に発生しやすい。
   カブラヤガ : 昼間は地中に潜み、夜間に細部を食害する。4 - 6月と8 - 11月に発生しやすい。
   ヨトウムシ : ハスモンヨトウ。葉を食害する。5 - 6月と9 - 11月に発生しやすい。
 
これらすべての害虫にオルトラン水和剤が有効。
 
食用
   食用植物であるケールやキャベツと同種なので、食べることはできるが、以下の点に留意すべきである。
 
   ・食用に改良された野菜より食味が落ちる。
   ・園芸用農薬(野菜への使用が禁じられているもの)が付着している可能性がある。
 
 
と説明されています
 
 
 
園芸品種名
プラチナケール
 
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俳句上
 
 
蔵書の 草木花・歳時記・冬 によりますと
 
季語
葉牡丹
(はぼたん)
 
牡丹菜
(ぼたんな)
 
ハボタン  アブラナ科
 
   冬の花壇といえば、かつてはハボタンがその筆頭であった。30cmほどの高さの大きい茎の上に重なり合った
葉は、初冬の寒さに当たって紅紫に色づき、一方では白くなる。この対照的な葉色の品種をいろいろと使って、花壇に色模様が描かれた。
   暖地では2~3月ごろまで美しさを保ち、春には茎が搭のように高くなって、淡黄色の花を咲かせる。ハボタンの名は色づいた葉の重なりがボタンの花のようだ、という意味である。原産地の西ヨーロッパでは、キャベツの仲間として早くから野菜用に栽培されていた。これが日本には江戸時代の初めにオランダから入り、オランダナ
ともよばれた。
   明治時代中ごろから鑑賞用として本格的な品種改良が始まり、丸い葉形の品種の[東京ハボタン]、葉が細い縮緬状の[名古屋ハボタン]、その中間の[大阪ハボタン]の3系統が生まれた。さらに寒さに強い、切れ葉系統の新品種も作り出され、今日に至っている。 < 鳥居恒夫 >
 
と説明されています。
 
 
葉牡丹は畑つ物かと人の問ふ
(はぼたんぱはたつものかとひとのとふ)
[注・「はたつもの」とは古語で、畑で採れた物、の意]
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 
 

現代建築物-北九州市庁舎(きたきゅうしゅうしちょうしゃ)-今日の一景(181)-小倉北区城内

今日の一景
(181)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
現代建築物
 
北九州市庁舎
(きたきゅうしゅうしちょうしゃ)
 
 
天空に庁舎浮かべて花の雲
(てんくうにちゃうしゃうかべてはなのくも)
[注・「てんくう」とは果てしなく広々とした空、の意]
「はなのくも」
とは
春4月の季語である。
「花=俳句界で桜の花」
から派生した季語で、他に、
花吹雪(はなふぶき)、落花、花埃(はなほこり)、花の塵、花の雨、
花冷、花の山、花便(はなだより)、花守(はなもり)
などがある。
 
 
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新市庁舎の建設と公共機関・施設の整備
 
百万都市にふさわしい大規模施設の建設
 
   合併後の新自治体の庁舎の移置をめぐっては紛糾することも多いし、これが原因で合併自体がご破算になることすらある。その意味で昭和38(1963)年2月、ほぼ同規模の五つもの中都市が「対等」合併した北九州市においては、新市庁舎の建設は実に容易ならざる問題を含んでいた。それは、新市誕生から新市庁舎の完成までに実に9年もの歳月を費やしたことからもよくわかる。
 
   今、このいきさつを新市誕生20周年事業刊行物『北九州市史 五市合併以後』と、二代目市長となり通算5期20年を務めた谷伍平氏の著書『丘の上の双眼鏡』などによって振り返ってみよう。
 
  九州初の百万都市、全国6番目の政令指定都市として華々しく発足した都市であったが、難産の結果生まれた合併には重い制約が付いていた。いわゆる「タッチゾーン」である。これは、旧市の権能を残存させようとする禁令であり、新市長にとってはアンタッチャブルな聖域を定めるのであった。
 
   結果、初代市長の吉田法晴氏は新市庁舎の建設には手付かずで、その任は谷氏に引き継がれた。ところが、地理的に市の中央部に位置することで予定地とされていた中央公園(現小倉北区井堀)は地質調査の結果不適当とされ、混迷の末、現在の移置、勝山公園(現小倉北区城内)に決まった頃にはすでに5年が経過していた。
 
   市民の声を背景になんとか議会の賛成を得て、建設に着工したのは昭和45年1月。しかし、いったん建設が始まると、そこは素材型重化学工業中心の産業都市、材料の鉄もセメントもガラスもふんだんにあった。2年3ヶ月後の同47年4月、当時西日本一といわれた15階建て総ガラス張りの合併のシンボル新市庁舎が開庁した。
 
