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四季の風景・春-林檎(りんご) の花-今日の一景(242)-福智山ろく花公園

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今日の一景
(242)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

林檎
(りんご)



想い出は林檎の花と日本海
(おもいではりんごのはなとにほんかい)
注・この句は口語調です。
文語調では
思ひ出づる花林檎と日本海
(おもひいづるはなりんごとにほんかい)
となります。
また冒頭句を発展させたものが
チャペルより林檎の花と日本海
(チャペルよりりんごのはなとにほんかい)
です。


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リンゴ

インターネットの みんなの花図鑑 によりますと

リンゴ
[林檎]

学名
Malus domestica
分類
バラ科  リンゴ属
開花時期
4~5月
花の色
名前の読み
りんご
分布
原産地は小アジアやコーカサス地方
現在、日本で栽培されているものは西洋林檎 ( セイヨウリンゴ ) から改良されたもので、
これは明治時代以降に導入されたものである。
生育地
果樹園
植物のタイプ
樹木
花言葉
選ばれた恋

花の特徴
   葉の脇から数本ずつ花柄を出し、淡い紅色を帯びた白い5弁花をつける。

葉の特徴
   葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える ( 互生 ) 。葉の縁には粗いぎざぎざ ( 鋸歯 ) がある。

実の特徴
   果実は偽果 ( 子房以外の部分が加わってできている果実 ) である。食用にするのは花托 ( かたく:柄の上部にあって花弁や雌しべなどをつける部分 ) の発達したものである。

その他
   英名はアップルブロッサム ( apple blossum ) である。江戸時代以前に中国から渡来したものは和林檎 ( ワリンゴ ) と呼ばれるが、現在ではほとんど栽培されていない。俳句では「林檎」が秋の季語、「林檎の花」が春の季語である。

と説明されています。




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月の夜に泣いて林檎の散り初めけむ
(つきのよにないてりんごのちりそめけむ)
[注・「けむ」とは古語で、連用形に接続する過去の伝聞・婉曲の助動詞で~とかいう。~ような。の意]


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俳句上

蔵書の 草木花・歳時記・春 によりますと

季語
林檎の花
(りんごのはな)
花林檎
(はなりんご)


リンゴの花  バラ科

   江戸時代中期の俳人・炭太祇 ( たんたいぎ ) に、
世の花の色に染めたるりんごかな
の句がある。リンゴは鎌倉時代には原産地の中国から渡来していたとされ、江戸時代には広く栽培されていた。しかし、このリンゴは現在の西洋リンゴとは違い、別種の ワリンゴ または ジリンゴ である。いまでは全く栽培されていない。
   西洋リンゴが渡来したのは幕末の文久年間 ( 1861~64年 ) で、現在の東京都豊島区に植えられたのが最初とされる。栽培が普及するのは明治になってからである。

   西洋リンゴは西アジアから東ヨーロッパ原産で、高さ数メートルになる落葉高木。花は4~5月ごろ。枝の先に5~7個ずつ房になってつく。蕾のうちは紅色がかるが、開くと純白である。同一品種内では不和合性であるため、花粉親として他の品種も植え、ミツバチなどを放して花粉を媒介させるほか、人工授粉もする。摘果 ( てきか ) は初めに房の中で最も大きなものを残し、その後収穫まで何度か行う。青林檎 ( あおりんご ) は夏の季語。 < 鈴木俊作 >

と説明されています。



山面を白銀色に花林檎
(やまづらをしろかねいろにはなりんご)
[注・それぞれ古語で、「やまづら」とは山の斜面、「しろかねいろ」とは銀のように光る白色、の意]



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りんご咲く津軽の国や北の果て
(りんごさくつがるのくにやきたのはて)


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林檎の花びら散らせる無常の風
(りんごのはなびらちらせるむじゃうのかぜ)
無常とは仏教語語で、もともと
⑴世の中にあるすべてのものは生滅転変し続けて、常ではない゜ということ。変わらないものはない。
⑵人の生命のはかないこと。人の死
を意味するが
「無常の風」とは、風が吹いて花を散らすように、無常が人の命を突然奪い去ること
「散らせる」を分解すると
「ちらす(下二)」の連用形の「ちらせ」+存続の助動詞「り」の連体形の「る」
となる。

上句を発展させたものが
林檎の花びら散らせる風無常
林檎の花びら散らせる雨無常
(りんごのはなびらちらせるあめむじゃう)
です。


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画像は、本年3月28日撮影のものです。
品種名は、一応 「つがる」 と思われますが、まだ確定しておらず、研究課題とさせていただきます。
作句にあたっては、楽曲の 「 津軽のふるさと 」 、「 りんご追分 」 の歌詞を参考にさせていただきました。
ご完読ありがとうございました。
(梨雨)


四季の風景・春-桜・染井吉野 (そめいよしの) と小倉城-今日の一景(243)-小倉北区城内

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今日の一景
(243)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

染井吉野
(そめいよしの)
小倉城
(こくらじょう)


風雲を断ちたる花の天守閣
(ふううんをたちたるはなのてんしゅかく)
[注・「ふううん」とは、古語で口語とも、風と雲。自然。大志。の意、であるが
これに加えて、口語では、事の起こりそうな情勢。の意をももつ。
例として「風雲急を告げる」がある。
「たつ」とは古語で切断する。終わらせる。
「たる」は完了・存続の助動詞「たり」の連体形で~してしまった。~ている。~ていた。の意]


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小 倉 城

別名
勝山城
(かつやまじょう)
指月城
(ゆびつきじょう)
湧金城
(ゆうきんじょう)

南蛮造りの天守閣


   俗に「南蛮造り」と呼ばれる小倉城は響灘 (ひびきなだ) に臨み、紫川と板櫃川 (いたびつがわ) を外濠とした平城である。城跡 (しろあと) は北九州市の中心にあり、市庁舎や市立図書館、歴史博物館、公園などの敷地となっている。
   小倉城は別名、勝山城、指月城、湧金城と呼ばれ、規模は外曲輪東西2キロ、南北1,3キロ、本城ならびに外曲輪には148の櫓、門は大小合わせて48、矢狭間 (やはざま) は総数3271、石垣の高さ17メートルであった。現在は、昭和34年、昔どおり復元された南蛮造りの天守閣と着見櫓 (つきみやぐら) がある。
  
   小倉城がこの地に築かれたのは、約700年前の文永 (1264~75年) の頃といわれるが詳細は不明である。
   歴代藩主は、相次ぐ地方豪族の割拠で幾度か交替しているが、現在の規模にしたのは細川忠興 (ほそかわただおき) である。

   慶長5 (1600) 年10月、関ヶ原の功によって豊前1国と豊後2郡、合わせて30万個5000石を賜った忠興は、最初中津城に入城した。しかし、中津城は小規模のうえ、交通が不便なので、本土と九州を結ぶ要衝の地小倉城址を大改造しようと決意した。
   工事は、慶長7年より始まり、慶長12年に完成した。外人宣教師の土木技術が用いられ、「南蛮造り」 と呼ばれる独特の建築法であった。
   天守閣は、23メートルの高さをもつ5層6階建て、4層と5層の間に屋根のひさしがなく、しかも5層目が4層目より大きく張出し、四方は白壁であった。

   細川氏は、寛永9 (1632) 年、肥後の熊本に転封され、播磨国から小笠原忠真が15万石の領主として入城した。小倉城主は九州探題として幕府の信任も厚く、城下はますます賑わっていたのである。

   天守閣は天保8 (1837) 年1月、消失してしまい、次いで慶応2 (1866) 年夏の長州戦争の際、長州藩と戦って敗れ、同年8月1日、自ら城に火を放って田川郡香春に退いてしまった。小倉藩応援の細川藩、立花藩などが急に帰国し、幕府から派遣されていた総督をはじめ軍艦も夜陰に乗じて逃走し、小倉藩が孤立したためといわれる。

【廣埼篤夫著「福岡県の城」海鳥社出版】より



桜満つ代わる城主の数多なる
(さくらみつかはるじゃうしゅのあまたなる)


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花の下火宅の人の揺きをり
(はなのしたくゎたくのひとのあきをり)
注・「くゎたく」とは
①仏教で、この世の、汚辱と苦悩に悩まされて安住できないことを、燃え盛る家にたとえた語。
②現世。
③娑婆。
の意
「あゆく」とは古語で、ゆれ動く。ゆらぐ。動く。の意


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本丸を差し隠しけり夕桜
(ほんまるをさしかくしけりゆふざくら)
[注・「ほんまる」とは城郭の中心となる最も主要な部分。多くは天守閣を築き、城主が居住する、
「さしかくす」とは、(扇や袖などを)かざして、顔などを隠す、の意]


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大濠の隅に彩なす花筏
(おおほりのすみにあやなすはないかだ)
[注・「あやなす」とは古語で、美しくいろどる。の意]


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なお、全ての画像は本年4月2日現在のものです。
ご完読ありがとうございました。
(梨雨)


四季の風景・春-桜・染井吉野(そめいよしの)と小倉城Ⅱ-今日の一景(244)-小倉北区城内

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今日の一景
(244)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

