今日の一景
(217)
「花譜の館・別館」へようこそ。
四季の風景
春
姫立金花
(ひめりゅうきんか)
四面楚歌の黄なる涙か姫立金花
(しめんそかのきなるなみだかひめりゅうきんか)
[注・「しめんそか」とは、中国「史記」の故事から、敵に囲まれ孤立無援のこと、
「きなるなみだ」とは古語で、深く嘆き悲しんで流す涙、の意]
1
姫立金花の堤に臨む大蘆庵
(ひめりゅうきんかのつつみにのぞむだいろあん)
[注・それぞれ古語で、「つつみ」とは堤防、「のぞむ」とは向かい合う、
「だいろあん」とは、庭園・芦屋釜の里・の大茶室で、西に池をもつ。]
2
池の辺の風柔ら姫立金花
(いけのへのかぜやはらりゅうきんか)
[注・それぞれ古語で、「いけのへ」とは池のほとり、
「やはら」とは(熟語に用いて)しなやかなさま、やわらかなさま、の意]
3
4
ヒメリュウキンカ
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
ヒメリュウキンカ
[姫立金花]
学名
Ranunculus ficaria
分類
キンポウゲ科 キンポウゲ属
開花時期
2月~4月
花の色
黄
名前の読み
ひめりゅうきんか
分布
原産地はヨーロッパ及びシベリア
日本へは園芸用として渡来したものが野生化
生育地
山地の林の中や林の縁
植物のタイプ
多年草
大きさ・高さ
5~20センチ
花言葉
会える喜び
誕生花
4月8日
花の特徴
花径2、3センチの光沢がある黄色い花をつける。5枚の花びらのように見えるのは萼片である。園芸品種には白花やクリーム色のものもあり、八重咲きもある。
葉の特徴
葉は心形である。葉には艶があり、縁には浅いぎざぎざ ( 鋸歯 ) がある。
実の特徴
花の後にできる実はそう果 ( 熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの ) である。
その他
和名は花や葉の様子が立金花 ( リュウキンカ ) に似ていることからつけられたが、属は異なる。 ( オウシュウキンポウゲ ) として表示するところもある。
と説明されています。
5
6
ヒメリュウキンカ と リュウキンカ
花ひらの枚数
ヒメリュウキンカが8枚、リュウキンカが5枚
花のつきかた
ヒメリュウキンカは1茎の先に1つの花、リュウキンカは1茎の上部で2つに分かれ、
その先に1花ずつつける。
そのため2花か常に1茎1対で咲いているように見える
との解説がよく理解できる。
7
背暗くして艶やかに姫立金花
(そびらくらくしてつややかにひめりゅうきんか)
[注・それぞれ古語で、「そびら」とはせなか、うしろ、
「つややか(形動ナリ)」とは、つやのあるさま、うるおいがあって美しいさま、の意]
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御完読あがとうこさいました。
(梨雨)