   昭和49年4月、小倉区を南北に、八幡区を東西に分割して、七区制がスタートした。小倉南と八幡西の二つの区庁舎が新設され、同時にそれぞれの市民センター(現生涯学習センター)や警察署なども整備された。前後して百万都市としての体制を整えた北九州市は、「中期計画(同46年~50年度)」の下、大都市にふさわしい大規模な体育館、美術館、図書館、中央卸売市場などの建設に着手し、数年のうちに次々と完成させた。あわせて、都市高速道路や日本初の都市モノレール、下水道などの整備も進められた。この時期はまさしく新市の成長・発展を祝うかのごとく、建設の槌音が鳴り響いた時代であった。
 
発行会社
2008年1月25日
株式会社郷土出版社
監修
中村修身
半田隆夫
発行人
神津良子
『図説・北九州の歴史(門司区、小倉北区、小倉南区、若松区、八幡東区、八幡西区、戸畑区)』
による。
 
 
 
 
北九州市庁舎測量標
 
 
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総張りの玻璃と凍らむ小倉城
(そうばりのはりとこおらむこくらじゃう)
[注・「はり」とは古語で、ガラス、の意]
 
 
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天高く北九州市庁舎の宗宗し
(てんたかくきたきゅうしゅうしちょうしゃのむねむねし)
[注・「むねむねし」とは古語で、堂々としている、の意]
 
 
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細波に浮かんで来る秋の声
(さざなみにうかんできたるあきのこゑ)
注・「あきのこゑ」とは、秋10月の季語
耳に聞こえるというのではない。
心に感ずる音、すなわち秋の気配といったのもである。
秋声
(しゅうせい)
 
 
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紫川を前景に撮影
 
北九州5市合併後の、仮庁舎は近代化遺産でもある、元戸畑市役所(現・北九州市立戸畑図書館)が担った。
御完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

稔りの風景・秋~冬-柿(かき)-今日の一景(182)-水巻町立屋敷

今日の一景
(182)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
秋~冬
 
(かき)
 
 
柿の秋人影なくして鳥の声
(かきのあきひとかげなくしてとりのこゑ)
 
 
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カキ
 
蔵書の 草木花・薩時期・秋 によりますと
 
季語
(かき)
 
熟柿(じゅくし)  甘柿(あまがき)  渋柿(しぶがき)
さわし柿 干柿 吊る柿(つるしがき)  子守柿(こもりがき)  柿の秋
 
カキのキ  カキノキ科
 
   「柿の秋」という季語があるように、抜けるような青空の下に柿がみのる風景は、まさに日本の秋の象徴である。鮮やかな柿色には、その再現に腐心したという陶工柿右衛門の話などを思う。
   甘柿と渋柿があり、厳密ではないが甘柿は温暖な地方、渋柿は冷涼な地方のイメージを伴う。甘柿には[富裕(ふゆう)] [次郎(じろう)] などがあり、渋柿は [合図身不知(あいずみしらず)] [蜂屋(はちや)] などの品種が好物である。柿の渋味は水溶性のタンニンで、渋抜きはこれを水溶性にする。さわし柿はアルコールや炭酸を与え、干柿は皮をむいて日光に当てる。熟柿は木の上で完熟させたのもである。軒下に干し干し連ねた吊し柿には乾いた清浄な空気に射す太陽の光を感じ、木の先に残された木守柿には人の思いが込められている。
  カキノキには日本自生説と中国からの渡来説がある。縄文時代はおろか弥生時代の遺跡からも発掘の報告はないが、古くから北海道を除く全国で栽培され、すっかり日本の果物となっている。青柿(夏の季語)は未熟な果実で食べられないが、日に日に太る期待と、途中で落ちる不安を抱かせる。柿若葉(かきわかば)、柿の花は夏、柿紅葉(かきもみじ)は秋、柿落葉(かきおちば)は冬の季語。 < 鈴木俊作 >
 
と説明されています。
 
 
 
荒ら屋に住む人無きに木守柿
(あばらやにすむひとなきにこもりがき)
[注・「あばらや」とは古語で、荒れ果てた家、の意]
 
 
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 この街は柿の木ばかりや迷ひ入る
(このまちはかきのきばかりやまよひいる)
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

橋梁・福岡県指定有形文化財-秋月眼鏡橋(あきづきめがねばし)-:今日の一:景(183)-朝倉市秋月

今日の一景
(183)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
橋梁
 
福岡県指定有形文化財
 
石橋
眼鏡橋
(めがねばし)
長崎橋
 
秋月や鶏鳴轟く眼鏡橋
(あきづきやけいめいとどろくめがねばし)
 
 
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秋月
眼鏡橋
 
甘木市
(現・朝倉市)
教育委員会設置
の 
タイルの案内 
によりますと
 
   この石橋は文化7(1810)年に架けられたもので、ことに花崗岩使用は国内でも珍しく、昭和31年4月、県指定有形文化財(建造物)に指定された。
 
   ところで、この橋が架けられる以前は、板橋でありそのため、一度大雨が降れば野鳥川が氾濫し、橋の流されることが度々で、その都度、藩では橋の架け替えに手を焼いたものである。
 
