今日の一景
(239)
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四季の風景
春
陽光桜
(ようこうざくら)
Ⅰ
為成したる穏しき徴や陽光桜
(しなしたるおだしきしるしやようこうざくら)
[注・それぞれ古語で、「しなす」とは(ある状態に)仕立てる。作りあげる。
「おだし(形シク)」とは世の中が平穏だ。平和だ。「しるし」とは象徴。シンボル。の意]
1
ヨウコウザクラ
インターネットの 花図鑑-龍 によりますと
陽光桜
(ようこうざくら)
学名
Prunus `Youkou-zakura'
別名
紅吉野
(ベニヨシノ)
分類
バラ科 サクラ属
属名のPrunusは「plum(スモモ)」を意味する
開花時期
3月~4月
樹高
5~8メートル
陽光桜
陽光桜(ヨウコウザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
「里桜」の天城吉野 ( アマギヨシノ ) と寒緋桜 ( カンヒザクラ ) との交配によって作出された。
作者は愛媛県の高岡正明さんである。元は教師だった高岡さんは、送り出した教え子たちが戦場に散ったことを悼む鎮魂の旅に出た沖縄で寒緋桜と出会い、この桜が生まれることにつながったという。
改良25年にして作出された陽光桜 ( ヨウコウザクラ ) を、作者は「平和のシンボル」として各地に贈り続けた。
葉
葉は楕円形で、互い違いに生える ( 互生 ) 。
葉の先は尾状に尖り、縁には重鋸歯 ( 大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある ) がある。
葉の表面は濃い緑色で艶があり、毛は生えていない。
花
染井吉野(ソメイヨシノ)よりも早く咲く。
一重咲きで、寒緋桜 ( カンヒザクラ ) の紅色が残されている。
★もう2度と戦うまいと誓いたる思いをこめた陽光桜
と説明されています。
2
3
陽光桜水面に優しき風のあり
(ようこうざくらみなもにやさしきかぜのあり)
4
ご完読ありがとうございました。
(梨雨)