今日の一景
(401)
「花譜の館・別館」へようこそ。
四季の風景
冬
紅 葉
( もみじ )
・
楓
(かえで)
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カエデ
ムクロジ科 カエデ属
モミジ(紅葉、槭樹、楓)とはムクロジ科(旧カエデ科)楓属(Acer)の木の相称。
モミジ(紅葉、椛)とも呼ばれるが、
その場合は様々な樹木の紅葉を相称している場合もある。
童謡などで愛でられるものはそれである。
赤・黄・緑など様々な色合いを持つ為、
童謡では色を錦と表現している。
また、英語圏では一般にMaple(メイプル、メープル)と称する。
{特徴}
おおよそ128種存在し、その多くはアジアに自生している。
他にヨーロッパ、北アフリカ、北アメリカに存在する。
1種類(Acer laurinum)のみが南半球に存在する。
日本のカエデとして代表されるのは、イロハモミジ(A.palmatum)である。
福島県以南の山野に自生しているほか、古くから栽培もおこなわれている。
園芸種として複数の栽培品種があり、
葉が緑色から赤に紅葉するするものや
最初から紫色に近い葉を持ったものもある。
一般に高木になる。
落葉樹が多く落葉広葉樹林の主要構成種であるが、
沖縄に自生するクスノハカエデのように常緑樹もある。
葉は対生し、葉の形は掌状に切れ込んだものが多く、
カエデの和名もこれに由来する。
しかし、3出複葉(メグスリノキ)や
単葉(ヒトツバカエデ、チドリノキ、クスノハカエデ)のものがある。
花は風媒花で、花弁は目立たなく小さい。
果実は、片翼の翼果が2つずつ
(稀に3つのこともある)
種子側で密着した姿でつく。
脱落するときは空気の抵抗を受けて回転し、
滞空時間を稼いで風に運ばれやすくなっている。
【フリー百科事典『ウイキペディア(Wikipedia)』】による
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立ち渡る峰らを覆ふや照紅葉
(たちわたるねらをおほふやてりもみぢ)
注・それぞれ古語で
「たちわたる」とは、(雲、霧、霞などが)一面に立つ。
「ねら」とは、峰。で、らは接尾語。
照紅葉
(てりもみぢ)
とは
秋10月の季語
照葉
(てりは)
から派生したもので
紅葉した草木の葉の、いかにも光沢があって照り輝いているのをいう。
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冬紅葉筧の音の澄み昇る
(ふゆもみぢかけひのおとのすみのぼる)
注・
冬紅葉
(ふゆもみじ)(ふゆもみぢ)
とは、冬11月の季語である。
紅葉の華やかななのは晩秋であるが、冬になってもなお美しく残っている紅葉もある。
時雨にあい、霜にあたるといよいよ色を増して真赤になる。
半ば散り失せて濃い紅葉が残っているのを残る紅葉(のこるもみぢ)という。
「かけひ」とは、竹や木を地上に掛け渡して水を引く樋。
「すみのぼる」とは、物の音や声が高く澄んで響く。
の意
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俳句上
蔵書の 草木花・歳時記・秋 によりますと
季語
紅葉
(もみじ)(もみぢ)
楓紅葉(かえでもみじ) 紅葉見(もみじみ) 照葉(てりは)
紅葉
紅葉は落葉につながる植物の生理現象である。葉を切り捨てようと葉柄(ようへい)の基部に離層ができたため、葉でつくられた栄養分が行きどころをなくして蓄積され、アントシアン類の赤い色素となったのである。とすれば紅葉は、落葉を約束した死出の化粧といえなくもない。木々色づいた山の様子を「山粧う(やまよそおう)」と形用するが、化粧という華やかな現象に、そうした未来を感じてしまうのは私だけだろうか。しかし、そうであるが故に紅葉は美しく、艶(あで)やかなのではないか。
「もみじ」はカエデ類の別称であるように、楓紅葉が紅葉の代表である。低山地でひときわ目につくのは、葉が小型で掌状の切れ込みが深いイロハモミジであろう。庭園などにもよく植えられており、引き締まった装飾的な葉は、絵画などに描かれることも多い。やや高い山なら、葉が二重に切れ込んだコミネカエデが、鮮やかに山を粧う。
旨、解説されています。
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御園生の花を制して紅葉かな
(みそのふのはなをせいしてもみぢかな)
注・
「みそのふ」とは、庭園。本句では花公園。
「せいす」とは、とどめる。押さえる。制止する。
の意
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本ブログの全ての画像は、今月(2016年11月)、福智山ろく花公園にて撮影したものです。
撮影日時は
1~3、7~11が、12日
4~6、12が、16日
です。
ご完読ありがとうございました。
梨雨