Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1281

合歓(ねむ)の花

 
花譜の館」へようこそ。
 
 
合歓咲いて見舞い帰りの回り道
(ねむさいてみまいがえりのまわりみち)
 
 
Image may be NSFW.
Clik here to view.
イメージ 1
 
 
 
花譜の館」へようこそ。
 
 
  本日(6月23日)は朝から満天を白い雲が覆っていました。雨にはならず中途半端な梅雨空で外出は控えました。
   本日のテーマの花は、6月12日に撮影した、合歓(ねむ)の花です。
   この花は以前から知っていました。約20年前、勤務の同僚仲間と山口県萩市の山中の温泉に行った時、険しい道すがら、山裾に生る合歓(ねむ)の淡い紅の色が葉の緑とマッチして何とも言えぬ美しさを醸し出していました。それ以来地元で合歓(ねむ)の木を探し、漸くに去年花が咲いている合歓(ねむ)の木2本を発見し写真撮影をしましたが、画像を見ると、時すでに遅く、朽ちており投稿はかないませんでした。それ以来、今年いつ咲くのか待ち続けていたところ、6月11日に母の見舞い帰りに花の咲き始めた合歓を発見しました。その日は梅雨の曇り空で、翌6月12日の午前中の晴れ間にいかんなく撮影しました。また補充撮影のため。6月16日、見事な快晴の日に碧空を背景に撮影、9、10の画像を獲得しました。自分では満足のいく出来と思っておりますが、読者にはどううけとめられるでしょうか。
 
 
 
 
 
 
Image may be NSFW.
Clik here to view.
イメージ 2
 
 
 
 
Image may be NSFW.
Clik here to view.
イメージ 3
 
 
 
 
ネムノキ
 
インターネットの ウイキペディアフリー百科事典 によりますと
 
ネムノキ
 
マメ・Fabalees
マメ・Fabacease
亜科
ネムノキ・Mimosoidese
ネムノキ・Albizia
ネムノキ・A. julibrissin
学名
Albizia julibrissin
Durazz. (1772)
シノニム
Acacia julibrissin (Durazz.) Willd
A. nemu Willd
Albizia nemu (willd.) Benth
A. julissin Durazz. (orth.var.)
Feuilleea Julissin (durazz.) Kuntze
Mimosa julibrissin (urazz.) Scop.
M. speciosa Thunb
Sericandra Thunb.
Sericandra julibrissin (Durazz.) Raf.
和名
ネムノキ
英名
Mimosa : Prsian silk tree ; Pink siris
 
ネムノキ
  ネムノキ(合歓木)はマメ科ネムノキ亜科の落葉高木。別名、ネム、ネブ。
 
特徴
  葉は2回偶数羽状複葉。花は頭状花序的に枝先に集まって夏に咲く。淡紅色のおしべが長く美しい。香りは桃のように甘い。果実は細長く扁平な豆果。マメ科に属するが、マメ亜科に特徴的な蝶形花とは大きく異なり、花弁が目立たない。
 
   イラン、アフガニスタン、中国南部、朝鮮半島、日本の本州・四国・九州に自生する。陽樹であり、荒れ地に最初に侵入するパイオニア的樹木である。カワラや雑木林に生え、高さは10mにもなる。芽吹くのは遅いが成長は他の木と比較すると迅速である。
 
   ネムノキ属は主として熱帯に150種ほどが分布するが、その中でネムノキは飛び抜けて耐寒性が強く高緯度まで分布する。温帯で広く栽培され、一部で野生化している。
 
   和名のネム、ネブは、夜になると葉が閉じること(就眠運動)に由来する。漢字名の「合歓木」は中国においてネムノキが夫婦円満の象徴とされていることから付けられたものである。
 
分化
   花言葉は「歓喜」。夏の季語であり、万葉集や松尾芭蕉、与謝蕪村の句に登場する。
 
関連する動物
  ネムノキは黄蝶の食草で、時として多数がついて食い荒らされる。また大型のカメムシであるオオクモヘリカメムシがよくついており、うっかり触ると非常に臭い。
 