染井吉野
(そめいよしの)
小倉城
(こくらじょう)



本丸を抱くが如き朝桜
(ほんまるをいだくがごときあさざくら)



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城垣を攀ぢ登りたる花のあり
(しろがきをよぢのぼりたるはなのあり)



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小倉城
(こくらじょう)


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小倉城の公式パンフレット 小倉文化史の散策・小倉城 によりますと


小倉城をとりまく歴史

   小倉城の歴史は、関ヶ原合戦の功労で入国した細川忠興(ただおき)によって、1602年に本格的に築城されました。忠興は城下町繁栄策として、諸国の商人や職人を集めて商工業保政策を実施、外国貿易も盛んにし、同時に祇園祭りも誕生させました。細川氏熊本転封(てんぽう)の後には、播磨(はりま)国明石から細川家とは姻戚(いんせき)関係にある譜代大名の小笠原忠実が、1632年に入国。小倉・小笠原藩は、将軍・徳川家光から九州諸大名監視という特命を受けていました。この時期小倉は九州各地に通ずる街道の起点として重要な地位を確立し、同時に小倉城は一層充実し、城下町も繁栄しました。小笠原忠苗(ただみつ)の時期には城内下屋敷に泉水を持つ回遊式庭園もつくられています。しかし1837年城内から発した火災によって全焼。2年後に再建されましたが、天守閣(てんしゅかく)は再建されませんでした。幕末期になると、小倉は長州藩を攻める第一線基地となり、その中で小倉と熊本藩勇敢に戦いましたが、他の九州諸藩の兵には積極的な戦意がなく、ついに1866年、自ら小倉城に火を放って戦線を後退をせざるをえませんでした。明治10年の西南戦争の際には、小倉城内に駐屯(ちゅうとん)していた歩兵弟14連隊(れんたい)が、乃木将軍に率いられて出征(しゅっせい)しました。その後は、歩兵第12旅団や第12師団の司令部が城内に置かれました。太平洋戦争後は米国に接収(せっしゅう)されましたが、1957年に解除され、1959年市民の熱望によって天守閣が再建されました。この天守閣は「唐造りの天守」と呼ばれ、4階と五階の間に屋根のひさしがなく5階が4階よりも大きくなっているのが特徴的です。また城の石垣は切石を使わない野面(のづら)積みで、素朴ながらも豪快な風情にあふれています。

と説明されています。




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花落ちて花影覆ふ花筏
(はなおちてはなかげおほふはないかだ)



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花落ちてこの世の刹那見取りけり
(はなおちてのよのせつなみとりけり)
[注・「せつな」とは梵語の音訳で、きわめて短い時間。瞬間。
「みとる」とは古語で、見て知る。見さだめる。の意]


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長き坂登るや祝かひの花の下
(ながきさかのぼるやほかひのはなのした)
[注・「ほかひ」とは古語で、祝い。の意]
この句は、天守閣へ登る坂にて、着物姿で結婚の記念撮影をしている光景を見て作句したものです。
この画像はあるものの、公開は差し控えさせていただきます。


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ご完読ありがとうございました。
(梨雨)


四季の風景・春-桜・舞姫(まいひめ)=日本花の会創立50周年記念の新品種=森鴎外生誕150年の記念樹-今日の一景(245)-小倉北区城内

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今日の一景
(245)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

舞姫
(まいひめ)
森鴎外生誕150年の記念樹


舞姫は鹿鳴館の花娘
(まいひめはろくめいかんのはなむすめ)


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『舞姫』
(まいひめ)

公益財団法人 日本花の会の公式ホームページ によりますと

日本花の会創立50周年記念・新品種『舞姫』の紹介

日本花の会では創立50周年を記念して、新しい桜の品種を作出しました。
その新品種の桜の名称は公募により『舞姫』に決定し、2012年の秋から皆様のお手元に届くように、
当会の結城農場で量産を開始しています

『j舞姫』の特性
花で覆われて開花する八重桜

多くの八重桜は葉が出てから開花しますが、『舞姫』は染井吉野と同じように葉が出る前に花が咲きます。
そのため、樹全体が花で覆われる鑑賞性の高い桜です。
また、寿命が長く、病気に強いエドヒガン系の品種なので、
『染井吉野』で問題となっている「てんぐ巣病」にも罹りにくいと推察されます。
このように『染井吉野』のやや後に開花するやや早咲きの八重桜として、
『舞姫』は桜の名所づくりに適した品種です。

『舞姫』 ( マイヒメ Prunus `Maihime' )

樹形は盃状、樹高は高木性、樹幹は灰色、
成葉は狭長楕円形、先端は鋭尖形、基部はくさび形、鋸歯は単鋸歯で鋭形、鋸歯は単鋸歯で鋭形。
表面は濃緑色で毛はない。
葉裏面および葉柄は有毛、葉身基部に蜜腺がある。
花序は散形状で2~3花、
花の向きは横向き、八重咲きで花の直径は約3,7cmの中輪、花弁は長楕円形で約15個、
蕾の色は紅色(JHSカラーチャート№.9505鮮紫ピンク)、花色は淡紅色(同№.9502淡紫ピンク)。
雌ずいは1~2本、葉化はしていない。
花柱は有毛、がく筒の形は壺形、花の香りは少し有、開花後に展葉、『染井吉野』よりやや遅れて開花する。


と説明されています。


舞姫や川の流れの独逸まで
(まいひめやかはのながれのドイツまで)


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平成24(2012)年3月、森鴎外の著作「舞姫」にちなみ
生誕150年の記念樹に
日本花の会の新作『舞姫』
を、小倉城内の鉄門(くろがねもん)の跡地に植樹しましたが、
続いて翌平成25年1月にも
『舞姫』がここ、紫川の西の辺、小倉北区城内の鴎外橋の袂にも記念植樹されました。


舞姫を記すは帰国の潮路にて
(まいひめをしるすはきこくのしほぢにて)
[注・それぞれ古語で、「しるす」とは書きとどめる、「しほぢ」とは海上の通路。海路。の意]


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森鴎外
(もりおうがい)
生涯

北九州市文化振興基金奨励事業
パンフレット

によりますと

   日本近代文学史上に金字塔を打ち立てた文豪 森鴎外 は、文久2(1862)年、森林太郎として島根県津和野町の代々典医の家に生まれました。幼少から神童と称され、史上最年少19歳で東大医学部を卒業します。陸軍軍医副となり、22歳から4年間ドイツ留学で衛生学を学ぶとともに、ヨーロッパの芸術や文化に触れ大きな影響を受けました。異国情緒と浪漫的近代小説の清新な魅力をたたえ、青年のみずみずしい感性を余すところなく投影した小説、ドイツ留学三部作「舞姫」「うたかたの紀」「文づかい」を、明治23年から次々と発表しました。それらの作品はヨーロッパ文化の精神を日本に伝える先駆的役割を果たしました。
  明治32(1899)年、鴎外37歳のとき、陸軍第12師団軍医部長として小倉へ転勤を命じられます。鴎外はここ小倉で明治25年以来手がけていたアンデルセンの「即興詩人」の翻訳を完成させました。また、講義、講演会のほか地元新聞への寄稿など、文化の振興に貢献しました。
   40歳の時、荒木志げ(茂子)と再婚。のちに志げが「小倉時代が生涯で一番楽しかった」と述懐したその生活は明治35年3月、鴎外が第1師団軍医部長として東京に戻ることで終わります。
   その後、鴎外は陸軍軍医総監になり、文芸活動も活発に行っていきます。半自伝的小説「ヰタ・セクスアリス」、小倉時代の生活を基に書いた小説・小倉三部作「鶏」「独身」「二人の友」、長編小説「青年」「鴈」などを発表します。明治天皇に殉じた乃木希典の殉死に触発されて書いた小説「興津弥五右衛門の遺書」を発表、次いで「阿部一族」他の歴史小説を次々に発表します。「山椒大夫」「高瀬舟」で知足の心、「寒山拾得」で超俗の精神などを描きます。
   また35年間の軍務に終止符を打つころから、「渋江抽採斎」「伊沢欄軒」「北条霞亭」の史伝を発表、古今に比類なき大文章とうたわれました。
   組織の階段を着実に上った軍医、絶えず新境地に挑んでいく文学者、幅広い友人や後輩たちに畏敬された知識人、妻や母親、子どもたちを愛する家庭人、多面体の人生を多彩に生き抜いた森鴎外は「石見人森林太郎トシテ死セント欲ス」という遺言を残し、大正11(1922)年7月9日、60年の生涯を閉じました。

と記載されています。


舞姫の陽に囃されて踊りけり
(まいひめのひにはやされておどりけり)
[注・「はやす」とは、声を出して調子をとる。また言いはやす。の意]


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画像の橋が、「鴎外橋」です。

ご完読ありがとうございました。
(梨雨)

四季の風景・春-鬱金(うこん) の桜・2015-今日の一景(246)-福智山ろく花公園

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今日の一景
(246)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

