今日の一景
(214)
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四季の風景
冬~春
ヘレボルス・ニゲル
本家
クリスマスローズ
我こそがクリスマスローズ騙らざれ
(われこそがクリスマスローズかたらざれ)
[注・それぞれ古語で、「かたる」とは騙す、の意、「ざれ」とは打消しの助動詞「ず」の命令形、]
解釈
私こそが、本元のクリスマスローズだ、他の花よ、騙(かた)りは許さぬぞ。
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ヘレボルス・ニゲル
インターネットの
ヘレボルス・ニゲル育て方 みんなの趣味の園芸 育て方がわかる植物図鑑
によりますと
ヘレボルス・ニゲル
Helleborus nigel
その他の名前
クリスマスローズ
科名・属名
キンポウゲ科 クリスマスローズ属(ヘレボルス属)
園芸分類
草花
形態
多年草
原産地
イタリア、スロベニア、クロアチア、ドイツ、スイス、オーストリアなど
草丈/樹高
20~30cm
開花期
1~2月
花色
白
耐寒性
強い
耐暑性
普通
特性・用途
常緑性、耐寒性が強い、日陰でも育つ
基本情報
ヘレボルス・ニゲルは有茎種 ( 立ち上がった茎に葉をつけ、頂部に花を咲かせる ) のクリスマスローズです。常緑の多年草で、清楚な白い花を横向きに咲かせます。葉はやや肉厚です。有茎種として扱われていますが、有茎種と無茎種の両方の特徴や性質を持ち、中間種として扱われることもあります。種小名の「ニゲル」は、黒を意味し、根が黒いことに由来しています。
本来、「クリスマスローズ(christmas rose)」はヘレボルス・ニゲルの英名ですが、日本ではヘレボルス属全体をクリスマスローズと呼んでいます。12月に開花し始める早咲きのもありますが、多くはクリスマスには咲かず、1月になってから開花します。蕾を包む苞葉(ほうよう)がないので、蕾のうちから白い花弁を確認できるのが特徴です。咲き進むにつれてピンクに色づきます。八重咲きや半八重咲きの園芸品種があります。
主な交雑種に、
ヘレボルス・リビタス ( Helleborus lividus ) と交雑させたヘレボルス・バラ-ディアエ ( H. × ballardiae )、
ヘレボルス・ステル二- ( H. × sternii ) と交雑させたヘレボルス・エリックスミシー ( H. × ericsmithii )、
ヘレボルス・アーグチフォリウス ( H. argutifolius ) と交雑させたヘレボルス・ニゲルコルス ( H. × nigercor
s )
があります。
と説明されています。
真しきクリスマスローズの隈々に
(まことしきクリスマスローズのくまぐまに)
[注・それぞれ古語で、「まことし」とはまことらしい、本物らしい、「くまぐま」とは隠れて良く見えないさま、の意]
2
影受けて項の紅美し冬牡丹
(かげうけてうなぢのべにいしふゆぼたん)
注・それぞれ古語で、「かげ」とは光、「いし」とは美しい、の意
「ふゆぼたん」とは、仲冬の季語で、クリスマスローズのこと
必携・季語秀句用字用例辞典・柏書房による
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4
御完読ありがとうございました。
(梨雨)