今日の一景
(76)
「花譜の館・別館」へようこそ。
四季の風景
夏
河骨
(こうほね)
河骨の月に黄金を挑みをり
(かうほねのつきにくがねをいどみをり)
[注・それぞれ古語で、「くがね」とは、黄金、金、「いどむ」とは、競う、の意]
1
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コウホネ
インターネットの ウィキベデイアフリー百科事典 によりますと
コウホネ
目
スイレン・Nymphaeales
科
スイレン・Nymhaeaceae
属
コウホネ・Nuphar
種
N. japonicum
学名
Nuphar japonicum
コウホネ
コウホネとはスイレン科の植物の一種。学名 Nuphar japonicum 。水生の多年生草本。浅い池や沼に自生する。
特徴
根茎は白くで肥大しており、やや横に這い、多数の葉をつける。葉は水中葉と水上葉がある。いずれも長い葉柄とスイレンの葉の形に近いが、やや細長い葉身をつける。水中葉は薄くてやや透明でひらひらしている。冬季には水中葉のみを残す。暖かくなるにつれ、次第に水面に浮く葉をつけ、あるいは一気に水面から抽出して葉をつける。水上葉はやや厚くて深緑、表面につやがある。花期は6月から9月ごろで、長い花茎の先端に1つだけ黄色い花を咲かせる。
生育環境など
日本、朝鮮半島に分布する。浅い池によく見かけるが、流れの緩い小川に出現することもある。根茎が骨のように見え、コウホネ(河骨、川骨)の名の由来となっている。
庭園の池で鑑賞用に栽培されることもある。沈水葉をアクアリウムで鑑賞する例もある。
生薬
根茎を縦割りにしたものは川骨(センコツ)といい、日本薬局方に収録された生薬である。調栄湯(ちょうえいとう)、治打僕一方(ちだぼくいっぽう)という解熱、鎮痛を目的とした漢方方剤に配合される。
近縁種
コウホネ属は北半球の温帯を中心に20種ほどが知られ、日本では4種およびいくつかの変種が知られる。しかし変異の幅も広く、その区別はなかなか難しい。分類上の扱いにも問題があるようである。ひとつの区別にコウホネは水上葉を水面から抽出するが、他の種は水上葉を水面に浮かべる、というのがあるが、コウホネも水面に葉を浮かべることがあり、条件によっては水上に出ない例もある。
と説明されています。
2
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河骨の水面に為成す影さやか
(かうほねのみなもにしなすかげさやか)
[注・それぞれ古語で、「しなす」とは作り出す、「かげ」とは姿、形、
「さやか」とははっきりしている、明瞭である、の意]
3
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河骨や水沼の裏の白みける
(かうほねやみぬまのうらのしらみける)
[注・それぞれ古語で、「みぬま」とは水をたたえた沼、「しらむ」とはしらじらと明るくなる、の意]
4
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5
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俳句上
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
季語
河骨
(こうほね) (かうほね)
かわほね
コウホネ スイレン科
河骨とは、ちょっと気味の悪い名だが、これは水底の泥中を伸びる太くて硬い海綿質の白い根茎(こんけい)を骨にたとえたものである。この根茎を乾かしたものは川骨(せんこつ)と呼ばれ、止血剤や強壮剤に用いられる。
春から夏にかけ、この根茎の先から、水深に応じて長さ1メートルにもなる葉柄(ようへい)と花茎(かけい)を伸ばす。葉柄は矛形の分厚いつやのある葉身を広げて水に浮かべる。花茎は水面すれすれか少し水面に抜きんでて、黄色い5弁の花を1個開く。黄色く見えるのは、がく片と無数の雄しべ、柱頭(ちゅうとう)の集まりである。花弁はがく片の長さの4分の1ほどで10数個もあるが、隠れていてよく見えない。観賞用に栽培され、生け花にも使われる。北海道(西南部)から九州までのほか、朝鮮半島にも分布する。 < 清水健夫 >
と説明されています。
6
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7
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河骨に通ることなき細波
(かうぼねにとほることなきさざれなみ)
[注・それぞれ古語で、「とほる」とは到達する、「さざれなみ」とは小さな波、の意]
8
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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)