今日の一景
(464)
「花譜の館・別館」へようこそ。
四季の風景
秋
十三夜
(じゅうさんや)
こと
後の月
(のちのつき)
(10月21日の夜の月)
後の月
蔵書の 現代歳時記・金子淘汰、黒田杏子、夏石番矢、編・成星出版社 によりますと
季語
後の月
(のちのつき)
十三夜、栗名月、豆名月
陰暦9月13日の月。
名月に対する後の月のことである。
名月の時と同じように枝豆、栗、薩摩芋などを供える。
名月の頃とは気候も変わり、月の印象も別である。
と説明されています。
2
紫式部の実
(むらさきしきぶのみ)
季語
紫式部の実
(むらさきしきぶのみ)
実むらさき(みむらさき) 式部の実(しきぶのみ) 小式部(こしきぶ) 白式部(しろしきぶ)
蔵書の 草木花・歳時記・秋 によりますと
ムラサキシキブ クマツヅラ科
紫そのものといえる色の小さなつややかな実は、名実ともにいかにも魅力的だ。今では里山にはふつうに生え、庭木にも植えられるが、なぜか古歌には全く登場しない。ムラサキシキブの名が現われるのは、小野蘭山(おののらんざん)が書いた『大和本草批正(やまとほんぞうひせい)』あたりからだろうか。葉が落ちても実は残り、春になってもなお、小鳥に食べ残された色あせた実を幾つも見ることができる。
高さ1.5メートル落葉低木で、葉は対生し、裏面に黄色い腺点がある。6~8月ごろ、葉腋(ようえき)から伸びた
小型の集散花序に小さな紫色の花がたくさん咲く。果期は10~11月。果実は丸く、直径3ミリほど。北海道から台湾までと、朝鮮半島、中国に分布する。中国名はずばり「紫玉」。
と説明されています。
3
わびずまいふりてなごりのじゅうさんや
侘び住まひ旧りて名残の十三夜
(わびずまいふりてなごりのじゅうさんや)
注・それぞれ古語で、
「わびずまひ」とは、閑静なすまい。
「ふる」とは、①古くなる。年を経る。②年をとる。老いる。
本句では①②を掛けています。
「なごり」とは、物事の過ぎ去ったあと、なおその気配・ようすなどの残ること。余情。余韻。
4
画像の全ては今年(2018年)撮影したものてす。
撮影日時は
2、3が、9月22日、庭園・芦屋釜の里
1、4が、10月21日、自宅
です。
本日のお運びまことにありがとうございました。
梨雨