「花譜の館」へようこそ。
行き過ぐる上溝桜や幾十度
(ゆきすぐるうわみずざくらやいくそたび)
[注・それぞれ古語で、「ゆきすぐ」とは通り過ぎる、「いくそたび」とは副詞で、何度も、の意]
植物公園のホームページに登載されていたこの花を見つけようとしましたが、見つかりません。
それで、職員にその在処を教えてもらったのですが、それでも見つかりませんでした。
というのも、低草の花と思いこんでいたため下ばかりを見てスロープを幾度となく
登ったり、下ったりを繰り返し、探していたからです。
実際は、高木の枝先に生る花穂の花だったのです。
そして、職員に連れて行ってもらい、そこで初めて高い木になる、
薄緑色をした花で葉に紛れ込み、「これは見つけにくい、」と解ったのです。
下を探しながら、何度も、その木の横を行ったり来たりしていたのです。
愚痴になりますが、ホームページに木に生っている写真を搭載してもらいたかったし、
職員室で、尋ねた際にも
「高い木に生っている」と
一言、言って欲しかったものだ、と後で考えた次第です。
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日記欄
後述
一本のうわみずざくら花いづこ
(いっぽんのうわみずざくらはないづこ)
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ウワズミザクラ
インターネットの ウィキペディアフリー百科事典 によりますと
ウワズミザクラ
(上溝桜)
目
バラ・Rosales
科
バラ・Rosaceae
属
ウワズミザクラ・Padus
または
サクラ・Prunus
種
ウワズミザクラ・Prunus grayana
学名
Padus grayana
または
Prunus grayana
和名
波波迦(ははか)、金剛桜(こんごうざくら)、ナタヅカ
英名
Japanese Bird Cherry
[ウワズミザクラ]
ウワズミザクラ(上溝桜)は、バラ科ウワズミザクラ属の落葉高木。和名は古代の亀卜(亀甲占い)で溝を彫った板(波波迦)に使われた事に由来する。
よく似たイヌザクラとは、花序枝に葉がつく事などで区別できる。
・分布
北海道西南と本州、四国、九州の山野に自生し、日照と小川沿いなど湿潤した環境を好む。
・樹高
約10~15m
・樹皮
灰~褐色
・枝
小枝の多くは落葉後に落ちる。
・葉
長さ6~9cm、幅3~5cmで楕円形で先が急に細くなり、縁には鋸歯がある。
・花
5月(北海道では6月)頃。長さ10cmほどの白い総状花序は雄蕊が目立ち、ブラシのように見える。
・果実
直径約8mmの卵円の核果を付け、初夏にかけて赤から黒く熟す。
・利用
材は軽くねばり強いことから建材のほか、彫刻細工、版木、道具の柄などに利用される。香りのよい、若い花穂と未熟の実を塩漬けにした杏仁子(あんにんご)が、新潟県を中心に食用とされる。また、黒く熟した実は果実酒に使われる。
と説明されています。
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インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
花名
上溝桜
科名
バラ
属名
サクラ
学名
Prunus grayana
分布
北海道の南西部から九州 中国
植物のタイプ
樹木
大きさ・高さ
5~10m
花の特徴
枝先にブラシのような円柱状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花弁は5枚である。雄しべは30本くらいあり、花弁よりもずっと長くて目立つ。花の真ん中は緑色をしている。
葉の特徴
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尾状に尖り、縁には刺状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
実の特徴
房のようになってつく実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、黒く熟して食べられる。
その他
昔から暮らしとのかかわりの深い樹木である。材の表面に溝を掘って亀甲占いを行ったことから「上溝桜」
となつけられ、読みはそれが転訛したものである。
古名を波波迦(ハハカ)というが、これも吉凶占いに由来する呼び名である。
英名はジャパニーズバードチェリー(Japanese bird cherry)である。その名の通り、小鳥や虫が好んで集まる。
材は彫刻などに用いられる。樹皮は樺細工の材料とされる。
属名のPrunusは「Prum(スモモ)」を意味する。種小名の grayana は北アメリカの分類学
と説明されています。
人生の吉凶如何に上溝桜
(じんせいのきっきょういかにうわみずざくら)
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植物公園の表札によりますと
上溝桜
うわみずざくら
Padus gryana
バラ科 ウワミズザクラ属
春に白い花をつけ、若い実は
塩漬けにして食用とします。
と説明されています。
白き穂に星を満載上溝桜
(しろきほにほしをまんさいうわみずざくら)
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(梨雨)