花 譜 の 館
鬼か蛇か
武蔵鐙
(むさしあぶみ)
[花]
鬼が出るか蛇が出るか武蔵鐙
(おにがでるかじゃがでるかむさしあぶみ)
注
「おにがでるかじゃがでるか」とは、
これからどんな恐ろしいことが起きるか予測ができないことのたとえ
注釈
将来どんなことが待ちかまえているのか、予測がつかないときに使う。
「鬼」も「蛇」も不気味なものを表す。
もともとは、からくり人形を操る人形師が客の好奇心を煽る口上から出たことば
要注意
鬼も蛇も不気味なもののたとえとして使っているものだから、他人に使う場合は失礼にあたる。
類語
鬼が出るか仏が出るか
【故事ことわざ辞典】より
1
2
3
4
ムサシアブミ
インターネットの みんなの花図鑑 によりますと
ムサシアブミ
[武蔵鐙]
学名
Arisaema ringens
分類
サトイモ科 テンナンショウ属
開花時期
3~5月
花の色
黒、緑
名前の読み
むさしあぶみ
花の特徴
雌雄異株である。
テンナンショウ属特有の肉穂花序 (花軸が多肉化して花が表面に密生したもの) を出す。
花をつつむ仏炎苞 (サトイモ科の肉穂花序に見られる花序を覆う大形の苞) は暗い紫色か緑白色である。
仏炎苞には白い縦の筋がたくさん入る。
舷部 (仏炎苞の蓋の部分) は袋状に巻き込み、先は前に突き出している。
口辺部 (仏炎苞の上部の脇) は張り出して耳のようになっている。
付属体は白い棒状である。
葉の特徴
茎につく葉は2枚である。
3出複葉 (1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形) で、小葉の形は幅の広い卵形である。
小葉の縁にぎざぎざ (鋸歯) はなく、先は鋭く尖る。
実の特徴
花の後にできる実は液果 (果皮が肉質で液汁が多い実) である。
その他
和名は 「武蔵の国でつくられた鐙 (あぶみ) 」 を意味する
旨、解説されています。
なお
鐙
(あぶみ)
とは
馬具で、鞍(くら)の両脇に垂れて、乘る人むが足を踏みかけるもの
「足(あ)踏み」
から
[実]
5
6
7
緋の態に驚天動地や武蔵鐙の実
(ひのなりにきゃうてんどうちやむさしあぶみのみ)
注
「なり」とは、物のかたち。形状。かっこう。
「きょうてんどうち」とは、世間をひどく驚かすこと。
の意
8
画像は
5の、2016年11月2日の福智山ろく花公園
他はすべて北九州市立植物公園にて撮影したものです。
撮影日は
1~4は、2015年4月12日
6~8は、2016年12月3日
です。
ご完読まことにありがとうございました。
梨雨