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四季の風景・秋-ゼラニウム[ゼラニュウム]-今日の一景(143)-福智山ろく花公園

今日の一景
(143)
 
花譜の館・別館」へようこそ。
 
四季の風景
 
ゼラニウム
 
 
ゼラニウム抜擢されたる主演の座
(ばってきされたるしゅえんのざ)
 
 
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ゼラニウム
 
 
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
 
ゼラニウム
[ゼラニュウム]
 
学名
Pelargonium  zonale  hybrids
分類
フウロソウ科   へラルゴ二ウム属
開花時期
3~12月
花の色
白、橙、ピンク、赤
名前の読み
ぜらにうむ
分布
南アフリカに自生し、マダガスカル、熱帯アフリカむ、オーストラリアなどに分布。
温帯諸国で多く栽培されている。
生育地
庭植え、鉢植え
植物のタイプ
多年草
大きさ・高さ
20~100センチ
花言葉
君がいるから幸せ
誕生花
4月3日
 
 
花の特徴
   茎頂また上部の葉腋から出る花茎につき、散形花序をなす。花弁は5個ある。
 
葉の特徴
   長い柄を持ち、前縁または鋸歯縁であるが、深裂葉や羽状複葉になるものもあり、多くが有毛である。特有の匂いがある。
 
実の特徴
   果実は5室からなる。園芸品種の種子は1gで約200粒くらいと小さい。
 
その他
   別名は天竺葵。園芸品種が非常に多く、花色は幅広い変異をもち、四季咲きである。
 
 
と説明されています。
 
 
 
 
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俳句上
 
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
 
季語
ゼラニウム
天竺草
(てんじくそう)
 
ゼラニウム  フウロソウ科
 
   鉢植えや花壇を飾る花としてあまりにも有名。ゼラニウムの名は旧属名を英語読みしたもので、多くの園芸品種の総称である。もとは南アフリカ原産で、古くから種間雑種が作られたが、葉に馬蹄形の斑紋(はんもん)が現われるものと、高茎で花が美しいものとが交雑され、今日の多様な品種の基礎がつくられた。18世紀初頭にイギリスに入り、日本には江戸時代末期に渡来した。日本ではアオイ科のゼニアオイに葉が似ているので、テンジクアオイとよばれた。当時の人々には、天竺(インド)より遠い国はよくわからなかったのであろう。
   葉腋(ようえき)から出る花柄(かへい)に、たくさんの花が房状につく。5弁花で、花色もさまざま。初夏に多く咲くが、温室や窓辺では冬でも花を楽しめる。茎と葉に独特の匂いがあり、これを嫌う人もいる。乾燥に強いが、霜に当たると枯れる。
   欧米各国はもとより、日本でも明治から大正時代に数多くの園芸品種が作られるなど、世界中で愛好されてきたが、日本で作られた品種の多くは失われてしまった。 < 鳥居恒夫 >
 
と説明されています。
 
 
 
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ゼラニウム梲の上がらぬままで良し
(ゼラニウムうだつのあがらぬままでよし)
[注・「うだつがあがない」とは良い境遇に恵まれず、ぱっとしない、の意]
解釈
窓辺に置かれている蜂のゼラニウムよ、お前はなぜにそんなに美しいのか。
お前と違って私は梲の上がらない人生を送っていることよなあ。
 
俳句に精通している方ならご存知のことと思いますが
本句は、季語が前に来ており、その季語で一旦切れており、後に「や」を含んでおります。
「や」がきた時には、中七と下五で上五とは全く意の違う内容を入れるのが鉄則です。
上五に「ゼラニウムや」と「や」が入っていないではないかと言われるかとも思いますが、
これが、昔からの慣例なのです。
その代り「や」がない場合でも季語だけは入れるという慣習です。
松尾芭蕉の句に
「古池や蛙とびこむ水の音]
がありますが、「や」を使っているいる以上
ここは「や」の上は季語を使うべきなのです。
芭蕉は初め、山吹や、を考えておりました。
いつしか、古池やに変更してしまいましたが、「や」の前後は全く相反するものではなく、
「古池に蛙とびこむ水の音」
としても意味は通ずるのです。たぶん芭蕉は山吹と蛙の春の季語の季重なりを回避したと思いますが
それにしても、「や」以下が関連している限りは私は認めません。
別に「や」の上が季語でない句も相当にありますが、切れ字の「や」の前後は関連しておりません。
下五の位置にゼラニウムを入れるとしたなら、その直前は
終止形でまとめるべきで、前後が違うものとなります。
これを二物仕立て(にもつじたて)読んでいます。
要するにニ物仕立ての場合は、「や」の前の部分は雰囲気を醸し出すためのもの、
絵画でいうならバックと思っていただけれはよろしいかと思います。
本主題とあいまって相乗効果を生むのです。
ちなみに、上から下まで突き抜けるように詠む句を一物仕立て
上五、中七、下五と全く違うものを三物仕立て、といい珍しい型です。
例としては、
「目には青葉、山杜鵑、初鰹」
があるくらいなもので、
普通、二物仕立て、一物仕立てが多いとご理解下さい。
本句は季語の下の「や」を省略した二物仕立てとご理解いただきたく思います。
以上
(梨雨)
 
 
 
 
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 

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