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四季の風景・冬-黄葉(もみじ)…銀杏黄葉(いちょうもみじ)・1-今日の一景(332)-福智山ろく花公園

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今日の一景
(332)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

黄葉
(もみじ)

銀杏黄葉
(いちょうもみじ)


金色の大銀杏ある道標
(こんじきのおほいてふあるみちしるべ)


イメージ 1



蔵書の 草木花・歳時記・秋 によりますと

季語
黄葉
(こうよう) (くわうよう)
黄葉(もみじ)  雑木紅葉(ぞうきもみじ)  檪紅葉(くぬぎもみじ)
銀杏黄葉(いちょうもみじ)  落葉松黄葉(からまつもみじ)  山毛欅(ぶな)紅葉(もみじ)

黄葉
   黄葉と紅葉は発色のメカニズムが違う。紅葉の色素は葉の中でつくられるが、黄葉の色素のカロチノイドはもともと葉に含まれており、緑色の葉緑素が分解されると発現するものである。読みはともに 「 こうよう 」 「 もみじ 」 だが、文字から受けるイメージは違う。紅葉が現象全体を捉えて季節感も充分なのに対して、黄葉はやや焦点がぼやけ、そのためか樹種を特定して用いられている。

   用例の多さでは銀杏黄葉と落葉松黄葉が双璧であろう。確かにこの2種の黄葉は金色と言い換えてもよく、豪華さは紅葉の艶 ( あで ) やかさに比肩できよう。そのほかは山毛欅紅葉、檪紅葉、雑木紅葉など、黄葉であっても紅葉と書かれるのがつうである。

旨、解説されています。


イメージ 2




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蔵書の ホトトギス・改訂版・新歳時記・稲畑汀子編 にりますと

陰暦・10月
立冬の前日すなわち陽暦11月6・7日まで
季語
銀杏黄葉
(いてふもみぢ)  (いちょうもみじ)

扇形の葉が緑からしだいに黄色となり、黄一色となったものは黄葉の中でも際立って美しい。
銀杏黄葉の大樹や並木が日にが輝いているのは、遠目にも眩しく荘厳ですらある。
黄葉しても葉の感触はしっとりしている。

旨、解説されています。



イメージ 5



あとつげば銀杏黄葉の常しへに
(あとつげばいてふもみじのとこしへに)
[注・あとつぎ
「跡継」は家督を継ぐこと。また、その人。あととり。
「後継」は師匠や前任者のあとを引き継ぐことむ。また、その人。後継者。
本句では、両方の意がとれるように仮名にした。
「とこしへ(なり)」とは、常しなへと同意で、長く続くこと。永久不変。


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黄葉して夕べ輝やく家路かな
(もみぢしてゆふべかかよふいへぢかな)
[注・それぞれ古語で、
「ゆふべ」とは夕方、「かずやく」とはまはせゆいほど光る。きらきらと照る。
の意]


イメージ 7

本ブログの画像は全て、本年・立冬の11月8日に、福智山ろく花公園にて撮影したもので、
題目の主季は、冬とさせていただましたが、
俳句の感覚上は、季語の秋でお読みいただきたく思います。
あしからず。
ご完読まことにありがとうございました。
梨雨


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