   そのころ秋月藩は長崎警備の代番を命ぜられ、長崎へ赴く者が多かった。それらの人々は中島川に架かる石橋に目をとめて、あんな橋が秋月にもと思わない者はなかった。これに裁断を下したのが首席家老の宮崎織部舒安(みやざきおりべのぶやす)である。かくて長崎の石工に頼み工事は着々と進められた。完成までは数年を要し、一度は竣工間際に崩壊するという事態もあったが、さらに慎重を期し再度着工、見事に完成したのが現在の橋である。橋名は初め長崎橋、だが今は眼鏡橋(めがねばし)に定着している。
 
甘木市教育委員会1982
 
と説明されています
 
成り合はぬ橋流されて冬ざるる
(なりあはぬはしながされてふゆざるる)
[注・「なりあふ」とは完成する、「ぬ」は打消しの助動詞「ず」の連体形、
「冬ざるる」、とは三冬の季語で「冬ざれ(名詞)」から受け身の助動詞「る」の連体形「るる」を添え独立したもの
「冬ざれ」とは冬12月の季語
草木も枯れ果て、天地の荒んでものさびしい景色をいう。]
 
 
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流れ来て霧も潜らむ眼鏡橋
(ながれきてきりもくくらむめがねばし)
「きり」は秋9月の季語
霞(かすみ)も霧も現象的には同じで、古くは区別はなかったらしい。
いつからか、霞は春季、霧は秋季と定まった。
朝霧。夕霧。夜霧。川霧。海霧(がす)。濃霧。さ霧。霧の海は一面の霧。
霧雨は雨のように降る霧のこと
「くくる」とは古語で潜るの意]
 
 
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ご完読ありがとうこざいました。
(梨雨)
 

クリスマスツリー樅(もみ)-今日の一景(177)=福智山ろく花公園

今日の一景
(177)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
クリスマスツリー
 
(もみ)
 
 
樅の木は残り今日の聖樹かな
(もみのきはのこりけふのせいぢゅかな)
本句は、山本周五郎作の小説「樅の木は残った」を意識して作句しました。
「せいじゅ」とは冬12月の季語で「クリスマスツリー」のこと
キリストの降誕祭が近づくと、聖樹であるモミの木を伐ってきて、
その枝々に金銀のモールや色とりどりの飾り物を吊して祝う。
また根元には贈り物を置く。
こどもたちはサンタクロースを待ちわびる。
 
 
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モミ
 
インターネットの ウイキペディアフリー百科事典 によりますと
 
モミ
 
マツ・Pinales
マツ・Pinaceae
モミ・Abies
モミ・A. firma
学名
Abies firma Sieb. & Zucc
和名
モミ
品種
f.pendula Honda シダレモミ
 
モミ
   モミ(樅)は、マツ科モミ属の常緑針葉樹である。日本に自生するモミ属で最も温暖地に分布し、その北端は秋田県、南端は屋久島に達する。
 
特徴
   樹高は40メートルにも達するものもある。モミ属全般に樹碑が白っぽい灰色である樹皮が多いが、モミの樹皮はかなり茶色がかっている。
 
   日本に自生するモミ属では最も葉が大きくて硬い。若枝には軟毛が生える。葉は細くて固い針状で、先端は二
叉して鋭く尖るが、老木では先の丸まった葉をつける。球果は10 - 15cmと大柄で、はじめ緑色、10月頃成熟すると灰褐色になる。成熟すると鱗片が脱落するので、松かさの様にそのままの姿で落花することはない。リスなどがその種子を好んで食うので、樹下に青い鱗片が集まって落ちているのを見ることがよくある。
 
分布
   ツガとともに照葉樹林帯で広葉樹に混じって生育するが、照葉樹林帯と落葉広葉樹林帯の中間地帯には、往々にして高木にモミとツガが優占する森林が成立することがあり、これを中間温帯林と称する場合もある。東京近辺の高尾山には、モミの密生する地帯があり、またケーブルカー高尾山駅の周辺でモミの大木を見ることができる。紀伊半島などではトガサワラも混成する。
 
と説明されています。
 
 
 
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クリスマスツリー
 
インターネットの ウィキペディアフリー百科事典 によりますと
 
クリスマスツリー
 
抜粋
 
クリスマスツリー
   クリスマスツリー(英 : Christmas tree)は、クリスマスのために飾りつけられた木である。「知恵の樹」の象徴とされる。
 
構成
ツリー本体
   クリスマスツリーの用材には、常緑の針葉樹の幼木が用いられる。アメリカでは、念か数千万本もの生木のツリーが流通しており、最も生産本数が多いオレゴン州だけで700万本を超える。これら商業目的で生産されるツリーのほとんどは、規模が大きいため森林ではなく農地で生産されている。(アメリカのツリー生産の統計は、農業センサス)で集計されている)。この点で環境破壊と指摘されることは少ないが、クリスマス後に一度に大量に発生するツリーのゴミの方が環境問題視されることがある。このためニューヨーク州を初めとした都市部や住宅地では、2000年以降、リュース(鉢植えでしよう後に農場へ戻す)やマテリアルサイクルを行う取り組みが見られる。
 
