今日の一景
(61)
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四季の風景
夏
立葵
(たちあおい)
黒雲や燃ゆるが如き立葵
(くろくもやもゆるがごときたちあふひ)
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タチアオイ
インターネットの ウィキペディアフリー百科事典 によりますと
目
アオイ・Malvales
科
アオイ・Malvaceae
属
ビロードアオイ・Althaea
種
タチアオイ・A. rosea
学名
Althaea roseae
和名
タチアオイ
(立葵)
タチアオイ
タチアオイ(立葵、シノニム : Alcea Rosea) は、アオイ科の多年草。属名Althaeaはギリシャ語由来の古典ラテン語に由来し、語源たるギリシャ語「althaia」は(althaino)(治療)と関連している。古来、タチアオイは薬草として用いられた。
概要
以前、中国原産と考えられていたが、現在はビロードアオイ属(Althaea)のトルコ原産種との雑種(Althaeasetosa × Althaea pallida) とする説が有力である・
日本には、古くから薬用として渡来しといわれている。
花がきれいなので、園芸用に様々な品種改良がなされた。草丈は1~3mで茎は直立する。花期は垂直に伸びた花茎の下から上に咲きあがっていく。ちょうど梅雨入りの頃に咲き始め、梅雨明けと共に花期が終わる(花茎の頭頂部まで開花が進む)ことになぞらえて、「ツユアオイ(梅雨葵)」という別名も冠されている。花は一重や八重のもあり、色は赤、ピンク、白、紫、黄色など多彩である。花の直径は品種によるが大きなもので10cmくらいである。本来は宿根性の多年草であるが、品種によっては1年草でもある。アオイの名から静岡市と会津若松市が市花に制定している。
花弁の根元が粘着質であり、引き抜いた花弁を顔などに付けてニワトリを真似て遊ぶことができるため、北海道の一部ではコケコッコの花、コケコッコ-花などと呼ばれる。
花弁や根を、薬用として利用する。
名称
ホリホック(ホリーホック)ともいうが、英名 hollyhock は必ずしも本種を指すとは限らず、旧属名・タチアオイ属(Alcea)の各種をはじめ、ときには他属の種も指す言葉である。俗説として holly- は holy に通じ、この花が十字軍によってシリア(キリスト教聖地)からヨーロッパにもたらされたことに因み、「聖地の花」の意味が込められている、などとも言われる。
日本語では「花あおい」(花葵)とも呼ぶ。ただし学術的には、同科別属であるハナアオイ属、または同属下の
Lavatera trimestris を指して「ハナアオイ」と呼んでいるので、注意が必要である。
花言葉
タチアオイの花言葉以下のようなものがある。
・平安
・単純な愛
・熱烈な恋
・威厳
・高貴
・大きな志
タチアオイに関する詩
作家などがタチアオイに関する詩を詠んでいる
梨棗(なしなつめ) 黍(きみ)に
粟(あは)嗣(つ)ぎ
後も逢(あ)はむと
葵(あふひ)花咲く
-万葉集
くやしくぞ つみをかしける あふひ草
袖のゆるせる かざしならぬに
-源氏物語 柏木
と説明されています。
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俳句上
アオイ
蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと
季語
葵
(あおい) (あふひ)
立葵(たちあおい) 銭葵(ぜにあおい)
冬葵(ふゆあおい) 花葵(はなあおい) 蜀葵(からあおい)
アオイ アオイ科
葵と書けば、古くは薬草として植えられたフユアオイを指したが、今日では立葵あるいはゼニアオイのことをいっている場合が多い。徳川家の「葵の御紋」の葵は、フタバアオイで、ウマノスズクサ科の全く別の植物である。
タチアオイは小アジア原産で、古くに中国から渡来した。古名を「からあおい(蜀葵・唐葵)」といい、『枕草子』に
その名がみえる。茎が直立し、高さ2メートル以上になる2年草で、全草が毛におおわれている。梅雨の中ごろに、葉腋(ようえき)についた6~7センチもある5弁花が、下から上へと咲き上がっていく。花色には白、紅、桃色が多いが、淡黄色、暗紫色などもあり、八重咲きも見られる。
農家の庭先などでよく見かけるゼニアオイはヨーロッパ原産の越年草で、江戸時代にはすでに渡来していた。
園芸的な改良はあまりされておらず、今日でも原種に近い姿をとどめている。高さ1メートルほどの茎が直立し、初夏のころに淡紫色の脈が入った花を次々に咲かせる。花の形が銭に似ているからこの名がついたといわれるが、似ているだろうか。中国名は錦葵。
どちらの花も、庭に植えると丈夫で、そのままにしておいても種子をこぼして苗が育ち、毎年咲いてくれる。
このほか、地中海沿岸が原産のハナアオイも栽培が見られる。1年生草本で、ムクゲに似た鮮やかなピンクの花をつける。 < 鳥居恒夫 >
と説明されています。
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立葵すっくと伸びて山顕
(たちあおいすっくとのびてやまあらわ)
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木造の家も古びぬ立葵
(きづくりのいへもふるびぬたちあふひ)
[注・「ふるぶ」とは、古風になる、ふるくさくなる、の意]
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御完読ありがとうございました。
(梨雨)