鬱 金
(うこん)



鬱金咲いて今日上々の日和なる
(うこんさいてけふじゃうじゃうのひよりなる)
[注・「じゃうじゃう」とは、このうえなく良いこと。最上。の意]



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ウコン
(サクラ)
 
インターネットの ウィキべティアフリー百科事典 によりますと

ウコン
(サクラ)
 
バラ・Rosares
バラ・Rosaceae
サクラ・Pruunus
サトザクラ・P.lannesiana
品種
ウコン・Grandiflora
学名
Cerusus lannesiana 'Grandiflora'
A. Wagner
シノニム
Cerasus srrulata 'Grandiflora'
和名
ウコン
(鬱金)
 
 
[ウコン(サクラ)]
   ウコン(鬱金)は、サクラの栽培品種である。開花時期はソメイヨシノより遅めの4月中旬ごろ(東京)。
 
  花弁には葉緑体を持つなど性質はギョイコウ(御衣黄)に似ているが、色は色が弱く淡黄色である。数百品種あるサクラのうちで唯一、黄色の花を咲かせるサクラである。花弁数が15~20枚程度の大輪の八重咲きである。また、ギョイコウのように花弁は厚くない。
 
  名前は、ショウガ科のウコンの根を染料に用いた鬱金色に由来し、それらと混同されないよう「鬱金桜」あるいは「鬱金の桜」と呼ばれることもある。また、別名として「黄桜」「浅葱桜(浅黄桜)」などがあるが、これらの別称はギョイコウを指すこともあり、また、ウコンやギョイコウとは別の一品種とされることもある。ウコンの花は日本国外でも人気が高い。
 
[関連項目]
   ギョイコウ(御衣黄) - 色の花を咲かせる桜。性質はウコンに近い。
   スマウラフゲンゾウ(須磨浦普賢象) - ウコンよりも濃い黄色の花を咲かせる桜。花弁数はウコンやギョイコウよりはるかに多い。
 
と説明されています。


見付けたる閉園極目の鬱金かな
(みつけたるへいえんきはめのうこんかな)
[注・それぞれ古語で、「みつく」とは見つける。「きはめ」とは時間や空間のさかい目。おり。まぎわ。の意]


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鬱金桜ひっしり咲いて波の花
(うこんざくらひっしりさいてなみのはな)
[注・それぞれ古語で、「ひっしり(と)」とは、びっしり。「なみのはな」とは波がつくる泡。の意}


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福智山ろく花公園
公式ホームページ

今こんな花が咲いています
(2015年4月9日更新)

によりますと

ウコンザクラ
(鬱金桜)

バラ科の落葉高木。
オオシマザクラを母種として作出された園芸品種です。
淡い黄緑色の八重咲きの花を咲かせるちょっとめずらしいサクラで、
はなやかなソメイヨシノなどとは違った清楚な印象を受けます。
鬱金(ウコン)は薬用、染料用として栽培される多年草ですが、
その根から作った染料で染めた色に花色が似ているのでこの名があります。
もっとこのサクラ、花びらの色がだんだんピンク色がかってきます。
ヤエザクラやこのサクラが咲くと、今年のサクラもそろそろ終わりです。

と説明されています。



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黄桜の紅潮極めむ花の山
(きざくらのこうてうきはめむはなのやま)
[注・「こうてう」とは顔がほてって赤みを帯びてくること。
それぞれ古語で、「きはむ」とは、極限に達する。
「む」とは、未然形と接続する、推量~だろう、の助動詞]



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ご完読ありがとうございました。
梨雨

四季の風景・春-桜草(さくらそう)-今日の一景(237)-北九州市立白野江植物公園

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今日の一景
(237)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

桜草
(さくらそう)


事問へば薦むは今日の桜草
(こととへばすすむはけふのさくらさう)
[注・それぞれ古語で、「こととふ」とは話しかける。尋ねる、質問する。
「すすむ」とは推薦する。の意]
本句の口語調は
尋ねれば今日の一推し桜草
(たずねればきょうのいちおしさくらそう)
です


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サクラソウ

蔵書の 草木花・歳時記・春 によりますと

季語
桜草
(さくらそう) (さくらさう)

サクラソウ  サクラソウ科


我国は草もさくらを咲にけり
  とは一茶の句だが、サクラに似た花の形や色ばえから名づけられた。その可憐な花ゆえに、江戸時代の中ごろから武蔵野の野生株をもとにさかんに栽培され、多彩な花色や花形の変わりものが生まれた。今では500~700もの園芸品種が作出されている。
   一方、自生地のほうは、乱獲や開発に見舞われて全国的に急激に減少し、絶滅が心配される絶滅危惧Ⅱ類となった。国の天然記念物に指定されている埼玉県浦和市の田島ヶ原の保護地ですら、開発による群落の寸断がたたり、花粉媒介昆虫の消滅によって衰退している。
   山中の湿った明るい林や原野に群生する多年草。高さ15~40センチで、地下茎を伸ばしてふえ、葉はすべて根ぎわから出る。4~6月ごろ、7~20個の花が花茎の先につく。北海道南部、本州、四国、九州むのほかシベリア東部や中国東北部に分布する。 < 清水健美 >

と説明されています。



  
一筆啓上窓辺に置く桜草
(いっぴつけいじゃうまどべにおくさくらさう)
[注・「いっぴつけいじゃう」とは古語で、男子が手紙のはじめに用いる慣用語
「まどべ」とはまどのあたり、そば。の意]


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忙中閑あり園生の桜草
(ぼうちゅうかんありそのふのさくらさう)
注・「ぼうちゅうかんあり」とは、忙しいさなかにもわずかな暇はあるものだ。
[「そのふ」とは古語で、、野菜・果樹・草花などを植えるひと囲いの場所。庭。の意]


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なお、この花や題目を日本桜草(にほんさくらそう)としたかったのですが、
まだ若く、花数も少なくドーム形になっておらず、確定できませんでした。
しかし、サクラソウ属 (プリムラ属) には違いなく、俳句上の桜草 (さくらそう) とさせていただき、
確定しないため、サクラソウ (日本桜草) の詳細な説明は割愛させていただきました。
この花がドーム形になることを祈らむばかりです。
山塔梨雨

ご完読ありがとうございました。
梨雨

四季の風景・春-里桜・大提灯(おおぢょうちん)-今日の一景(248)-北九州市立白野江植物公園

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今日の一景
(248)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

里桜
大提灯
(おおぢょうちん)

此方に息づく声す大提灯
(こちごちにいきづくこゑすおほぢゃうちん)
[注・それぞれ古語で、「こちごち」とはあちこち、
「いきづく」とはため息をつく、
「す(自サ変)」はある状態が起こる。ある状態となる。の意]


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オオヂョウチン

インターネットの このはなさくや図鑑・日本の桜 によりますと

名称
Cerasus serrulata `Ojochin'

オオヂョウチン
(大提灯)

花色
淡紅色
花弁枚数
5~10枚
花期
4月中旬
(大阪府基準)
説明
荒川由来の桜です。
小花柄がながく下垂してこの名がつきました。
古くから『花壇地綿抄』に記されている大提灯と同種が同じものかは不明です。
その他
大きな花弁の花が下向きに咲く。
しわの多い花びらが特徴。
萼筒は漏斗形。
萼片は広卵状三角形でわずかに鋸歯がある。

と説明されています。



頂へ花の帳を掻き上げて
(いただきへはなのとばりをかきあげて)
[注・それぞれ古語で、
「とばり」とは室内の仕切りや外界との遮断のために、
鴨居から垂れ下げる布製の障壁具総称。壁代や几帳など。
「かきあぐ」とは上に引き上げる。かかげる。灯心をかきたてて明るくする。の意で
本句は、提灯の灯りを明るくするの意に掛けている。]


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滑り入る大提灯の傘の下
(すべりいるおほちゃうちんのかさのした)
[注・「すべりいる」とは古語で、滑るようにしてそっと中に入る。の意]


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大提灯昼間の空のなほ明し
(おほぢゃうちんひるまのそらのなほあかし)
[注・それぞれ古語で、「ひるま」とは昼、「なほ」とはさらに。一層。「あかし」とは明るい。の意]


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ご完読ありがとうございました。
梨雨

四季の風景・春-藤(ふじ)=野田藤(のだふじ)・Ⅰ・2015-今日の一景(249)-芦屋釜の里

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今日の一景
(249)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

野田藤
(のだふじ)
こと
フ ジ
(藤)


短くもいと早も藤の咲きぬるか
(みじかくもいとはやもふぢのさきぬるか)
[注・それぞれ古語で、
「も」は、上の事柄を強調したり含みをもたせたりする意を表す係助詞、
「いとはやも」とは、たいそう早くも
「ぬる」とは完了の助動詞「ぬ」の連体形
「か」とは、連体形と接続する、詠嘆(なあ)の意味をもつ終助詞]
解釈
(房の)短いながらも、たいそう早くも藤の花が咲いたものだなあ


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ノダフジ
(野田藤)

