今日の一景
(２７７)
「花譜の館・別館」へようこそ。
四季の風景
夏
姥百合
( うばゆり )
姥といふより蟒蛇かゆりの花
(うばといふよりうはばみかゆりのはな)
[注・「うはばみ」とは古語で、大蛇(だいじゃ)の意]
初案
筑紫野や大蛇がごとき百合の花
(ちくしのやをろちがごときゆりのはな)
１
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２
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ウバユリ
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
ウバユリ
[ 姥百合 ]
学名
Cardiocrinum ordatum
分類
ユリ科 ウバユリ属
開花時期
７～８月
花の色
白
名前の読み
うばゆり
分布
日本固有種
本州の宮城県から九州
生育地
低山や山地の林の中や林の縁
植物のタイプ
多年草
大きさ・高さ
５０～１００ｃｍ
花の特徴
茎先に長さが７センチから１５センチくらいの緑白色の花を横向きにつける。花被片は内側に３枚、外側に３枚あり、漏斗状となる。雄しべは６本である。
葉の特徴
葉はハート形で、茎の下部に数枚つく。葉のつけ根部分は心形である。
実の特徴
花の後につく実は円柱形をしたさく果 ( 熟すると下部が裂け、種子が散布される果実 ) である。
その他
和名の由来は、花盛りには葉が枯れているので、それを「歯がない」姥に譬えたものである。属名のCardiocrinumはギリシャ語の「cardia(心臓)＋crinon(ユリ)」からきている。花はユリに似ているが葉は特徴のある心臓形であることから名づけられた。種小名のCorrdatum「心臓形の」という意味である。
と解説されています。
３
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うばゆりの日陰に生りて浅緑
(うばゆりのひかげになてあさみどり)
４
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うばゆりに焦がれて来たりさみだるる
(うばゆりにこがれてきたりさみだるる)
[注・「こがる」とは古語で、恋しさで思い乱れる。思いこがれる。の意]
さみだるる
とは、五月雨から派生した夏６月の季語
姥百合
は初春の季語であるが、
今では梅雨空けごろの夏の季語で実情にあっていない。
「さみだるる」
とは、古語の「さみだる(五月雨る・自ラ下二)」の連体形であるが、
夏６月の季語となっている。
私としては、この梅雨時の時季の方があっているように思う。
実際、７月１９日の福岡県は梅雨が明けておらず、撮影時には小雨に見舞われていました。
５
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６
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福智山ろく花公園
の
ホームページ
今こんな花が咲いてます
平成２７年７月１６日更新
によりますと
ウバユリ
(姥百合)
ユリ科の多年草。関東以西の本州、四国、九州の山地の明るい林に生えています。
花期は７～８月で、茎の上部に数個の細長い花を水平向きに咲かせます。花は緑白色で内側に黒褐色の斑点があります。花びらは基部まで分かれていて、筒状になりません。また花はあまり開きません。花の色、形など、見ようによっては少し異様な花ともいえます。
茎の根元に輪生状にハート型の葉をつけますが、「花のころには葉(歯)がない」ことから「姥」の名が使われたそうです。ただ実際には葉はちゃんと残っていることが多いのでこのネーミングには疑問が残ります。
旨、説明されています。
初恋の破れて幾年ゆりの花
(はつこひのやぶれてゆくとしゆりのはな)
７
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８
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９
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わが体を食らふ競ひや百合の花
(わがたいをくらふきほひやゆりのはな)
[それぞれ古語で。「たい」とはからだ。「きほひ」とは勢い。の意]
１０
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猛きに姥百合の命短きやも
(たけきにうばゆりのいのちみぢかきやも)
ご完読ありがとうございました。
[梨雨]