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四季の風景・夏-禊萩(みそはぎ)・2015-今日の一景(280)-福智山ろく花公園

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今日の一景
(280)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

禊萩
(みそはぎ)


イメージ 1



ミソハギ

インターネットの みんなの花図鑑 によりますと

ミソハギ
[禊萩]
(みそぎ)
を、学研の「漢語源」で調べると、
漢・ケイ 呉・ゲ
で、意味は
みそぎ ( みそぎす ) 。みそぎ。川の水で体を清め、けがれを除く。
また、川の岸で行う、悪を払う祭。
春 ( 陰暦3月最初の巳の日、後3日 ) に行うのを 「 春禊 」
秋 ( 陰暦7月14日 ) に行うのを 「 秋禊 」 という。
なお、今年の陰暦7月24日は太陽暦の9月6日にあたります。
と解説しており、禊萩 ( みそはぎ ) を難読に指定している。

学名
Lythrum anceps
分類
ミソハギ科 ミソハギ属
開花時期
6~8月
花の色
赤、紫
名前の読み
みそはぎ
分布
北海道から沖縄にかけて分布
生育地
沼地や田の周辺など湿った場所に生える。
植物のタイプ
多年草
大きさ・高さ
1メートル
花言葉
悲哀
誕生花
10月18日

花の特徴
  茎先に集散花序 ( 最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく ) を出し、花径15ミリくらいの紅紫色の花を穂状につける。花弁は6枚で、皺がよっている。雄しべは12本で、そのうちの6本が長い。萼は筒状で先は6つに裂け、裂片の間には針状の附属片がある。

葉の特徴
  葉は披針形で、向かい合って生える ( 対生 ) 。葉の先は尖り、縁にぎざぎざ ( 鋸歯 ) はない。

その他
  名の由来は 「 禊 ( みそ ) ぎ + 萩 ( はぎ ) 」 である。禊萩 ( みそぎはぎ ) が略されて禊萩 ( ミソハギ ) と呼ばれるようになった。禊 ( みそぎ ) というのは、水を注いで悪魔を払うことをいう。別名を溝萩 ( ミゾハギ ) ともいう。

と解説しています。



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千屈采や水車は廻る徐るに
(みそはぎやすいしゃはまわるおもぶるに)
[注・「おもぶるに(副詞)」とは古語で、ものしずかに。ゆるやかに。おもむろに。の意]


イメージ 3




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蔵書の 草木花・歳時記・秋 によりますと

季語
千屈采
(みそはぎ)
溝萩(みぞはぎ)  水掛草(みずかけぐさ)  聖霊花(しょうりょうばな)

ミソハギ  ミソハギ科

   盆花として古くから仏壇やお墓に供えられた。水掛草という別名が江戸時代からあり、この草で精霊棚に水をかける風習がある。つまり語源は 「 禊 ( みそ ) ぎ萩 」 で、「 溝の萩 」 ではないのだが、最近は歳時記でも国語辞典でも溝萩の表記が定着した。ともあれ植物名はミソハギである。

   青々とした水田の畔などに群生しているのをよく見かけるが、本来は山野の湿地や水辺に生える1メートルほどになる多年草である。茎は上部で5本か7本に枝分かれし、細かい葉が対生する。お盆のころ、直径1センチ余りの小さい紅紫色の花をたくさん、穂状につける。花弁は6枚のことが多い。日本全土と朝鮮半島に分布する。

   一般にミソハギとよばれているもののなかに、葉の基部が広く心形になり、茎や葉やがくに毛があるものがある。分類学上は別種のエゾミソハギである。北半球に広く分類し中国名の千屈采は元来、この種を指す。

と解説されています。



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福智山ろく花公園
ホームページ
今こんな花が咲いています
平成27年7月19日
によりますと

ミソハギ
(禊萩)

本州以南の日当たりのいい湿地で育つミソハギ科の多年草。
ミソハギの漢字は禊萩。
盆の精霊祭りにこの花を用いて、供え物に露をかけたことに由来し、
細かい花を萩に見立てたものといわれています。
その他、ボンバナ(盆花)、精霊花(ショウロウバナ)、ミズカケバナ(水かけ花)の別名がありますが、
すべてお盆にからんだ名前ですね

と解説されています。



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みそはぎや細の石を水漱ぐ
(みそはぎやさざれのいしをみずすすぐ)
[注・それぞれ古語で
「さざれいし」とは、小さな石。細かい石。
「すすぐ(他ガ四)」とは、(そそぐ)と同意で、水で汚れを洗い清める。
恥、罪、けがれなどを清める。また汚名を除き去る。
の意]
この句は中国故事の、石に枕し流れに漱ぐ、をヒントにして作句した。


イメージ 7

本画像はすべて7月11日、福智山ろく花公園にて撮影したものです。
なお、2013年7月15日、「芦屋釜の里」にて撮影のものを
URL
にて投稿しています。
宜しければ、クリックしてご覧ください。
ご完読まことにありがとうございました。

梨雨


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