  クリスマス・キャロルの『もみの木』からもうかがわれるとおり、ヨーロッパでは、伝統的にヨーロッパモミが使用されてきた。現代では、入手が容易であることから広く使われるようになったドイツトウヒや、コーカサスモミ、ノーブルモミなども用いられる。
 
   北米では、バルサムモミ、フラーセリ-モミ、グランディスモミ、ヨーロッパアカマツ、カナダトウヒ、コロラドトウヒ
、アメリカトガサワラなどを用いることが多い。
 
  日本では、モミが主に使用され、他にトドマツや、オウシュウトウヒと同属のエゾマツなども使われる。
 
  常緑樹が使われるのは、冬の間もを保つため、強い生命力の象徴とされたためである。また、『クリスマスの起源』(O. クルマン著)によれば、中世の聖夜の降誕祭の序幕において行われた、アダムとエヴァの堕罪の舞台劇で使われる「知恵の樹(善悪の知恵の樹)」として、冬に葉が落ちてしまうリンゴの木の代用に、常緑樹のモミの木が禁断の木の実を飾るたるに使用されたのが由来ともされる。
 
   プラスチック製のクリスマスツリーも存在しており、常緑樹に似せられた緑色のもの(グリーンツリー)が一般的である。また、ホワイトクリスマスを連想させる白いプラスチックで作られたもの(ホワイトツリー)もある。選ぶ手間を省くため、オーナメントツリーもツリーとセットにして一緒に販売されていることが多い。
 
オーナメント
   詳細省略
・ツリートップ(星、天使)
・リンゴ
・キャンディケイン
   (杖の形をした飴)
・ろうそく・電飾
・モール、カーランド、リボン、ベル
・菓子類
・綿等
   (雪を模した綿(スノーブランケット)や雪の結晶の形を模したプラスチック製の装飾(スノーフレーク)など。
 
歴史
日本  
   日本では1860年、プロイセン王国の使節オイレンブルクが公館に初めて飾った。1874年には原胤昭(はらたねあき)により築地大学(明治学院の前身)で行われたクリスマス・パーティーに、日本初のサンタクロースとともに登場している。1885年に横浜で開業した明治屋が、1900年に東京銀座へ進出すると、銀座のクリスマス飾りは広く行われるようになり、同じころには、神戸でクリスマス用品の生産が始まった。日本のクリスマス行事は、1928年の朝日新聞紙上で、「クリスマスは今や日本の年中行事となり、サンタクロースは立派に日本の子供のものに」と書かれるほど定着していた。太平洋戦争中は影を潜めるが、戦後すぐに復活、1948年には東京駅などのクリスマスツリーが、(当時は国営鉄道であったため)宗教活動ではないかと問題にされ、運輸省が「季節的な装飾のひとつで宗教活動ではない」と釈明するひと悶着もあった。現代の日本においては季節的な装飾として定着している。
 
と説明されています。
 
 
 
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ヒイラギリース
に関する
インターネットの
によりますと
 
ヒイラギ
 
   クリスマスが近づくと、私の家の近所でも、イルミネーションを楽しむ家庭が多くなりました。イルミネーションと並んで、リースももよく目にします。このクリスマスリースは、伝統的には、モミ(の仲間)の葉をベースに、ヒイラギ、松かさ、ベルなどをつけて作ります。
 
   クリスマス(キリスト降誕祭)は、ヨーロッパ各地にあった冬至祭がキリスト教の影響を受けたものとされています。リースは19世紀に普及しましたが、緑は農作物の生長を、ヒイラギの実の赤は太陽の炎と生命力を、ヒイラギののとげやベルの音は魔よけのために、そして松かさは豊穣多産の象徴として飾られたようです。またヒイラギの葉の刺は、キリストが十字架につけられる時にがせられたイバラの冠につながり、キリスト受難の象徴とされ、ヒイラギの赤い実は、救いのためにキリストが流した血を意味するとされています。
 
   このように、クリスマスリースの中で、ヒイラギの持つ意味には大きなものがあります。ところが、このヒイラギは、福島県以西から沖縄、台湾に分布する常緑低木のヒイラギではありません。クリスマスが近づくと、この日本のヒイラギの苗が園芸店などで売られているのを見かけますが・・・
 
   混乱を避けるために、以後、クリスマス・リースに使う"ヒイラギ"を、「ホリー」(holly : 発音に従うなら「ハリー」でしょうが・・・。と表し、日本に自生している「ヒイラギ」と区別することにします。
 
