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姫甘草(ひめかんぞう)・・Flower photography by Riw №342・・庭園・芦屋釜の里・立礼(りゅうれい)席


花譜の館・別館
House of flowers tablature
annex
  
Flower  photography  by  Riw 
No_342

姫甘草
(ひめかんぞう)


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イメージ 1


和名
ヒメカンゾウ

漢字表記
姫甘草
語源
和名は、小型の甘草の意
属名は、ギリシャ語のhemera(= 一日)とcallos(= 美) の合成語である。
この属の植物は一日花であるため。
種小名は、19世紀のベルギー人植物学者
Barthelemy Charles Joseph Dumortier への献名
学名
Hemerocallis dumortierii
英名
Dumortier's daylily
漢名
小萱草
分類
ワスレグサ科(←ユリ科)ワスレグサ属
園芸分類
多年生草本
用途
路地植え/鉢植え
原産地
日本
花言葉
物忘れ・宣告・憂いを忘れる


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イメージ 2



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イメージ 3


垂撥の短冊
(すいはつのたんざく)
の句は
清風在竹林
(せいふうちくりんにあり)

清風在竹林
虚堂智愚
(きどうちぐ)
禅師
が詠んだ、『虚堂録』
七言律詩
の中からさらに抜粋して句としたものです。

元の詩は
誰知三穏寂寥中
因話尋盟別鷲峰
相送当門有脩
為君葉々起清風

誰か知らん三穏寂寥の中
話に因って盟を尋いで鷲峰に別れんとす
相送りて門に当たれば脩竹有り
君が為に葉々清風を起こす
『虚堂録』

※脩竹とは細長く伸びた竹


元の詩を直訳するとすれば
弟子との別れの際に、門まで見送りに出ると、高く伸びた竹藪から清々しい風が起こり、
一葉一葉がさらさら音を立て、君たちを送っているかのようだ
となりますが、

笹揺れの音と清風が肌をかすめる心地よい感触に、
何かを求めて新しく生きようとする者の成長を願う気持ちが感じとられます。
人の生きざまのこれからを見ようとする心から、
穏やかな気持ちが生まれてくるようです。

以上
【清風在竹林(その他の文学)-茶の湯歳時記-Yahoo!ブログ】
【古典文学 : 鷲水庵より<br>-をりをりのよもやまばなし-
色紙の禅語
「竹葉々起清風」】
参照


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イメージ 5
姫甘草に添えて活けていたのは、
花びらの色が白から赤に変化するハコネウツギと思われますが、
真ん中の赤いウツギは、タニウツギ(別名・ベニウツギ)とも考えられ、研究中です。


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{解説}
ヒメカンゾウは
ワスレグサ科(←ユリ科)の多年草である。
所謂キスゲの仲間であり、小形種である。
草丈は30~40センチ程度。
花期は4~5月頃。
花茎は葉よりも短く、斜めに出るのが特徴。
現時点では、本種の野生種は発見されていない。

以上、ヒメカンゾウの解説は、
【GKZ 植物事典・ヒメカンゾウ(姫甘草)】
による。



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インターネットの
【ヒメカンゾウ(ひめかんぞう)とは-コトバンク】
によりますと

ヒメカンゾウ
(読み)
ひめかんぞう

世界大百科事典
内の
ヒメカンゾウ
の言及
【キスゲ】
より

・・・
尾瀬の大群落で有名な
ゼンテイカ
(別名ニッコウキスゲ)
H.dumortierii Morren var. esculenta(Koedz.)
は近畿北部から北海道にかけての高山の湿原を中心に分布するが、
分布域の北部では低地や海岸にも見られ、
そのなかで大型の海岸型になったものが
トビシマカンゾウ
H.dumortierii var.exalitata (Stout) Kitam.
で山形県の飛島や佐渡の海岸草原に分布する。

基本変種の
ヒメカンゾウ
H.dumortierii Var. dumortierii
英名
narrow dwarf day-lily
は日本で栽培されていた品種で、名前のように2~数個の花をつける
かわいらしいカンゾウの1種である。
ゼンテイカと異なり地下に長い走出枝を出す八重咲きの
ヤブカンゾウ
H.fuluva L.var.kwanso Regel
英名
double tawny day-lily
一重咲きの
ノカンゾウ
H.fuluva L.var. distiche (Donn.) Hotta
は、西南日本に多く分布する暖温帯系の種類で、橙黄色の花をつける系統もあるが、
多くは赤っぽく、花被の基部寄りに濃色で山形の斑紋を有している。

旨、説明しています。


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イメージ 8


10

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イメージ 9

全ての画像は、今月(2019年5月)12日、立礼席にて、撮影したものです。
本日のお運びまことにありがとうございました。
梨雨


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