インターネットの ウィキべディアフリー百科事典 によりますと

フジ
(藤)
マメ・Fabales
マメ・Fabaceae
亜科
マメ・Faboiideae
フジ・Millettieae
フジ・Wisteria
フジ・W.floribunda
学名
Wisteria floribunda
( Willd.) DC
シノニム
Kraunhia floribundas ( Willd.) Taub
Rehsonia floribunds ( Willd.) Stritch
英名
Japanese wisteria
品種
シロバナフジ W.f. f.alba
アケボノフジ W.f. f.alboroseae


フジ
   フジ ( 藤 ) は、マメ科フジ属のつる性落葉木本。ノダフジ ( 野田藤 ) ともいう。
   ノダフジ ( 野田藤 ) の名は、この種が植物学者の牧野富太郎により命名されるきっかけとなった、フジの名所であった大阪市福島区野田にちなんでいる。 ( 同区玉川の春日神社には、野田の藤石碑が建立されている。

形態・生態
   蔓は木に巻きついて登り、樹冠に広がる。蔓の巻き方は、右巻き ( 上から見て中心から外側へ時計回りに見える巻き方 ) で、かなり太くなる。ヤマフジとは蔓の巻き方が逆。

   花序は長くしだれて、20cmから80cmに達する。花はうすい紫色で、藤色の色名はこれに由来する。他のマメ科植物同様、夜間は葉をすぼめる。

分布・生育地
   日本固有種で、本州・四国・九州の温帯から暖帯に分布する。低い山地、平地の林に普通。

人間との関わり
   一才藤 ( いっさいふじ ) として園芸用に流通する鉢がある。樹高50cmくらいの、鉢植えや盆栽にして愉しむための一才物のフジ。

   公園などに植えるときは木や竹、鉄棒などで藤棚と呼ばれるパーコラを設置し、つるを這わせる場合が多い。開花時には隙間から花が垂れ下がるように咲く。

   花は天ぷらなどにすることができる。

   他のつる性植物同様、茎を乾燥させて椅子などの家具に加工されることもある。

と説明されています。



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野田藤の一途に地を掛く房の先
(のだふぢのいちづにぢをかくふさのさき)
[注・それそれ古語で、「いちづ(ナリ)」とはひたすらに思うこと。ひたむき。
「かく」とは目差す。の意]


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藤房の蔓諸友に溢れをり
(ふぢふさのつるもろともにこぼれをり)
[注・それぞれ古語で、「もろともに」とは副詞で、そろって。いっしょに。
「こぼる」とは、流れ出る。こぼれる。はみ出す。の意
「をり」とは動詞の連用形に接続する補助的自動詞(ラ変)で、動作、状態の継続を表わす。]


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俳句上

いつもの 花の俳句図鑑 によりますと

季語
(ふじ) (ふぢ)
藤棚(ふじだな) 藤房(ふじふさ) 藤波 野田藤 藤の花
八重藤 山藤 野藤(のふじ) 白藤(しらふじ)

フジ    マメ科


[植物・特徴]
   日本固有のつる性植物。本州、四国、九州の山野に自生するほか、鑑賞用に藤棚をつくって栽培される。4~5月、紫色の小花が多数咲き、枝の先から20~50cmほどの房となって垂れ下がる。園芸品種には白い花や淡紅色の花をつけるものもある。花の房がやや短く、つるが左(上から見て反時計回り)に巻くヤマフジも日本固有種であり、本州中部以西、四国、九州に自生する。

[歴史・文化]
  古来より日本人の心をとらえてきた花で、『万葉集』に27種が詠まれている。この時代にはすでに庭で栽培されていた。昔から縄や細工物など実用的な利用もされ、『古事記』にはフジのつるから衣服や弓をつくったという記述がある。
   平安時代には鑑賞価値がきわめて高まり、「藤見の宴」が貴族たちの間で盛んに催されるほか、『源氏物語』などの文学にも大きく登場する。『枕草子』に「藤の花は、しなび長く、色濃く咲きたる、いとめでたし」という文がある。

[作句のポイント]
  「春のなごり」の花。藤棚につくられるものはノダフジが多く、花房が長い。本州中部以西に自生するヤマフジは花房が短い。美しさの印象に違いがあるので、そのあたりを見きわめたい。

と説明されています。



藤棚や夢は叶はで老いの波
(ふぢだなやゆめはかなはでおいのなみ)
[注・それぞれ古語で
「かなふ」とは、のぞみどおりになる。
「で」とは、未然形に接続する打消しの意を表す接続助詞で
・・・ないで。・・・なくて。の意
「おいのなみ」とは、
(波が岸に寄せて来るのにたとえて) 老いの迫ってくること。年をとること。顔に寄るしわからの連想もある。]
推敲修正句
藤棚や夢の叶はで老い来る
(ふぢだなやゆめのかなはでおいきたる)


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ご完読ありがとうございました。
梨雨


四季の風景・春-牡丹桜(ぼたんざくら)-日本古来からの固有品種で、八重桜の代名詞にあらず-今日の一景(250)-北九州市立白野江植物公園

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今日の一景
(250)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

牡丹桜
(ぼたんざくら)
日本古来よりの固有品種
八重桜の代名詞に非(あら)ず



牡丹桜分けたる血筋ぞあはれなる
(ぼたんざくらわけたるちすぢぞあはれなる)
[注・それぞれ古語で、
「ちすぢ」とは血統。
「あはれ・(形動・ナリ)」の意は、趣きが深い、など他多数あるが、この句上では、ありがたい。尊い。の意]
また、「ぞ」は、(上の事柄を特に取り立てて強く指し示し強調する意を表す)
いわゆる係り結びの用法。「ぞ」を受ける文末の活用語は連体形で結ぶ。]


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ボタンザクラ


インターネットの
【楽天市場】枝もの > 桜 > ボタン桜 : Shop 花木屋 楽天市場店
によりますと

ボタンザクラ
(牡丹桜)

「牡丹桜」という名前を聞いて、皆さんはどのような桜をイメージするでしょうか。
牡丹の花のように非常に派手で華やかな桜でしょうか?
それとも花びらのたくさん付いた「八重桜」でしょうか?

「ソメイヨシノ」と並んで人気の高い桜ですが、
一般的には八重桜で大ぶりの桜の総称として「牡丹桜」は知られています。
しかし、

財団法人遺伝学普及会
データベース
「遺伝研の桜」

では、

里桜の八重咲きの代名詞である「ボタンザクラ」の名は多くの人に用いられるが、
品種名の「ボタンザクラ(牡丹桜)」の名は、古くからありながら知られていない。
そのために余り植栽されていない品種である。

と紹介されており、「牡丹桜」は固有の品種であると説明されています。

大振りの花弁で大きな生け込み・アレンジメントで使われることが多く、
春先のイベントでは引き合いの強い桜です。
あまり知られていないのは枯れやすく栽培的にも難しい桜というのも一因でしょうが、
満開時の咲き誇った様子は非常に見事でお勧めしたい桜の一つです。

と記載されています。




牡丹桜の咲いてこれより花の山
(ぼたんざくらのさいてこれよりはなのやま)
[注・文語動詞では、カ・ガ・サ行の四段活用の連用形が助詞「て」・助動詞「たり」に連なる時
イの音に変化する。(イ音便)
本来、「咲きて」であるが「咲いて」と変化する。]


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白野江植物公園
この木の幹に掲げた

白いプレート

によりますと、黒い活字で

牡丹(ボタン)
花は大輪、八重咲きで淡紅色
花期は4月中旬

と記載されています。



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白野江の空にも牡丹の花ぞ咲く
(しらのえのそらにもぼたんのはなぞさく)



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ご完読ありがとうございました。
梨雨

四季の風景・春-紅花花水木(べにばなはなみずき)-米国からのハナミズキ寄贈百周年・特集Ⅰ-今日の一景(251)-福智山ろく花公園

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今日の一景
(251)

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四季の風景

米国からのハナミズキ寄贈100周年
特別企画
花水木
(はなみずき)

紅花花水木
(べにばなはなみずき)


恋初むる君顧みる花水木
(こひそむるきみかへりみるはなみづき)
[注・それぞれ古語で、
「こひそむ」とは恋心が起こる。恋心をいだき始める。
「きみ」とは、尊敬の対称の人代名詞。あなた。
上代では、多く女性から男性を呼ぶのに用いた。中古以後親しい男女相互間に用いるようにる。
「かへりみる」とは後ろを振り返って見る。の意]


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ベニバナハナミズキ

インターネットの みんなの花図鑑 によりますと


ベニバナハナミズキ
[紅花花水木]
学名
Benthamida forida f. rubura
分類
ミズキ科 ヤマボウシ属
開花時期
4~5月
花の色
名前の読み
べにばなはなみずき
分布
原産地は北アメリカ
生育地
庭木や街路樹
植物のタイプ
樹木
大きさ・高さ
5~12メートル
花言葉
華やかな恋

