今日の一景
(150)
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四季の風景
秋
桜紅葉
(さくらもみじ)
残る葉も何れ紅葉の桜かな
(のこるはもいづれもみぢのさくらかな)
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サクラモミジ
蔵書の 稲畑汀子・編 ホトトギス・改訂版・新歳時記 によりますと
季語
桜紅葉
(さくらもみぢ) (さくらもみじ)
桜は早く紅葉し、他の木々の紅葉のみろはすでに散っている。
紅葉と言うほど赤くはならないが、いくらか赤らみ、また黄ばんだり、虫食いの跡があったりする。
それなりに美しく、またどこかわびしい。
と説明されています。
遠山も桜紅葉に近く見ゆ
(とおやまもさくらもみぢにちかくみゆ)
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蔵書の 草木花・歳時記・秋 によりますと
季語
桜紅葉
(さくらもみじ)
桜紅葉
紅葉の本意は奥山のものだけれど、桜紅葉はかなり人里っぽい。紅葉も、最初は褐色がかって、赤くなることもあればならないこともある。つまり視覚的には不安定なイメージだ。むしろ、木の枝で薄い葉が乾き切っている。皮膚感覚的な危うさが感じられる。 < 鈴木俊作 >
と説明されています。
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桜紅葉より事成る園の景
(さくらもみぢよりことなるそののけい)
[注・「ことなる」とは古語で、(行事などの)準備ができる、始まる、の意]
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)