「花譜の館」へようこそ。
花と蝶
藤袴 ( ふじばかま ) & 浅葱斑 ( あさぎまだら )
今はすでに亡き
写真撮影家
j_jilow_2nd
氏を偲んで
海わたる蝶のちからや藤袴
(うみわたるてうのちからやふぢばかま)
j_jilow_2nd
1
アサギマダラ
学名
Paramitica sita
分類
チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科アサギマダラ属
翅の模様が鮮やかな大型の蝶で長距離を移動する
【アサギマダラ・Wikipedia】
昨年
北九州市立白野江植物公園
が開催した
美しい渡り蝶
アサギマダラ スタンプラリー
の
パンフレット
によりますと
フジバカマってどんな花?
秋の七草にも数えられ、10月頃に花を咲かせます。アサギマダラが好んで集まる花ですが、残念ながら野生のものは、日本では絶滅したともいわれています。キク科の多年草で、年々株が大きく成長して毎年美しい花を咲かせます。また、もう1つの魅力として香りがあります。この花にはクマリンという成分が含まれており、乾燥させると全体から桜餅のような香りがする性質があります。この性質を利用して、江戸時代むの人は乾燥させて細かくしたものを袋に入れて、匂い袋として持ち歩いたそうです。美しい蝶と野の花が作り出す幻想的な風景をお楽しみください。
アサギマダラってどんなチョウ?
日本では唯一の渡り蝶で、北は北海道から南は沖縄まで日本を縦断しますが、沖縄より南の台湾や香港まで飛んだ記録もあります。海を渡って 1,000km 以上の大移動です。春は南から北に向って飛んで、秋は北から暖かい南へ飛んでいきます。寿命は意外と短くて半年ほど。旅の途中で卵を生みながら移動します。
幼虫の頃から毒を体に取り込んで毒化することで外的から身を守っています。美しい姿は外的に毒を持つことを知らせるためといわれています。
私たち4施設は、この長旅の関門地域の主要中継地となるべく、取り組んでいます。
旨、解説しています。
2
3
4
5
6
7
8
9
10
一年や浅葱斑の世を継ふ
(ひととせやあさぎまだらのよをつがふ)
注・
「つがふ」とは古語で、中継して行く。
の意
11
12
本ブログの全ての画像は、今年(2016)年10月15日、北九州市立白野江植物公園にて撮影したものです。
思い起こせば、2014年10月14日、初めて
花(フジバカマ)と蝶(アサギマダラ)
投稿した際、写真撮影の師範ともいうべき
j_jilow_2nd氏
より、冒頭の
海わたる蝶のちからや藤袴
の力強いお句とともにナイスの評価をいただきました。
悲しいことに、彼は壮絶に病と闘い力尽き、昨年の10月1日ご逝去されました。
時折、句を交えたコメントを幾度も頂戴しました。
そのすべてが、彼の作句の実力を物語っていました。
巻末に詠んだ句は、彼を悼むものです。
ここに哀悼の意を表しますともに
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
平成28年10月25日
山塔梨雨
こと
ルリの川蝉
なお、
花と蝶
は
2015年10月26日
Ⅰ
2015年10月27日
Ⅱ
の
各URL
にても投稿していますので宜しければご覧ください。
本日もご訪問まことにありがとうございました。
梨雨