花の特徴
   特徴は花の色が紅色を帯びることである。桜が終わったころから咲き始め、5月の半ばまで咲いている。4枚の紅色の花弁のように見えるのは総苞 ( 花序全体を包む葉の変化したもの ) である。花弁はその真ん中に集まってつく。色の4弁花で目立たない。雄しべは4本である。花弁は早くに落ちる。

葉の特徴
   葉は楕円形で、枝先に集まって向かい合って生える ( 互生 ) 。葉の形はやや不規則で葉脈が目立ち、縁は波打つ。紅葉も美しい。

実の特徴
   花の後にできる実は核果 ( 水分が多く柔らかい花被をもつ果実 ) で、秋に赤く熟する。

その他
   和名の由来は、水木の仲間で花が目立つことからきている。紅花花水木 ( ベニバナハナミズキ ) はその品種の1つである。

と説明されています。



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この道を忘るはせじ花水木
(このみちをわするはせじはなみづき)
[注・
それぞれ古語で
「わする(他ラ四)」とは自然に記憶をなくす
「す(他サ変)」とはある動作を行う。ある行為をする。
「じ」とは、未然形に接続する、打消推量(~ないだろう)・打消意思~まい。(~ないつもりだ)。の助動詞]


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見及ぶは程無き故に花水木
(みおよぶはほどなきゆえにはなみづき)
[注・それぞれ古語で
「みおよぶ」とは目が届く。見ることができる。
「ほどなし」とは、若い。低い。
「ゆゑ」とは(体言または用言の連体形に付いて)原因・理由を表わす。・・・のために、・・・が原因で、・・・によって
の意]
解釈
普段、花水木の樹は高く、花も高い位置で咲き、しかも、空へと上向きに咲くため、
下からしか見上げるしかなく、その裏側ばかりを見るばかりだ。
こうして、上から花の全容を眺めることができるのは、若木で丈が低いためだ。


イメージ 3

なお、「花水木」については、
過去、3度投稿しており、下から見上げる花水木の画像も見れます。
右、の検索欄に「花水木」と打ち込むか、
URL
を、クリックしてご覧ください。

ご完読まことにありがとうございました。
梨雨

母、身罷(みまか)りぬ夜半の春-花譜の館

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特別投稿
花 譜 の 館

母身罷(みまか)りぬ夜半の春
享年八十八歳



この世をば憂しと思ひて泣き濡つ さりとて人の込めて生くるか
(このよをばうしとおもひてなきそぼつさりとてひとのこめていくるか)


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H・Bユリ ( `ル レープ )



強がりの母罷り去る夜半の春
(つよがりのははまかりさるよはのはる)

そっと掛く好みの和服の藤ぞ満つ
(そっとかくこのみのわふくのふぢぞみつ)

春真昼読経の声の波がごと
(はるまひるどきゃうのこゑのなみがごと)

祭壇の遺影の顔が笑っている
(さいだんのいえいのかおがわらっている)

母罷る護りし菊の若かりき
(ははまかるまもりしきくのわかかりき)

顔に取り添ふべきやカトレアのはな
(かんばせにとりそふべきやカトレアのはな)

花冷えや別れのボタンは母指で
(はなびえやわかれのボタンはおやゆびで)

一連の式終はりたり春落暉
(いちれんのしきおはりたりはるらっき)



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芦屋港
(あしやこう)

ご完読ありがとうございました。
梨雨

四季の風景・春-花水木(はなみずき)-米国からのハナミズキ寄贈百周年・特集Ⅱ-今日の一景(252)-若松区高須東

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今日の一景
(252)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

米国からのハナミズキ寄贈百週年
特別企画
花水木
(はなみずき)

花水木
(はなみずき)



日米に戦はあれど花水木
(にちべいにいくさはあれどはなみづき)


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ハナミズキ

インターネットの みんなの花図鑑 によりますと

ハナミズキ
[花水木]

学名
Benthamidia florida
分類
ミズキ科 ヤマボウシ属
開花時期
3~5月
花の色
名前の読み
はなみずき
分類
原産地は北アメリカ。
日本へは大正時代に渡来。
生育地
庭木や街路樹
植物のタイプ
樹木
大きさ・高さ
5~12メートル
花言葉
私の思いを受けてください。華やかな恋
誕生花
3月18日

花の特徴
   桜が終わったころから咲き始め、5月の半ばまで咲いている。4枚の白い花弁のように見えるのは総苞 ( 花弁全体を含む葉の変形したもの ) である。花弁はその真ん中に集まってつく。色の4弁花で目立たない。雄しべは4本である。花弁は早くに落ちる。

葉の特徴
  葉は楕円形で、枝先に集まって向かい合って生える ( 対生 ) 。葉の形はやや不規則で葉脈が目立ち、縁は波打つ。

実の特徴
  花の後にできる実は核果 ( 水分が多く柔らかい果皮をもつ果実 ) で、秋に赤く熟する。

   属名の Benthamidia はイギリスの植物学者 「ベンサム ( G.Bentham ) さん」 の名からきている。種小名の florida は 「 花の多い 」 という意味である。日本へは東京市長の尾崎行雄がワシントン市へ贈った桜の苗木の返礼として1915年に寄贈されたのが始まりである。和名の由来は、水木の仲間で花が目立つことからきている。別名を アメリカ山法師 ( アメリカヤマボウシ ) という。これは、アメリカから渡来し日本の山法師 ( ヤマボウシ ) に似ていることからつけられた名である。樹皮は灰黒色である。紅葉は美しい。俳句の季語は夏である。

と説明されています。



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俳句上

蔵書の 草木花・歳時記・夏 によりますと

季語
花水木
(はなみずき) (はなみづき)

アメリカやまぼうし

ハナミズキ  ミズキ科

  大正4 ( 1915 ) 年、東京市長だった尾崎行雄 ( おざきゆきお ) がサクラの苗木を米国・ワシントン市に贈った返礼として、ハナミズキの苗木が日本にもたらされた。それ以前、明治の中ごろに一度渡来しているともいわれる。

   サクラが開花したほぼ1ヵ月後、ちょうど5月の連休のころに開花する。日本に自生するヤマボウシと違って、葉が展開する前に開花するので華やかである。花弁のように見えるのは4片の苞(総苞)で、原種は白色だが赤色やピンクの品種もある。苞片の先端が大きく凹むのが特徴で、その苞の中央に小さい花がかたまってつく。秋には紅葉とともに果実が赤色に色づき、葉が落下したあとも数個ずつかたまって枝に残っている。

   渡来時にはアメリカヤマボウシとよばれたが、現在ではハナミズキの名が定着した。二つの名を混ぜ合わせてアメリカハナミズキとよぶ人もいるが、これは間違い。

   高さ5~10メートルの落葉高木。米国東部原産で、英名は フラワリング・ドッグウッド。樹皮の煮汁が犬の皮膚病に効くことから、そうよばれるという。木肌はカキノキのようにザラザラして、材もヤマボウシの堅くはない。
< 鳥居恒夫 >

と説明されています。



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インターネットの 米国ワシントンD.C.の桜物語 によりますと

アメリカから贈られた花
(ハナミズキ Dogwod)

   アメリカから桜の御礼として1915 ( 大正14 ) 年にスイングル博士 ( 農務省)がアメリカの代表としてハナミズキ ( 白花種 ) 苗40本を日本へ持ってこられた。 ( 日本にアメリカ・ハナミズキが渡来したのは、この時が最初。)

   NHKテレビ番組で紹介された東京中野区に住む峰与志彦 ( 64 ) 氏が、あるきっかけで調べたところ、今から82年前の大正4年にアメリカの使節が白い花水木の苗木40本をたづさえて来日し、その2年後さらにピンクの苗木12本が贈られた。当時の記録によると、確かに日比谷公園など都内の公園や植物園に植栽されたが、太平洋戦争を境に 「 敵国の贈り物 」 はその所在が不明になってしまった。

   そこで峰さんの5年にわたる原木捜しが始まりました。その結果だけを紹介すると、生き残りの原木にほぼ間違いないと思われる一本が、東京大学付属の小石川植物園に健在である。幹回り1メートル、高さ8メートルの老木であるが、今年も白い花を咲かせたという。 ( 参考文献 : 手島悠介著 友情の二つの花 岩崎書店 )
参考 : 峰氏の原木探しによりアメリカから贈られた原木であると断定してよいハナミズキ。
1、東京都立園芸高等学校 ( 世田谷区 )                      白花   2本
2、農水省果樹試験場・興津支場 ( 清水市 )           白花       1本
3、東京大学理学部付属 ( 小石川 ) 植物園 ( 文京区 )  白花   1本
それ以外は原木でないかと推定されるハナミズキが全国に数ヶ所あり、まだまだ峰氏の原木探しは続きます。

と説明されています。



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ふるさとは山紫水明はなみづき
(ふるさとはさんしすいめいはなみづき)
[注・「さんしすいめい」とは、日に映じて山は紫に、水は澄んで清らかに流れていること。
山水の景色の清らかで美しいこと。の意]


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差し次ぎし絆貴し花水木
(さしつぎしきづなたふとしはなみずき)
[注・それそれ古語で、
「さしつぐ」とは後に続く、「きづな」とは絶ちがたいつながり、の意]

