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君の名は-ローズピンクの可憐なダイヤモンドリリー=ネリネ-今日の一景(339)-北九州市立白野江植物公園

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今日の一景
(339)

花譜の館・別館」へようこそ。

君の名は

ローズピンク
花弁の細い
小さな
ネリネ

細やかなる立ち所のネリネ鮮らけし
(ほそやかなるたちどのネリネあざらけし)
[注・それぞれ古語で、「ほそやか(形動ナリ)」とはほっそりとしていると感じられるさま。
「たちど」とは足下。「あざらけし(形シ)」とは新鮮である。の意]


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ネリネ属

インターネットの ヤサシイエンゲイ によリますと

キラキラ耀く花びら
ネリネ
科名
ヒガンバナ
学名
Nerine
別名
ダイヤモンド・リリー
原産地
南アフリカ ボツワナ ナミビア
草丈
30cm~90センチ
開花期
11月~12月

ネリネとは
   南アフリカヲ中心ニオヨソ30種知られる球根植物です。夏に球根を植え付けると、秋の中頃から冬の初めに花を咲かせます。花びらの表面がラメをちりばめたようにキラキラと輝き、その姿から 「 ダイヤモンド・リリー 」 の別名きがあります。花もちが非常によく、開いた花は3週間ほとどキレイな状態を保ちます。主な花色は、ピンク、白、紫、赤、オレンジなどあります。2色混ざるものや品種によって濃淡があり、楽しいくらいにカラフルです。鉢植えの他、切り花でも利用されます。

   秋に休眠から覚めた球根は開花と同時かその後に細長い帯状の葉っぱを左右交互に数枚出します。冬から春に成長して、梅雨前に葉っぱが枯れて、夏の間は休眠もしくは半休眠 ( 葉っぱが残る ) します。球根は葉っぱが肥大した鱗茎で、表面は茶色っぽい薄皮がつきます。

   花の見た目や開花時に葉っぱがない ( ことが多い ) 姿などが、なんとなくリコリス ( ヒガンバナ ) に似ていますが、別の植物です。ヒメヒガンバナ 〔 N.undulata 〕 の和名が付けられたネリネの種もあり、導入当時は混同されていた可能性もあります。

由来・歴史
   ネリネの名前はギリシャ神話の水の妖精、ネリネにちなみます。

   日本には大正時代に入ってきましたが、ヒガンバナのような姿が敬遠されて、当時は普及しなかったと言われています。現在はヒガンバナのもつイメージが薄れ、花の楽しみ方も変化してきたからか、純粋に美しく、もちのよい花として、栽培されるようになっています。

   17世紀後半にイギリスで盛んに改良がはじまり、次いでオランダでは切り花向きに改良、凄惨されるようになります。アメリカやニュージーランドでも改良が進みました。日本では昭和初期に広瀬巨海が精力的に育種をしましたが、当時の品種はほとんど失われています。

種類
  サルニエンシス 〔 N.sarniensis 〕
  ネリネの中でも特に親しまれている種です。花に日が射すとキラキラと輝く姿が特に美しいです。花色は桃紅色です。変種に鮮やかな緋色のコルスカ 〔 var.corsca 〕 、暗い赤色のプランティ 〔 var.plantii 〕 などがあります。

  本種を元にたくさんの園芸品種が作出されており、それらは俗にサルニエンシス系と呼ばれます。代表的な品種に`コルシカ・マヨル' 〔 Corusica Major 〕 などがあります。

   フレクオサ 〔 N.flexuosa
  細長い花びらが大きく平開します。花色は淡いピンクて、変種に春ぱくの花を咲かせるアルバ 〔 var.alba 〕 があります。 

  ボウデニー 〔 N.bowdenii 〕
    ピンク色の花を咲かせます。耐寒性が強く色々な変種があります。

旨、解説されています。



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ところで、植物公園もこの品種名が解らないため、調べてみることにしました。


蔵書の 

増補版・育てる・調べる・山野草・2525
栃の葉書房

によりますと

ネリネ

の項目に

南アフリカ研鑽の球根植物で、10~12月頃、伸びた花茎の先端に 10~20 花を散形花序につけます
原種は現在25種とされ
冬成長種のサルニエンシス ( N.sarniensis ) 系
夏成長種のボーデニー ( N.bowdenii ) 系
常緑種のマソニオルム ( N.masoniorum ) 系
に分れています。
原種の花色はほとんどがピンクです。

旨、解説されています。

そして近縁種園芸種の、原種の図鑑を見て
原種の常緑種。花弁は細く、1輪の大きさが1cm程度と小輪で、11月~12月開花。
ネリネ、ブシラ N.pusilla
ネリネ、ウンズラータ N.undulata
に酷似していることが解りました。
が依然として確定・同定ができません。



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荒山にネリネ一本あれば良し
(あらやまにネリネいっぽんあればよし)
[注・「あらやま」とは古語で,けわしい山。人のないさびしい山。の意]


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名も知らぬ花に人の侘しかるめり
(なもしらぬはなにひとのわびしかるめり)
注・それぞれ古語で、「わびし(形シク)」はつまらない。面白くない。興ざめだ。
「めり」とは古代の形で形容詞、形容動詞の連体形と接続する推定・・・のようだ。婉曲・・・のようだ。
を意味する、助動詞で、中世以降は、ラ変を除いて終止形に接続し、かるめりの用法の例はない。

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本ブログの画像は全て、
本年11月19日に、北九州市立白野江植物公園の花畑下のベンチ付近にて撮影したものです。
花の丈は約30センチ、輪形の径は約20センチ、それぞれの花:径約1センチです。
もしお解りの方
「ではなかろうか」
とお思いの方はコメントお待しております。
宜しくお願い致します。
ご完読まことにありがとうございました。
梨雨


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