今日の一景
(68)
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四季の風景
夏
鉄砲百合
(てっぽうゆり)
的遠ければ数ある鉄砲百合
(まととほければかずあるてっぽうゆり)
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テッポウユリ
インターネットの ウィキペディアフリー百科事典 によりますと
テッポウユリ
目
ユリ・Liliales
科
ユリ・Liliaceae
属
ユリ・Lilium
亜科
テッポウユリ・Leucolirion
種
テッポウユリ・L. longiflorum
学名
Lilium longflorum Thunb.
和名
テッポウユリ(鉄砲百合)
英名
Easter lily
テッポウユリ
テッポウユリ(鉄砲百合)は、ユリ目ユリ科ユリ属の多年草球根植物である。ラッパに似た形の筒状の花を横向きに咲かせる。
特徴
丈が50cm-1m程度に生長し、楕円形で長い葉をつけ、葉脈は水平方向に入る。原産地での花期は4-6月で、茎の頂上に純白で細長い花を横向きにつける。花長は10-15cm、直径5センチほど、花弁が6枚あるように見えるが根元がつながっており筒状になっている。雌雄同花である。
本種は外見・生態上の特徴が後述の近縁種のタカサゴユリに酷似するが、一般にタカサゴユリよりも小型であり、葉が太めで、花が白く筋などが入らない点で区別する。ただし本種はタカサゴユリとの園芸交雑種が多く、変異もおこりやすいとされ、違いが判別しにくい場合も多い。
分布
日本の南西諸島および九州南部が原産で、本州以東では園芸用に移入されたものが分布する。沖縄県では自生種が群生する様子が見られる。
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タカサゴユリとの違い
タカサゴユリ
目
ユリ・Liliales
科
ユリ・Liliaceae
属
ユリ・Lilium
亜属
テッポウユリ・Leucolirion
種
タカサゴユリ・L. for,osanum
学名
Lilium formosanum Wallace
和名
タカサゴユリ(高砂百合)
特徴
タカサゴユリはテッポウユリに似るが、茎が比較的太く丈夫で、丈が1,5mほどに成長するものもある。花期は7 -9月、花長は15-20cm、直径は5センチより大きめと、テッポウユリよりも大型になる。また葉が細く、花は白を基調とするものの薄い紫色の筋が入り、花被片は6枚で(やはり根元がつながっている)、外側の花被片は橙褐色になり、花は横向きだが少し下に傾くことが多いとされる。
ただし、本種はテッポウユリとの交雑種が多くまた変異もおきやすいと考えられており、たとえば花が純白でありながら葉が細く大型の固体か観察されるなど、その違いが外見からは判別しにくい場合も多い。
種子を多くつけ、風で運ばれて分布を拡げる。水はけがよく明るい草原や荒地などに到達すると根付いて葉を伸ばすが、初年度は茎や花を出さずに数枚の葉を出すだけで球根を太らせ、球根が充分太ると翌年以降に茎を伸ばして大型の花をいくつも咲かせる。その場所の日当たり具合により球根の太り方に差があり、球根の状態により茎長や花の数などに差が生じる。
分布
台湾固有種で、日本では園芸用に移入された帰化植物として全国に分布する。明るい原野や荒野で育ち、海岸線付近から低地、高山帯に至るまで広く分布する。
近年人為的な開発などによる生息適地の原野の減少を受けて分布を狭めているが、本来は強い特性を有し偶然更地や荒地になった場所に突然出現することもある。
ただし本種はいわゆる連作障害が出やすいと言われ、一時的に根付き拡がっても数年経つと姿を消す場合が多い。種子を多くつけ、種子は新たな原野を求めて風に乗って各地に拡がる。種子がたどり着いたその地が伐採などで一時的に明るくなると生育して勢力を拡げ、ときに群生して大きな花を咲かせるも、数年経つとまた他の地へ旅立つように去ってゆく。
名前の由来
沖縄方言などで台湾を指す言葉「タカサング」に由来すると言われる。原産地の台湾では「台湾百合」「高砂百合」と呼ばれている。なお、テッポウユリとの類似性から日本では「ホソバテッポウユリ」と呼ばれる場合もある。
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テッポウユリの近縁種
ニワシロユリ
学名
Lilium candidum
英名
Madinna lily
バルカン半島および西アジアを原産とし、花はテッポウユリに似て白いが短めで、葉は細い。
茎は 1..2-2m にまで生長する。またバチカンの国花である。
シンテッポウユリ
(新鉄砲百合)
シンテッポウユリについては、私が昨年、植物公園にて撮影し投稿していますので参照してください。
学名
Lilium × formolongo
撮影
2013.8/11
投稿
2013.8/14
シンテッポウユリは、園芸用にテッポウユリとタカサゴユリがかけ合わされた交雑種とされ、
外見上も両者の中間的な特徴を持つとされる。
一般に、発芽から開花までの期間が短く(概ね1年程度以内)、花が白いが葉が太めであるなど、
両者の特徴を併せ持ち判別が困難である場合に「シンテッポウユリ」と呼ばれることもある。
中には園芸用に花が上向き傾いて咲くのが選別されている場合もあり、
様々な種存在していると考えられている。
これらの多くは園芸用に栽培されているが、それらの中には種子を稔らせるものもあるため、
それが野生化することも考えられる。
それだけ両種の間では交雑や変異などによる変化が考えられ、外形上の判別が難しいことを示唆している。
と説明されています。
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数多かるに近寄り難き鉄砲百合
(かずおほかるにちかよりがたきてぽうゆり)
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インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
テッポウユリ
(鉄砲百合)
開花時期
6月~8月
花名
鉄砲百合
科名
ユリ
属名
ユリ
学名
Lilium longiflorum
分布
日本固有種。九州南部から沖縄にかけて分布
生育地
海岸に自生、庭植え、切り花、
種類のタイプ
多年草
大きさ・高さ
50~100センチ
花の特徴
まっすぐに伸びた茎の先に漏斗状の白い花を横向きにつける。花冠の長さは10センチから15センチくらいである。花被片は6枚である。
葉の特徴
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生) 。
実の特徴
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
この花について
属名の Lilium はギリシャ語の「Leirion(白)」からきている。マドンナリリーの白い花を念頭に名づけられたものである。種小名の longiflorum は 「長い形の花」という意味である。
その他
別名を琉球百合 (りゅうきゅうゆり) という。観賞用、切り花用として栽培もされている。近縁種に台湾原産の高砂百合(たかさごゆり) がある。 高砂百合(1たかさごゆり) のほうが少し細い。俳句の季語は夏である。
と説明されています。
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我が体の白らか誇るてっぽうゆり
(わがたいのしろらかほこるてっぽうゆり)
[注・それぞれ古語で、「たい」とは体、「しろらか」とは真っ白、の意]
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確認のため、植物公園所長に尋ねたところ、
植栽のユリはテッポウユリには違いないが、その1園芸品種であると記述すれば間違いないだろう。
とのことであった。
今度は、背中の赤いタカサゴユリの画像をものにしたいものである。
ご完読ありがとうございました。
(梨雨)