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ご完読ありがとうございました。
梨雨

四季の風景・春-紅花花水木(べにばなはなみずき)・2-米国からのハナミズキ寄贈百周年・特集Ⅲ-福智山ろく花公園

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今日の一景
(253)

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四季の風景

米国からのハナミズキ寄贈100週年
特別企画
花水木
(はなみずき)

紅花花水木
(べにばなはなみずき)


百年の愛を祈らむハナミズキ
(ひゃくねんのあいをいのらむハナミズキ)


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ハナミズキ

いつもの 花の俳句図鑑 によりますと

季語
花水木
はなみずき
(はなみづき)
(晩春)
アメリカヤマボウシ


ハナミズキ  ミズキ科

[植物・特徴]
  北米原産。庭木や公園樹、街路樹として植えられる。5月ごろ、径4~6センチの花を枝先につける。花色は淡紅、白、まれに紅。花びらに見えるのは萼(がく)で、先端がへこむ。木がミズキに似て花が目立つのでこの名がついた。また、花が日本に自生するヤマボウシによく似ているため、別名をアメリカヤマボウシという。

[歴史・文化]
   日本へ渡来したのは大正初年、東京市長の尾崎行雄がアメリカにサクラの苗を寄贈した際、その返礼として送られた。アメリカではバージニア州、ノースカロライナ州の州の花になっている。

[作句のポイント]
  花は上向きに咲くので、普通は葉裏から透かすようにして見上げることになる。高所から眺めると、違った句が生まれるかもしれない。

と説明されています。




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花水木の紅を散らせるこの山河
(はなみずきのべにをちらせるこのさんが)


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夜明けかな花水木のけざやぎて
(よあけかなはなみづきのけざやぎて)
[注・「けざやぐ」とは古語で、はっきりする。の意]


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花水木紙風船の高く舞い
(はみずきかみふうせんのたかくまい)


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薄紅色のハナミズキを今君に
(うすべにいろのハナミズキをいまきみに)


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なお、1と7の画像の搭載句については、
2004年2月11日リリース
一青窈
(ひととよう)
が唄った、本人作詞の楽曲
ハナミズキ
の歌詞を参考に作句させていただきました
ご完読ありがとうございました。
梨雨

四季の風景・春-緋色の紅花花水木(べにばなはなみずき)-米国からのハナミズキ寄贈百周年、特集Ⅳ

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今日の一景
(254)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

米国からのハナミズキ寄贈100週年
特別企画
花水木
(はなみずき)
最終回

緋色
紅花花水木
(べにばなはなみずき)


花水木燃えども然るべき西のあり
(はなみずきもえどもさるべきにしのあり)
[注・それぞれ古語で、「さるべき」とはそれ相応の。「にし」とは西風。の意]


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ハナミズキ

インターネットの ウィキペディアフリー百科事典 によりますと


ハナミズキ

ミズキ Comales
ミズキ Comaceae
ミズキ Comus
亜属
ヤマボウシ 
C. subg.
Benthamidia
ハナミズキ C.florida
学名
Comus florida
L
シノニム
Benthamidia florida (L) Spach
Cynoxylon florida (L) Raf.ex jacson
英名
flowering dogwood
亜種
C.f.subsp.florida
C.f.subsp.urbiniaria

ハナミズキ
  ハナミズキ ( 花水木 ) は、ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木。別名、アメリカヤマボウシ。
 
   ハナミズキの名は、ミズキの仲間で花が目立つことに由来する。またアメリカヤマボウシの名は、アメリカ原産で日本の近縁種のヤマボウシに似ていることから。

形態・生態
   葉は楕円形となっている。秋には紅葉する。

   花期は4月下旬から5月上旬で、白色や薄いピンクの花をつける。但し、花弁のように見えるのは総苞で、中心の塊が花序である。実際の花は、4弁の直径5mm程度の目立たない花が集合して、順次開花する。

   秋につける果実は複合花で、赤い。

分布
  北アメリカ原産。

   日本における植栽は、1912年に当時の東京市長であった尾崎行雄が、アメリカ合衆国ワシントンD.C.へサクラ ( ソメイヨシノ ) を贈った際、1915年にその返礼として贈られたのが始まり。この話は、1981年改訂版の日本の中学生向け教科書 『 NEW PRINCE 』 中3版でもエピソード的に取り上げられた。なお、2012年にサクラの寄贈100周年を記念して、再びハナミズキを日本に送る計画が持ち上がっている。

人間との関わり
  庭木のほか、街路樹として利用される。栽培する際には、うどんこ病などに注意する。また、アメリカシロヒトリの食害にも遭いやすい。ハナミズキの深刻な病害であるハナミズキの炭疽病に抵抗性があるヤマボウシまたはハナミズキのヤマボウシ交配品種に植え替える病害対策が行われることがある。

   ハナミズキは英語では dogwood と呼ばれる。dogwood の語源には諸説かあるが、一説には17世紀頃に樹皮の煮汁がイヌの皮膚治療に使用されたためと言われ、他には、木製の串 ( 英古語 : dag dog ) を作る材料に使われる堅い木であったことからとも言われる。ただし、イヌの皮膚治療に使ったとされる dogwood は、同じミズキ科の植物でもセイヨウサンシュユと考えられており、ハナミズキとは異なる。

と説明されています。



目抜き通りにただいっぽんの花水木
(めぬきどおりにただいっぽんのはなみずき)


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真青なる空押し上げて花水木
(まさおなるそらおしあげてはなみすき)


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日本郵便
ホームページ

特殊切手
「米国からのハナミズキ寄贈100周年」の発行
発行日
2015(平成27)年4月10日(金)
種類
82円郵便切手

において

   日本郵便株式会社 ( 東京都千代田区、代表取締役社長 高橋 享 ) は、日本から寄贈された桜の返礼として、1915 ( 大正4 ) 年に米国からハナミズキが寄贈されてから2015 ( 平成27) 年で100周年を迎えることを記念して、特殊切手 「 米国からのハナミズキ寄贈100周年 」 を発行します。
   この切手は、一部を共通のデザインとして、日米両国で共同発行します。

米国からのハナミズキの寄贈について
   1912 ( 明治45 ) 年に尾崎行雄東京市長 ( 当時 ) によって、日本から米国首都ワシントンD.C.へ桜が寄贈されました。その返礼として、1915 ( 大正4 ) 年にタフト米大統領 ( 当時 ) から日本に40本のハナミズキ ( 白花種 ) が寄贈されました。
   なお、米国から寄贈されたハナミズキは日比谷公園などに植えられましたが、専門家の調査によれば、現存することが確認されているものは東京都立園芸高等学校の1本だけとなっています。

と説明されています。



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江上の夕陽直差す花水木
(かうじょうのゆうひたたさすはなみづき)
[注・「かうじゃう」とは川の辺、「たださす」とは古語で、(日光が) 直接照らす。直射する。の意]

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ご完読ありがとうございました。
梨雨

四季の風景・春-姫林檎(ひめりんご)-今日の一景(255)

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今日の一景
(255)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

姫林檎
(ひめりんご)


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ヒメリンゴ

インターネットの みんなの花図鑑 によりますと

ヒメリンゴ
[姫林檎]

学名
Malus prunifolia
分類
バラ科 リンゴ属
開花時期
5~6月
花の色
名前の読み
ひめりんご
分布
原産地は中国
日本では北海道から本州の北陸地方にかけて分布
生育地
山地、鉢植え、庭植え
大きさ・高さ
30センチ~10メートル
花言葉
誘惑
誕生花
-


花の特徴
   葉のある短い枝先に散形花序 ( 枝先に1個ずつ花がつく ) を出し、5~6個くらいの白い花を咲かせる。花びらは5枚で、花径は35~50ミリくらいである。花の真ん中には雄しべがたくさんある。

葉の特徴
   葉は楕円形または広い楕円形で、長さは3~9センチくらいあり、互い違いに生える ( 互生 ) 。縁には不揃いなぎざぎざが ( 鋸歯 ) がある。

実の特徴
   秋に赤く熟する実は直径1~2センチの球形で、食べられるが酸っぱい。

その他
   ⑴ 中国原産の犬林檎 ( イヌリンゴ ) の別名という説と、⑵ 犬林檎 ( イヌリンゴ ) と、蝦夷の小林檎 ( エゾノコリンゴ ) の雑種という説があるという。

と説明されています。


訪なへば撮れよ撮れよと姫林檎
(おとなへばとれよとれよとひめりんご)
[注
本ブログの姫林檎の花を見付けた経緯(いきさつ)
本年4月16日、昼から開院の歯科に通った際、
隣りの家の白い花が零れんがばかりに金網のフェンス沿いに咲き誇っているのを見て、
その花の撮影許可とその名を知るべく、治療後、その隣家の玄関のチャイムを鳴らしました。
出て来た、初老の男性は、
ヒメリンゴですよ。もう少し前はいっぱい咲いて綺麗でしたよ。
今日は曇っていて、冴えませんね。
空が青ければ、綺麗でしょうがね。
秋は、それはそれは小さい赤い実がなりますが、味は酸っぱくて食べられず、鳥も見向きもしません。
と語り
いつでも、敷地の中に入って撮影して下さい。
どうぞ。どうぞ。
と許しを得ました。
「おとなふ」とは古語で訪問する。の意]


