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桜Ⅱ・鎮国寺の熱海緋寒桜(あたみひかんざくら) - カンヒザクラ・ヒカンザクラ群・熱海早咲(あたみはやざき)なのか? - 宗像市吉田

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花譜の館」へようこそ。
 
山門を抜けて昇りし境内は仏の庭にて緋桜ぞ咲く
(さんもんをぬけてのぼりしけいだいはほとけのにはにてひざくらぞさく)
[注・「さんもん」とは寺院正面の楼門(ろうもん)、の意]
花冷えや仏の階昇りをる
(はなびえやほとけのきざはしのぼりをる)
[注・「きざはし」とは古語で、階段、の意]
 
 
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 花譜の館」へようこそ。
 
 
   本日(2月22日)は、朝から久しぶりの快晴でした。
   本日のテーマの花は、今月19日に宗像市吉田の鎮国寺(ちんこくじ)の境内で撮影した、幹に熱海緋寒桜(あたみひかんざくら)のプレートのかかっていた桜です。作句、画像の取り込みは昨日までにできていました。
   この熱海緋寒桜の研究に時間を費やしました。結局、このカンヒザクラの品種名が確定できずじまいですが
ここまできましたので、あえて「鎮国寺の熱海緋寒桜」で投稿させていただきます。
   本日のこのブログが、大作のため、撮影日和(さつえいびより)でしたが、1日中部屋に篭(こも)り、ブログを打ち続けました。時折、昨日、簡易投稿した「今日の一景・秋-漁り船(いさりぶね)」を覗きにいったり、友だちなどのブログを開いたりしながら、ぼちぼちと、作業を進めました。
  
  
 
 
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鎮国寺の桜の幹の名札には
熱海緋寒桜
と記載されていましたので、この名で調べるも、インターネットには鎮国寺のものが主で
有力なものがありませんでした。
 
よって、まず緋寒桜(ひかんザクラ)の現在の名である寒緋桜(かんひざくら)から
熱海緋寒桜
を調べてみることにしました。
 
 
カンヒザクラ
 
インターネットの ウィキペディアフリー百科事典 によりますと
 
植物界・被子植物門・双子葉植物綱・バラ目・バラ科・サクラ属
和名
カンヒザクラ
(寒緋桜)
別名
タイワンザクラ(台湾ザクラ)
ヒザクラ(緋桜)
英名
Taiwan cherry
 
 
[カンヒザクラ]
   カンヒザクラ《寒緋桜、学名:Cerasus cerasoides (D.Don) S.Ya.sokolov var.campanulata (Maxim.) X.R. Wang  et C.B.Shang.1998 》 《Synonym : Prunus cerasoides D.Don var.canpanulata (Maxim.)Koids.1910 》はバラ科サクラ属の植物。サクラの原種の一つ。旧暦の正月あたりに咲くことからガンジツザクラ(元日桜)と呼ばれることもある。ヒカンザクラと呼ばれることもあるが、ヒガンザクラ(彼岸桜)と混同されやすいため、近年はカンヒザクラと呼ばれることが多い。別名タイワンザクラ(台湾桜)、ヒザクラ(緋桜)とも言う。
[分類]
   サクラの属名は日本では長い間 Prunus、和名ではスモモ属とする分類が主流だったのだが、昨今の研究では Cerasus (サクラ属)とするものがある。日本では前者、別けてもサクラ亜属(Subg.Cerasus) とするものが多かったが、近年は後者が増えてきている。しかし Cerasus とすることで決着した訳ではない。
[特徴]
   落葉喬木で、葉は単葉互生の葉は秋になると紅葉する。
  釣鐘状の花が特徴で、種小名 Campanulata は「カンパニュラの様な」という意見で、キキョウ科ホタルブクロ属(Campanula、カンパニュラ)の花が下向きに咲くところになぞらえて、名付けられた。中国語でも「鐘花櫻花」と呼ばれる。花の色は白から濃い桃色まて゛様々な個体差がある。おおよそ1月から2月上旬にかけてが開花期となる。花の大きさは1,5~2,5cm程度。樹高は5m程度。この早咲きの特性と、下向きに花が咲く特質が、他のサクラと交配した時に影響を与え、各地で優秀な園芸品種が出来ている。その中でも有名な物は、このサクラとオオシマザクラの自然雑種、サトザクラ「河津桜」が近年、有名になり観光名所に植えられている。
[分布]
   中国南部から台湾にかけて分布する桜である。台湾では主に「山櫻花」と呼ばれ、海抜500~2200mの山地に自生するが、この語は中国大陸では主に Cerasus serrulata を指す。
   日本では園芸品種とされるが、主に沖縄県で野生化し、沖縄で「桜」と言えばこのカンヒサクラを指す。また沖縄県や鹿児島県奄美地方でのサクラの開花予想及び開花宣言はこのカンヒザクラの開花に対して発表される。沖縄では1月から2月に開花し、また、関東地方より南でも植えられており、2月から3月にかけて花を咲かせる。
[利用]
  観賞用に植樹されるほか、台湾では紅色で卵形の果実(サクランボ)を「山櫻花」と呼び、砂糖、塩、甘草などを加えて煮詰めて、保存食や土産品としたり、ジャムにしたりする。花びらも塩漬けにして、スープや菓子の彩に使われる例がある。
[ヒカンザクラ群]
   この種に近いとされるサクラはヒカンザクラ群とよばれる。ヒカンザクラ群には以下のような種類が含まれる。
 