   リースでは、ホリーの刺とともに、赤い実にも意味があることを書きましたが、ヒイラギはこの時期には実をつけていません。ヒイラギは11月に白い花を咲かせ、果実が熟するのは、翌年の初夏です。しかも実の色は黒です。
 
と説明されています。
 
 
 
垂れ下がるベル鳴り初めむリースかな
(たれさがるベルなりそめむリースかな)
 
 
ベル下がりリース
 
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独り身にクリスマスのまた来る
(ひとりみにクリスマスのまたきたる)
源句
寡男にもクリスマスのまた来る
(やまをにもクリスマスのまた来る)
 
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

四季の風景・冬-蝦蛄仙人掌(しゃこさぼてん)-今日の一景(184)-福智山ろく花公園

今日の一景
(184)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
蝦蛄仙人掌
(しゃこさぼてん)
 
 
クリスマスすでに昨日なり蝦蛄仙人掌
(クリスマスすでにきのふなりしゃこさぼてん)
 
 
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シャコサボテン
 
インターネットの シャコサボテン によりますと
 
 
シャコサボテン
 
学名
Schlumbergera truncata
別名
クリスマスカクタス、デンマークカクタス
科・属名
サボテン科  シュルンベルゲラ属
原産地
ブラジル
寒さ
弱い(5度以上)
暑さ
やや嫌う
花径
約3cm~5cm
草丈
約10cm~35cm
花色
桃色、白色、赤色、橙色など
花言葉
美しい眺め、もつれやすい恋
 
   シャコサボテンは主にクリスマス頃に花を咲かせるのでクリスマス・カクタスという別名があります。またデンマークでおおく育種されている事から、デンマークカクタスとも呼ばれています。ブラジルの山の樹木や岩に自生している多肉植物で、葉の先に美しい花を咲かせます。原種は標高の高い所に生育する、葉が丸っこいカニバサボテン、それよりも低い所に生育する葉の先がとがったシャコバサボテンがあり、これらが交配されて出回っているのを全てシャコサボテンと呼ばれています。
 
と説明されています。
 
 
 
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俳句上
 
叢書の 草木花・歳時記・冬 によりますと
 
季語
蝦蛄仙人掌
(しゃこさぼてん)
 
蝦蛄葉仙人掌(しゃこばさぼてん)  クリスマス・カクタス
 
シャコサボテン  サボテン科
 
   ブラジル南部原産のサボテンで、砂漠でなく、山地の樹木などに着生している。葉のように扁平となった茎には関節があり、枝分かれして株立ちととなり、先端は垂れ下がる。
   シャコ(甲殻類[こうくるい]) のように見える茎の形からついた名で、茎が葉のように見えるためにシャコバサボテンとよぶ人も多いが、これは正しくない。ちょうどクリスマスのこるに咲くので、英名そのままにクリスマス・カクタスともよばれる。
   同じ仲間に茎の節間に丸みのあるカニサボテンがある。シャコサボテンにより遅咲きで、2月ごろである。
   シャコサボテンの花は初冬に茎の先端につき、紫紅色で一度に垂れ下がって咲く。また最近は大型の系統が作り出され、デンマークカクタスの名で売られている。
 
と説明されています。
 
 
 
出る釘の打たれもせずに蝦蛄仙人掌
(でるくぎのうたれもせずにしゃこさぼてん)
 
 
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御完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

四季の風景・冬-蝋梅(ろうばい)・の一品種-素心蝋梅(そしんろうばい)-今日の一景(185)-福智山ろく花公園

今日の一景
(185)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
素心蠟梅
(そしんろうばい)
 
臘梅の久しき青雲押し平む
(らうばいのひさしきあをくもおしひらむ)
[注・それぞれ古語で、「ひさし」とは長い時間がたったさま、久しぶりだ、
「あおくも」とはおあぞら、「おしひらむ」とは押して平らにする、の意]
 
 
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ソシンロウバイ
 
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
 
ソシンロウバイ
[素心蠟梅]
 
学名
Chimonanthus praecox var. lutea
分類
ロウバイ科  ロウバイ属
開花時期
1~2月
花の色
黄、紫
名前の読み
そしんろうばい
分布
原産地は中国 日本へは明治時代に渡来
生育地
庭木
植物のタイプ
樹木
大きさ・高さ
2~5メートル
 
花の特徴
   葉の展開に先立って、花径2センチくらいの花をたくさんつける。花被片はたくさんある。蠟梅(ロウバイ)は内側の花被片が濃い紫色になるのだが、素心蠟梅(ソシンロウバイ)は花被片全体が黄色くなる。
 
葉の特徴
   葉は卵形で、向かい合って生える (対生) 。
 
実の特徴
   花の後にできる実はさく果 (熟すると下部が裂け、種子が散布される果実) である。
 
その他
  花の少ない時期に咲くので珍重されている。蝋梅(ロウバイ) の名は、蠟細工のように見える花の名の姿から来ており、辺り一面に水仙に似た芳香を漂わせる。英名はウインタースイート (winter sweet) である。
 