4月16日の曇り空での状況

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4月17日の快晴の空の下での状況

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閉まりたる病院のフェンスや姫林檎
(しまりたるびゃうヰんのフェンスやひめりんご)

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真白なる花は大きに姫林檎
(ましろなるはなはおほきにひめりんご)
[注・それぞれ古語で、「おほし(形ク)」とは大きい。
「に」とは連体形と接続する逆説確定条件(のに・けれども)の接続助詞]

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ご完読ありがとうございました。
梨雨


四季の風景・夏-鯉のぼり-今日の一景(256)-福智山ろく花公園

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今日の一景
(256)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

鯉のぼり


青雲を食らふ競ひや鯉のぼり
(あをくもをくらふきほひやこひのぼり)
[注・それぞれ古語で、「あをくも」とは空、「くらふ」とは飲む、「きほひ」とは勢い、の意]


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コイノボリ

蔵書の 稲畑汀子 編 改訂版 ホトトギス 新歳時記によりますと

季語
(こひのぼり) (こいのぼり)
(5・6・7月)

鯉をかたどった幟で、最近では外幟にもっとも多く用いられている。
5月の晴れた空を泳ぐ鯉幟は、いかにも日本らしい風景である。
真鯉、緋鯉と色分けしてある。五月鯉(さつきごい)ともいう。

と解説されています。



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唱歌
鯉のぼり
(弘田龍太郎)


インターネットの ウイキペディア・フリー百科事典 によりますと

歌詞

1913 ( 大正2 ) 年初出  尋常小学唱歌 弟五学年用

作詞 不詳
作曲 弘田龍太郎

鯉のぼり


甍 ( いらか ) の波と雲の波
重なる波の中空 ( なかぞら ) を
橘 ( たちばな ) かおる朝風に
高く泳ぐや鯉のぼり


開ける広き其の口に
舟をも呑 ( の ) まむ様見えて
ゆたかに振 ( ふる ) う尾鰭 ( ひれ ) には
物に動ぜぬ姿あり


百瀬 ( ももせ ) の滝を登りなば
忽 ( たちま ) ち竜になりぬべき
わが身に似よや男子 ( おのこご ) と
空に躍るや鯉のぼり


概要

こいのぼりの雄大さをたたえ、男児がこいのぼりのように雄大に成長するようにという願望を歌っている。
甍とは瓦のことであり、
「 竜になりぬべき 」 というのは鯉が滝を登って竜門をくぐると竜になるという伝説から来ている。

文語調であるため、最近は口語調の 「♪やねよりたかい・・・」 で始まる 『 こいのぼり 』 のほうがよく歌われ、
この歌はあまり歌われなくなっている。

と説明されています。



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竜門を潜るべきかな鯉のぼり
(りゅうもんをくくるべきかなこひのぼり)
解釈
当然、竜門を潜ることだろうなあ、鯉のぼりよ



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本・ 「 鯉のぼり 」 のブログの題目の季節については、
端午の節句の語感、行事の季感などから初夏のものとさせていただきました。
なお、今年の旧暦・「 端午の節句 」は6月20日にあたります。

ご完読ありがとうございました。
梨雨

四季の風景・春-藤(ふじ)=野田藤(のだふじ)・Ⅱ・2015-今日の一景(257)-北九州市立白野江植物公園

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今日の一景
(257)

花譜の館・別館」へようこそ。

四季の風景

野田藤
(のだふじ)
こと
フジ
(藤)



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フジ

インターネットの みんなの花図鑑 によりますと

フジ
[藤]

学名
Wisteris floribunda
分類
マメ科  フジ属
開花時期
4~5月
花の色
名前の読み
ふじ
分布
日本固有種である。
本州から九州
生育地
山地
植物のタイプ
つる性
大きさ・高さ
-
花言葉
恋に酔う、決して離れない
誕生花
5月21日

花の特徴
   長い総状花序 ( 柄のある花が花径に均等につく ) を垂れ、紫色の蝶形花をつける。園芸品種には花の色が白いのや花序の長いものなどがある。

葉の特徴
   葉は奇数羽状複葉 ( 鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される ) で、互い違いに生える ( 互生 ) 。小葉は卵形で、6対から9対くらいある。

実の特徴
   実は豆果 ( 莢の中に種子が入るもの ) で、果皮は硬い。

この花について
   鑑賞用として植栽される。別名を野田藤 ( ノダフジ ) という。これは、大阪府野田の藤の宮に名所があったことに因んでいる。蔓性で他のものに絡まって伸びる。蔓は丈夫で縄や細工物に利用されている。

と説明されています。


粗樫に柵みけりて藤の咲く
(あらかしにしからみけりてふぢのさく)
[注・「しからむ」とは古語で、絡みつく。の意]


アラカシ

蔵書の 平野隆久著・永岡書店発行・「よくわかる樹木大図鑑」 によりますと

アラカシ

幹はまっすぐ伸びるが根元から枝別れすることも
樹高
10~20m

漢学名
粗樫
(あらかし)
種類
常緑広葉高木
分類
ブナ科  コナラ属
分布
本州(東北南部以南)、四国、九州、沖縄
開花期
4~5月
花色
黄緑
結実期
10~11月
実色

山野や庭などにごく普通に見られる
   関西地方で多く見られるカシノキです。公園樹や庭木、生垣としても利用されています。
   葉は長さ5~13cmで、堅くて厚みがあります。葉先は急に尖った形になり、先端のほうだけにギザギザがあり、裏面は白っぽくなっています。
   花は雄花が目立ち、雌花はその脇に数個ついています。
   どんぐりは長さ1.5~2cm程度です。
   樹皮は緑を帯びた濃い灰色をしています。

と説明されています。


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野田藤の特徴である蔓が数本、上から見て右巻きに絡み付いています。



藤浪を煌めく空の青さかな
(ふぢなみをきらめくそらのあをさかな)
[注・それぞれ古語で、「ふぢなみ」とは藤、藤房。「きらめく」とはもてなす。の意]



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藤揺れて有り無し風の立ちにけり
(ふぢゆれてありなしかぜのたちにけり)
[注・それぞれ古語で、「ありなしかぜ」とは微風。「たつ」とは起こる。の意]


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ご完読ありがとうございました。
梨雨

岡湊神社の一ッ葉(ひとつば)たご=なんじゃもんじゃ・2015-訪問者数のべ50000名突破記念-芦屋町船頭町

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花譜の館」へようこそ。

訪問者数のべ50000名突破記念

なんじゃもんじゃ
こと
一つ葉たご
岡湊神社
(おかみなとじんじゃ)


風立ちぬなんじゃもんじゃの花舞へば
(かぜたちぬなんじゃもんじゃのはなまへば)
[注・それぞれ古語で、「たつ」とは(風や波が)起こる。「まふ」とは回る。の意]


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ヒトツバタゴ

インターネットの みんなの花図鑑 によりますと

ヒトツバタゴ
[一つ葉たご]

学名
Chionanthus retusus
分類
モクセイ科  ヒトツバタゴ属
開花時期
4月~6月
花の色
名前の読み
ひとつばたご
分布
原産地は中国福建省で、中国、台湾、朝鮮半島、
日本国内では、木曽川流域の東海地方と長崎県対馬に自生
生育地
山地 庭木
大きさ・高さ
15メートル~25メートル

花の特徴
   枝先に円錐花序 ( 下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる ) を出し、白い花をたくさんつくる。4つに深く裂けた花びらは細く、白糸を束ねたようである。満開時には、全体に雪が降り積もったように見える。

葉の特徴
   葉の形は楕円形で、向かい合ってつける ( 対生 ) 。葉には長い柄があり、裏面には毛が生えている。

実の特徴
   花の後にできる実は楕円形の核果 ( 水分を多く含み中に種が1つある ) で、黒く熟する。

その他
   環境省のレッドリスト ( 2007 ) では、絶滅危惧Ⅱ類 ( VU ) に登録されている。別名を 「 ナンジャモンジャの木 」 という。ナンジャモンジャは、その地方には珍しい樹種や巨木をさす呼称で、一ッ葉たご ( ヒトツバタゴ ) に限定されるものではないのだが、本種をこの名で呼ぶことが多い。なお、和名の由来は、 「 一ッ葉のタゴ ( トネリコの別名 ) 」 からきている。トネリコが複葉なのに対し、本種が単葉であることを指す。

と説明されています。


大鳥居潜る隅より一ッ葉たご
(おほとりゐくくるくまよりひとつばたご)


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岡湊神社
(おかみなとじんじゃ)