・アタミハヤザキ(熱海早咲)
・イズタガアカ(伊豆多賀赤)
・オオカンザクラ(大寒桜)
・オカメザクラ(阿亀桜)
・カワヅザクラ(河津桜)
・カンザクラ(寒桜)
・ケイオウザクラ(啓翁桜、東海桜、岳南桜)
・シュゼンジカンザクラ(修善寺寒桜)
・タイリョウザクラ(大漁桜)
・ツバキカンザクラ(椿寒桜)
・ハツミヨザクラ(初御代桜)
・ミョウショウジ(明生寺)
・ヨウコウ(陽光)
・ヨコハマヒザクラ(横浜緋桜)
・リッシュンカンザクラ(立春寒桜)
・リュウキュウカンヒザクラ(琉球寒緋桜・琉球緋桜)
 
と説明されています。
 
ヒカンザクラ群の冒頭の種の
アタミハヤザキ
(熱海早咲)
が、気になり早速調べてみることにしました。
 
 
 
創建は大同年間花早し
(さうけんはだいどうねんかんはなはやし)
[注・「さうけん」とは古語で、初めて建てること、の意]
 
 
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アタミハヤザキ
(熱海早咲)
Prunus × kanzakura`Atami-hayazaki 
 
インターネットの 花図鑑 によりますと
 
熱海早咲(アタミハヤザキ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
熱海の角田晴彦さんが作出した園芸品種である。
寒桜(カンザクラ:Prunus × kanzakura) と 早咲き大島桜(ハヤザキオオシマザクラ: lannasiana var.speciosa)
の交配種である。
開花時期は3月中旬である。
樹高は4メートルから7メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)
開花時期は3月中旬である。
花径は3センチくらいの中輪で、一重咲きである。
花弁は5枚で、花の色は淡い紅紫色である。
属名の Prunus は 「Plum(スモモ)」を意味する。
種小名の kanzakura は「寒桜」のことである
 
と説明され、花の2画像が挿入されています。
 
画像を見ると、鎮国寺の寒緋桜と酷似しており
その画像については、
「写真は2月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。」
と記載されており、
この花が2月にも早々に咲く桜であることを証明しています。
ただ、花は酷似しているが断定ほできないとだけ言っておきます。
 
鎮国寺に照会したところ
「花はまとめて、苗を約30年前ごろ、京都の有名な庭師から買った。」
とのことで、熱海緋寒桜が当時の品種名であった可能性も充分に考えられるし、
熱海一帯に咲く緋寒桜の苗だったとも考えられます。
似た品種に熱海桜、熱海寒桜などがあり、今後の研究課題とさせていただきます。
今のところ時間がなくご容赦願います。
 
ちなみに、鎮国寺の本山は京都の仁和寺(にんなじ)ということでした。
 
 
 
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鎮国寺
 
 
インターネットの 徹底探検隊 によりますと
 
鎮国寺
(ちんこくじ)
宗派
真言宗・御堂派
本尊
大日如来
 
   遣唐使船で中国に渡った空海(弘法大師)は密教を学び帰国して、まず宗像大社に参拝しました。その時、屏風山に五色の雲たなびくを見て山中の洞窟(現、奥の院)を発見し、そこに籠(こも)って修行の日々をすごされました。そして鎮護国家の根本道場として建立されたのが鎮国寺であり、真言宗最初の寺院なのです。大同元年
(西紀806年)創建。
 
