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心中の思ひ晴れたり菊の花
(しんぢゅうのおもひはれたりきくのはな)
1
11月5日
の
日誌
後述
本日のテーマの花は、11月3日、福智山ろく花公園で撮影した入り口広場で催されていた菊花展の模様です。規模は小規模でしたが千輪咲き仕立て4本(赤、白、黄2本)が見事で、秋の光がさえ渡っていました。
小さきに掟の妙なる菊花展
(ちいさきにおきてのめうなるきっかてん)
[注・「おきて」とは、しくみ、企画、「めう」とは非常にすぐれていること、巧妙、の意]
解釈
規模は小さいながらも、その配置が巧妙で素晴らしい菊花展だ
2
3
キク
蔵書の 草木花・歳時記・秋 によりますと
季語
菊
(きく)
大菊(おおぎく) 中菊(ちゅうぎく) 小菊(こぎく)
白菊(しらぎく) 黄菊(きぎく) 懸崖菊(けんがいぎく) 菊日和(きくびより)
キク キク科
今では1年を通してキクの切り花が売られているので、秋の花はキクだという季節感が淡くなってしまった。しかし、庭の一角や垣根のもとに、自然に育った小菊の咲き乱れた姿を見ると、やはりキクは秋の花だと思う。
日本を代表する花の1つで、各地にさまざまな野生のキクが生えるが、草花として栽培する園芸種のキクは中国北部で雑種として生まれ、奈良時代のころに日本へ渡来したとされる。その後改良された園芸品のキクが何度となく渡来し、江戸時代以降の改良によって、日本独特の多彩なタイプのキクの園芸品種が誕生した。
中国では初め薬用とされ、キクの花を浸した酒は不老長寿の霊薬でもあった。花を食用とすることがあまりない日本人だが、キクの花は昔から酢の物にしてしきりに食べ、そのために栽培する食用菊の品種もある。
花の大きさにより、大菊、中菊、小菊と分けると整理がしやすく、中菊の中には江戸菊(狂い菊)、伊勢菊、嵯峨菊(さがぎく)、肥後菊など、地方ごとに発展した独特の系統、品種があって興味深い。
繁殖力の強い多年草で、毎春植えかえをして新しい土で育てるなどして手間をかけないと、見事な花を咲かせることはできない。「菊作り汝は菊の奴かな」という句もあるほどである。 < 鳥居恒夫 >
と説明されています。
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5
影跳ぬる一片ごとに菊の花
(かげはぬるひとひらごとにきくのはな)
6
菊花展
の
千輪咲き
仕立て
インターネットの
ウイキペディアフリー百科事典
の
キク
仕立て
によりますと
(抜粋)
千輪咲き
秋にさし芽をしたものをひたすら摘心し、
一鉢で直径3メートルから4メートルほどの半球状に花が隙間なく、かつ規則正しくならべ咲かせる。
と説明されています。
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)