異名
  漢語では合歓の他に、馬纓花(ばえいか)、絨花樹、合昏、夜合、鳥絨などの異名がある。
 
   日本語の方原語彙には次のようなものがある
・ねむたぎ、ねぶたぎ(眠た木) ; 宮城県、山形県、福島県の一部。
・ねふりのき(眠りの木) : 京都府の一部
・ねむりこ(眠り子) : 大分県、宮崎県の一部
・はまくわ-(浜子) : 沖縄県石垣島
 
利用
  観賞用の他に、街路樹としても使われることがある。害虫駆除、鎮痛、家畜の飼料などにも利用される。中国医学ではネムの花を生薬として用いる。性は平、味は甘であり、精神安定や不眠解消の効果があるとされる。樹皮にはタンニンが含有され、打撲傷に効果がある。
 
と説明されています。
 
 
 
Image may be NSFW.
Clik here to view.
イメージ 5
 
 
 
 
 
合歓咲くや萩の山中道険し
(ねむさくやはぎのさんちゅうみちけわし)
 
 
 
Image may be NSFW.
Clik here to view.
イメージ 4
 
 
 
俳句上
 
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
 
季語
合歓の花
(ねむのはな)
ねぶの花 花合歓(はなねむ)
 
ネムノキ  ネムノキ科(マメ科)
 
   真夏の山裾に枝をいっぱいに張り、葉より高く濃紅紫色や淡紅紫色、ときには白っぽい花がこれ見よがしに咲きほこる。
『万葉集』に、
昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木(ねぶ)の花君のみ見めや戯奴(わけ)さへに見よ
と詠まれたように、その花や葉の習性は古くから人々の目を引いた。赤い花と見えるのは紅紫色のしべが多数集まったもので、花冠やがくは小さく、黄緑色で目立たない。
   3~10メートルになる落葉樹。葉は二回羽状の複葉で、羽片は5~10対あり、さらに一つの羽片には15~
30対の小葉がつく。葉や羽片の付け根に葉枕(ようちん)とよぶ特殊な組織があって、これによって日が沈めば葉は垂れ下がり小葉は上側にたたまれて眠る。こんな葉の習性からネムノキ、ネブノキの名がついた。花期は7~8月。花冠は放射相称、合弁で長い柄(え)の先に頭状に集まってつく。葉とは逆に、花は夕方からいっせいに開き、1日は咲き続ける。本州から九州までのほか、台湾、朝鮮半島、中国に分布する。合歓は中国名である。                                                            < 清水健美 >
 
と説明されています。
 
 
 
Image may be NSFW.
Clik here to view.
イメージ 6
 
 
 
 
Image may be NSFW.
Clik here to view.
イメージ 7
 
 
 
 
Image may be NSFW.
Clik here to view.
イメージ 8
 
 
 
ねむの木の子守歌
 
作詞 美智子皇后陛下
 作曲      山本正美
 
ねんねの ねむの木 眠りの木
そっとゆずった その枝に
遠い昔の 夜の調べ
ねんねの ねむの木 子守歌
 
薄紅(うすくれない)の 花の咲く
ねむの木陰で ふと聞いた
小さなささやき ねむの声
ねんね ねんねと 歌ってた
 
故郷(ふるさと)の夜の ねむの木は
今日も歌って いるでしょうか
あの日の夜の ささやきを
ねむの木 ねんねの木 子守歌
 
 
 
 
合歓咲いて花に安堵の葉ぞ眠る
(ねむさいてはなにあんどのはぞねむる)
源句は
当初、解説を読んでいなかったため、花の淡さから眠いのは花とのイメージを持ち
花咲けば木の葉が守(も).るや合歓の花
花咲いて木の葉の抱(いだ)く合歓の花
と詠みました。
しかし解説をよく読むと、花は夜開き、葉は閉じて眠ることが分り
合歓咲いて濃の葉の眠りたる
と改め、さらにが夏の季語で、合歓の花と季重なりとなることを考慮し、さらに推敲し
揚句としました。
 
 
 
 
Image may be NSFW.
Clik here to view.
イメージ 9
 
 
 
10
 
Image may be NSFW.
Clik here to view.
イメージ 10
 
ご完読ありがとうございました。
(梨雨)
 
 
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1281

Trending Articles