 
と説明されいています。
 
 
 
 
野ら藪に臘梅一樹の花盛り
(のらやぶにらうばいいちぢゅのはなざかり)
[注・「のらやぶ」とは古語で、庭などの荒れたさま、の意]
 
 
 
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俳句上
 
蔵書の 草木花・歳時記・冬 によりますと
 
季語
臘梅
(ろうばい)  (らうばい)
唐梅(からうめ) 蠟梅(ろうばい)
 
ロウバイ  ロウバイ科
 
   冬枯れの庭で、枝に並んだロウバイの蕾がふくらんできたのを見ると、春遠からじ、とうれしい気分になる。いものは年末ごろから、東京あたりでは遅くても1月下旬には満開になり、ウメが盛りとなるころには、すっかり終わっている。
   原産地は中国中部で、江戸時代の初めに渡来し、寒さの中に咲く香り高い花が珍重されてきた。大きさ、形
ともにウメに似て、蝋細工のような半透明の花から、中国名は蝋梅。蠟月(ろうげつ)[旧暦12月の異称]に咲くからともいわれる。
   原種の花は、花弁の外側が淡黄色で内側が紫褐色だが、最近は花弁の内外ともに黄色の品種[ソシン(素心)ロウバイ]が普及してきた。大型で丸く早咲きの花は、正月に切り花にして室内に生けると、美しく開き、香りが家中に満ち渡る。
   高さ2~4メートルの落葉低木、果実は3センチほどの長楕円形で、夏から秋に葉の間に見つかり、珍しがられる。
   大株や古株の移植はむずかしく、苗を植えて年数をかけて育てると立派な花が咲く。 < 鳥居恒夫 >
 
と説明されています。
 
 
 
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臘梅の厳めしき弁の若木かな
(らうばいの厳めしきよのわかぎかな)
[注・それぞれ古語で、「いかめし(形シク)」とはおごそかである、威厳がある、立派である、
「よ」とは、花びら、の意]
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

四季の風景・冬-アネモネ-今日の一景(186)-福智無山ろく花公園

今日の一景
(186)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
アネモネ
 
 
 
い帰ればアネモネ闇に濃紫
(いかへればアネモネやみにこむらさき)
注・「いかへる」とは古語で、「い」は強意の接頭語、「かへる」とは帰る、の意
 
 
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アネモネ
 
インターネットの ウイキペディアフリー百科事典 によりますと
 
アネモネ
キンポウゲ・Ranunculales
キンポウゲ・Ranuncuiaceae
イチリンソウ属・Anemone
アネモネ A. Coronaria
学名
Anemone coronaria
和名
ボタンイチゲ(牡丹一華)
ハナイチゲ(花一華)
英名
Anemone
 
アネモネ
 アネモネはキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。和名はボタンイチゲ(牡丹一華)、ハナイチゲ(花一華)、ベニバナオキナグサ(紅花翁草)。またはアネモネ属(Anemone)の総称を表わすこともある。
 
  地中海原産で、語源はギリシャ語で「風」を意味する(Anemos)から。ギリシャ神話中に美少年アドニスが流した血よりこの植物が生まれたとする伝説があり、稀にアドニスと呼ぶこともある。
 
特徴
   一般に春先に花を開くが、その花は一重のものから八重咲きのもの、花色も桃、青、赤、白等。草丈も切花用の高性のものから矮性種まで、野生種のみではなく、現在ではさまざまな園芸品種が栽培されている。
 
   種は長い毛を有し、風によって運ばれる。このため「風」が由来となっている名前が各地で見られる。花弁はなく、萼片が同じ働きをしている。アルメニアの国花。
 
栽培
   実生または球根から栽培するが、よほどに園芸に詳しい者でない限り、球根から栽培した方がよい。球根は直径1センチあまりの不定形の固まりであるが、とがっているほうを下にして、9月末から11月はじめに植えつける。株間は20cmくらい。鉢に植える場合は、6寸鉢に3球植えにする。覆土は2cmくらい。日当たりと水はけのよいところなら、比較的よく開花する。
 
毒性
   全草にプロトアネモニンを含む。茎を折ったときに出る汁に触れると皮膚炎・水泡を引き起こすことがあるので、園芸時には注意が必要である。
・毒成分 プロトアネモニン
・毒部位 全草、汁液
・毒症状 皮膚炎、水泡、化膿
 
花言葉
・「はかない夢」
・「薄れゆく希望」
・「はかない恋」
・「真実」
・「君を愛す」
・「嫉妬のための無実の犠牲」
 
と説明されています
 
 
 
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俳句上
 
蔵書の 草木花・歳時記・春 によりますと
 
季語
アネモネ
 
牡丹一華(ぼたんいちげ)  紅花翁草(ベニバナおきなぐさ)
 