   護摩堂には弘法大師作と伝えられ霊験あらたな「身代わり不動」と呼ばれる不動明王立像(重要文化財)が安置されており、毎年4月28日の紫灯大護摩供(さいとうだいごまく)の日に御開帳されます。
   本堂にも5体の仏像が安置されており、中央の3体(大日如来、釈迦如来、薬師如来)は、弘法大師作と伝えられています。
 
   正月頃に開花する早咲きの梅、早春の椿、春の桜は染井吉野から御所桜まで4月いっぱい咲き乱れ、つつじ、ユリ、蓮の花、晩秋の紅葉と年中美しい自然を楽しませてくれるところです。
 
と説明されています。
 
 
護摩堂
 
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いつもの 花の俳句図鑑 によりますと
晩春
季語
(さくら)
桜花(おうか) 夢見草(ゆめみぐさ) 仇名草(あだなぐさ) 染井吉野(そめいよしの)
深山桜(みやまざくら) 大島桜(おおしまざくら) 夕桜(ゆうざくら) 夜桜(よざくら)
 
  
[植物・特徴]
   日本には、ヤマザクラ、オオシマザクラ、エドヒガンなど10種ほどの自然種を基本に、変種・品種合わせて
200種以上がある。平安期から鑑賞用に栽培もされ、現在最も一般的なソメイヨシノは染井村の植木屋から広まった。花といえばサクラを指すように、日本を代表する花である。
   春に、白や淡紅の5弁花をいっせいに開花する。八重咲きのものもある。奈良の吉野山は古くから桜の名所
としてつとに有名。
[歴史・文化]
   古くから親しまれ、『古事記』 『日本書紀』 にも記述がある。『万葉集』にはサクラを詠んだ歌が43首あるが、これはウメの118首に比べると格段に少ない。サクラが春の花を代表するようになるのは平安時代からで、
『古今集』では多くの歌に詠まれている。紫宸殿の「左近の桜」も当初はウメだったものが枯れた際に、サクラに植え替えられた。
   散り際の美しさを讃えるようになったのは、鎌倉・室町期以降である。花見が庶民の行楽になったのは江戸時代からのことで、園芸品種も多くつくられるようになった。
   大正初年、東京市長の尾崎行雄がアメリカに寄贈した苗はポトマック河畔に植えられ、ワシントンの桜の名所になっている。
[作句のポイント]
   たんに「花」といえば「桜」のこと。虚子の (花の下に夕日淋しき莚かな)とある「花」は「桜」。「桜」を詠む場合、一般的には現在最も多く目にするソメイヨシノが思い起こされる。
 
と説明されています。
 
方丈の甍の花の緋
(はうぢゃうのいらかのみどりはなのあか)
[注・それぞれ古語で、「はうぢゃう」とは寺の住職の部屋、転じて寺、「いらか」とはかわらで葺いた屋根、の意]
 
 
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白妙の巡礼衣装花の舞ふ
(しろたへのじゅんれいいしゃうはなのまふ)
[注・「しろたへの」は古語で、白い袖、袂(たもと)、紐、襷(たすき)、衣、白い雲、雪、波にかかる枕詞]
 
 
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名は熱海緋寒桜や鎮国寺
(なはあたみひかんざくらやちんこくじ)
 
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本稿を定刻に決定しましたが、その際
カテゴリ
に流れず、仮稿を作り直後の午前1時21分に、再度投稿決定したため
読者に混乱を与えさせてしまいました。
深くお詫び申し上げます。
当初、2月26日の午前0時07分に仮稿を削除する予定でしたが、
これ以上の混乱を与えることを避けるため、午前11時50分をもって、早期の削除を決断しました。
 
仮稿を削除するにあたり
仮稿、あるいは、仮稿と本稿とに、
ナイス
をお入れになった方の名を刻し、長く記憶に留めさせていただきたいと思います。
 
仮稿にお入れになられた方
まほろば 様
gakenchi 様
からいも 様
仮稿、本稿の両方にお入れになられた方
ヒミコ 様
rohi_maya 様
 
混乱を生じさせたことにつき、改めて遺憾の意を表すとともに、御礼申し上げます。
 
(梨雨)
 

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