蔵書の 
アクロス福岡文化誌6・福岡の神社・アクロス文化誌編纂委員会編・海鳥社出版 
によりますと

   岡湊神社は高倉神社と同じく大倉主命 ( おおくらぬしのみこと ) と菟夫羅媛命 ( つぶらひめのみこと ) の二神を祭神としている。古くは 「 大倉社 」 と呼ばれたというが、後に素戔嗚尊 ( すさのおのみこと ) が合祀され、 「 祇園大倉社 」 「 祇園宮寺 」 「 祇園社 」 などと呼ばれるようになった。

   記紀によると、神武天皇の東征の際、菟狭 ( うさ・宇佐 ) から 「 崗の水門 ( おかのみなと ) に至り、 「 岡田の宮 ( おかだのみや ) に1年滞在したという。中哀天皇と神宮皇后もまた征西の折、豊浦宮 ( 現下関市 ) から岡浦 ( おかのうら ) あるいは崗の水門の水門に至ったと至ったと記されている。
   崗の水門は、遠賀川河口を左岸の旧天満宮境内 ( 現神武天皇社 ) に比定され、昭和16年、そこに 「 神武聖蹟崗水門顕彰碑 」 が建てられた。岡田宮の所在地は明らかでないが、岡湊神社の辺りが最有力地であろう。

   中世までは岡湊神社の社領は多かったが、戦国の戦乱によって社殿が焼失するなど荒廃し、さらに豊臣秀吉によって社領が没収されて衰微した。江戸時代になって社領が再建され、延宝6 ( 1678 ) 年2月には福岡藩3代藩主・黒田光之から社領として六千坪の山林を与えられて本格的に復興し、途絶えていた祭儀も復興された。

   昭和4年3月の大火によって焼失し、昭和9年に再建されたのが現在の社殿である。
[河村]

所在地・遠賀郡芦屋町船頭町12-8
主祭神・大倉主命、菟夫羅媛命、神武天皇、素戔嗚命、天照皇大神

と説明されています。



参拝はなんじゃもんじゃ見た後で
(さんぱいはなんじゃもんじゃみたあとで)


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献灯の丹の色きはむ一つ葉たご
(けんとうのにのいろきはむひとつばたご)
[注・「けんとう」とは、神社や寺に奉納する灯明や灯籠。「にのいろ」とは、朱色、赤い色、
「きはむ」とは古語で、極限まで達する。果てまでゆく。の意]


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理についこゑ上げにきなんじゃもんじゃと
(ことわりについこゑあげにきなんじゃもんじゃと)
[注・それぞれ古語で、「ことわり」とは説明、「つい」とは思わず。「あぐ」とは上げる。の意]

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参道の 看板 によりますと

なんじゃもんじゃ

和名 ヒトツバタゴ  モクセイ科

   樹齢約50年を数え、明治神宮外苑長・伊丹安廣氏(元早稲田大学野球部監督・野球殿堂入り・佐賀県出身)より寄贈されました。大親木は朝鮮王朝李王家から寄贈されたもので、歴史的にも大変貴重なものです。
   この他境内には「対馬」「岐阜」「アメリカ」等各地産の「なんじゃもんじゃ」が寄贈され約200本あります。
   見頃は、例年4月下旬~5月上旬の間です。期間限定で夜間ライトアップを行っています。

と説明されています。

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白妙の一つ葉たごに神宿る
(しろたへのひとつばたごにかみやどる)
[注・「しろたへ」とは古語で、白いものにかかる枕詞(まくらことば)。の意]

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ご完読ありがとうございました。
梨雨

今日の花-黄海老根(きえびね)-一期一会(1)-福智山ろく花公園

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一期一会
(1)

花譜の館・別館」へようこそ。

今日の花

黄海老根
(きえびね)


黄海老根を挿頭に越さむ手向山
(きえびねをかざしにこさむたむけやま)
[注・それぞれ古語で、
「かざし」とは頭髪、冠などに花の枝、または造花などをさすこと。また、そのもの。
「たむけやま」とは、{手向けの神}のいる山。
「たむけのかみ」とは幣などを供えて、旅の安全を祈る神、峠の神。道祖神。の意]



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キエビネ

インターネットの みんなの花図鑑 によりますと

キエビネ
[黄海老根]
学名
Calanthe sieboldii
分類
ラン科  エビネ属
開花時期
4~5月
花の色
名前の読み
きえびね
分布
本州の紀伊半島から沖縄
海外では、台湾や済州島などにも分布
生育地
山地の林の中
花言葉
-
誕生花
-

花の特徴
   鮮やかな黄色い花を10数輪つける。花の形はエビネ ( 海老根 ) と同じだが、花弁は幅広く、3つに裂けた唇弁の真ん中の裂弁の先が尖って垂れる。また、花のつけ根の部分につく距が短い。

葉の特徴
   葉は長さが45~60センチくらいある幅広い楕円形で、縦に襞 ( ひだ ) がある。

実の特徴
   花の後にできる実はさく果 ( 熟すると下部が裂け、種子が散布される果実 ) である。

その他
  「海老根」の名は地下茎の形を海老に見立てたものである。環境省のレッドリスト ( 2007 ) では、絶滅危惧ⅠB類 ( EN ) に登録されている。俳句の季語は春である。属名の Calanthe はギリシャ語の 「 calos(美) + anthos ( 花 ) 」 からきている。種小名の sieboldii は日本植物研究者 「 シーボルトの 」 という意味である。

と説明されています。




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王冠の歩揺が如き海老根蘭
(おうかんのほようがごときえびねらん)

世界大百科事典
によりますと

歩揺
(ほよう)
とは

冠より
  漢文化の浸透する以前の匈、鮮卑などは頭部を覆ったり周囲を飾る金製の冠を用い王様の象徴とした。4世紀以降の鮮卑、高句麗、百済、加羅、新羅では、以前の匈奴や鮮卑の制をうけつぎ、歩揺と呼ばれる金片をちりばめた金製の冠を用い、その他に羽をつけた樺を付した冠があった。とくに古新羅の墳墓からは多くの金製の優品が発見されている。

と説明されています。



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ご完読ありがとうございました。
梨雨

今日の花-瑠璃苣(るりぢしゃ)-一期一会(2)-福智山ろく花公園

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一期一会
(2)

花譜の館・別館」へようこそ。

今日の花

瑠璃苣
(るりぢしゃ)


瑠璃苣の妖艶なるマドンナブルー
(るりぢしゃのようえんなるマドンナブルー)
(注・「ようえん」とは人の心を惑わすほどあでやかなこと)


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ルリジサ

インターネットの ウィキペディア フリー百事典 によりますと

ルリジサ

シソ・Lamiales
ムラサキ・Boraginaceae
ルリジサ・Borago
ルリジサ・B.officinais
学名
Borago officinalis L.
和名
ルリジサ
英名
Borage

ルリジサ
   ルリジサ ( 瑠璃苣 ) とは、ムラサキ科の植物で、ハーブの一種。和名はルリヂサ、ルリヂシャともする。チサ( 苣 ) はレタス ( キク科 ) の意味。

   英名はボリヂ Borage ( ポリジは誤り ) 。これは属名にもならったラテン語名 Borage に由来し、これはさらにアラブ語で 「 汗の父 」 ( 発汗作用を表わす ) を意味する語に由来する。あるいは一説に、イタリア語、フランス語で 「 錦毛 」 を意味する単語 「 burra 」 に由来する。

特徴
   全草が白い毛でおおわれ、とくに楕円形のくすんだ緑色の葉は触るほど細かな毛がある。マドンナブルーと呼ばれる青色で、星形の花を咲かせる ( まれに白、ピンクもある ) 。

用途
  
食用・薬用
   ルリジサの花はスープやサラダの付け合わせに用いられる。新鮮なルリジサはキュウリに似た風味を持ち、セージやパセリの本草暑には腫瘍を消滅させる効果があると記載されている。

   人を奮励させる強壮効果があり、ワインと一緒に飲むと気力が沸いてくると言われた。古代の詩などでも、ルリジサが気分を高揚させると歌われており、ディオスコリデスやプリニオスもその効能に注目した。中世には騎士が自らの闘士を高めるためルリジサを煎じたハープティーをよく飲んだ。人を勇気づけるという効能は決して思いこみではなく、現代的な科学によって、恐怖やストレスに対してアドレナリンを分泌させ、鬱などに効能があることが確されている。

   その他、フランスではルリジサの葉と花を素材に作る煎じ薬が解熱への対策として作られ、効能を発揮している。また花をハチが好むため、蜂蜜の製造の手助けとしても栽培されている。

染料
   ルリジサは美術においても重宝された。画家達は、ルリジサの花弁から採れる汁を使ってマドンナブルーと呼ばれる色を作り、聖母マリアの衣服を塗った。

油脂
   種子から抽出した油 ( ポリジオイル、バラージオイル ) はキャリアオイルやサプリメントとして利用されている。

と説明されています。




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瑠璃苣や幽玄の世に迷ひ入る
(るりぢしゃやゆうげんのよにまよひいる)
[注・「ゆうげん」とは奥深くて、はかり知れない。表面にあらわれていない深い趣きがあること。の意]


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ご完読ありがとうございました。
梨雨

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