アネモネ  キンポウゲ科
 
   春の花壇や鉢植えで楽しむ多年草の草花。園芸上は球根草花として扱われるが、いわゆる丸い球根とは異なり扁平な根茎(こんけい)から葉や花茎を繰り出している。
  花は3月から5月ころまで次々と咲く。一重から八重咲き、小型のものから直径10センチになる大輪のものまである。また花色も赤紫、桃色などがあって紙細工のように華やかだが、花弁は退化しており、花のように見えるのはがくが花弁化したものである。
   アネモネはイチリンソウ属で、名は「風」を意味するギリシャ語に由来する。世界に約150種が分布し、ユーラシア大陸の温帯域にもっとも多い。日本にもイチリンソウやニリンソウ、アズマイチゲの仲間などがある。しかし一般にアネモネとよぶのは、地中海沿岸の野生種を中心に改良した園芸種で、いくつもの系統がある。どれも秋に植えつけるが、冬に乾燥させると花つきが悪い。 < 鳥居恒夫 >
 
と説明されています。
 
 
 
 
アネモネのしどけなき屋に付き付きし
(アネモネのしどなきやにつきづきし)
[注・それぞれ古語で、「しどけなし」とは雑然としている、「や」とは家、転じて部屋、
「つきづきし」とは似合っている、の意]
 
 
 
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 アネモネの蕾柔らに朝の雨
(アネモネのづみやはらにあさのあめ)
[注・「やはら」とは古語で、やわらかなさま、の意]
 
 
 
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 ご完読ありがとうこざいました。
(梨雨)
 

稔りの風景・冬-実南天(みなんてん)-今日の一景(187)-北九州市立白野江植物公園

今日の一景
(187)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
稔りの風景
 
南天
(なんてん)
 
 
実南天若き血潮の怒涛なる
(みなんてんわかきちしほのどたうなる)
[注、「ちしほ」とは古語で、激しい勢いで流れ出る血、
「どたう」とは怒り狂うような大波、の意]
 
 
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ナンテン
 
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
 
ナンテン
[南天]
学名
Nandina  domestica
分類
メギ科 ナンテン属
開花時期
5月~7月
花の色
名前の読み
なんてん
分布
本州の関東地方から沖縄にかけて分布。海外では、中国やインドに分布。
生育地
山地の林の中、庭木
植物のタイプ
樹木
大きさ・高さ
1~3メートル
 
花の特徴
   葉の脇に大形の円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い小さな花をたくさんつける。内花被片と外花被片が6枚ずつある。雄しべは6本、雌しべは1本である。
 
葉の特徴
   葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)である。3回羽状複葉といって、枝分かれを繰り返して先に羽状複葉をつけ1枚の葉となる。葉は向かい合って生える(互生)。小葉の形は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
 
実の特徴
   実は球形の液果(果皮゛肉質で液汁が多い実)で、赤く熟する。中には白い実や黄色い実もむある。この実を乾燥させたのを生薬で(なんたんじつ)といい、鎮咳薬とする。
 
この花について
  俗名の Nandina は南天(ナンテン)の和名に基づいてつけられ、種小名の domestica は「国花の」や「家庭の」を意味する。江戸時代に来日した植物学者ツンベルク (C.P.Thunberg) による命名である。
 
その他
   葉を乾燥させたものは南天葉(なんてんよう)といい、健胃、解熱、鎮咳などの薬効がある。
 
と説明されています。
 
 
 
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実南天手水鉢の傍に立ち
(みなんてんちょうずばちのそひにたち)
[注・「てうずばち」とは手洗の水を入れ入れておく鉢、
「そひ」とは古語て、そば、かたわら、の意]
 
 
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俳句上
 
蔵書の 草木花・歳時記、冬 によりますと
 
季語
南天(なんてん)の実
実南天(みなんてん)
 
ナンテン  メモ科
 
   庭先で、紅葉と緑葉が織りなす枝先にたわわににみのる真っ赤なナンテンの実は、冬の風物詩である。ナンテンは「難を転ずる」に通じ、縁起木(えんぎぼく)としてさかんに植えられるし、慶事の飾りにも使われる。
   高さ1~3メートルの常緑低木。株立ちになり、成長は速いが、幹の直径はせいぜい3センチ止まり。葉は3~4回羽状に分岐する複葉で、長さ40~50センチ。葉柄(ようへい)の基部は鞘(さや)iになる。花期は5~6月。花は白色で、3枚ずつ組みになった多数のがく片と6枚の花弁がある。(南天の花は夏の季語)。果期は11月~1月。果実は球形で直径6~10ミリ。ナンテンの実は生薬で南天実(なんてんじつ)といって咳止めに用いられるが、実が白くなる変種のシロナンテンが良質とされる。本州(中部西)から九州までに野生するが、本来の自生かとうかはよくからない。中国中部やインドに分布する。 < 清水健美 >
 
