今日の一景
(278)
「花譜の館・別館」へようこそ。
四季の風景
夏
蓮
( はす )
Ⅰ
山口県指定天然記念物
青蓮華
(しょうれんげ)
深き弁に仏埋もるる青蓮華
(ふかきよにほとけうもるるせうれんげ)
[注・「よ」とは古語で花びら。の意]
1
ハス
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
季語
蓮
(はす)
蓮華(れんげ) はちす 蓮の花(はすのはな) 白蓮(びゃくれん) 紅蓮(べにはす)
蓮見(はすみ) 蓮見舟(はすみぶね) 蓮池(はすいけ) 蓮の葉(はすのは) 蓮の浮葉(はすのうきは)
ハスの花 ハス科
盛夏の烈日の下、大きな楯形の葉から抜きんでて咲く 「 蓮華 ( れんげ ) 」 は、清らかですがすがしい。花の直径は10~25センチ。肩を並べて立つ宝珠 ( ほうじゅ ) の形をした蕾はまだ色をおび、20数個の花被片 ( かひへん ) が、きれいにらせん状に重なっている。
はちすばのにごりにしまぬ心もて なにかはつゆをたまとあざむく
僧正遍昭
と 『 古今和歌集 』 にあるように、花だけでなく、水面をおおう葉も汚れを知らない。葉の表面にはびっしりと微細な毛が密生していて、水をはじくからである。はじかれて葉の中心に集まった水の玉は、大きくなれば転がり落ち、小さければしきりに動いて霧消する。
ハスは古く中国から移入されたという見方がある。しかし2000年も前の古代ハスの種子が出土したり、各地で化石も見つかったりしているので、日本に自生していたことは間違いない。ただ、現在見られるハス池の、どれが自生のものかを言い当てるのは至難のことである。あるいは自生絶滅かもしれない。
蓮の実(はすのみ)は秋、枯蓮(かれはす)は冬の季語。
と説明されています。
2
ショウレンゲ
直方市観光物産振興協会
の
ホームページ
によりますと
青蓮華
(しょうれんげ)
直方市上頓野にある「善明池」とため池に、現在美しい白い蓮が咲いているので、ご紹介します。
この蓮は 「 青蓮華 ( しょうれんげ ) 」 と呼ばれる珍しい蓮だそうです。青蓮華はつぼみのときは青色、開いたときは白色になり蓮の中で最も美しいと云われています。
青蓮華は、山口県の西円寺 ( せいえんじ ) に和尚1822年に植えられたと云われており、山口県の天然記念物に指定されています。この種を北九州市の吉祥寺 ( きっしょうじ ) が譲り受け、そのうちの一株が善明池に移されました。
数年前に池の環境悪化によって株数が激減したこともありましたが、地元の方の池浄化によって徐々に昔の姿を取り戻しつつあます。
旨解説されています。
青よりも白といふべき蓮華かも
(あをよりもしろといふべきれんげかも)
3
ご完読ありがとうございました。
梨雨