今日の一景
(334)
「花譜の館・別館」へようこそ。
四季の風景
冬
西日本菊花大会
(にしにほんきっかたいかい)
出品
の
懸崖菊
(けんがいぎく)
西日本菊花大会
11月2日~22日
場所
宗像大社境内
毎年、11月に開催される菊花展。
九州各県、山口県の菊花愛好家から出品された様々な菊の花約3000株が境内に展示され、
西日本一の規模を誇ります。
広らなる神の園生の菊花展
(ひろらなるかみのそのふのきっかてん)
[注・それぞれ古語で、「ひろら(なり)」とは、「ひろらか」同意で、広々としたさま。
「かみのそのふ」とは神社の境内。の意]
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菊の仕立て / 小菊
懸崖作り
摘芯をくり返して、花の滝のように崖から垂れ下がった形に仕立てるもので、
古くから広く作られる前垂れ型と、
静岡から広がった静岡型があり、
数十㎝の小型から2mを超える蝶大型まで作られます。
内閣総理大臣賞受賞作品
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蔵書の 必携季語秀句用字用例辞典・柏書房 によりますと
季語
きっかてん
(きくくわてん)
菊花展
季
晩秋
・
植物
。
菊展
例句
見つめゐる影まで掃かれ菊花展
と、記載されています。
神渡る菊各々を称へつつ
(かみわたるきくおのおのをたたへつつ)
[注・それぞれ古語で、「わたる」とは過ぎる。通る。「たたふ」とはほめたたえる。の意]
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9、10、は静岡型懸崖
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前は、大菊による「厚物系3本仕立て」、後方に前垂れ型懸崖
大社かな菊の在処に相応しき
(たいしゃかなきくのありかにふさはしき)
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本ブログの画像は全て、本年11月8日(陰暦9月27日)の立冬の日に撮影したもので、
まさに初冬であり、題目は
「四季の風景・冬」
とさせていただきましたが、
季語の「菊」は三秋、「菊花展」は晩秋であり、句は秋の感覚でお読みいただきたく
宜しくお願い致します。
ご完読ありがとうございました。
梨雨