と説明されています。
 
 
 
実南天管理棟の古びけり
(みなんてんかんりとうのふるびけり)
[注・「ふるぶ」とは古語て、古風になる、古くさくなる、の意]
 
 
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空の青退けをるや実南天
(そらのあをしりぞをるやみなんてん)
 
 
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実南天もて十二月も末の末
(みなんてんもてじゅうにがつすゑのすゑ)
 
 
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御完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

四季の風景・冬-山茶花(さざんか)・Ⅱ・2014-今日の一景(188)

今日の一景
(188)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
山茶花
(さざんか)
 
 
山茶花の体を削りて花散らす
(さざんくわのたいをけづりてはなちらす)
[注・「たい」とは古語で、からだ、の意]
 
 
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サザンカ
 
インターネットの 科技研 によりますと
 
一般名
サザンカ
(山茶花)
学名
Camellia sasanqua
別名
イワハナビ(岩花火)  ヒメツバキ(姫椿)  ヤブサザンカ(藪山茶花)
科・属名
ツバキ科  ツバキ属
原産国
日本
樹高
50~1200cm
開花期
10月~翌年2月
花色
桃・赤・白
花径
5~7cm
 
   山茶花(サザンカ)は、花のない時期に咲く貴重なツバキ科ツバキ属の耐寒性常緑高木です。花色には桃色、赤、白等があます。同属同科の ツバキ(椿) と似ており、見分け方が難しいものです。
   サザンカは、葉縁がギザギザしており、花弁がバラバラに散るので、地面に落ちた花で確認するのも一つの方法です。サザンカも、ツバキと同様に、実がなり、油も採取されます。
 
と説明されています。
 
 
 
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ちらほらと山茶花渓に舞降る
(ちらほらとさざんくわたににまひくだる)
 
 
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山茶花を見らば焚火を思ふべし
(さざんくわをみらばきびをおもふべし)
解釈
山茶花を見れば 焚火 を連想するだろう
 
 
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山茶花や今日は風無き四季の丘
(さざんくわやけふはかぜなきしきのおか)
 
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御完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

大歳(おおどし)の風景-白山木(はくさんぼく)=いせびの実・2014-今日の一景(179)-芦屋釜の里

今日の一景
(179)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
大歳
(おほどし)
[注・「おほどし」とは、古語で大晦日(おおみそか)、の意]
風景
 
白山木
(はくさんぼく)
 
 
 
返る年この実が如きに白山木
(かへるとしこのみがごときにはくさんぼく)
[注・「かへるとし」とは古語で、新年、の意]
 
 
 
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花譜の館・別館」へようこそ。
 
今年
ご訪問された方々
ましてや、ナイス ! 並びに コメントを お入れ下さった方々
ありがとうございました。
来年も宜しくお願い申し上げます。
 
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
 
本年最後のテーマも恒例となった実の生った 白山木(はくさんぼく) です。
この花は、本年11月20日に撮影したもので
花が落ちた後になった赤い実)があまりに美しく
新年を望むにふさわしい画像と判断し、お届けすることにしました。
 
 
ハクサンボク
 
インターネットの 花図鑑-龍 によりますと
 
ハクサンボク
(白山木)
別名
イセビ
学名
 Viburnum Japonicum
 
スイカズラ科 ガマズミ属
 
   白山木(はくさんぼく)はスイカズラ科・ガマズミ属の常緑小高木で日本固有種である。愛知県近辺の太平洋岸
伊豆諸島、山口県、九州、沖縄などに分布し、山野や海岸に生える。
   和名の由来は定かではないが、石川、岐阜県の白山に生えると誤認されたという説がある。
  樹高は2メートルから6メートルくらいになる。
   葉は幅の広い卵形で向かい合って生える(対生)。葉の表面は艶があり、浅いぎざぎざ(鋸葉)がある。
  花の後にできる実は楕円形の核果(水分を多く含み、中に種が一つある。)で秋になると真赤に熟する。
  花と葉は、乾くと特有の匂いがある。
  庭木や活け花として利用される。
   また、材は木釘に利用される。
  別名を「イセビ」という。
   属名の vibrnum  は、この属のラテン古名だが意味はわかっていない。
   小種名の japonicum  は「日本」のという意味である。
   学名は Viburnum japonicum 
 
と説明されています。
 
 
 
 
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去年の投稿句は
 
ゆく年や投稿〆たる白山木
(ゆくとしやとうこうしめたるはくさんぼく)
別館にその実控へし白山木
(へっかんにそのみひかへしはくさんぼく)
纏ふ葉を紅に染めたりいせびの実
(まとふはをべににそめたりいせびのみ)
 
の3句です
 
 
 
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 去年、12月30日に、投稿した白山木のブログのURLは
です。
宜しければ、クリックしてご覧下さい。
 
来(きた)る年が皆様にとって良き年でありますように
心よりお祈り申し上げます。
(山搭梨雨)
 
 
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